伊都能売神諭
出口王仁三郎
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●テキスト中に現れる記号について
《》……ルビ
|……ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)|艮《うしとら》の|金神《こんじん》
[#]……入力者注
【】……傍点が振られている文字列
(例)【キカ】ねば【キク】やうにして
Tnnnnn……その神諭が降りた年月日
(例)T71202…大正七年十二月二日を表す
※底本には『神霊界』(八幡書店の復刻版)を用いた。
※神諭は全部で三十七筆あり、『神霊界』掲載順に並べた。
※詳細な凡例は次のウェブサイト内に掲載してある。
http://www.onisavulo.jp/
※作成者…『王仁三郎ドット・ジェイピー』
(連絡先 oni_oni_oni@a.memail.jp)
2006年04月09日作成
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●目次
T71202
T*****(年月日不明)
T71222
T71225
T71224
T71226
T80101
T71227
T80102
T80102
T80105
T80111
T71223
T80119
T80127
T80206
T80121
T80125
T80125
T80127
T80213
T80218
T80220
T80221
T80307
T80308
T80311
T80312
T80310
T80413
T80423
T80505
T80603
T80604
T80712
T80811
T80812
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T71202
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|国常立尊《くにとこたちのみこと》が、|明治《めいじ》|廿五年《にじゆうごねん》から|永《なが》らく|出口《でぐち》|直《なを》の|体内《たいない》を|借《か》りて、|若姫君《わかひめぎみ》の|尊《みこと》と|引添《ひきそ》ふて|変性男子《へんぜうなんし》と|成《な》りて、|三千世界《さんぜんせかい》の|世《よ》の|立替《たてかへ》の|経綸《しぐみ》を、|筆先《ふでさき》に|書《かか》して|知《し》らしたなれど、|後《あと》の|立直《たてなを》しの|筆先《ふでさき》は|未《ま》だかかして|無《な》いから、|変性女子《へんぜうによし》の|体内《たいない》を|藉《か》りて|是《これ》から|時節《じせつ》に|応《おほ》じて|書《かか》すぞよ。|世《よ》の|立替《たてかへ》は|世《よ》の|元《もと》から|経綸《しぐみ》いたして|在《あ》る|事《こと》が、|一分《いちぶ》|一厘《いちりん》|違《ちが》はん、|皆《みな》|出《で》て|来《く》る|時節《じせつ》が|迫《せま》りたのであるから、|此《この》|経綸《しぐみ》は|変《かわ》りは|致《いた》さんなれど、|世《よ》の|立直《たてなを》しは|人民《じんみん》の|肉体《にくたい》を|使《つか》ふて|致《いた》さねば|成《な》らぬ|事《こと》であるから、|人民《じんみん》の|改心《かいしん》|次第《しだい》で|速《はや》くも|成《な》り、|亦《また》|遅《をく》れも|致《いた》すから、|是《これ》から|変性女子《へんぜうによし》と|役員《やくいん》が|確《しつ》かり|致《いた》して|下《くだ》さらんと、|中々《なかなか》|大事業《たいもう》であるから、|一寸《ちよつと》の|油断《ゆだん》も|寸隙《すき》も|無《な》いぞよ。|二代《にだい》の|御世継《およつぎ》は|澄子《すみこ》に|命令《めいれい》は|下《さが》りて|居《を》るなれど、モウ|少《すこ》し|立直《たてなを》しの|筆先《ふでさき》をかかねば|成《な》らぬから、|変性女子《へんぜうによし》の|体内《たいない》を|借《か》りて|筆先《ふでさき》を|出《だ》すから、|今迄《いままで》のやうな|筆先《ふでさき》の|見《み》やう|致《いた》して|居《を》りたら|大《おほ》きな|間違《まちが》いが|出来《しゆつたい》いたすぞよ。|此《この》|筆先《ふでさき》は|国常立尊《くにとこたちのみこと》が|変性女子《へんぜうによし》の|体内《たいない》を|借《か》りて|知《し》らすのであるから、|男子《なんし》にかかした|筆先《ふでさき》とはチツトは|筆《ふで》の|使《つか》い|方《かた》が|違《ちが》ふなれど、|神《かみ》の|経綸《しぐみ》は|毛筋《けすじ》も|間違《まちが》いは|致《いた》さんから、|其《そ》の|覚悟《かくご》で|筆先《ふでさき》を|読《よ》みて、|腹帶《はらをび》を|緩《ゆる》まんやうに|致《いた》して|下《くだ》されよ。
|明治《めいじ》|廿五年《にじゆうごねん》から|大出口《おほでぐち》|直《なを》の|手《て》を|借《か》りて、|三千世界《さんぜんせかい》の|大芝居《おほしばい》が|始《はじ》まるぞよと|申《もう》して|知《し》らしておいたが、|一番叟《いちばんそう》、|二番叟《にばんそう》、|三番叟《さんばんそう》も|相《あい》|済《す》みて、いよいよ|是《これ》から|初段《しよだん》が|始《はじ》まるぞよ。|初段《しよだん》、|二段《にだん》の|始《はじま》りて|居《を》る|間《あいだ》に、|世界《せかい》の|大本《おほもと》は|皆《みな》|揃《そろ》ふて|霊魂《みたま》を|研《みが》いて、|何彼《なにか》の|準備《じゆんび》を|致《いた》して、|三段目《さんだんめ》の|立役者《たちやくしや》となりて、|此《こ》の|乱《みだ》れ|切《き》つた|世界《せかい》を|尉《ぜう》と|姥《うば》とで|掃除《さうじ》|致《いた》して、|昔《むかし》の|元《もと》の|水晶《すいしよ》の|松《まつ》の|神代《かみよ》に|立直《たてなを》さねば|成《な》らぬから、|是《これ》からは|段々《だんだん》と|因縁《いんねん》の|御魂《みたま》を|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》へ|引寄《ひきよ》して、|霊魂《みたま》を|研《みが》かして、|今度《こんど》の|二度目《にどめ》の|世《よ》の|立直《たてなを》しの|御用《ごよう》に|使《つか》ふ、|末代《まつだい》の|仕組《しぐみ》が|致《いた》してあるから、|此《この》|大本《おほもと》の|肝心《かんじん》の|役員《やくいん》は|真心《こころ》から|親切《しんせつ》に|御取次《おとりつ》ぎを|致《いた》して|下《くだ》さらぬと、|好《す》き|嫌《きら》いの|在《あ》るやうな|事《こと》では、|折角《せつかく》|神《かみ》が|綱《つな》を|掛《か》けて|引寄《ひきよ》した|身魂《みたま》を|取遁《とりにが》すやうな|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。|此《こ》の|大本《おほもと》は|何事《なにごと》に|由《よ》らず|神界《しんかい》の|命令《めいれい》|通《どほ》りに|致《いた》さねば、|途中《とちう》で|経綸《しぐみ》が|変《かわ》りたら|今度《こんど》の|事《こと》は|成就《ぜうじゆ》いたさんぞよ。|今度《こんど》|世《よ》の|立直《たてなを》しが|出来《しゆつたい》|致《いた》さなんだら、|世界《せかい》はモ|一《ひと》つ|乱《みだ》れて|潰《つぶ》れるより|仕様《しよう》はないぞよ。|此《この》|世界《せかい》を|立直《たてなを》す|尊《とほと》い|経綸《しぐみ》の|判《わか》る|所《とこ》は、|綾部《あやべ》の|竜宮館《りうぐうやかた》、|地《ち》の|高天原《たかあまはら》より|外《ほか》には|無《な》いから、|我《われ》も|私《わし》もと|申《もう》して|是《これ》からは|金銀《きんぎん》|持《も》つて、|御用《ごよう》に|使《つか》ふて|下《くだ》されと|申《もう》して|来《く》るもの|斗《ばか》りであれども、|神《かみ》の|赦《ゆる》しなき|人民《じんみん》の|宝《たから》は|受取《うけと》る|事《こと》は|成《な》らぬぞよ。|汚《よご》れたものが|一分《いちぶ》|混《まぜ》りても、|今度《こんど》は|水晶《すいしよう》の|神代《かみよ》に|致《いた》すには|大《おほ》きな|邪魔《じやま》に|成《な》るから、|役員《やくいん》の|人《ひと》は|充分《じゆうぶん》|気《き》を|付《つ》けて|下《くだ》され。|変性男子《へんぜうなんし》の|御魂《みたま》|国常立尊《くにとこたちのみこと》が|女子《によし》の|手《て》を|借《か》りて|念《ねん》を|押《を》しておくぞよ。
◎
|世界《せかい》は|九分《くぶ》|九厘《くりん》と|成《な》りて、|昔《むかし》からの|生神《いきがみ》の|経綸《しぐみ》は|成就《ぜうじゆ》いたしたから、|変性男子《へんぜうなんし》|若姫岐美尊《わかひめぎみのみこと》は|天《てん》に|上《のぼ》りて|守護《しゆごう》いたすから、|日《ひ》の|大神《おほかみ》、|月《つき》の|大神《おほかみ》、|天照皇大神《あまてらすおほかみ》|御三体《ごさんたい》の|大神《おほかみ》は、|地《ち》へ|降《お》りまして|今度《こんど》の|御手伝《おてつだい》を|遊《あそ》ばすなり、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|国常立尊《くにとこたちのみこと》は|天地《てんち》を|駆廻《かけめぐ》りて|世界《せかい》|一切《いつさい》を|構《かま》ふなり、|坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》は|弥々《いよいよ》|奧役《おくやく》となりて|地《ち》の|神界《しんかい》を|主護《しゆごう》いたして|三千世界《さんぜんせかい》を|一厘《いちりん》の|経綸《しぐみ》で|立直《たてなを》す|役《やく》となりたから、|是《これ》から|天地《てんち》の|様子《やうす》も|世界《せかい》の|一切《いつさい》も|大変《おほがわ》りが|致《いた》すのが|迅《はや》いから、|何程《なにほど》|自我《が》の|強《つよ》い|人民《じんみん》でも、|悪《あく》の|強《つよ》い|邪神《じやじん》でも、|改心《かいしん》いたさな|成《な》らんやうに、|一日《いちにち》|増《ま》しに|変《かわ》りて|来《く》るぞよ。|昔《むかし》から|斯世《このよ》|初《はじま》りてから|未《ま》だ|無《な》き|事《こと》がセングリセングリ|出来《しゆつたい》いたすぞよ。|珍《めづ》らしき|事《こと》も|出来《でき》るぞよ。
◎
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|出口《でぐち》|直《なを》の|娘《むすめ》を|王子《わうじ》と|八木《やぎ》へ|遣《や》りてありたのは、|神《かみ》の|経綸《しぐみ》であると|申《もう》して、|男子《なんし》の|手《て》と|口《くち》とで|知《し》らして|在《あ》りたが、|王子《わうじ》の|梨木峠《なしのきとうげ》で、|昔《むかし》からの|因縁《いんねん》に|由《よ》りて|本田《ほんだ》|親徳《ちかあつ》と|変性女子《へんぜうによし》との|面会《めんかい》をさして、|女子《によし》に|霊学《れいがく》を|授《さづ》けるやうに|致《いた》したのも、|王子《わうじ》の|産土《うぶすな》|暗《くらが》りの|宮《みや》を|仲立《なかだち》に|致《いた》しての|事《こと》でありたぞよ。|澄子《すみこ》も|王子《わうじ》へ|暫《しばら》く|遣《や》りて、|幼《をさな》い|年《とし》から|色々《いろいろ》と|人《ひと》の|能《よ》ふせん|辛《つら》い|目《め》をさして|在《あ》りたが、|其時《そのとき》から|変性女子《へんぜうによし》に|面会《めんかい》さして|綱《つな》が|掛《か》けてありたので|在《あ》るから、|肉体《にくたい》は|二代《にだい》と|夫婦《ふうふ》に|致《いた》して、|坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》の|奧役《おくやく》を|為《さ》してあるぞよ。|是《これ》も|人民《じんみん》には|一寸《ちよつと》|見当《けんとう》の|取《と》れん|仕組《しぐみ》であるぞよ。|八木《やぎ》へ|久子《ひさこ》を|遣《や》りてあるのも、|深《ふか》い|経綸《しぐみ》であると|申《もう》したが、|明治《めいじ》三十一年の|紅葉《もみぢ》の|色《いろ》の|真盛《まつさか》りに、|八木《やぎ》からの|頼《たの》みで|変性女子《へんぜうによし》が|参《まい》りたのであるぞよ。|変性男子《へんぜうなんし》は|人民《じんみん》に|百日《ひやくにち》の|水行《みづぎやう》を|命《さ》して、|身魂《みたま》を|研《みが》いて|水晶《すいしよう》に|洗濯《せんだく》いたす|御役《おやく》なり、|変性女子《へんぜうによし》は|霊《れい》を|以《もつ》て|人民《じんみん》の|身魂《みたま》を|研《みが》く|御役《おやく》に|拵《こし》らへてあるぞよ。|其《その》|霊魂《みたま》の|因縁《いんねん》に|由《よ》つて、|男子《なんし》の|旅立《たびだち》には、|何時《いつ》も|大空《そら》が|曇《くも》りて|雨《あめ》が|降《ふ》りたなり、|女子《によし》の|旅立《たびだち》には|何時《いつ》も|火《ひ》の|守護《しゆごう》で|在《あ》るから、|曇《くも》りた|空《そら》も|直《すぐ》に|晴天《せいてん》となりたので|在《あ》るぞよ。|変性男子《へんぜうなんし》は|肉体《にくたい》が|水《みづ》、|霊体《れいたい》が|火《ひ》であるなり、|女子《によし》は|肉体《にくたい》が|火《ひ》で|霊体《れいたい》が|水《みづ》であるから、|男子《なんし》の|旅立《たびだち》には|水《みづ》の|守護《しゆごう》なり、|女子《によし》の|出立《しゆつたつ》には|火《ひ》の|守護《しゆごう》と|成《な》りたのであるぞよ。|変性男子《へんぜうなんし》の|霊魂《みたま》は|天《てん》の|役《やく》、|夫《をつと》の|役《やく》なり、|女子《によし》の|霊魂《みたま》は|地《ち》の|役《やく》、|妻《つま》の|御用《ごよう》であるぞよ。|火《ひ》と|水《みづ》との|守護《しゆごう》で、|天地《てんち》を|開《ひら》く|火水《ひみづ》の|経綸《しぐみ》であるから|此《こ》の|先《さき》は|天《てん》と|地《ち》との|神《かみ》の|働《はたら》きが|明白《ありやか》に|判《わか》りて|来《く》るぞよ。|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》を|明治《めいじ》三十二|年《ねん》の|六月《ろくがつ》廿三|日《にち》に、|竜宮館《りうぐうやかた》の|高天原《たかあまはら》へ|引寄《ひきよ》して、|色々《いろいろ》と|気苦労《きぐろう》をさして、|身魂《みたま》の|荒研《あらみが》きを|致《いた》さしたが、|女子《によし》も|余《あま》り|我《が》が|強《つよ》かりたので、|改心《かいしん》さすのに|十年《じゆうねん》|掛《かか》りたが、|明治《めいじ》四十二|年《ねん》の|七月《しちがつ》十二|日《にち》から|坤《ひつじさる》の|守護《しゆごう》に|致《いた》して、|大本《おほもと》の|経綸《しぐみ》の|御用《ごよう》を|命《さ》して|来《き》たぞよ。それでも|未《ま》だ|世《よ》の|立直《たてなを》しの|御用《ごよう》さすには、|余《あま》り|混《まぜ》りが|有《あ》りて|間《ま》に|合《あ》はぬから、|大正《たいせう》|七年《しちねん》の|七月《しちがつ》十二|日《にち》|女子《によし》の|肉体《にくたい》の|誕生日《たんぜうび》から、|此世《このよ》の|荒衣《あらごも》を|脱《ぬ》がすために、七十五|日《にち》の|肉体《にくたい》と|霊魂《みたま》の|大洗濯《おほせんだく》を|致《いた》さしたぞよ。|出口《でぐち》|直《なを》は十三|日《にち》の|間《あいだ》|食物《しよくもつ》を|取上《とりあ》げたなれど、|女子《によし》の|肉体《にくたい》は|余《あま》り|曇《くも》りが|激《はげ》しいから、四十八日の|間《あいだ》|食物《しよくもつ》を|取上《とりあ》げて|身魂《みたま》に|苦労《くろう》をさして|二度目《にどめ》の|世《よ》の|立直《たてなを》しの|御用《ごよう》に|使《つか》ふので|在《あ》るそよ。|何事《なにごと》も|皆《みな》|神《かみ》からの|命令《めいれい》でさせられるので|在《あ》るぞよ。|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》を|〆木《しめき》に|掛《かけ》て、|汚《きた》ない|分子《もの》を|吐出《はきだ》さしておいて、|五十日目《ごじゆうにちめ》から|国常立尊《くにとこたちのみこと》が|坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》と|引添《ひつそ》ふて、|女子《によし》の|霊魂《みたま》を|世界中《せかいぢう》|連《つ》れ|廻《まわ》りて、|世《よ》の|立直《たてなを》しの|守護《しゆごう》がさして|在《あ》るぞよ。七十五|日《にち》の|床縛《とこしば》りが|済《す》みて、|二日《ふつか》の|間《あいだ》|肉体《にくたい》を|休《やす》まして、|三日目《みつかめ》には|大本《おほもと》|変性男子《へんぜうなんし》の|肉体《にくたい》の|最後《さいご》の|大祭《だいさい》を|致《いた》させ、|四日目《よつかめ》は|祖霊社《それいしや》の|祭《まつ》りを|済《す》まさせ、|五日目《いつかめ》には|変性女子《へんぜうによし》の|口《くち》を|借《か》りて、|大本《おほもと》の|立直《たてなを》しの|厳《きび》しき|教《をし》えを、|大本《おほもと》の|役員《やくいん》|信者《しんじや》に|申《もうし》|聞《き》かしてあるから、チツトも|間違《まちが》いの|無《な》いやうに、|是《これ》から|此《この》|大本《おほもと》の|中《なか》は|心配《こころくば》りを|致《いた》して|下《くだ》さらぬと、|肝腎《かんじん》の|仕組《しぐみ》が|遅《おく》れるから、|天地《てんち》の|神々様《かみがみさま》に|申訳《もうしわけ》のない|事《こと》になりて|了《しも》ふぞよ。|翌《あ》けて|六日目《むいかめ》、|旧《きう》|十月《じゆうがつ》の|三日《みつか》、|新《しん》の|十一月《じゆういちがつ》|六日《むいか》の|五《いつ》つ|時《どき》、|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》が|成就《ぜうじゆ》いたして、|今度《こんど》の|世界《せかい》の|大戦争《おほたたかい》を|一寸《ちよつと》|止《と》めさして|置《を》いて、|其晩《そのばん》の|四《よ》つ|時《どき》(十時三十分)に、|天《てん》からの|御迎《おむかい》で|出口《でぐち》|直《なを》は|若姫君尊《わかひめぎみのみこと》の|御魂《みたま》と|引添《ひきそ》ふて|天《てん》へ|上《のぼ》りたぞよ。|是《これ》からは|天《てん》の|様子《やうす》も|明白《ありやか》に|判《わか》り|出《だ》すぞよ。|一旦《いつたん》|出口《でぐち》|直《なを》は|天《てん》へ|上《のぼ》りたなれど、|直《なを》の|御魂《みたま》は|三代《さんだい》の|直霊《なをひ》に|憑《うつ》りて|地《ち》の|御用《ごよう》を|致《いたさ》すぞよ。|直《なを》の|御魂《みたま》は|天《てん》にありては|国常立尊《くにとこたちのみこと》と|引添《ひきそ》ふて、|大国常立尊《おほくにとこたちのみこと》|大出口神《おほでぐちのかみ》となりて|世界《せかい》の|守護《しゆごう》を|致《いた》すなり、|地《ち》に|降《くだ》りては|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》に|国常立尊《くにとこたちのみこと》が|憑《うつ》りて、|立直《たてなを》しの|御筆先《ふでさき》をかかすなり、|出口《でぐち》|直《なを》の|御魂《みたま》は|木花咲耶姫《このはなさくやひめ》|殿《どの》の|宿《やど》りた|身魂《みたま》の|三代《さんだい》|直霊《なをひ》に|憑《うつ》りて、|直霊主尊《なをひぬしのみこと》となりて|地《ち》の|神界《しんかい》の|御用《ごよう》を|致《いた》さす|経綸《しぐみ》が|成就《ぜうじゆ》いたしたから、|是《これ》からの|大本《おほもと》の|中《なか》は|是《これ》までとは|大変《おほがわ》りが|致《いた》すぞよ。|今《いま》|一寸《ちよつと》|大本《おほもと》の|内部《ま》が|静《しづ》かにあるから、|世界《せかい》も|一寸《ちよつと》の|間《ま》だけは|静《しづ》かにあれど、|此《この》|節分《せつぶん》が|済《す》みたる|大本《おほもと》も|世界《せかい》も|何彼《なにか》の|事《こと》が|喧《やか》ましう|忙《せわ》しうなるから、|今《いま》の|静《しづ》かな|中《うち》に、|何彼《なにか》の|準備《じゆんび》をいたして|置《を》かねば、|俄《にわか》に|橡面貌《とちめんぼう》を|振《ふ》らねば|成《な》らんやうな|事《こと》になるぞよ。
|大正《たいせう》|七年《しちねん》|旧《きう》|十月《じゆうがつ》廿九|日《にち》、|新《しん》の十二|月《がつ》|二日《ふつか》、|変性女子《へんぜうによし》に|憑《うつ》りてしるしをく。
T*****(年月日不明)
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|国常立尊《くにとこたちのみこと》が、|天《てん》の|御三体《ごさんたい》の|大神様《おほかみさま》の|御命令《ごめいれい》を|戴《いただ》きて、|三千世界《さんぜんせかい》を|立直《たてなを》し|致《いた》すに|就《つい》ては、ミロクの|大神様《おほかみさま》の|御加護《ごかご》を|戴《いただ》かねば|物事《ものごと》|成就《ぜうじゆ》いたさんから、|因縁《いんねん》のある|身魂《みたま》|変性女子《へんぜうによし》を|表《あら》はして、|大正《たいせう》五年|辰《たつ》の|年《とし》|旧《きう》三月三日に、|大和国《やまとのくに》|畝火《うねび》の|山《やま》を|踏〆《ふみしめ》さして、|世界《せかい》|立直《たてなを》しの|守護《しゆごう》が|致《いた》してあるぞよ。|畝火《うねび》の|山《やま》は|出口《でぐち》に|因縁《いんねん》の|深《ふか》き|神山《かみやま》であるから、|昔《むかし》から|土米《つちごめ》が|竜神《りゆうじん》の|守護《しゆごう》で|生出《わか》して|在《あ》りたなれど、|神界《しんかい》の|都合《つごう》に|依《よ》りて|変性女子《へんぜうによし》に|守護《しゆごう》を|命《さ》して、|肝川《きもがわ》の|深山《ふかやま》|八大《はちだい》|竜神《りうじん》に|土米《つちごめ》の|御用《ごよう》を|仰《あふ》せ|付《つ》けたので|在《あ》るぞよ。|沢山《たくさん》の|土米《つちごめ》が|出来《でき》ると|申《もう》して|一粒《ひとつぶ》でも|粗末《そまつ》に|致《いた》されぬぞよ。|大本《おほもと》の|許《ゆる》し|無《な》きことには、|一粒《ひとつぶ》でも|勝手《かつて》に|拾《ひろ》ふ|事《こと》は|成《な》らんから、|我《が》を|張《は》りて|拾《ひろ》ふなら|拾《ひろ》ふて|見《み》やれ、|神界《しんかい》の|仕組《しぐみ》の|土米《つちごめ》であるから、|是《これ》からは|厳《きび》しき|戒《いまし》めを|致《いた》すぞよ。|昔《むかし》から|元伊勢《もといせ》、|丹後《たんご》の|比沼真奈為《ひぬまない》の|宮《みや》に|生出《わか》してありたなれど、|明治《めいじ》四十五年の三月八日に|出口《でぐち》|直《なを》が、|伊勢《いせ》の|内宮《ないぐう》、|外宮《げぐう》、|加良洲《からす》の|宮《みや》へ|御神霊《おみたま》を|御迎《おむか》い|致《いた》してから、|丹後《たんご》には|今迄《いままで》のやうには|生出《わか》ぬやうに|成《な》りたぞよ。チツト|斗《ばか》り|種《たね》は|遺《のこ》してあれど、|土米《つちごめ》の|神力《しんりき》はモウ|無《な》くなりて|居《を》るぞよ。|是《これ》も|深《ふか》い|神界《しんかい》の|仕組《しぐみ》であるから、|人間界《にんげんかい》では|解《わか》る|事《こと》で|無《な》いぞよ。
|大正《たいせう》五年の|旧《きう》五月五日には、|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》に、|昔《むかし》から|永《なが》らく|世《よ》に|隠《かく》れて|守護《しゆごう》を|致《いた》して|居《を》りた、|坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》の|住居《すまゐ》を|致《いた》した|播州《ばんしう》の|神島《かみじま》が|開《ひら》かしてあるが、|人民《じんみん》からは|左程《さほど》にも|無《な》い|御用《ごよう》の|如《よ》うにあれども、|神界《しんかい》では|大変《たいへん》な|神業《こと》でありたぞよ。|朝日《あさひ》の|直刺《たださ》す|夕日《ゆうひ》の|日照《ひてら》す|高砂沖《たかさごおき》の|一島《ひとつじま》|一《ひと》つ|松《まつ》、|松《まつ》の|根本《ねもと》に|三千世界《さんぜんせかい》の|宝《たから》いけおくと、|昔《むかし》から|言伝《いひづた》へさして|在《あ》りたが、|今度《こんど》は|瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|肉体《にくたい》を|使《つか》ふて、|三千世界《さんぜんせかい》の|宝《たから》を|掘上《ほりあ》げさしたぞよ。その|宝《たから》と|申《もう》すのは、|斯世《このよ》を|水晶《すいしよう》の|松《まつ》の|代《よ》、|神世《かみよ》として|治《をさ》め|遊《あそ》ばすミロクの|大神様《おほかみさま》の|事《こと》で|在《あ》りたぞよ。その|年《とし》の九月九日に|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|国常立尊《くにとこたちのみこと》が、|変性男子《へんぜうなんし》の|身魂《みたま》|出口《でぐち》|直《なを》に|懸《うつ》りて、|二代《にだい》|三代《さんだい》を|引連《ひきつ》れ|艮《とど》めを|刺《さ》して|参《まい》りたのも、|深《ふか》い|経綸《しぐみ》のある|事《こと》ぞよ。|斯《こ》の|因縁《いんねん》もモウ少し|致《いた》したら|分《わ》けて|見《み》せるぞよ。|大正《たいせう》五年|辰《たつ》の|年《とし》五月|午《うま》の|月《つき》の八日に、|変性女子《へんぜうによし》が|全部《すつくり》と|現《あら》はれて、|女神《によしん》の|姿《すがた》になりて、|大本《おほもと》へ|参《まい》りた|折《をり》、|出口《でぐち》|直《なを》は|変性男子《へんぜうなんし》|国常立尊《くにとこたちのみこと》と|表《あら》はれ、|海潮《かいちやう》は|変性女子《へんぜうによし》|豊雲野尊《とよくもぬのみこと》と|現《あら》はれて、|昔《むかし》の|神代《かみよ》から|沓島《めしま》と|神島《かみじま》へ|別《わか》れて|落《お》ちて|居《を》りた|夫婦《ふうふ》の|神《かみ》が、|竜宮館《りうぐうやかた》の|高天原《たかあまはら》で|再会《であい》の|祝《いわい》に|盃《さかづき》がさして|在《あ》らうがな。|其日《そのひ》から|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》には、|坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》と|豊雲野尊《とよくもぬのみこと》が|守護《しゆごう》|致《いた》したから、|段々《だんだん》と|緯《よこ》の|御用《ごよう》が|表《あら》はれて、ボツボツと|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》が|出来《でき》かけて|来《き》たので|在《あ》るぞよ。|此《こ》の|大本《おほもと》は|明治《めいじ》二十五年から|申《もう》してある|如《よ》うに、|男子《なんし》と|女子《によし》の|経緯《しぐみ》が|揃《そろ》はねば|何事《なにごと》も|成就《ぜうじゆ》いたさぬのであるぞよ。|坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》の|身魂《みたま》には、|変性男子《へんぜうなんし》と|女子《によし》との|御用《ごよう》を|勤《つと》めて|貰《もら》はな|成《な》らんから、|是《これ》からは|今迄《いままで》とは|海潮《かいちやう》は|忙《いそ》がしうなりて、|苦労《くろう》が|段々《だんだん》|殖《ふ》へて|来《く》るから|今迄《いままで》の|身魂《みたま》では|能《よ》う|忍耐《こばら》んから七十五日の|神《かみ》から|修行《しゆぎやう》をさしたのであるぞよ。この|先《さ》きは|変性女子《へんぜうによし》の|教祖《きやうそ》と|致《いた》して、|男子《なんし》の|直系《ぢきぢき》の|二代《にだい》|三代《さんだい》の|後見《うしろみ》を|致《いた》さすのであるから、|坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》の|女子《によし》は|一代《いちだい》の|役《やく》であるから、|此《こ》の|次第《しだい》を|取違《とりちが》ひ|無《な》きやうに|気《き》を|付《つ》けておくぞよ。|今《いま》が|艮《とど》めの|肝腎《かんじん》|要《かな》めの|大事《だいじ》の|場合《ばあい》であるぞよ。|艮《うしとら》の|金神《こんじん》は|誰《だれ》にも|憑《うつ》ると|云《い》ふ|事《こと》は|出来《でき》ぬなれど、|天《てん》から|守護《しゆごう》いたして|海潮《かいちやう》に|筆先《ふでさき》をかかして|置《お》くぞよ。|同《おな》じ|筆先《ふでさき》の|書《か》き|様《やう》であるから、|今《いま》までの|男子《なんし》の|筆先《ふでさき》も|矢張《やは》り|変性女子《へんぜうによし》が|書《か》いて、|男子《なんし》の|筆先《ふでさき》にいたして、|居《を》りたじやろと、|疑《うたが》ふ|人民《じんみん》が|沢山《たくさん》に|出来《でき》るなれど、|夫《そ》んな|事《こと》に|気《き》を|掛《か》けて|居《を》りたら、|物事《ものごと》が|成就《ぜうじゆ》いたさんから、ドシドシと|女子《によし》に|筆先《ふでさき》を|書《かか》して、|三千世界《さんぜんせかい》を|開《ひら》くぞよ。|出口《でぐち》|直《なを》の|八人《はちにん》の|御児《おんこ》と、|今《いま》までの|筆先《ふでさき》に|出《だ》して|在《あ》るのは、|八柱《やつ》の|金神《こんじん》|大将軍《たいしやうぐん》の|事《こと》でありたぞよ。この|八人《はちにん》の|御児《おんこ》が|今度《こんど》は|二度目《にどめ》の|天之岩戸開《あまのいわとびら》きの|御用《ごよう》に|手柄《てがら》いたさして、|末代《まつだい》|名《な》を|残《のこ》さして、|結構《けつこう》な|神《かみ》に|祀《まつ》りて|貰《もら》ふのであるぞよ。|八人《はちにん》の|御子《おんこ》の|働《はたら》きは|是《これ》からボツボツと|現《あら》はれて|来《く》るぞよ。|人民《じんみん》の|思《おも》ひとは|大変《たいへん》な|違《ちが》いであるぞよ。|此《こ》の|世《よ》の|立替《たてかへ》には、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|九万九億《くまんくをく》の|眷属《けんぞく》を|使《つか》ふて、|天地《てんち》を|一度《いちど》に|開《ひら》く|梅《うめ》の|花《はな》の|経綸《しぐみ》が|昔《むかし》の|神代《かみよ》から|致《いた》してありての|事《こと》であるぞよ。|世《よ》に|出《で》て|居《を》れる|神様《かみさま》にも、|守護神《しゆごうじん》にも、|人民《じんみん》にも、|見当《けんとう》の|取《と》れん|仕組《しぐみ》がいたしてあるから、|今《いま》の|今《いま》まで|判《わか》りは|致《いた》さんぞよ。|人《ひと》より|早《はや》う|手柄《てがら》を|致《いた》さうと|思《おも》ふて、|焦慮《あせ》りて|縮尻《しくじ》る|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》が|是《これ》からは|出来《でき》て|来《く》るから、|大本《おほもと》の|役員《やくいん》は|余程《よほど》しつかり|筆先《ふでさき》を|腹《はら》へ|入《い》れておかんと、|経綸《しぐみ》の|邪魔《じやま》になりて|立直《たてなを》しが|遅《をそ》くなるから、|念《ねん》に|念《ねん》を|押《を》して|気《き》を|付《つ》けて|置《お》くぞよ。|大本《おほもと》の|経綸《しぐみ》で|神《かみ》の|宮《みや》を|建《た》てるのは、|沓島《めしま》と|神島《かみじま》と|嵯峨《さが》の|奥《おく》と|三《さん》ケ|所《しよ》より|外《ほか》には|成《な》らんぞよ。|肝川《きもがわ》は|八大《はちだい》|竜神《りゆうじん》の|守護《しゆごう》があるから、|大本《おほもと》の|分社《でやしろ》と|致《いた》してあるので|在《あ》るから、|肝川《きもがわ》には|奇《く》しびな|神業《こと》が|見《み》せてあろうがな。|世《よ》の|立直《たてなを》しが|済《す》みたら、|国々《くにぐに》|所々《ところどころ》に|大本《おほもと》の|御宮《おみや》を|立《たて》て、|夫《そ》れ|夫《ぞ》れの|守護神《しゆごうじん》を|鎮《しづ》めて|御用《ごよう》を|致《いた》さすから、それ|迄《まで》には|御宮形《おみやがた》も|建《た》てられんぞよ。|広間《ひろま》も|大本《おほもと》の|経綸《しぐみ》が|成就《ぜうじゆ》いたして、|天下泰平《てんかたいへい》に|世《よ》が|治《をさ》まる|迄《まで》は、|新《あ》たらしう|建《た》てる|事《こと》は|出来《でき》ぬぞよ。|今迄《いままで》に|鏡《かがみ》が|出《だ》して|在《あ》ろうがな。|京都《きやうと》で|新《さら》に|広間《ひろま》を|立《たて》て|神《かみ》から|潰《つぶ》され、|伏見《ふしみ》に|建《たて》てまたその|通《とお》り、|肝川《きもがわ》に|建《た》てても|役《やく》に|立《た》つまいがな。|大本《おほもと》の|根本《こんぽん》の|極《き》まらぬ|中《うち》に、|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》が|勝手《かつて》に|致《いた》した|事《こと》は、|九分九厘《くぶくりん》で|覆《かへ》りて|了《しも》ふぞよと、|何時《いつ》も|筆先《ふでさき》で|気《き》が|付《つ》けてありたなれど、|神《かみ》の|申《もう》す|事《こと》を|背《そむ》いて|致《いた》した|事《こと》は、|何遍《なんぺん》でも|跡戻《あともど》り|斗《ばか》り|致《いた》すぞよ。|大本《おほもと》を|次《つぎ》に|致《いた》して、|園部《そのべ》で|広間《ひろま》を|建《たて》ようと|致《いた》して、|材木《ざいもく》を|寄《よ》せてサア|是《これ》から|建前《たてまへ》と|言《い》ふやうに|成《な》りた|所《とこ》で、|俄《にわか》の|大雨《おほあめ》で|材木《ざいもく》が|影《かげ》も|形《かたち》も|無《な》いやうに|流《なが》れた|事《こと》があらうがな。|皆《みな》|神界《しんかい》から|善悪《ぜんあく》の|鏡《かがみ》が|出《だ》して、|大本《おほもと》の|中《なか》に|実地《じつち》が|見《み》せてあるぞよ。|明治《めいじ》廿五年から、|幹《もと》|退《の》けて|末《すえ》|続《つづ》くとは|思《おも》ふなよ、|幹《もと》ありての|枝《ゑだ》もあれば|末《すえ》もあるぞよ。|幹《もと》|退《の》きたら|末《すえ》は|枯《か》れるぞよと|申《もう》して、|出口《でぐち》|直《なを》の|手《て》で|毎度《まいど》|気《き》が|付《つ》けてあるぞよ。
|明治《めいじ》二十五年から|申《もう》した|事《こと》は、|何時《いつ》になりても|毛筋《けすじ》の|横巾《よこはば》も|違《ちが》はん|事《こと》ばかりであるぞよ。
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|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|国常立《くにとこたち》の|尊《みこと》の|御魂《みたま》が、|竜宮館《りうぐうやかた》の|高天原《たかあまはら》に|現《あら》はれて、|世《よ》の|立替《たてかへ》|立直《たてなを》しの|筆先《ふでさき》を|書《か》きおくぞよ。|三千世界《さんぜんせかい》の|立替《たてかへ》の|御用《ごよう》|致《いた》さす|為《ため》に、|変性男子《へんぜうなんし》の|身魂《みたま》|大出口《おほでぐち》|直《なを》に|永《なが》らく|苦労《くろう》をさしてあるぞよ。|天保《てんぽう》七年十二月十六日、|天照皇太神宮殿《てんせうこうだいじんぐうどの》の|御誕生日《ごたんぜうび》に|斯世《このよ》へ|出《だ》してから二十七年の|間《あいだ》、|直《なを》は|結構《けつこう》に|気楽《きらく》に|暮《くら》さしてあるぞよ。さう|申《もう》しても|世間並《せけんなみ》の|気楽《きらく》さでは|無《な》いぞよ。|中々《なかなか》いろいろと|肉体《にくたい》に|就《つい》て|人《ひと》に|変《かわ》りた|事《こと》がさしてありたぞよ。二十八歳の|冬《ふゆ》から五十七歳まで三十年の|間《あいだ》、|人民界《じんみんかい》では|誰《だれ》も|能《よ》う|堪《こば》らん|艱難《かんなん》|苦労《くろう》をさして、|現世《このよ》の|衣《きぬ》を|脱《ぬ》がして|御用《ごよう》に|立《た》てたぞよ。五十七歳の|正月《せうがつ》|元日《ぐわんじつ》から、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|体内《たいない》へ|這入《はい》りて、|今年《こんねん》で二十七年の|間《あいだ》|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》で|筆先《ふでさき》を|書《か》かせ、|口《くち》で|世《よ》の|立替《たてかへ》を|知《し》らしたぞよ。|何時《いつ》も三十年で|世《よ》の|立替《たてかへ》と|致《いた》すと|申《もう》して|知《し》らした|事《こと》が、モウ|一分《いちぶ》になりて、|跡《あと》三年|残《のこ》りたなれど、|水《みづ》も|漏《も》らさぬ|仕組《しぐみ》であるから、三年の|間《あいだ》は|変性女子《へんぜうによし》の|手《て》を|借《か》りて|立替《たてかへ》|立直《たてなを》しの|御用《ごよう》を|致《いた》すから、|是《これ》からは|一日《いちにち》ましに|世界《せかい》から|判《わか》りて|来《く》るから、|何程《なにほど》の|鼻高《はなだか》でも|成程《なるほど》と|往生《をうぜう》をいたすやうになりて|了《しも》ふぞよ。|変性女子《へんぜうによし》は|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》で|明治《めいじ》四年の七月の十二日に|斯世《このよ》へ|出《だ》して、二十七年の|間《あいだ》は|是《これ》も|普通《ひととうり》の|人民《じんみん》では|出来《でき》ぬ|苦労《くろう》を|致《いた》させ、二十八歳の二月九日から、|神《かみ》が|高熊山《たかくまやま》へ|連《つ》れ|参《まい》りて、|身魂《みたま》を|研《みが》かして、|世《よ》の|立直《たてなを》しの|御用《ごよう》の|経綸《しぐみ》が|致《いた》してあるぞよ。二十八の|歳《ねん》から|此《こ》の|大本《おほもと》へ|引寄《ひきよ》して、|有《あ》るにあられん|気苦労《きぐろう》を|致《いた》さして、いよいよ|身魂《みたま》が|研《みが》きかけたから、三十九歳からボツボツと|大本《おほもと》の|経綸《しぐみ》にかからしてあるが、|此《こ》の|先《さき》まだ十年の|気苦労《きぐろう》を|致《いた》さすから、|其《その》|積《つも》りで|居《を》りて|下《くだ》されよ。三年さきになりたら|余程《よほど》|気《き》を|付《つ》けて|下《くだ》さらぬと、ドエライ|悪魔《あくま》が|魅《み》を|入《い》れるぞよ。|辛《かのと》の|酉《とり》の|年《とし》は、|変性女子《へんぜうによし》に|取《と》りては、|後《あと》にも|前《さき》にも|無《な》いやうな|変《かわ》りた|事《こと》が|出来《でき》て|来《く》るから、|前《まへ》に|気《き》を|付《つ》けて|置《お》くぞよ。|外国《がいこく》から|今《いま》に|六《むつ》ケ|敷《しい》|難題《なんだい》が|持《もち》かけて|来《く》るが、|今《いま》の|番頭《ばんとう》の|弱腰《よわごし》では|到底《とうてい》|能《よ》う|貫《つら》ぬかんぞよ。|是《これ》も|時節《じせつ》であるから、|何程《なにほど》|智慧《ちゑ》|学《がく》がありても|今度《こんど》は|一文《いちもん》の|価値《ねうち》も|無《な》いから、|日本《にほん》の|人民《じんみん》が|揃《そろ》ふて|改心《かいしん》いたせば|良《よ》し、|到底《とうてい》|改心《かいしん》が|出来《でき》ぬなら|止《や》むを|得《え》ず|気《き》の|毒《どく》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。|世界《せかい》の|九分九厘《くぶくりん》が|近《ちか》よりて|来《き》たぞよ。|一厘《いちりん》の|仕組《しぐみ》で|三千世界《さんぜんせかい》を|立直《たてなを》すのは、|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》より|外《ほか》には|無《な》いぞよ。|今《いま》この|仕組《しぐみ》が|日本《にほん》の|人民《じんみん》に|判《わか》りたら、|三千年《さんぜんねん》の|神界《しんかい》の|仕組《しぐみ》が|成就《ぜうじゆ》いたさんから、|今《いま》の|今《いま》までは|誠《まこと》の|元《もと》の|一厘《いちりん》の|所《ところ》は|申《もう》さんから、|疑《うたが》ふ|人民《じんみん》は|未《ま》だ|未《ま》だ|有《あ》るぞよ。
|富士《ふじ》と|鳴戸《なると》の|昔《むかし》からの|経綸《しぐみ》が|判《わか》りて|来《き》たら、|世界《せかい》は|激《はげ》しく|成《な》りて、|外国《がいこく》が|薩張《さつぱ》り|帰順《おうぜう》いたして|日本《にほん》へ|末代《まつだい》|従《したが》ふやうに|成《な》るぞよ。|東京《とうきよう》の|経綸《しぐみ》はミノヲハリ、|尾張《をはり》の|経綸《しぐみ》は|世《よ》の|終《をは》り、|伊勢《いせ》は|丹波《たんば》に|丹波《たんば》は|神都《みやこ》、みやこの|経綸《しぐみ》は|万古末代《まんごまつだい》つづくぞよ。|続《つづ》く|血筋《ちすじ》は|世《よ》の|本《もと》の|天《てん》と|地《ち》との|直系《ぢきぢき》の|日《ひ》の|大神《おほかみ》と|地《ち》の|神《かみ》、|天地《てんち》|揃《そろ》ふて|水晶《すいしよう》の|誠《まこと》|一《ひ》とつの|末永《すへなが》き|結構《けつこう》な|神代《かみよ》に|致《いた》すぞよ。|神代《かみよ》に|成《な》りたら|人民《じんみん》の|身魂《みたま》にも|御光《おひかり》が|刺《さ》すぞよ。|暑《あつ》さ|凌《しの》いで|秋《あき》|吹《ふ》く|風《かぜ》を|待《ま》てど、|世界《せかい》は|淋《さび》しくなるぞよと、|今迄《いままで》|出口《でぐち》|直《なを》の|筆先《ふでさき》に|知《し》らして|置《お》いたが、|今《いま》が|其《その》|時節《じせつ》であるぞよ。|未《ま》だ|未《ま》だ|世界《せかい》は|安心《あんしん》な|所《ところ》へは|行《ゆ》かぬぞよ。|是《これ》からが|彦火々出見《ひこほほでみ》の|初《はじま》りであるぞよ。|目無堅間《めなしかたま》の|神船《みふね》はこれから|出《で》て|来《く》るぞよ。|水火地《しほつち》の|大名《おほな》は|何処《どこ》に|現《あらは》れて|居《を》るか、これを|知《し》りた|人民《じんみん》|今《いま》に|一人《いちにん》も|無《な》いが、|燈台元暗《とうだいもとくらし》の|誓《たと》えの|通《とお》りの|世《よ》であるぞよ。
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|明治《めいじ》二十五年に、|竜宮館《りうぐうやかた》に|出口《でぐち》の|守《かみ》と|現《あら》はれた|折《をり》の|初発《しよつぱつ》に、|竜宮《りうぐう》の|乙姫殿《をとひめどの》が|御越《おこし》なされて、|今日《こんにち》の|御祝儀《おしゆぎ》お|目出度《めでたう》|存《そん》じますると|仰《おつ》しやつて、|今《いま》まで|海《うみ》の|底《そこ》に|溜《た》めて|置《お》かれた|御宝《みたから》を、|陸《あげ》の|竜宮館《りうぐうやかた》の|高天原《たかあまはら》へ|持遊《もちはこ》びて、|艮《うしとら》の|金神様《こんじんさま》にお|渡《わた》し|申《もう》すと|仰《あふ》せになりたが、|海《うみ》の|中《なか》には|金《きん》は|幾何程《いくなにほど》でもあるから、|竜宮様《りうぐうさま》の|御改心《ごかいしん》で|今度《こんど》はいよいよ|受取《うけと》りて、|新《さら》つの|金《きん》を|吹《ふ》く|時節《じせつ》が|参《まい》りたぞよ。|斯世《このよ》|一切《いつさい》の|事《こと》は|皆《みな》|神《かみ》の|自由《じゆう》であるから、|何程《なにほど》|人民《じんみん》が|智慧《ちゑ》や|学《がく》で|考《かんが》えても、|神《かみ》の|許《ゆる》し|無《な》き|事《こと》には、|肝腎《かんじん》の|艮《とど》めを|差《さ》すといふ|事《こと》は、|何時《いつ》になりても|出来《でき》は|致《いた》さんぞよ。|竜宮《りうぐう》の|乙姫殿《をとひめどの》は|誠《まこと》に|欲《よく》の|深《ふか》い|御神様《おんかみさま》で|在《あ》りたなれど、|今度《こんど》の|二度目《にどめ》の|世《よ》の|立替《たてかへ》のある|事《こと》を、|世《よ》の|初発《しよつぱつ》から|能《よ》く|御存知《ごぞんじ》であるから、|第一番《だいいちばん》に|御改心《ごかいしん》が|出来《でき》て、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》の|片腕《かたうで》となりて|御働《おはたら》き|遊《あそ》ばすから、|是《これ》からはこの|大本《おほもと》の|内部《なか》も、|世界《せかい》を|日増《ひまし》に|大変《おほがわ》りを|致《いた》すぞよ。|三千世界《さんぜんせかい》の|宝《たから》は|皆《みな》|国常立尊《くにとこたちのみこと》の|拵《こし》らえたもの|斗《ばか》りで|在《あ》るから、|世《よ》が|元《もと》へ|戻《もど》りて、|何《なに》も|彼《か》も|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|自由《じゆう》に|致《いた》す|時節《じせつ》が|参《まい》りたから、|今迄《いままで》の|事《こと》を|思《おも》ふて|頑張《がんば》りて|居《を》るとスコタンを|喰《く》ふ|事《こと》になりたぞよ。|人民《じんみん》の|力《ちから》で|行《や》れるなら|我《が》を|出《だ》して|何《なん》なりと|行《や》りて|見《み》よれ、|初《はじ》めはチト|良《よ》きやうに|在《あ》るが、|先《さき》へ|行《ゆ》く|程《ほど》つまりて|途《みち》が|無《な》くなりて、|行《ゆ》きも|帰《かへ》りも|成《な》らぬやうに|致《いた》されるぞよ。|是《これ》が|今迄《いままで》の|世《よ》とは|違《ちが》ふと|申《もう》すのであるぞよ。|珍《めづ》らしき|事《こと》を|致《いた》して、|三千世界《さんぜんせかい》の|善《ぜん》の|鏡《かがみ》と|悪《あく》の|鏡《かがみ》とを|出《だ》す|世界《せかい》の|大本《おほもと》は、|何彼《なにか》の|事《こと》が|厳《きび》しくなるぞよと|申《もう》してあろうがな。【キカ】ねば【キク】やうにして|改心《かいしん》さすと|申《もう》してあるが、|今《いま》が|大事《だいじ》の|性念場《せうねんば》であるから、|心《こころ》に|当《あた》る|人民《じんみん》は|一日《いちにち》も|早《はや》く|我《われ》の|欲《よく》を|捨《す》て、|神界《しんかい》の|御用《ごよう》|第一《だいいち》に|致《いた》すか|結構《けつこう》であるぞよ。|神《かみ》は|困《こ》まらねど|其人《そのひと》が|可愛《かあい》さうなから、|神《かみ》がクドウ|気《き》を|付《つ》けておくぞよ。|今《いま》の|人民《じんみん》は|永《なが》らく|体主霊従《あく》の|中《なか》に|染《そま》り|切《き》りて|居《を》りたから、|容易《なかなか》|一寸《ちよつと》には|改心《かいしん》が|出来《でき》にくいなれど、モウ|時節《じせつ》が|来《き》たから、|改心《かいしん》さす|間《ま》が|無《な》いから、|今《いま》までの|学《がく》や|智慧《ちゑ》を|横《よこ》へ|遣《や》りておいて、|只《ただ》|一心《いつしん》に|神《かみ》の|申《もう》すやうに|致《いた》されよ。|考《かんが》へたり|研究《けんきう》いたしたりするやうな|気楽《きらく》な|時《とき》では|無《な》いぞよ。モウ|二進《につち》も|三進《さつち》も|成《な》らぬ|所《ところ》まで|世《よ》が|差迫《さしせま》りて|来《き》て|居《を》るぞよ。|何程《なにほど》|道《みち》の|為《ため》じや|御国《みくに》の|為《ため》じやと|申《もう》しても、|誠生粋《まこときつすい》の|道《みち》|思《おも》ひ|国《くに》|思《おも》ひの|人民《じんみん》は|尠《すく》ないから、|人民《じんみん》の|申《もう》す|事《こと》は|嘘《うそ》が|多《おほ》いから、|神《かみ》も|中々《なかなか》|油断《ゆだん》が|出来《でき》ぬやうに|成《な》りて|来《き》たぞよ。|今《いま》の|人民《じんみん》の|盲目《めくら》|聾《つんぼ》の|欲《よく》に|抜目《ぬけめ》の|無《な》いのには、|神《かみ》も|閉口《へいこう》いたして|居《を》るぞよ。|利己主義《われよし》の|行《や》り|方《かた》ばかり|致《いた》して|居《を》ると、|夫《そ》れが|世《よ》が|代《かわ》りて|居《を》るから、|自滅自亡《われわるし》の|種《たね》になる|二度目《にどめ》の|世《よ》の|立替《たてかへ》であるぞよ。|此《こ》の|大本《おほもと》の|行《や》り|方《かた》と|世界《せかい》とを|比《くら》べて|見《み》たら|善《ぜん》と|悪《あく》との|鏡《かがみ》が|出《だ》して|在《あ》るから、|改心《かいしん》せずには|居《を》れぬ|事《こと》に|仕《し》てあるぞよ。|世《よ》の|立替《たてかへ》が|初《はじま》りたら、|世界《せかい》は|上《のぼ》り|下《くだ》りで|騒《さわ》がしくなると|申《もう》してありたが、|外国《がいこく》の|王《わう》の|今《いま》の|有様《ありさま》、まだまだ|斯《こ》んなチヨロコイ|事《こと》ではないぞよ。|何処《どこ》へ|飛火《とびひ》が|致《いた》さうも|知《し》れんぞよ。|夫《そ》れで|永《なが》らくの|間《あいだ》|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|出口《でぐち》|直《なを》の|身魂《みたま》を|使《つか》ふて、|脚下《あしもと》へ|火《ひ》が|燃《も》えるぞよ。|鳥《とり》がたつぞよ|気《き》を|付《つ》けよと|申《もう》して|知《し》らしたが、|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|上《うへ》から|下《した》まで|欲《よく》|斗《ばか》りで|目《め》が|眩《くら》みて|了《しも》ふて|居《を》るから、|今《いま》に|判《わか》りて|居《を》る|人民《じんみん》が|何程《なにほど》も|無《な》いが、|今《いま》に|成《な》りてからバタ|付《つい》ても、モウ|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》の|力《ちから》では|到底《とうてい》|叶《かな》はんから、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》の|申《もう》すやうに、|今迄《いままで》のやうな|利己主義《われよし》の|精神《せいしん》を|立直《たてなを》して、|水晶《すいしよう》の|生《うま》れ|赤子《あかご》の|心《こころ》に|成《な》つて、|今度《こんど》の|肝腎《かんじん》の|御用《ごよう》を|勤《つと》めたなら、|末代《まつだい》|名《な》の|残《のこ》る|結構《けつこう》な|事《こと》が|出来《でき》るなり、|今《いま》までの|心《こころ》で|行《や》りて|行《ゆ》くなら、|十人並《じうにんなみ》のお|出直《でなを》し|誠《まこと》に|気《き》の|毒《どく》な|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。|神《かみ》の|申《もう》す|事《こと》|毛筋《けすじ》も|間違《まちがい》は|無《ない》ぞよ。
|東京《とうきよう》で|経綸《しぐみ》をするが|身《み》の|終《をは》りと|申《もう》して|知《し》らしてありたが、【キモ】がアノ|通《とほ》りの|失敗《しくじり》をいたし、|次《つぎ》に【イヤ】が|真似《まね》してアノ|通《とほ》り、【カカ】が|金《かね》を|掘《ほ》り|出《だ》すと|申《もう》して|失敗《しくじ》り、【マサ】がまた|思《おも》はく|立《た》たず、|是《これ》だけ|鏡《かがみ》を|出《だ》して|見《み》せても|未《ま》だ【キカ】ねば【キク】やうに|為《し》て|改心《かいしん》させるなれど、|其処《そこ》へ|成《な》りての|改心《かいしん》はモウ|遅《おそ》いから、|一日《いちにち》も|早《はや》く|今《いま》の|内《うち》に|行方《やりかた》を|薩張《さつぱ》り|替《か》えて|下《くだ》され、|取返《とりかへ》しのならん|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたして、|世間《せけん》へ|顔出《かほだ》しのならん|事《こと》に|成《な》るぞよ。|今《いま》|大本《おほもと》の|教《をし》えを|拡《ひろ》め|行《ゆ》くと|申《もう》して、【ソハ】のそはそはしひ|遣《や》り|方《かた》、|斯《こ》んな|弱《よわ》ひ|誠《まこと》の|無《な》い|精神《せいしん》で、|三千世界《さんぜんせかい》の|大神《おほかみ》の|御用《ごよう》が|勤《つと》まると|思《おも》ふて|居《を》るか。|大慢神《おほまんしん》も|大間違《おほまちが》いも|程《ほど》があるぞよ。【トモ】もモウ|少《すこ》し|筆先《ふでさき》を|調《しら》べて|下《くだ》さらぬと、|抜《ぬ》きも|差《さ》しも|出来《でき》ぬやうな|事《こと》になるぞよ。|大本《おほもと》の|役員《やくいん》|信者《しんじや》|一同《いちどう》に|気《き》を|付《つ》けるが、|今《いま》が|何《なに》より|肝腎《かんじん》|要《かな》めの|性念場《せうねんば》であるぞよ。|早《はや》く|眼《め》を|覚《さま》して|下《くだ》されよ。|外国《がいこく》の|体主霊従金銀為本之政策《あくのやりかた》で、|何時《いつ》までも|世《よ》が|続《つづ》くやうに|思《おも》ふて、|一生懸命《いつせうけんめい》に|四脚《よつあし》の|守護神《しゆごうじん》が|操掻《からか》いで|御座《ござ》るが、モウ|世《よ》が|済《す》みたから、|何程《なにほど》|骨《ほね》を|折《を》りて|見《み》た|所《ところ》で、|百日《ひやくにち》の|説法《せつぽう》|屁《へ》|一《ひと》つにも|成《な》らぬぞよ。|猿《さる》も|狐《きつね》も|狗《いぬ》も|蛙《かわず》も|皆《みな》|奥山《おくやま》に|隠《かく》れて|了《しも》ふて、|今《いま》の|体主霊従《あく》の|経綸《しぐみ》の|真最中《まつさいちう》であるが、|気《き》の|毒《どく》ながら|日本《にほん》の|神国《しんこく》の|行方《やりかた》は|四脚《よつあし》の|手《て》には|合《あ》はぬから、|要《い》らぬ|御心配《ごしんぱい》は|止《や》めて|下《くだ》されよ。|武蔵野《むさしの》に|今《いま》は|狸《たぬき》の|腹鼓《はらつつみ》たたいて|鳴《な》らして、|八畳敷《はちぜうじき》まで|拡《ひろ》げた○○の|跡《あと》の|始末《しまつ》は|何《ど》ふする|積《つも》りか。|人民《じんみん》では|斯《この》|終局《おさまり》は|就《つ》くまいぞよ。|日本《にほん》の|神国《しんこく》を|茲《ここ》まで|四脚《よつあし》が|曇《くも》らして|置《お》いて、|未《ま》だ|飽《あ》き|足《た》らひで|今日《いま》の|世《よ》の|持方《もちかた》、|神《かみ》はモウ|肝忍袋《かんにんぶくろ》の|緒《を》が|切《き》れたぞよ。|日本《にほん》の|上《うへ》に|立《た》ちて|外国《がいこく》の|下《した》を|働《はた》らく|四足《よつあし》の|守護神《しゆごうじん》よ、|気《き》の|毒《どく》ながら、|神《かみ》の|申《もう》す|間《うち》に|聞《き》かぬと、|昔《むかし》からの|経綸《しぐみ》|通《どほ》りに|気《き》の|毒《どく》でも|致《いた》さねば、|神界《しんかい》の|永《なが》らくの|大神業《たいもう》の|邪魔《じやま》に|成《な》るから、|其《その》|仕組《しぐみ》の|蓋《ふた》を|開《ひら》けるから、|跡《あと》から|神《かみ》に|不足《ふそく》は|申《もう》して|下《くだ》さるなよ。|神《かみ》は|気《き》を|付《つ》けた|上《うへ》にも|気《き》を|注《つ》けて|在《あ》るぞよ。
|斯《この》|大本《なか》の|役員《やくいん》も|余程《よほど》|確《しつか》り|致《いた》さぬと、|未《ま》だ|肝腎《かんじん》の|仕組《しぐみ》が|解《わか》りて|居《を》らんから、|俄《にわか》にバタ|付《つ》かねば|成《な》らん|事《こと》になるが、|夫《そ》れで|大本《おほもと》の|役員《やくいん》と|申《もう》しても|世界《せかい》へ|申訳《もうしわけ》の|無《な》い|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。|出口《でぐち》|直《なを》が|上天《くにがえ》いたしてからは、|斯《この》|大本《おほもと》は|一段《いちだん》に|厳《きび》しく|成《な》るから、|其《その》|覚悟《かくご》で|居《を》らぬと、トチメンボウを|振《ふ》らねばならぬ|事《こと》になるぞよ。|筆先《ふでさき》を|充分《じゆうぶん》|腹《はら》へ|入《い》れて|能《よ》く|消化《こな》して|居《を》らぬと、|筆先《ふでさき》が|間《ま》に|合《あ》はぬから、モ|一度《いちど》|念《ねん》を|押《を》して|置《お》くぞよ。
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》は|是《これ》から|暫時《しばらく》の|間《あいだ》は、|大出口《おほでぐち》|直《なを》の|代《かわ》りに|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》を|籍《か》りて、|色々《いろいろ》と|化《ば》かして|御用《ごよう》|致《いた》さすから、|余程《よほど》|気《き》を|付《つ》けて|居《を》らぬと|大《おほ》きな|取違《とりちが》いを|致《いた》して、|跡《あと》で|愧《はづ》かしき|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。|三千世界《さんぜんせかい》の|大化物《おほばけもの》じやと|申《もう》して、|是《これ》までの|大出口《おほでぐち》|直《なを》の|筆先《ふでさき》に|毎度《まいど》|出《だ》さして|在《あ》ろうがな。|此《こ》の|大化物《おほばけもの》が|全部《すつくり》|世界《せかい》へ|現《あら》はれる|時節《じせつ》が|近《ちか》ふなりて|来《き》たぞよ。|神《かみ》が|一度《いちど》|筆先《ふでさき》に|出《だ》したら|何時《いつ》になりても|違《ちが》ひは|致《いた》さぬぞよ。|斯《こ》の|大化物《おほばけもの》は|三千世界《さんぜんせかい》の|晒《さら》し|物《もの》であるから、|今《いま》の|普通《ひととうり》の|人民《じんみん》では|見当《けんとう》が|取《と》れんやうに|致《いた》して|在《あ》るが、|今《いま》に|何《なに》も|彼《か》も|皆《みな》|判《わか》りて|来《き》て、|日本《にほん》の|人民《じんみん》がアフンと|致《いた》して、|眼舞《めま》いが|来《く》る|者《もの》が|沢山《たくさん》に|現《あら》はれて|来《く》るぞよ。|珍《めづ》らしき|事《こと》の|判《わか》る|世界《せかい》の|大本《おほもと》で|在《あ》るぞよ。|世《よ》は|持切《もちき》りには|致《いた》させんと|申《もう》すのは、|今度《こんど》|明白《ありやか》に|判《わか》りて|来《く》るぞよ。|外国《がいこく》の|八尾八頭《やつをうやつがしら》の|守護神《しゆごうじん》が、|渡《わた》りて|来《こ》られん|筈《はず》の|日本《にほん》の|神国《しんこく》へ|渡《わた》りて|来《き》て、|日本《にほん》の|女《をんな》を|自由《じゆう》に|致《いた》して、|今《いま》では|機械《からくり》|同様《どうよう》、|神《かみ》は|誠《まこと》に|残念《ざんねん》なぞよ。|是《これ》でも|見《み》て|居《を》ざれよ、|今《いま》に|善悪《ぜんあく》の|身魂《みたま》の|審判《さには》が|始《はじ》まるぞよ。|天王台《てんわうだい》の|神庭会議《さには》が|始《はじま》りたら、|何如《いか》な|守護神《しゆごうじん》でも|薩張《さつぱり》|尾《を》を|出《だ》して、|化《ば》けの|皮《かわ》を|表《あら》はすやうに|成《な》るぞよ。そうなりては|可愛想《かあいさう》なから、|其所《そこ》に|成《な》るまでに|改心《かいしん》をさして、|化《ば》けを|表《あら》はさずに|此儘《このまま》で|続《つづ》いて|行《や》らしたいと|思《おも》へども、|余《あま》りの|事《こと》で|改心《かいしん》の|為《さ》せやうが|無《な》いぞよ。|思《おも》ひの|違《ちが》ふ|人民《じんみん》|斗《ばか》りが|現《あら》はれて、|世界《せかい》は|開《あ》いた|口《くち》が|塞《ふさ》がらぬ|事《こと》|斗《ばか》り|出来《しゆつたい》するぞよ、|是《こ》の|判《わか》りた|人民《じんみん》|今《いま》に|無《な》いぞよ。
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|国常立之尊《くにとこたちのみこと》が|三千年《さんぜんねん》の|経綸《しぐみ》いたして、|待《ま》ちに|待《ま》ち|兼《かね》た|松《まつ》の|代《よ》|五六七《みろく》の|神代《かみよ》が|廻《めぐ》りて|来《き》たから、|今年《こんねん》からは|何彼《なにか》の|経綸《しぐみ》の|蓋《ふた》が|開《あ》いて、|何《なに》も|知《し》らぬ|世界《せかい》の|人民《じんみん》がアフンと|致《いた》すやうな|大事業《たいもう》が|完成《でけ》て|来《く》るぞよ。|一番《いちばん》に|斯《この》|大本《おほもと》へ|世界《せかい》の|宝《たから》を|竜宮殿《りうぐうどの》の|御手伝《おてつだい》で|世《よ》に|上《あ》げて、|三千世界《さんぜんせかい》を|鳴《な》らすぞよ。|松《まつ》の|老木《おいき》に|鶴《つる》が|巣《す》を|組《く》む|時節《じせつ》が|来《き》たぞよ。|鶴《つる》と|亀《かめ》とが|此《こ》の|大本《おほもと》へ|舞《ま》ひ|下《くだ》るぞよ。|人民《じんみん》には|今《いま》では|判《わか》らねども、|跡《あと》に|成《な》りたら|判《わか》りて|来《く》るぞよ。十二の|卵《たまご》を|産《う》み|並《なら》べ、|名《な》も|高砂《たかさご》の|尉《ぜう》と|姥《うば》、|夫婦《ふうふ》|揃《そろ》ふて|大地《だいち》の|掃除《そうじ》を|致《いた》したら、|跡《あと》は|結構《けつこう》な|云《い》ふに|言《い》はれぬ|楽《たの》もしき|世《よ》となるぞよ。【ア】と【ス】との|御用《ごよう》は|誠《まこと》に|結構《けつこう》であるぞよ。|夫《そ》れに|就《つ》けては【キ】の|御用《ごよう》|御苦労《ごくろう》であるぞよ。|神《かみ》の|経綸《しぐみ》の|開《ひら》く|初発《しよつぱつ》の|肝腎《かんじん》の|五六七《みろく》の|御用《ごよう》であるぞよ。この|大本《おほもと》は|因縁《いんねん》の|身魂《みたま》でないと、|何事《なにごと》も|肝腎《かんじん》の|御用《ごよう》は|致《いた》させんぞよ。二十七年も|此《こ》の|大本《おほもと》へ|立寄《たちよ》りて|居《を》る【テハ】の|身魂《みたま》は、|昔《むかし》から|悪《あく》に|強《つよ》い|身魂《みたま》の|性来《せうらい》で、|元《もと》の|生神《いきがみ》を|艮《うしとら》へ|押込《おしこ》めた|身魂《みたま》であるから、|元《もと》からの|性来《せうらい》は|一寸《ちよつと》やソツトには|直《なを》らぬから、|今《いま》に|成《な》りても|陰《かげ》になり|陽《ひなた》になり、|大本《おほもと》へ|這入《はい》りて|邪魔《じやま》|斗《ばか》り|致《いた》す|事《こと》を|考《かんが》へて|居《を》るが、|是《これ》も|神《かみ》から|鏡《かがみ》に|出《だ》してあるのであるから、|改心《かいしん》いたせば|助《たす》けて|遣《や》るなれど、|何時《いつ》までも|改心《かいしん》|出来《でき》ねば、|天地《てんち》の|規則《きそく》|通《どほ》りに|致《いた》して|了《しも》ふぞよ。|気《き》の|毒《どく》でも|身魂《みたま》に|改心《かいしん》が|出来《でき》ねば、|天地《てんち》の|規則《きそく》はナンボ|神《かみ》でも|変《か》えると|云《い》ふ|事《こと》は|出来《でき》んから、|助《たす》け|様《やう》が|無《な》いから、|神《かみ》が|気苦労《きぐろう》|致《いた》せども、|守護神《しゆごうじん》と|其人《そのひと》の|心《こころ》とは|世《よ》の|元《もと》の|神《かみ》の|心《こころ》と|正反対《さかさま》であるから、|何《ど》う|致《いた》す|事《こと》も|出来《でき》ぬぞよ。
|暑《あつ》さ|凌《しの》いで|秋《あき》|吹《ふ》く|風《かぜ》を|待《ま》てど、|世界《せかい》は|淋《さび》しく|成《な》るぞよと|申《もう》して、|毎度《まいど》|警告《しら》して|置《お》いたが、|世界《せかい》の|大戦争《おほたたかい》が|一寸《ちよつと》|片付《かたつ》いて、|是《これ》から|世界《せかい》の|人民《じんみん》は|安神《あんしん》に|暮《くら》せると|思《おも》ふて|居《を》れど、|是《これ》から|先《さ》きは|段々《だんだん》と|約《つま》りて|来《き》て|世界《せかい》は|淋《さび》しく、|一旦《いつたん》は|火《ひ》の|消《き》えたやうになるとの|神言《こと》でありたぞよ。|戦争《せんそう》は|是《これ》で|済《す》みたのでは|無《な》いぞよ。|戦争《せんそう》と|申《もう》しても|殺合《ころしあ》ひの|喧嘩《けんくわ》|斗《ばか》りでないぞよ。|何《なに》に|就《つ》けても|大戦争《おほたたかい》であるぞよ。|少《すこ》しでも|食物《たべもの》の|用意《ようゐ》を|致《いた》さねば、|後《あと》で|地団太《ぢだんだ》|蹈《ふ》んでも|追付《をいつ》かぬ|事《こと》になるぞよ。|四足《よつあし》の|餌《ゑさ》の|奪《と》り|合《あ》ひが|始《はじ》まりて|来《く》るぞよ。|未《ひつじ》と|申《さる》とが|腹《はら》を|減《へ》らして|惨《むご》たらしい|酉《とり》やいが|初《はじ》まるぞよ。|今迄《いままで》|世界《せかい》の|人民《じんみん》の|苦《くる》しむ|大戦争《おほたたかい》を|喜《よろ》こんで、|結構《けつこう》な|事《こと》に|成《な》りて|金銀《きんぎん》を|積《つ》んで|高振《たかぶ》つて|居《を》りた|人民《じんみん》は|気《き》の|毒《どく》ながら、|真逆様《まつさかさま》に|地獄《ぢごく》のドン|底《そこ》に|落《を》ちて|苦《くる》しむぞよ。|我欲本意《われよし》の|行方《やりかた》では|永《なが》うは|続《つづ》かんと|知《し》らして|在《あ》りた|事《こと》の|実地《じつち》を|神《かみ》から|為《し》て|見《み》せてやるぞよ。|是《これ》を|見《み》て|世界《せかい》の|人民《じんみん》は|一時《いちじ》も|早《はや》く|改心《かいしん》を|致《いた》されよ。|我《われ》の|所有《もの》は|天地《てんち》の|間《あいだ》に|木《き》の|葉《は》|一枚《いちまい》も|無《な》いぞよ。|頭《あたま》の|毛《け》|一筋《ひとすじ》でも|下駄《げた》の|裏《うら》に|付《つ》いた|砂《すな》|一《ひと》つでも、|神《かみ》が|造《つく》りたもので|在《あ》るぞよ。|今《いま》の|人民《じんみん》は|余《あま》り|結構《けつこう》すぎて|冥加《みようが》と|云《い》ふ|事《こと》を|知《し》らぬから、|世《よ》の|立替《たてかへ》の|折《をり》には、|天地《てんち》からの|戒《いまし》めに|逢《あ》ふて|驚愕《びつくり》いたして、|頭《かしら》を|下《した》に|致《いた》して|歩行《ある》かねば|成《な》らぬやうに|今《いま》に|成《な》りて|来《く》るから、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》は|夫《そ》れを|見《み》る|眼《め》が|辛《つら》いから、|明治《めいじ》廿五年から|大出口《おほでぐち》|直《なを》の|体内《たいない》を|借《か》りて|色々《いろいろ》と|苦労《くろう》をさして、|世界《せかい》の|守護神《しゆごうじん》と|人民《じんみん》とに|気《き》を|付《つ》けたので|在《あ》りたぞよ、|今《いま》この|大本《おほもと》へ|色々《いろいろ》と|世界《せかい》の|心《こころ》になりて|居《を》りた|体主霊従《あく》の|守護神《しゆごうじん》を、|神《かみ》から|引寄《ひきよ》せて|居《を》るから、|大本《おほもと》の|役員《やくいん》は|御苦労《ごくろう》であれども|昔《むかし》の|事《こと》から|後《さき》の|世《よ》の|事《こと》まで|説《と》き|聞《き》かして|改心《かいしん》さして、|神世《かみよ》の|柱《はしら》を|研《みが》かねばならぬから、|第一《だいいち》に|役員《やくいん》から|水晶《すいしよう》に|成《な》りて|下《くだ》さらんと、|一寸《ちよつと》でも|濁《にご》りが|在《あ》りたら、|世界《せかい》から|出《で》て|来《く》る|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》を|改心《かいしん》さして、|神《かみ》の|柱《はしら》に|用《つか》ふ|事《こと》が|出来《でき》んから、|片時《かたとき》の|間《ま》も|早《はや》く|誠《まこと》を|覚《さと》りて|下《くだ》されよ。|判《わか》りたと|思《おも》ふても|未《ま》だ|未《ま》だ|中々《なかなか》|誠《まこと》の|事《こと》は|解《わか》りては|居《を》らんぞよ。|茲《ここ》で|役員《やくいん》が|誤解《とりちがい》を|致《いた》すと、|三千年《さんぜんねん》の|永《なが》らくの|経綸《しぐみ》が|遅《おく》れて|来《き》て、|世界《せかい》は|遅《おく》れた|丈《だ》けは|永《なが》らく|苦《くる》しまねばならぬぞよ。|斯《この》|大本《おほもと》は|世界《せかい》へも|移《うつ》り|世界《せかい》からも|移《うつ》りて|来《く》るから、|大本《おほもと》の|中《なか》からキチンと|立替《たてかへ》|立直《たてなを》しを|致《いた》して、アレでならこそ|世界《せかい》の|立直《たてなをし》の|大本《おほもと》じやと、|世間《せけん》の|人民《じんみん》が|申《もう》すやうに|成《な》る|所《ところ》まで、|各自《めいめい》に|身魂《みたま》を|研《みが》ひて|下《くだ》されよ。モウ|時節《じせつ》が|迫《せま》りて|来《き》て、|改心《かいしん》の|間《ま》がないぞよ。|大地《だいち》の|上《うへ》は|邪神《あくがみ》の|眷属《けんぞく》やら|四《よ》ツ|足《あし》の|守護神《しゆごうじん》に|脚《あし》|一本《いつぽん》|置《お》く|所《ところ》も|無《な》いまで|汚《よご》されて|了《しも》ふて、|昔《むかし》の|天地《てんち》の|元《もと》の|生神《いきがみ》の|居《を》る|所《ところ》も|無《な》いやうになりたから、|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》は|昔《むかし》から|神《かみ》の|経綸《しぐみ》で|隠《かく》して|在《あ》りた|結構《けつこう》な|所《ところ》であるから|天地《てんち》の|神《かみ》が|昇降《おりあがり》を|致《いた》して|今度《こんど》の|二度目《にどめ》の|天《あま》の|岩戸《いわと》を|開《ひら》く|地場《ぢば》であるから、|塵《ちり》|一本《いつぽん》でも|無《な》いやうに|清《きよ》らかに|致《いた》して|下《くだ》され。|今《いま》までは|誠《まこと》の|元《もと》の|生神《いきがみ》は、|丹后《たんご》の|男島《をしま》|女島《めしま》と|播磨《はりま》の|神島《かみじま》とに|隠《かく》れて、|三千世界《さんぜんせかい》の|守護《しゆごう》いたして|居《を》りたぞよ。|時節《じせつ》|参《まい》りて|天《てん》の|大神様《おほかみさま》の|御命令《ごめいれい》を|頂《いただ》きて、|竜宮館《りうぐうやかた》の|高天原《たかあまはら》に|現《あら》はれて、|水晶《すいしよう》の|世《よ》の|御用《ごよう》を|致《いた》すのであるから、|人民《じんみん》は|猶更《なほさら》この|大本《おほもと》へ|引寄《ひきよ》せて|貰《もら》ふた|人民《じんみん》は、|余程《よほど》|心《こころ》を|清《きよ》らかに|持《も》ちて、|善《ぜん》の|道《みち》へ|立帰《たちかへ》らぬとウカウカ|大本《おほもと》へ|参《まい》りて|致《いた》して|居《を》りたら、|御神徳《おかげ》いただく|所《ところ》で|無《な》い|恐《こわ》い|事《こと》が|出来《でき》て|来《く》るぞよ。|是《これ》からは|神《かみ》は|日増《ひまし》に|烈敷《はげし》くなるぞよ。|人民《じんみん》も|改心《かいしん》せずには|居《を》られんやうに|成《な》るぞよ。この|大本《おほもと》は|誠《まこと》に|結構《けつこう》な|所《ところ》の|恐《おそ》ろしい|所《ところ》であるぞよ。|大化物《おほばけもの》が|隠《か》くして|在《あ》るぞよ。この|化《ば》け|物《もの》は|普通《ふつう》の|化《ば》け|物《もの》でないから、|現《あら》はれたら|心《こころ》の|悪《わ》るき|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》は|腰《こし》が|抜《ぬ》けて|了《しも》ふて、|四《よ》ツ|這《ば》ひに|成《な》つて|苦《くる》しむぞよ。
この|大本《おほもと》には|三千世界《さんぜんせかい》の|大気違《おほきちが》いやら|大化物《おほばけもの》が|表《あら》はれて、|世《よ》の|立替《たてかへ》|立直《たてなを》しの|神界《しんかい》の|御用《ごよう》を|致《いた》して|居《を》るから、|普通《ただ》の|人民《じんみん》の|眼《め》からは|見当《けんとう》は|一寸《ちよつと》|取《と》れ|難《にく》いなれど、|世界《せかい》の|大本《おほもと》に|現《あら》はれた|気違《きちが》いが|申《もう》した|事《こと》は、|一分《いちぶ》|一厘《いちりん》|間違《まちが》いのない、チト|実《み》のある|気違《きちが》いであるぞよ。|神《かみ》から|見《み》れば|今《いま》の|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|真正《せうまつ》の|狂人《きちがい》|斗《ばか》りで、|言《い》ふ|事《こと》も|為《す》る|事《こと》も|皆《みな》|間違《まちが》ひだらけであるぞょ。それで|今《いま》の|人民《じんみん》の|致《いた》す|事《こと》はチツトも|尻《しり》が|結《むす》べて|居《を》らぬから、|何時《いつ》も|縮尻《しくじ》るので|在《あ》るぞよ。|毎日《まいにち》|毎夜《まいよ》|嘘《うそ》つく|事《こと》ばかり|勉強《べんきやう》いたして、|是《これ》が|文明開化《ひらけた》|世《よ》の|行方《やりかた》と|申《もう》して|居《を》るが、|今《いま》の|人民《じんみん》の|致《いた》した|事《こと》は、|政治《せいじ》に|因《よ》らず|教育《きよういく》に|由《よ》らず、|何《なに》|一《ひと》つも|碌《ろく》な|事《こと》は|出来《でき》ては|居《を》ろまいがな。|夫《そ》れで|日本《にほん》|神国《しんこく》の|人民《じんみん》と|申《もう》されやうか、|判《わか》らぬと|申《もう》しても|盲目《めくら》と|申《もう》しても|余《あま》りであるぞよ。|外国人《がいこくじん》に|自由自在《じゆうじざい》に|致《いた》され、|眉毛《まゆげ》の|数《かず》まで|読《よ》まれて|居《を》りても、|未《ま》だ|気《き》が|付《つ》かず、ケツのケまでも|抜《ぬ》かれて|了《しも》ふて|居《を》り|乍《なが》ら、|未《ま》だ|眼尻《めじり》を|下《さ》げて|歓《よろ》こんで|居《を》ると|云《い》ふ、|今《いま》の|日本《にほん》の○○○○の|体裁《ていさい》、|開《あ》いた|口《くち》が|塞《ふさ》がらぬと|申《もう》すのは、|此所《ここ》の|事《こと》であるぞよ。|今《いま》に|脚下《あしもと》から|唐土《とうど》の|烏《からす》がたつが|判《わか》ろまいがな。○○の○○と|申《もう》しても|余《あま》りで|無《な》いか。|一日《いちにち》も|早《はや》く○○いたして|下《くだ》されよ。|梅《うめ》で|開《ひら》いて|松《まつ》で|治《をさ》める、|竹《たけ》は|外国《がいこく》の|守護《しゆごう》と|致《いた》して、|万古末代《まんごまつだい》|世界中《せかいぢう》を|泰平《たいへい》に|治《をさ》める|経綸《しぐみ》の|致《いた》してある、|神国《しんこく》の○○と|人民《じんみん》が|何《なに》も|判《わか》らむとは、|惨《むご》い|事《こと》に|曇《くも》り|切《き》りたものであるぞよ。|是《これ》から|三千年《さんぜんねん》の|経綸《しぐみ》、|竜宮館《りうぐうやかた》の|玉手箱《たまてばこ》を|明《あ》けのカラスと|致《いた》して、|日《ひ》の|出《で》の|守護《しゆごう》に|掛《かか》るから、|日本《にほん》の|守護神《しゆごうじん》の|内《うち》にも|大分《だいぶ》|慮見《りようけん》の|違《ちが》ふ|御方《おんかた》が|出来《でき》るぞよ。|明治《めいじ》二十五年から|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|無間《むげん》の|鐘《かね》を|掘《ほ》り|出《だ》して、|地《ち》の|高天原《たかあまはら》で|変性男子《へんぜうなんし》と|女子《によし》の|身魂《みたま》が|力限《ちからかぎ》り|根《こん》かぎり|打《う》ち|鳴《な》らして、|世界《せかい》の|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》に|警告《しら》せ|共《ども》、|聾《つんぼ》か|生倉《なまくら》か|一人《いちにん》も|誠《まこと》の|者《もの》が|無《なか》りたなれど、|大正《たいせう》五年の五月に、|五六七《みろく》の|大神様《おほかみさま》が|大本《おほもと》へ|御降臨《をいで》あそばしてから、|余程《よほど》|判《わか》る|人民《じんみん》が|大本《おほもと》へボツボツ|参《まい》りて|来《く》るやうになりて、|今《いま》では|世界《せかい》の|大本《おほもと》と|申《もう》しても、|余《あま》り|耻《はづ》かしう|無《な》い|様《やう》なれど、|神《かみ》から|見《み》れば|未《ま》だ|未《ま》だいろはのいの|片方《かたほう》までも|判《わか》りては|居《を》らんぞよ。この|節分《せつぶん》を|堺《さかい》といたして、ソロソロと|経綸《しぐみ》の|玉手箱《たまてばこ》を|開《あ》けるから、|浦島太郎《うらしまたろう》の|日本男子《にほんだんじ》よ、|腹帯《はらをび》を|確《しつか》りと|〆《しめ》て|御座《ござ》れよ。|今迄《いままで》|一生懸命《いつせうけんめい》に|成《な》りて|善《ぜん》と|思《おも》ふて|歓《よろ》こんで|致《いた》して|来《き》た|事《こと》が、|薩張《さつぱり》|煙《けむり》と|成《な》つて|消《き》えて|了《しも》ふから、|了見《りやうけん》の|違《ちが》ふ|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》が|大多数《たつぴつ》|出現《でる》ぞよ。|今《いま》の|人民《じんみん》の|精神《せいしん》の|持方《もちかた》では、|余程《よほど》|改心《かいしん》|致《いた》さんと、|日本男子《にほんだんじ》の|桃太郎殿《ももたろうどの》も、|何程《なにほど》かしこい|猿智慧《さるぢゑ》でも、|何程《なにほど》|強《つよ》い|犬《いぬ》を|使《つか》ふても、|雉子《きじ》|長泣女《ななきめ》の|先導《みちびき》でも、|鬼《をに》が|島《しま》の|征伐《せいばつ》が|六《むつ》ケ|敷《しい》いぞよ。|正反対《さかさま》に|鬼《をに》に|征服《やら》れるやうな|事《こと》になるぞよ。|変性男子《へんぜうなんし》と|変性女子《へんぜうによし》の|尉《ぜう》と|姥《うば》の|申《もう》す|事《こと》が、|耳《みみ》へ|這入《はい》らぬやうな|事《こと》では、|日本《にほん》の|神国《しんこく》は|到底《とて》も|立《た》ちては|行《ゆ》かぬから、|神《かみ》は|昔《むかし》から|斯世《このよ》が|来《く》るのが|能《よ》く|判《わか》りて|居《を》りての、|三千年《さんぜんねん》の|永《なが》い|経綸《しぐみ》であるから、|攻《せ》めては|大本《おほもと》の|教《をしえ》を|一口《ひとくち》なりと|聞《き》いた|守護神《しゆごうじん》は、|其《その》|覚悟《かくご》を|致《いた》して、|神界《しんかい》の|御助《おたす》けを|致《いた》して|下《くだ》され。|神《かみ》は|取《と》りもぎには|致《いた》さんぞよ。|今度《こんど》|日本《にほん》が|潰《つぶ》れたら|世界中《せかいぢう》が|暗黒《くらやみ》となりて、|悪神《あくがみ》の|自由《じゆう》になるから、|斯《こ》の|暗《くら》き|世《よ》を、|天照《あまてら》す|皇大御神《すめおほみかみ》の|神《かみ》の|子《こ》が、|日本《にほん》の|国《くに》の|光《ひかり》を|現《あら》はして|世界《せかい》を|照《てら》さねば、|天地《てんち》の|祖神様《おやがみさま》へ|申訳《もうしわけ》が|立《た》たぬ|事《こと》になるぞよ。|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|天《てん》の|大神様《おほかみさま》の|分霊《わけみたま》なり。|肉体《にくたい》は|国常立之尊《くにとこたちのみこと》の|守護《しゆごう》であるから、|人民《じんみん》は|神《かみ》と|同《おな》じ|事《こと》であるぞよ。この|結構《けつこう》な|神《かみ》の|御宮《おみや》の|玉《たま》を|追出《おいだ》して、|薩張《さつぱ》り|悪神《あくがみ》やら|四足《よつあし》の|住宅《すみか》に|致《いた》されて|居《を》るのであるから、|今《いま》の|人民《じんみん》の|所作柄《しよさがら》と|申《もう》す|者《もの》は、サツパリ|鬼《をに》か|蛇《をろち》か|畜生《ちくせう》にも|劣《をと》りて|居《を》るぞよ。|夫《そ》れで|今《いま》の|人民《じんみん》の|致《いた》す|事《こと》は、|逆様《さかさま》|斗《ばか》りより|出来《でき》は|致《いた》さんので|在《あ》るぞよ。それで|今度《こんど》は|天《てん》と|地《ち》とを|拵《こし》らえた|元《もと》の|生神《いきがみ》が、|綾部《あやべ》|本宮《ほんぐう》の|世《よ》の|本《もと》の|地場《ぢば》に|現《あら》はれて、|今度《こんど》の|世界《せかい》を|構《かま》ふて|遣《や》らねば、|何時《いつ》までも|天下泰平《てんかたいへい》には|成《な》らんから、|経《たて》と|緯《よこ》との|機織《はた》の|仕組《しぐみ》が|世《よ》の|元《もと》から|致《いた》してありたのじやぞよ。
|機《はた》の|初《はじま》り|丹波《たんば》の|綾部《あやべ》、あやの|神戸《かんべ》にあるわいなと、|昔《むかし》から|歌《うた》が|遺《のこ》してありたのは|今度《こんど》の|世界《せかい》の|立替《たてかへ》|立直《たてなを》しに|就《つい》ての|譬《たとへ》であるぞよ。|経糸《たていと》はモウ|出来上《できあが》りて|天《てん》へ|上《あが》りたから、|是《これ》から|先《さき》は|変性女子《へんぜうによし》が|御苦労《ごくろう》なれど、|緯糸《よこいと》をかけて|棚機姫殿《たなばたひめどの》の|御用《ごよう》を|致《いた》さすのであるぞよ。|珍《めづ》らしき|機《はた》の|仕組《しぐみ》であるぞよ。
二十七年に|渡《わた》りて、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|出口《でぐち》|直《なを》の|手《て》と|口《くち》とで|知《し》らして|置《お》いた|事《こと》の|実地《じつち》が|今年《ことし》から|判《わか》りて|来《く》るから、|此《こ》の|大本《おほもと》は|何彼《なにか》の|事《こと》が|忙《せ》はしく|成《な》りて、|目《め》の|廻《まわ》る|如《ごと》くに|成《な》るから、モチト|役員《やくいん》しつかり|致《いた》して、|神界《しんかい》の|忙《いそ》がしいやうに、|人間界《にんげんかい》も|急《いそ》いで|御用《ごよう》いたして|下《くだ》されよ。|一日《いちにち》が|愚《をろ》かでないぞよ。|片時《かたとき》も|早《はや》く|人間界《にんげんかい》で|出来《でき》る|丈《だ》けの|仕組《しぐみ》にかかりて|下《くだ》されよ。|今《いま》の|大本《おほもと》の|立廻《たちまわ》りの|人民《じんみん》|余《あま》り|気楽《きらく》|過《す》ぎるぞよ。|斯《こ》んな|事《こと》で|神界《しんかい》の|御用《ごよう》には|成《な》らんぞよ。|我一《われいち》と|骨《ほね》を|折《を》りて|勤《つと》め|上《あ》げねば|今《いま》の|立廻《たちまわ》り|心《こころ》が|緩《ゆる》みて|居《を》るぞよ。|怠惰《ずんだら》な|人民《じんみん》が|一人《いちにん》でも|居《を》ると|何彼《なにか》の|一切《いつさい》の|邪魔《じやま》になるから、|可愛相《かあいさう》でも|暫《しば》らく|成就《ぜうじゆ》する|迄《まで》|控《ひか》えさして|下《くだ》されよ。|大本《おほもと》の|上《うへ》の|枝《ゑだ》に|頼《たの》むぞよ。|今《いま》の|大本《おほもと》には|外国《がいこく》の|御魂《みたま》は|寄《よ》せられんぞよ。十日も|大本《おほもと》に|居《を》りて、|未《ま》だ|神《かみ》の|事《こと》が|解《わか》らいで|疑《うたが》ふやうな|人民《じんみん》は|帰《かい》らすがよいぞよ。|却《かへつ》て|神界《しんかい》の|仕組《しぐみ》の|邪魔《じやま》に|成《な》るぞよ。|一寸《ちよつと》でも|邪魔《じやま》が|這入《はい》りた|丈《だけ》は、|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》|世《よ》の|立直《たてなを》しが|遅《おく》れるから、|一日《いちにち》でも|遅《おく》れただけは|世界《せかい》が|苦《くる》しまねば|成《な》らぬから、|大本《おほもと》の|上《うへ》の|枝《ゑだ》になりた|役員《やくいん》は|遠慮《ゑんりよ》は|要《い》らぬから、ビシビシと|筆先《ふでさき》|通《どほ》りに|致《いた》して|下《くだ》され。|今《いま》が|一大事《いちだいじ》の|時《とき》であるぞよ。|出口《でぐち》|直《なを》の|神影《すがた》は|金銀《きんぎん》|取《と》りては|下《さ》げられんぞよ。|神界《しんかい》に|伺《うかが》ふて|許可《ゆるし》を|請《う》けてからで|無《な》いと、|売物《うりもの》に|致《いた》したら|厳《きび》しき|戒《いましめ》があるから、|一寸《ちよつと》|気《き》を|付《つ》けて|置《お》くぞよ。|出口《でぐち》|直《なを》の|神影《すがた》には|人民《じんみん》の|名《な》を|出《だ》す|事《こと》は|相《あい》|成《な》らんぞよ。|是《これ》は|変性女子《へんぜうによし》の|御用《ごよう》であるから、|神影《すがた》は|神《かみ》が|憑《うつ》りて|書《かか》すなれど、|女子《によし》の|身魂《みたま》は|日増《ひまし》に|忙《いそ》がしう|成《な》るから、|因縁《いんねん》の|在《あ》る|身魂《みたま》に|御手伝《おてつだ》いを|許《ゆる》すぞよ。|神《かみ》の|姿《すがた》は|何程《なにほど》|大事《だいじ》の|役員《やくいん》でも|妄《みだ》りに|筆《ふで》を|執《と》られんぞよ。|能《よ》く|心得《こころえ》て|居《を》りて|下《くだ》され。|教監役員《いちのゑだ》に|気《き》を|付《つ》けて|置《お》くぞよ。
|大正《たいせう》七年十二月二十二日、|旧《きう》十一月の二十日、|竜宮館《りうぐうやかた》に|女子《によし》の|体内《たいない》を|借《か》りて|国常立尊《くにとこたちのみこと》が|書《か》きおくぞよ。
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|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|元《もと》の|国常立之尊《くにとこたちのみこと》|変性男子《へんぜうなんし》の|御魂《みたま》が、|下津《したつ》|岩根《いわね》の|高天原《たかあまはら》に|現《あら》はれて、|世界《せかい》の|事《こと》を|書《か》き|知《し》らすぞよ。|東《あづま》の|国《くに》は|一晴《ひとは》れの|実《み》のりの|致《いた》さぬ|薄《すすき》の○○、|実《み》のり|致《いた》さな|国《くに》は|栄《さか》えぬぞよと|申《もう》して、|今《いま》までの|筆先《ふでさき》に|毎度《まいど》|繰返《くりかへ》し|繰返《くりかへ》し|知《し》らして|在《あ》りた|事《こと》の、|実地《じつち》が|近《ちか》うなりて|来《き》たぞよ。○○の|天津《あまつ》|御空《みそら》には|黒雲《くろくも》|塞《ふさ》がり、|地《ち》には|泥水《どろうみ》|溢《をぼ》れて、|人民《じんみん》の|憂瀬《うきせ》に|沈《しづ》み|苦《くる》しむ|者《もの》は|数《かず》|知《し》れず、|餓鬼《がき》|畜生《ちくせう》の|今《いま》の|世《よ》の|有様《ありさま》、|誠《まこと》の|神《かみ》なら|之《これ》を|依然《じつ》として|高見《たかみ》から|見物《けんぶつ》いたしては|居《を》れん|筈《はづ》なれど、|今《いま》の|世《よ》に|出《で》て|居《を》れる|方《ほう》の|守護神《しゆごうじん》にも、|誠《まこと》の|日本魂《やまとだましい》の|臭《にほ》ひも|無《な》いから、|其日《そのひ》|暮《ぐら》しの|今《いま》の|世《よ》の|持方《もちかた》、|是《これ》でも|日本《にほん》|神国《しんこく》の|神《かみ》と|申《もう》されようか。|力量《ちから》が|無《な》いと|申《もう》しても|無経綸《こしぬけ》と|申《もう》しても|余《あま》りでないか。|一日《いちにち》|前《さき》の|世界《せかい》の|出来事《できごと》も|判《わか》らんやうな|暗《くら》い|御魂《みたま》では、|世界《せかい》どころ|乎《か》、|小《ちい》さい|日本《にほん》の|国《くに》だけでも|治《をさ》める|事《こと》は|出来《でき》ぬでは|無《な》いか。|何《なに》も|彼《か》も|一切《いつさい》|万事《ばんじ》が|行《ゆ》き|詰《つま》りて|了《しも》ふて、|進《ゆき》も|退《もど》りも|成《な》らぬ|様《やう》になりて|居《を》りても、|未《ま》だ|心《こころ》が|賤《いや》しいから、|大事《だいじ》に|抱《かか》へて|能《よ》う|放《はな》さん|厄介《やつかい》な|守護神《しゆごうじん》|斗《ばか》りであるが、|外国《がいこく》に|彼《あ》れだけの|見《み》せ|示《しめ》がしてありても|未《ま》だ|気《き》が|付《つ》かぬか。|岩《いわ》を|抱《だ》いて|海《うみ》へ|這入《はい》る|様《やう》な|事《こと》|斗《ばか》りいたして|居《を》るが、|神界《しんかい》の|誠《まこと》の|生神《いきがみ》の|目《め》からは|危険《あぶの》うて|見《み》て|居《を》れんぞよ。|日本《にほん》の|国《くに》の|上《うへ》の|守護神《しゆごうじん》よ、|確《しつ》かり|致《いた》さんとハラが|今《いま》に|破《やぶ》れて、|三千世界《さんぜんせかい》の|耻晒《はじさら》しにならねば|成《な》らぬ|様《やう》な|事《こと》が、|内《うち》と|外《そと》から|持《も》ち|上《あが》るぞよ。|根本《こんぽん》から|曇《くも》り|切《き》つた|鏡《かがみ》には|神《かみ》の|申《もう》す|誠《まこと》の|姿《すがた》は|写《うつ》るまいなれど、|何処《どこ》までも|神《かみ》は|人民《じんみん》を|助《たす》けたさにクドウ|知《し》らして|与《や》るぞよ。|是《これ》で|聞《き》かねばモウ|此《こ》の|先《さき》に|何事《なにごと》が|突発《わい》て|来《き》ても|知《し》らんから、|神《かみ》と|出口《でぐち》に|後《あと》で|不足《ふそく》は|申《もう》して|下《くだ》さるなよ。モウ|何《なに》も|知《し》らんぞよ。ナヅナ|七草《ななぐさ》の|用意《ようい》を|早《はや》く|致《いた》して|置《を》かぬと、|今《いま》に|唐土《とうど》の|鳥《とり》が|渡《わた》りて|来《く》るぞよ。|唐土《とうど》の|鳥《とり》が|羽《はね》が|強《つよ》ふて|口嘴《くちばし》が|長《なが》く|鋭《するど》いぞよ。|脚《あし》も|長《なが》いし|数《かづ》も|沢山《たくさん》にあるぞよ。|日本《にほん》の|鳥《とり》は|余程《よほど》しつかりと|神力《しんりき》が|無《な》いと、|天空《そら》から|蹴《け》り|落《をと》される|様《やう》な|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。|鵲《かささぎ》の|橋《はし》が|落《を》ちかけるから、|神《かみ》が|守護《しゆごう》は|致《いた》して|居《を》れど、|日本《にほん》の|守護神《しゆごうじん》の|改心《かいしん》が|遅《をく》れたら、|一旦《いつたん》は|何《ど》う|成《な》ろうやら|知《し》れんから、|神《かみ》が|心《こころ》を|苦《くる》しみて、|日夜《ちうや》の|守護《しゆごう》を|致《いた》して|居《を》れど、|日本《にほん》の|神《かみ》にも|守護神《しゆごうじん》にも|今《いま》ではチツトも|気《き》が|付《つ》かんぞよ。|五十鈴《いすず》の|滝《たき》が|濁《にご》つて|来《き》たぞよ。|川下《かはしも》の|人民《じんみん》が|是《これ》からは|可愛相《かあいさう》であるぞよ。|時節《じせつ》|参《まい》りて|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》|竜宮館《りうぐうやかた》の|高天原《たかあまはら》から|水《みづ》の|御魂《みたま》が|現《あら》はれて、|濁《にご》り|水《みづ》を|澄《す》まして、|水晶《すいしよう》の|流《なが》れに|付《つ》け|代《か》えて、|世界《せかい》の|人民《じんみん》を|泥《どろ》から|助《たす》けて、|誠《まこと》の|神《かみ》の|身魂《みたま》に|C《きよ》めて|助《たす》けるぞよ。じやと|申《もう》して|心《こころ》の|直《なを》らぬ|人民《じんみん》は、|助《たす》けると|云《い》ふ|事《こと》は|出来《でき》んぞよ。|世界《せかい》の|難儀《なんぎ》を|幸《さひは》ひに|致《いた》して、|彭《ふく》れた|袋鳥《ふくろどり》は|袋《ぶくろ》が|破《やぶ》れ、|腹《はら》が|引裂《ひきさ》け、|夜食《やしよく》に|外《は》づれてアフンと|致《いた》して|開《あ》いた|口《くち》は|閉《ふ》さがらず、|六《むつ》ケ|敷《しい》|貌《かほ》を|致《いた》して|泡《あわ》を|吹《ふ》くのは、|今《いま》|目《め》の|前《まへ》に|出《で》て|来《く》るぞよ。|欲《よく》に|迷《まよ》ふて|慢心《まんしん》いたすと|其《その》|通《とほ》り、|誠《まこと》に|気《き》の|毒《どく》なれど、|各自《めいめい》の|心《こころ》からで|在《あ》るから|仕様《しやう》はないぞよ。|今《いま》に|折角《せつかく》|造《つく》りた|立派《りつぱ》な|巣《す》を|潰《つぶ》すやうに|成《な》るぞよ。|上《うへ》から|下《した》まで|大《おほ》きな|間違《まちが》いが|出来《でき》てくるぞよ。|天《てん》が|地《ち》に|成《な》り|地《ち》が|天《てん》となるぞよ。|天災地妖《てんさい》が|続《つゞ》いて|起《をこ》るぞよ。|目《め》も|鼻《はな》も|口《くち》も|開《あ》かぬ|様《やう》な|事《こと》が|来《く》るぞよ。|餓鬼《がき》が|段々《だんだん》|殖《ふ》えるぞよ。|思《をも》はぬ|国替《くにがへ》を|致《いた》す|人民《じんみん》も|沢山《たつぴつ》あるぞよ。|段々《だんだん》|人気《にんき》が|悪《わ》るなる|斗《ばか》りであるぞよ。|医者《いしや》と|坊主《ぼうず》と|葬式屋《さうしきや》の|豊年《ほうねん》は|続《つづ》くぞよ。|米《こめ》は|段々《だんだん》|欠乏《ひつぱく》する|斗《ばか》りで|何程《なにほど》|金銀《きんぎん》|出《だ》しても|手《て》に|入《い》らぬ|事《こと》になるぞよ。|用意《ようい》が|肝心《かんじん》であるぞよ。|日本《にほん》の|上《うへ》の|守護神《しゆごうじん》に|気《き》を|付《つ》けておくぞよ。|大《おほ》きなものは|一時《いちじ》にバタバタと|潰《つぶ》れて|了《しも》ふぞよ。|広《ひろ》い|城《しろ》の|馬塲《ばば》で|俄《にはか》の|天狗風《てんぐかぜ》が|吹《ふ》き|出《だ》すと、|合羽干《かつぱざほ》の|爺《ぢい》さんも【ハラ】をもむなれど、|到底《とうてい》|人民力《じんみんりき》では|治《をさ》まらんぞよ。|狼狽《うろた》え|騷《さわ》いだ|其《その》|上《あ》ケ|句《く》の|果《はて》が、|堀《ほり》へ|落込《をちこ》み|土左衛門《どざえもん》と|成《な》るのが|定《さだ》まつた|道筋《みちすじ》、|何処《どこ》に|一《ひと》つも|重《おも》い|押《をさ》えが|無《な》いから、ドウにも|斯《こ》うにも|始末《しまつ》が|付《つ》かんやうに|成《な》りて|来《く》るぞよ。|神《かみ》が|構《かま》ふて|与《や》らねば|治《おさま》りは|付《つ》きは|致《いた》さんぞよ。|比日谷《ひびや》ケ|原《はら》へ|何程《なにほど》|糞蛙《くそがへる》の|盲目虫《めくらがへる》が|集《あつ》まつて|喧《やか》ましう|鳴《な》き|立《た》てても、|斯《こ》の|天狗風《てんぐかぜ》は|妨《さまた》げんぞよ。|目《め》の|無《な》い|千鳥《ちどり》、|彼方《あちら》へヒヨロヒヨロ|此方《こち》らへヒヨロヒヨロ、|兵糧《ひよろ》|尽《つき》まわつてトコトンの|果《はて》は、|手《て》の|鳴《な》る|方《ほう》へ|頼《たよ》らねば|成《な》らん|事《こと》になるぞよ。|手《て》の|鳴《な》る|方《ほう》は|神《かみ》の|大前《おほまへ》ぞよ。|神《かみ》は|天地《てんち》を|拵《こし》らえた|肉体《にくたい》の|今《いま》に|其儘《そのまま》|生《い》きて|居《い》る|元《もと》の|生神《いきがみ》、|国常立之尊《くにとこたちのみこと》であるぞよ。
|大正《たいせう》|七年《しちねん》十二|月《がつ》二十五|日《にち》|冬至《とうじ》の|日《ひ》、|変性女子《へんぜうによし》の|手《て》を|借《か》りてしるす。
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|三千世界《さんぜんせかい》の|大本《おほもと》、|地《ち》の|高天原《たかあまはら》は|大正《たいせう》七年|午《うま》の|年《とし》、|教祖《きやうそ》の|神《かみ》は|神馬《しんば》にまたがり、|天地《てんち》を|駆《か》け|廻《めぐ》りての|世界《せかい》の|御守護《ごしゆご》|遊《あそ》ばすを、|待《ま》ちに|松《まつ》なる|鶴《つる》の|首《くび》、|馬《うま》で|納《をさ》めて|綾部《あやべ》と|神戸《かんべ》の|機《はた》の|仕組《しぐみ》も|出来上《できあが》り、|目出度《めでたく》|坤《ひつじさる》の|姫神《ひめがみ》が|豊国主《とよくもぬし》と|現《あら》はれて、|世界《せかい》の|守護《しゆごう》に|掛《かか》るぞよ。|未年《ひつじのとし》には|未《ひつじ》の|生《うま》れ、|百千万《ひやくせんまん》の|敵《てき》も|恐《をそ》れぬ|変性女子《へんぜうによし》と|現《あら》はれて、|弥々《いよいよ》|晴《は》れの|舞台《ぶたい》に|登《のぼ》るぞよ。|丹波《たんば》の|国《くに》の|山奥《やまおく》に、|角《つの》|無《な》き|鬼《をに》が|現《あら》はれて、|摺針峠《すりはりとうげ》の|鉄棒《てつぼう》で、|世界《せかい》の|亡者《もうじや》を|片端《かたつぱし》から|打《う》ち|懲《こ》らして|改心《かいしん》を|為《さ》せるなり、|又《また》|和知《わち》の|流《ながれ》に|引添《ひきそ》ふて|一《ひと》つの|鰐《わに》が|首《くび》を|上《あ》げ、|世界《せかい》の|学者《がくしや》を|喰《く》い|殺《ころ》し|呑《の》み|込《こ》んで、|世界《せかい》の|害《がい》を|除《のぞ》かせる|仕組《しぐみ》の|実地《じつち》が|出《で》て|来《く》るぞよ。三十年の|世《よ》の|立替《たてかへ》の|御用《ごよう》も、|最早《もう》|後《あと》三年に|約《つづま》りてきたから、|是《これ》からは|段々《だんだん》と|激《はげ》しく|物事《ものごと》が|成《な》りて|来《く》るから、|改心《かいしん》する|身魂《みたま》も|追々《おいおい》と|出《で》て|来《く》るぞよ。|時節《じせつ》が|来《き》たぞよ|迅《はや》いぞよ。|大本《おほもと》の|経綸《しぐみ》の一の|土台《どだい》は、|天王平《てんわうだいら》の|一《いち》の|瀬《せ》の|奥津城《をくつき》、|是《これ》から|段々《だんだん》|開《ひら》けて|来《く》るぞよ。|二番《にばん》の|土台《どだい》はアとクの|名《な》の|付《つ》いた|守護神《しゆごうじん》の|御用《ごよう》であるぞよ。|体主霊従《あく》の|行《や》り|方《かた》を|薩張《さつぱ》り|改心《かいしん》いたして、|神界《しんかい》の|御用《ごよう》いたさす|為《ため》に、|地《ち》の|高天原《たかあまはら》へ|引寄《ひきよ》せるぞよ。|今《いま》では|斯《こ》んな|事《こと》|書《か》いて|出《だ》しても|人民《じんみん》には|見当《けんとう》は|採《と》れんなれど、|後《あと》から|判《わか》る|仕組《しぐみ》であるぞよ。アサの|仕組《しぐみ》の|御用《ごよう》も|判《わか》りて|来《き》て、コミの|御世話《おせわ》で|永《なが》らく|秘《かく》してありた、|陸《あげ》の|竜宮《りうぐう》の|宝《たから》が十二|揃《そろ》ふて|大本《おほもと》へ|治《をさ》まるぞよ。|斯《この》|宝《たから》が|大本《おほもと》へ|納《をさ》まらぬと、|世界《せかい》の|立直《たてなを》しの|経綸《しぐみ》は|成就《ぜうじゆ》いたさんのであるぞよ。|人民《じんみん》の|目《め》からは|何《な》んでも|無《な》いやうに|見《み》えるなれど、|神界《しんかい》では|結構《けつこう》な|経綸《しぐみ》の|御宝《おたから》であるぞよ。|天地《てんち》の|間《あいだ》にモウ|一《ひと》つと|無《な》い|結構《けつこう》な|御宝《おたから》であるから、この|御用《ごよう》いたした|守護神《しゆごうじん》は、|復旅《またたび》の|政蔵《せいぞう》と|申《もう》す|御魂《みたま》であるぞよ。|明治《めいじ》二十五年から|筆先《ふでさき》に|出《だ》して|在《あ》りた|通《とほ》り、|此《こ》の|人《ひと》の|身魂《みたま》が|御宮仕《おみやづかへ》の|御役《おやく》を|致《いた》すぞよ。|是《これ》も|御魂《みたま》の|因縁《いんねん》で、|神《かみ》から|命《さ》すので|在《あ》るなれど、|慢神《まんしん》が|出《で》たら|途中《とちう》で|変《かわ》るから、|何《な》んぼ|神《かみ》から|命令《めいれい》の|下《さが》りた|身魂《みたま》でも|油断《ゆだん》は|一寸《ちよつと》も|出来《でき》んぞよ。|明治《めいじ》三十一年の|旧《きう》の二月に、|変性女子《へんぜうによし》を|高熊山《たかくまやま》へ|連《つ》れ|参《まい》りて、|伊都《いづ》の|御魂《みたま》から|瑞《みづ》の|御魂《みたま》に|渡《わた》して|置《お》いた|三千世界《さんぜんせかい》の|神宝《たから》であるぞよ。この|宝《たから》が|大本《おほもと》へ|這入《はい》りて|来《く》るから、|坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》が|受取《うけと》りて、|夫《そ》れ|夫《ぞ》れの|経綸《しぐみ》を|致《いた》すのであるから、|何事《なにごと》もビシビシと|埓《らち》が|明《あ》いて|行《ゆ》くぞよ。それに|就《つい》ては|此《こ》の|大本《おほもと》の|中《なか》は|是《これ》までとは|厳《きび》しくなるぞよ。|大本《おほもと》の|仕組《しぐみ》の|世《よ》の|元《もと》の|根本《こんぽん》の|天地《てんち》の|生神《いきがみ》が、|肉体《にくたい》その|儘《まま》でいたして|居《を》るのであるから、|今迄《いままで》の|宗教《しうきやう》の|行《や》り|方《かた》とは|天地《てんち》の|相違《さうゐ》であるから、|間違《まちが》ふた|行《や》り|方《かた》いたして|居《を》る|大本《おほもと》の|中《なか》は|是《これ》までとは|厳《きび》しくなるぞよ。|大本《おほもと》の|仕組《しぐみ》は|世《よ》の|元《もと》の|根本《こんぽん》の|天地《てんち》の|生神《いきがみ》が|肉体《にくたい》その|儘《まま》でいたして|居《を》るのであるから、|今迄《いままで》の|宗教《しうきやう》の|行《や》り|方《かた》とは|天地《てんち》の|相違《さうゐ》であるから、|間違《まちが》ふた|行《や》り|方《かた》いたして|居《を》る|大本《おほもと》の|分社《でやしろ》は|今度《こんど》は|皆《みな》|取払《とりはら》ひに|致《いた》すぞよ。|役員《やくいん》も|信者《しんじや》も|皆《みな》その|通《とほ》りであるから、|早《はや》く|改心《かいしん》いたして|下《くだ》され|神《かみ》から|重《かさ》ねて|警告《しら》しておくぞよ。|神《かみ》が|一度《いちど》|筆先《ふでさき》に|出《だ》したら|夫《そ》れが|天地《てんち》の|規則《きそく》で|在《あ》るから、|万古末代《まんごまつだい》かはらぬので|在《あ》るから、|何程《なにほど》|可愛相《かあいそう》でも|神《かみ》の|自由《じゆう》に|天地《てんち》の|規則《きそく》は|柾《ま》げられんぞよ。
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|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|国常立尊《くにとこたちのみこと》|変性男子《へんぜうなんし》の|宿《やど》りて|居《を》る|大出口《おほでぐち》の|守《かみ》が|神界《しんかい》の|御用《ごよう》|地《ち》の|上《うへ》の|守護《しゆごう》が|一段《いちだん》|片付《かたづ》いたから、|後《あと》の|御用《ごよう》は|変性女子《へんぜうによし》|坤之金神《ひつじさるのこんじん》の|身魂《みたま》に|地《ち》の|上《うへ》の|御用《ごよう》|一切《いつさい》を|渡《わた》して|天《てん》へ|上《あが》りて|惟神真道弥広大出口国直霊主之命《かんながらまみちいやひろおほでぐちくになをひぬしのみこと》と|現《あら》はれて、|天地《てんち》をモ|一度《いちど》|調査《あらため》いたして|見《み》れば、|思《おも》ふたよりも|一層《いつそう》|甚《ひど》い|世《よ》の|乱《みだ》れ|方《かた》で|在《あ》るから、チヨロコイ|戒《いましめ》しめ|位《くら》ゐでは|今《いま》の|守護神《しゆごうじん》、|人民《じんみん》は|到底《とうてい》|改心《かいしん》は|出来《でき》んから、|矢張《やは》り|昔《むかし》からの|経綸《しぐみ》|通《どほ》りに|致《いた》さな|容赦《ゆるし》の|出来《でき》ん|事《こと》に|成《な》りて|了《しも》ふて|居《を》るぞよ。それでも|世界《せかい》の|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》は|天地《てんち》の|直々《ぢきぢき》の|神《かみ》の|子《こ》であるから、|一日《いちにち》なりと|立替《たてかへ》の|大峠《おほとほげ》を|延《の》ばして、|改心《かいしん》さして|助《たす》けたいと|思《おも》ふて|汗《あせ》を|掻《か》いて|神《かみ》は|居《を》れども、|人民《じんみん》には|一寸《ちよつと》も|神《かみ》の|精神《せいしん》が|了解《わか》りて|居《を》らぬから、|誠《まこと》に|困《こま》つたもので|在《あ》るぞよ。|万物《ばんぶつ》の|霊長《れいちよう》と|申《もう》して|居《を》る|人民《じんみん》であり|乍《なが》ら、|何《なに》を|言《い》ふて|聞《き》かしても|天地《てんち》から|見《み》せ|示《しめ》を|致《いた》して|気《き》を|付《つ》けても|馬《うま》の|耳《みみ》に|風《かぜ》|同様《どうよう》、モウ|神《かみ》も|堪忍袋《かんにんぶくろ》が|断《き》れるぞよ。
|大出口《おほでぐち》の|神《かみ》と|現《あら》はれて|天《てん》から|斯世《このよ》を|見渡《みわた》せば、|何処《どこ》も|同《おな》じ|秋《あき》の|夕暮《ゆうぐれ》、|霜先《しもさき》の|烈《はげ》しき|状態《ありさま》、|口《くち》で|言《い》ふやうな|事《こと》では|無《な》いぞよ。○○○|今《いま》の○○○の|行状《をこない》を|見《み》れば、|奥山《おくやま》の|谷《たに》の|奥深《おくふか》き|人民《じんみん》の|能《よ》ふ|行《い》かぬ|所《ところ》で、|四《よ》ツ|足《あし》と|一《ひと》つに|成《な》りてジヤレて|居《を》りて、|国《くに》が|立《たと》うが|立《た》つまいが、チツトも|念頭《こころ》に|無《な》いと|云《い》ふ|様《やう》な|事《こと》で、ドウして|此《こ》の|神国《しんこく》は|治《をさ》まりて|行《い》くと|思《おも》ふか、|神《かみ》は|残念《ざんねん》なぞよ。|今《いま》の|中《なか》に|守護神《しゆごうじん》|肉体《にくたい》が|改心《かいしん》して、|神国《しんこく》の一の|行《おこな》ひ|致《いた》して|下《くだ》されば|結構《けつこう》なれど、|何時《いつ》までも|四《よ》ツ|足《あし》の|自由《じゆう》に|致《いた》されて|居《を》れる|様《やう》な|事《こと》なら、|神《かみ》は|是非《ぜひ》なく|一限《ひとき》りに|致《いた》して、|新《さら》つの|松《まつ》の|世《よ》に|致《いた》さうより|仕様《しやう》は|無《な》いぞよ。|千里万里《せんりまんり》の|奥山《おくやま》に|住《す》む|山《やま》の|神《かみ》の|精神《せいしん》が|悪《わる》いから、|雌鶏《めどり》の|時《とき》を|告《つ》げる|世《よ》であるから、|世界《せかい》に|誠《まこと》の|事《こと》は|一《ひと》つも|出来《しゆつたい》いたさんぞよ。|何程《なにほど》|守護神《しゆごうじん》に|気《き》を|付《つ》けても|改心《かいしん》いたして|呉《く》れねば、|神界《しんかい》から|止《や》むを|得《え》ず|処置《しよち》を|付《つ》ける|事《こと》に|致《いた》さな|成《な》らんから、|何《ど》うなりても|神《かみ》を|恨《うら》めて|下《くだ》さるなよ。|日本《にほん》の一の|守護神《しゆごうじん》に|呉々《くれぐれ》も|気《き》を|付《つ》けるぞよ。|立替《たてかへ》が|初《はじ》まりても|可成《なるべく》は|今《いま》の|姿《すがた》の|儘《まま》で|立替《たてかへ》をいたして|遣《や》りたいのが|神《かみ》の|胸《むね》|一杯《いつぱい》であれども、|余《あま》り|曇《くも》り|様《やう》が|惨《むご》いから|艮《とど》めは|矢張《やは》り|昔《むかし》からの|経綸《しぐみ》どほりに|尉《ぜう》と|姥《うば》とが|現《あら》はれて|松《まつ》の|根本《ねもと》の|大掃除《おほそうぢ》を|致《いた》して、|天《てん》に|届《とど》いた|高砂《たかさご》の|古《ふる》き|松樹《まつぎ》の|植《う》え|直《なほ》し、|末代《まつだい》|続《つづ》く|神代《かみよ》に|代《か》えて|了《しも》ふぞよ。|開《ひら》いた|口《くち》が|塞《ふさ》がらぬ、|午《うま》の|糞《くそ》が|天下《てんか》を|取《と》ると|申《もう》すのは、|今度《こんど》のたとへでありたぞよ。
|大正《たいせう》七年十二月二十四日 |陰歴《きう》十一月二十二日
T71226
|坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》|豊国主之命《とよくにぬしのみこと》が|変性女子《へんぜうによし》の|手《て》を|借《か》りて|世《よ》の|立替《たてかへ》|立直《たてなほし》の|神言《こと》を|書《か》きおくが|今度《こんど》の|二度目《にどめ》の|天之岩戸《あまのいはと》|開《びら》きは|神界《しんかい》でも|大事業《たいもう》で|有《あ》るぞよ。|何事《なにごと》も|神界《しんかい》|斗《ばか》りでは|地上《ちじやう》の|立直《たてなほ》しは|出来《でき》ぬから、|阿直《あぢき》|王仁《おに》の|身魂《みたま》を|斯世《このよ》へ|現《あら》はして|三千世界《さんぜんせかい》を|修理《つくり》かえて|新《さら》つの|松《まつ》の|五六七《みろく》の|神政《よ》に|致《いた》すに|就《つい》ては、|大出口《おほでぐち》|直《なほ》は|若姫君《わかひめぎみ》の|命《みこと》の|御魂《みたま》と|一《ひと》つに|成《な》りて、|上天《くにがへ》|致《いた》して、|天《てん》の|大方《おほかた》を|修《おさ》め、|亦《ま》た|地《ち》へも|下《お》りて|此《こ》の|地《ち》の|上《うへ》の|立替《たてかへ》に|掛《かか》るなり、|変性女子《へんぜうによし》は|地《ち》の|高天原《たかあまはら》に|鎭《しづ》まりて|出口《でぐち》|王仁《おに》の|肉体《にくたい》を|使《つか》ふて|地《ち》の|世界《せかい》の|立直《たてなほ》しに|掛《かか》らすぞよ。それに|就《つい》ては|女子《によし》の|身魂《みたま》に七|歳《さい》の|時《とき》から|坤之金神《ひつじさるのこんじん》が|引添《ひつそ》ふて|世界《せかい》の|塩踏《しほふみ》がさして|在《あ》るぞよ。十壹|歳《さい》の|七月《しちがつ》十二|日《にち》に|始《はじ》めて|帰神《かみががり》に|致《いた》して|天眼通《てんがんつう》、|天言通《てんごんつう》を|授《さづ》けて、十三|歳《さい》の|七月《しちがつ》十二|日《にち》から|言霊《ことたま》の|応用《はたらき》を|教《をし》へて|神《かみ》が|色々《いろいろ》の|不思議《ふしぎ》を|為《さ》して|見《み》せたなれど、|丹波《たんば》の|穴太《あなを》と|云《い》ふやうな|草深《くさぶか》い|田舎《いなか》の|事《こと》で|在《あ》るから、|誰《たれ》も|身《み》の|上《うへ》を|分《わ》けて|呉《く》れるものは|無《な》く、|只《た》だ|村《むら》の|人民《じんみん》は|不思議《ふしぎ》な|少年《こども》じやと|噂《うわ》さをいたす|斗《ばか》りで、|女子《によし》の|両親《りようしん》も|神界《しんかい》の|事《こと》を|申《もう》すと|大変《たいへん》に|立腹《りつぷく》いたして|家《いへ》には|置《お》かぬと|申《もう》して、|幾度《いくたび》も|放《ほ》り|出《だ》した|事《こと》が|在《あ》るぞよ。|仏法《ぶつぽう》の|隆盛《さかん》な|土地《とち》で|有《あ》るから、|親族《しんぞく》|株内《かぶうち》|近所《きんじよ》の|人々《ひとびと》が|大変《たいへん》に|心配《しんぱい》いたして、|夫《そ》れほど|神様《かみさま》|狂《きちが》ひに|成《な》りて|了《しま》ふては|先祖《せんぞ》の|後《あと》が|継《つ》げぬ。|我村《わがむら》には|神道《しんどう》は|一戸《いつけん》も|無《な》いのに、|村《むら》に|反対《はんたい》の|神道《しんどう》に|凝《こ》るなら|此《こ》の|村《むら》には|居《お》りては|貰《もら》えんからと|申《もう》して|四方八方《しほうはつぽう》から|攻《せ》め|立《た》てられ、|止《や》むを|得《え》ず|小学校《せうがつかう》の|助教師《じよきやうし》を|勤《つと》めさされたのは、|女子《によし》が十四|歳《さい》の|時《とき》で|在《あ》りたぞよ。十四|歳《さい》の|時《とき》、|小学校《せうがつこう》の|教員室《きやういんしつ》で|一生懸命《いつせうけんめい》に|神道《しんどう》の|話《はなし》を|致《いた》して|居《お》りたら、|上級《じやうきゆう》の|教員《きやういん》|山本《やまもと》と|申《もう》す|亀岡《もめをか》|生《うま》れの|僧侶《ぼうず》の|教員《きやういん》と|大《おほ》きな|衝突《せうとつ》が|出来《でき》て、|其《そ》れが|為《ため》に|小学校《せうがつかう》を|退《の》く|事《こと》に|成《な》り、十五|歳《さい》の|秋《あき》から|隣家《となり》の|奉公人《ほうこうにん》と|成《な》り|下《さが》り、|一《いつ》ケ|年《ねん》|余《あま》り|無事《ぶじ》に|勤《つと》めた|折《おり》、|村人《むらびと》百三十五|戸《こ》と|女子《によし》の|父《ちち》、|上田《うへだ》|吉松《よしまつ》と|公事《こうじ》が|突発《とつぱ》いたして|九死一生《きうしいつせう》の|父《ちち》の|難義《なんぎ》を|救《すく》ふために|奉公《ほうこう》を|辞《じ》し、|直《ただち》に|宮垣内《みやがきない》の|父《ちち》の|家《いへ》に|帰《かへ》り、|村人《むらびと》を|相手《あいて》に|二三日《にさんにち》|対抗《たいこう》の|結果《すえ》、|邪《じや》は|終《つい》に|正《せい》に|敵《てき》し|難《がた》く、|上田家《うへだけ》の|大勝利《だいしようり》と|一旦《いつたん》は|成《な》りたなれど、|多勢《おほぜい》に|反対《はんたい》を|受《う》けた|上田《うへだ》の|家《いへ》は|忽《たちま》ち|生計《くらし》に|大困難《おほこんなん》を|来《き》たし、|親子《おやこ》|七人《しちにん》|路頭《ろとう》に|立《た》たねば|成《な》らぬ|所《ところ》まで|苦《くる》しみたなれど、|誰《ただ》|一人《いちにん》として|同情《どうぜう》する|者《もの》は|無《な》く、|貧乏《びんぼう》は|一入《ひとしほ》|甚《ひど》く|成《な》り、|世間《せけん》の|人情《にんぜう》の|紙《かみ》よりも|薄《うす》く、|氷《こほり》よりも|冷《つめ》たきを|悟《さと》りた|変性女子《へんぜうによし》は、|朝《あさ》に|夕《ゆう》に|産土《うぶすな》の|神《かみ》に|参拜《さんぱい》|致《いた》し、|弥々《いよいよ》|信念《しんねん》は|岩《いわ》の|如《ごと》くに|固《かた》まりたなれど、|其日《そのひ》|暮《ぐら》しの|上田《うへだ》の|家《いへ》では|神様《かみさま》|斗《ばか》りに|仕《つか》える|事《こと》も|出来《でき》ず、|父子《おやこ》が|荷車《にぐるま》|曳《ひ》きと|成《な》つて|其日《そのひ》の|細《ほそ》い|煙《けむり》を|立《た》てて|居《お》りたのも|神界《しんかい》から|変性女子《へんぜうによし》の|御魂《みたま》を|今度《こんど》の|二度目《にどめ》の|世《よ》の|立直《たてなほ》しの|御用《ごよう》に|使《つか》ふ|為《ため》に|神界《しんかい》の|深《ふか》い|経綸《しぐみ》で、|態《わざ》とに|片田舎《かたいなか》の|貧《まづ》しい|家《いへ》に|生《うま》れさして、|種々《いろいろ》の|艱難《かんなん》|苦労《くらう》を|命《さ》したので|在《あ》りたぞよ。|何事《なにごと》も|皆《みな》|神《かみ》から|知《し》らず|知《し》らず|為《さ》せられるので|在《あ》るぞよ。|女子《によし》が十八|歳《さい》になりた|春《はる》、|丹波国《たんばのくに》|大枝坂《おほえださか》の|梨《なし》の|木《き》|峠《とほげ》で|神界《しんかい》からの|経綸《しぐみ》で|霊学《れいがく》|中興《ちうこう》の|偉人《ゐじん》、|本田《ほんだ》|九郎《くろう》|親徳《ちかあつ》に|途中《とちう》に|対面《たいめん》いたさせたのも、|皆《みな》|神《かみ》の|経綸《しぐみ》の|引合《ひきあわ》せで|有《あ》りたぞよ。それから|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》にそろそろと|敬神行為《かみまつり》の|自由《じゆう》を|神界《しんかい》から|赦《ゆる》したから、|両親《りようしん》も|親族《しんぞく》も|近所《きんじよ》|株内《かぶうち》も、|何時《いつ》とは|無《な》しに|邪魔《じやま》を|致《いた》さぬ|様《やう》に|成《な》りたぞよ。|何事《なにごと》が|出来《でき》るのも|皆《みな》|神《かみ》の|経綸《しぐみ》であるから、|時節《じせつ》の|来《こ》ぬ|間《うち》に、|何程《なにほど》|人民《じんみん》の|心《こころ》で|焦慮《あせり》て|見《み》ても|何《なに》|一《ひと》つ|思《おも》ふやうに|行《い》きは|致《いた》さんので|在《あ》るぞよ。それから|女子《によし》が二十三|歳《さい》になりた|夏《なつ》から、|獣医《じゆうゐ》と|牧畜《ぼくちく》の|事業《しごと》に|就事《かから》して|身魂《みたま》を|研《みが》かしてあるぞよ。二十八|歳《さい》の|春《はる》までに、|神界《しんかい》から|色々《いろいろ》の|苦労《くらう》|艱難《かんなん》を|命《さ》して、|何事《なにごと》にも|驚《をど》かぬ|様《やう》に|幾度《いくたび》も|生命《いのち》の|危《あや》ぶい|修行《ぎやう》を|命《さ》してあるから、|今《いま》は|何事《なにごと》が|出来《しゆつたい》いたしても|微躯《びく》とも|致《いた》さぬ|身魂《みたま》に|研《みが》けたから|明治《めいぢ》三十一年の二|月《がつ》から|弥々《いよいよ》|神界《しんかい》の|誠《まこと》の|修業《ぎやう》に|掛《かか》らせたぞよ。二十九の|年《ねん》から|綾部《あやべ》の|大元《おほもと》へ|引寄《ひきよ》して、|亦《また》|改《あらた》め|十年《じゆうねん》の|修行《しゆぎやう》を|命《さ》して、|身魂《みたま》を|水晶《すいしよう》に|洗《あら》ふて、|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》をボツボツと|申《もう》し|付《つ》けてありたが、|女子《によし》が|弥々《いよいよ》三十九の|歳《とし》でありたぞよ。|今年《ことし》で|亦《また》|十年目《じうねんめ》になりたから、|七月《しちがつ》の十二|日《にち》から七十五|日《にち》の|身魂《みたま》の|三度目《さんどめ》の|大洗濯《おほせんだく》を|致《いた》して|竜宮館《りうぐうやかた》の|誠《まこと》の|御用《ごよう》に|使《つか》ふやうになりたから、|変性男子《へんぜうなんし》の|御魂《みたま》と、|変性女子《へんぜうによし》の|御魂《みたま》とが、|天《てん》と|地《ち》と|二《ふた》つに|別《わか》れて|世《よ》の|立替《たてかへ》は|男子《なんし》が|天地《てんち》へ|昇降《おりあがり》|致《いた》して|守護《しゆごう》をするなり、|女子《によし》は|地《ち》の|高天原《たかあまはら》に|豊国主之命《とよくにぬしのみこと》と|現《あら》はれて、|地《ち》の|世界《せかい》の|一切《いつさい》の|立直《たてなほ》しを|致《いた》す|御役《おんやく》と|定《さだ》まりたから、|百千万億人《ひやくせんまんおくにん》の|敵《てき》でも|百千万億《ひやくせんまんおく》の|悪魔《あくま》でも、チツトモ|恐《おそ》れん|身魂《みたま》と|成《な》りたから、|世界《せかい》に|何事《なにごと》が|出来《しゆつたい》いたしても|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》の|許《ゆる》しの|無《な》き|事《こと》は、ドンナ|小《ちい》さい|事業《こと》でも|我《が》では|行《い》かぬ|神政《よ》に|変《かわ》りて|来《き》たぞよ。|我《が》で|行《い》くなら|何《なん》なりと|人民《じんみん》の|力《ちから》で|行《や》りて|見《み》よ。|八九分《はちくぶ》までは|行《い》くなれど、|肝心《かんじん》の|艮《とど》めが|刺《さ》せんぞよ。|是《これ》が|世《よ》が|変《かわ》りて|居《お》るのであるぞよ。|天地《てんち》の|間《あいだ》は|八百万《やほよろづ》の|金神《こんじん》が|守護《しゆごう》いたすなり、|天地《てんち》の|主宰神《とりしまり》は|大国常立之命《おほくにとこたちのみこと》であるぞよ。|坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》は|奧《おく》の|役《やく》で|在《あ》るから、|地《ち》の|一切《いつさい》を|主護《しゆごう》いたして、|天地《てんち》が|揃《そろ》ふて|水晶《すいせう》になりたら、|天《てん》の|御先祖様《ごせんぞうさま》に|御還《おかや》し|申《もう》して、|五六七《みろく》の|神代《かみよ》|末代《まつだい》|動《うご》かぬ|松《まつ》の|世《よ》と|致《いた》して、|天上《てんじやう》|天下《てんか》は|清浄《せいじよう》|太平《たいへい》に|治《おさ》まるので|在《あ》るが、モウ|時節《じせつ》が|近寄《ちかよ》りて|来《き》たから、|一人《いちにん》なり|共《とも》|早《はや》く|改心《かいしん》いたして、|日本人《にほんじん》だけの|誠《まこと》の|行《おこな》ひを|致《いた》して|下《くだ》されよ。|日本《にほん》は|結構《けつこう》な|国《くに》であるから、|日本《にほん》に|生《うま》れた|人民《じんみん》は|神《かみ》の|御用《ごよう》が|出来《でき》る|身魂《みたま》に|元《もと》から|拵《こし》らえてあるので|在《あ》るから、|勇《いさ》んで|身魂《みたま》を|研《みが》いて|何彼《なにか》の|御用《ごよう》を|我一《われいち》と|致《いた》して|下《くだ》され。|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》には|変性男子《へんぜうなんし》の|身魂《みたま》と|女子《によし》の|身魂《みたま》とが|現《あら》はして、|世界《せかい》の|鏡《かがみ》が|出《だ》してあるから、|此《こ》の|鏡《かがみ》に|我《われ》の|姿《すがた》を|移《うつ》して、|一日《いちにち》も|早《はや》く|世《よ》の|為《ため》|国《くに》の|為《ため》に|夫《そ》れ|夫《ぞ》れ|身魂《みたま》|相応《そうおう》の|活動《はたらき》をいたして|下《くだ》されよ。|神界《しんかい》は|何事《なにごと》も|皆《みな》|帳面《ちようめん》に|記《しる》して|在《あ》るから、|滅多《めつた》に|使《つか》い|棄《ほか》しには|致《いた》さぬから、|安心《あんしん》いたして、|今《いま》までの|体主霊従《あく》の|心《こころ》を|入《い》れ|替《かへ》て、|何《なん》なりと|経綸《しぐみ》の|助《たす》けを|致《いた》して|下《くだ》され。|何時《いつ》まで|鎭魂《ちんこん》や|帰神《きしん》の|修行《しゆぎやう》を|致《いた》して|居《お》りても、|実地《じつち》の|行《おこな》ひを|致《いた》さねば、|神界《しんかい》の|手数《てすう》を|掛《か》ける|斗《ばか》りで、|斯《こ》の|通《とほ》りに|世《よ》が|迫《せま》りて|来《き》て|居《お》る|二度目《にどめ》の|世《よ》の|立替《たてかへ》の|邪魔《じやま》に|成《な》る|斗《ばか》りであるぞよ。|誠《まこと》さえありて|神《かみ》の|申《もう》す|事《こと》が|一度《いちど》に|解《わか》る|人民《じんみん》の|御魂《みたま》でありたなら、|鎭魂《ちんこん》や|帰神《きしん》の|修行《しゆぎよう》は|要《い》らぬので|在《あ》れども、|一度《いちど》で|解《わか》らぬ|疑《うたが》ひの|深《ふか》い|人民《じんみん》の|為《ため》に、この|大本《おほもと》で|神《かみ》が|手数《てすう》を|掛《か》けて|居《お》るのであるぞよ。|今《いま》の|人民《じんみん》|程《ほど》|困《こま》りたものは|無《な》いぞよ。|天地《てんち》の|先祖《せんぞ》の|生神《いきがみ》でも|今《いま》の|人民《じんみん》の|解《わか》らぬ|身魂《みたま》には|困《こま》りて|居《お》るぞよ。
|大正《たいせう》七年十二月二十六日 |旧《きう》の十一月二十四日 |坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》が|竜宮館《りうぐうやかた》に|現《あら》はれて、|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》を|使《つか》ふて|書《か》き|誌《し》るしおくぞよ。
T80101
|大正《たいせう》八年一月一日 |旧《きう》|大正《たいせう》七年十一月二十九日 水曜日癸の丑四方拝の日
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|大国常立之尊《おほくにとこたちのみこと》の|筆先《ふでさき》で|在《あ》るぞよ。|此《こ》の|地《ち》の|世界《せかい》は|旧《きう》で|無《な》ければ|作物《さくもつ》|一切《いつさい》は|見当《けんとう》が|取《と》れんので|在《あ》れど、|新暦《しんれき》に|致《いた》した|為《ため》に十五日にも|真《しん》の|暗《やみ》が|在《あ》りたり、|一日《いちじつ》に|満月《まんげつ》が|在《あ》りて、|天地《てんち》の|昔《むかし》から|定《さだ》まりた|規則《きそく》を|破《やぶ》りて|居《を》るから、|地《ち》の|上《うへ》の|作《つく》り|物《もの》が|皆《みな》|虫《むし》が|這入《はい》りたり、|雨《あめ》も|降《ふ》るべき|時《とき》に|降《ふ》らなんだり、|風《かぜ》が|狂《くる》ふたり、|何《なに》|一《ひと》つ|碌《ろく》な|事《こと》は|出来《でき》は|致《いた》さんぞよ。|今《いま》の|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|年頭《ねんとう》と|申《もう》して|祝酒《いわいざけ》を|飲《の》んだり、|餅《もち》を|搗《つ》いたり、|松竹梅《せうちくばい》を|門《かど》に|建《た》て|目出度《めでた》がりて|居《を》れども、|肝腎《かんじん》の|天地《てんち》の|巡行《めぐり》に|逆《さから》ふて|居《を》るから、|天地《てんち》の|神々《かみがみ》は|余《あま》り|歓《よろこ》びは|致《いた》されんぞよ。|世《よ》の|元《もと》の|神《かみ》の|行《や》り|方《かた》は、|月《つき》の|神様《かみさま》を|元《もと》と|致《いた》した|旧《もと》の|月日《つきひ》でないと、|誠《まこと》の|歓《よろ》こびと|勇《いさ》みは|無《な》いのであるが、|今《いま》の|人民《じんみん》は|何《なに》も|判《わか》らぬから|斯《こ》んな|事《こと》で|天地《てんち》の|調和《ちやうわ》が|出来《でき》ると|思《おも》ふて|居《を》るのか、|是《これ》が|暗黒《くらがり》の|世《よ》と|申《もう》すのであるぞよ。|旧《きう》の|正月《せうがつ》|元日《ぐわんじつ》は|六合拝《りくごうはい》を|致《いた》すのであるぞよ。|六合拝《りくごうはい》と|申《もう》すのは|天《てん》と|地《ち》との|祖神《をやがみ》を|始《はじ》め、|東西南北《とうざいなんぼく》の|神々《かみがみ》を|礼拝《れいはい》し、|上御一人《いきがみさま》に|御礼《おれい》を|申上《もうしあ》げる|神事《かみごと》であるぞよ。|此《こ》の|大本《おほもと》の|教《をしへ》どほりに|日本《にほん》の|人民《じんみん》が|致《いた》すやうに|成《な》らぬと、|誠《まこと》の|神国《しんこく》にはならんぞよ。|是《これ》でも|時節《じせつ》が|参《まい》りたら|天地《てんち》の|神《かみ》が|元《もと》の|昔《むかし》の|神代《かみよ》の|行事《をこない》に|立直《たてなを》して|見《み》せてやるぞよ。|悪《わる》い|病《やまい》の|流行《はや》るのも|豊作《ほうさく》の|取《と》れぬのも、|皆《みな》|日本《にほん》の|上下《うへした》の|守護神《しゆごうじん》が、|天地《てんち》の|動《うご》かぬ|規則《きそく》に|反対《はんたい》いたして|居《を》るからの|事《こと》であるぞよ。|朝《あさ》の|雪《ゆき》は|晴《は》れても|人民《じんみん》の|心《こころ》に|積《つも》る|冷《つめ》たい|雪《ゆき》が|解《と》けねば、|地《ち》の|上《うへ》は|結構《けつこう》にはならむぞよ。|大正《たいせう》|忠臣蔵《ちうしんぐら》四十八|霊《れい》の|心《こころ》の|雪《ゆき》は|未《ま》だ|解《と》けぬぞよ。|此《こ》の|謎《なぞ》|早《はや》く|解《と》けねば|三千世界《さんぜんせかい》はユキ|約《つま》りツマツて|約《つま》らん|事《こと》が|出来《でき》るぞよ。
|神国《かみぐに》の|松《まつ》の|神代《かみよ》が|近寄《ちかよ》りて、一の|艮《とど》めは|国《くに》の|宮《みや》、|御国《みくに》を|守《まも》る|八重垣《やえがき》の、|神《かみ》の|社《やしろ》に|鎮《しづ》まりし、|豊国主《とよくにぬし》の|大神《おほかみ》と、|神素盞嗚《かむすさのを》の|二柱《ふたはしら》、|禁闕要《きんかつかね》の|大神《おほかみ》も、|大地《だいち》の|底《そこ》から|現《あら》はれて、|木花咲耶姫神《このはなさくやひめがみ》の、|天地《てんち》|和合《わがう》の|御守護《ごしゆご》で、|弥々《いよいよ》|明《あ》かき|火々出見《ほほでみ》の、|神《かみ》の|御言《みこと》の|世《よ》と|成《な》れば、|五日《いつか》の|風《かぜ》や|十日《とをか》の|雨《あめ》も、|揃《そろ》ひて|賑《にぎ》はしく、|人《ひと》の|心《こころ》も|清滝《きよたき》の、|水《みづ》の|流《なが》れも|美《うる》はしく、|治《をさ》まる|神代《みよ》の|目出度《めでた》さは、|我《わ》が|神国《かみぐに》に|天照《あまて》り|徹《とほ》り、|助《たす》け|幸《さちは》ひ|生国《いくぐに》と、|上下《かみしも》|揃《そろ》ふて|梅《うめ》の|花《はな》、|一度《いちど》に|開《ひら》く|楽《たの》もしき、|永《なが》き|神代《かみよ》を|松《まつ》が|枝《ゑ》に、|月《つき》|冴《さ》え|渡《わた》り|天津日《あまつひ》の、|陰《かげ》も|豊《ゆた》かに|茜《あかね》[#底本では「晒」]さす、|内外《うちと》の|国《くに》の|神人《かみびと》が、|心《こころ》の|鬼《をに》も|打和《うちなご》め、|世界《せかい》|一《ひと》つに|治《をさ》まりて、|天津日嗣《あまつひつぎ》の|御稜威《ごりようい》を、|仰《あふ》ぎ|敬《うやま》ひ|歓《よろ》こびつ、|千歳《ちとせ》の|鶴《つる》も|万世《よろづよ》の、|亀《かめ》も|舞《ま》ひつつ|丹波路《たんばじ》の、|綾《あや》の|高天《たかま》に|参集《まいつど》ふ、|神《かみ》の|経綸《しぐみ》ぞ|尊《とほ》とけれ。
|大正《たいせう》八年新一月一日 |瑞《みづ》の|御魂《みたま》
T71227
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》の|筆先《ふでさき》で|大本《おほもと》|内部《ないぶ》の|役員《やくいん》に|気《き》を|付《つ》けるぞよ。|明治《めいじ》二十五|年《ねん》から|変性男子《へんぜうなんし》|大出口《おほでぐち》の|守《かみ》の|身魂《みたま》に|苦労《くろう》を|致《いた》さして、二十七|年《ねん》の|間《あいだ》|神界《しんかい》の|御用《ごよう》をいたさして|在《あ》りたなれど、|出口《でぐち》|直《なを》が|天地《てんち》の|冥加《めうが》が|畏《をそ》ろしいと|申《もう》して、|何程《なにほど》|厳《きび》しき|冬《ふゆ》の|寒空《さむぞら》にも、|日《ひ》に|三度《さんど》|五度《ごど》の|水行《みずぎやう》を|致《いた》して、|其上《そのうへ》に|神《かみ》の|御用《ごよう》を|勤《つと》めて|下《くだ》されたなれど、|何程《なにほど》|寒《さむ》うても|火鉢《ひばち》|一《ひと》つ|使《つか》ふた|事《こと》も|手《て》を|暖《あた》ためて|筆先《ふでさき》を|書《か》いた|事《こと》も|無《な》く、|誠《まこと》に|慎《つつし》みの|良《よ》い|身魂《みたま》であるから、|永《なが》らくの|間《あいだ》|大本《おほもと》の|中《なか》の|役員《やくいん》|信者《しんじや》に|鏡《かがみ》にして|見《み》せてありたが、|今迄《いままで》の|大本《おほもと》の|役員《やくいん》は|直《なを》が|申《もう》す|事《こと》や|行状《をこない》を|能《よ》く|呑込《のみこ》みて、ミロクの|行《や》り|方《かた》を|致《いた》して|下《くだ》されて、|神《かみ》の|経綸《しぐみ》も|段々《だんだん》と|出来《でき》て|来《き》たなれど、|誰《だれ》も|楽《らく》な|方《ほう》へ|行《ゆ》き|易《やす》いもので|在《あ》るから、|今《いま》の|大本《おほもと》の|中《なか》の|役員《やくいん》の|行《や》り|方《かた》は、|薩張《さつぱ》り|艶_《せいしん》が|緩《ゆる》みて|了《しも》ふた、|世間並《せけんなみ》の|行《や》り|方《かた》に|逆戻《さかもど》り|致《いた》して|居《を》るぞよ。|出口《でぐち》|直《なを》は八十三|歳《さい》になりても|火鉢《ひばち》|一《ひ》とつ|抱《かか》えた|事《こと》は|無《な》かりたぞよ。|出口《でぐち》|直《なを》を|鏡《かがみ》に|出《だ》して|世《よ》の|立直《たてなを》しの|行《や》り|方《かた》が|致《いた》して|見《み》せて|在《あ》りたなれど、|今《いま》の|大本《おほもと》の|行《や》り|方《かた》と|申《もう》すものは、|若《わか》い|者《もの》が|火鉢《ひばち》を|持《も》たな|何《なに》|一《ひ》とつ|能《よ》う|致《いた》さず、|金竜殿《きんりようでん》へ|修行《しゆぎやう》に|参《まい》る|守護神《しゆうごうじん》|人民《じんみん》は|沢山《たくさん》に|火鉢《ひばち》を|並《なら》べて|贅沢《ぜいたく》な|今《いま》の|行《や》り|方《かた》、ソンナ|事《こと》で|斯《こ》の|世《よ》の|立直《たてなを》しの|大本《おほもと》の|修行《しゆうげう》は|到底《とうてい》|出来《でき》は|致《いた》さんから、|冬《ふゆ》の|修行《しゆぎよう》は|火《ひ》が|無《な》ければ|出来《でき》んような|弱《よわ》い|人民《じんみん》は、|修行《しゆげう》を|止《や》めて|一日《いちにち》も|早《はや》く|各自《めいめい》の|国元《くにもと》へ|立帰《たちかへ》らして|下《くだ》され。|折角《せつかく》|永《なが》らくの|間《あいだ》|大出口《おほでぐち》|直《なを》に|苦労《くろう》さして、|今《いま》まで|築《きづ》き|上《あ》げたる|教《をしへ》の|土台《どだい》が|転覆《てんぷく》いたしかけて|居《を》るから、|神《かみ》は|誠《まこと》に|困《こま》りて|居《を》るなれど、|今《いま》の|人民《じんみん》さんは|鼻高《はなだか》が|多《をほ》いから、|知《し》らず|知《し》らずに|慢神《まんしん》が|出《で》て、|神《かみ》の|教《をしへ》に|背《そむ》くやうな|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすのであるから、|余程《よほど》|大本《おほもと》の|役員《やくいん》は|隅《すみ》から|隅《すみ》まで|気《き》を|付《つ》けて|下《くだ》されよ。|世界《せかい》から|参《まい》りて|来《く》る|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》は|可成《なるべく》は|外《そと》に|宿《と》めて|下《くだ》されよ。|大本《おほもと》の|内部《なか》に|宿《と》まれる|様《やう》になるのは、|余程《よほど》の|研《みが》けた|身魂《みたま》でないと、|誰《だれ》でも|是《これ》からは|構《かま》はずに|止《と》める|事《こと》は|出来《でき》ぬから、|堅《かた》う|心得《こころえ》て|下《くだ》され。|神界《しんかい》から|一度《いちど》|筆先《ふでさき》に|出《だ》して|気《き》を|付《つ》けた|事《こと》は、|早速《さつそく》に|聞《き》いて|貰《もら》はんと、|大変《たいへん》な|邪魔《じやま》になりて|後悔《こうかい》いたす|事《こと》が|出来《でき》て|来《く》るぞよ。|神界《しんかい》の|都合《つごう》が|在《あ》るから、|此《こ》の|節分《せつぶん》からは|修行者《しゆげうじや》は|一人《いちにん》も|宿《と》められんから、|其《その》|覚悟《かくご》を|致《いた》して|下《くだ》され。|役員《やくいん》|信者《しんじや》の|家《うち》で|止《と》めて|下《くだ》さるのは|誠《まこと》に|結構《けつこう》であるぞよ。|是《これ》から|斯《この》|大本《おほもと》は|神界《しんかい》の|御用《ごよう》は|段々《だんだん》と|激《はげ》しく|成《な》るから、|国々《くにぐに》から|出《で》て|参《まい》る|修行人《しゆげうじん》を|内部《なか》に|止《と》めて|居《を》るやうな|事《こと》で|在《あ》りたら、|肝腎《かんじん》の|神界《しんかい》の|大事《だいじ》の|経綸《しぐみ》を、|未《ま》だ|訳《わけ》の|判《わか》りて|居《を》らん|守護神《しゆごうじん》が|生聞《なまき》きいたして、|却《かへつ》て|仕組《しぐみ》の|邪魔《じやま》を|致《いた》すから、|神《かみ》の|集合《しゆうかい》する|事《こと》も|出来《でき》ぬ|故《ゆへ》、|神《かみ》の|経綸《しぐみ》が|遅《おく》れて|来《く》る|斗《ばか》りで|在《あ》るぞよ。|此《こ》の|大本《おほもと》は|地《ち》の|高天原《たかあまはら》の|竜宮館《りうぐうやかた》、|神宮《しんぐう》|坪《つぼ》の|内《うち》と|申《もう》して、|天地《てんち》の|元《もと》の|生神《いきがみ》の|天地《てんち》へ|昇降《あがりをり》いたす|神聖《きよらか》な|地面《ぢめん》で|在《あ》るから、|御地《おつち》を|踏《ふ》む|丈《だ》けでも|恐《をそ》れが|多《をほ》い|所《とこ》であるのに、|何《なに》も|判《わか》らぬ|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》を|神《かみ》の|座《ざ》より|上《うへ》の|二階《にかい》に|寝《ね》さしたり、|広前《ひろま》に|休《やす》ましたり、|何時《いつ》までもそんな|事《こと》|致《いた》して|居《を》りたら|神聖《きよらか》な|場所《ばしよ》が|汚《よご》れて|了《しも》ふから、|神《かみ》が|集《あつ》まる|事《こと》が|出来《でき》ぬから、|其《その》|心得《こころえ》に|此《こ》の|中《なか》の|役員《やくいん》から|改《あらた》めて|下《くだ》され。|大出口《おほでぐち》|直《なを》の|身魂《みたま》は|国替《くにがへ》いたしたなれど、|肉体《にくたい》の|時《とき》よりは|一層《いつそう》|酷《きび》しく|成《な》るから、|今《いま》のやうな|行《や》り|方《かた》は|到底《とうてい》|赦《ゆる》されんから、|節分《せつぶん》|限《かぎ》り|大本《おほもと》に|宿《と》める|事《こと》は|止《や》めて|下《くだ》されよ。|此《こ》の|大本《おほもと》の|立廻《たちまわ》り|役《やく》は|止《や》むを|得《え》んから、|今《いま》の|内《うち》は|大本《おほもと》で|寝起《ねを》きを|為《さ》せて|修行《しゆげう》なり|御用《ごよう》をさせるぞよ。
大正七年十二月二十七日 旧の同年十一月二十五日
T80102
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|変性男子《へんぜうなんし》の|御霊《みたま》が、|丹波国《たんばのくに》は|南桑田郡《みなみくわたごうり》|曽我部村《そがべむら》|大字《おほあざ》|穴太《あなを》の|延喜式内《えんぎしきない》|小幡神社《をばたじんじや》の|御主神《ごしゆしん》、|開化天皇《かいかてんのう》の|御引合《おひきあ》はせに|由《よ》り、|氏子《うじこ》の|中《なか》の|変性女子《へんぜうによし》の|御魂《みたま》を|申受《もうしう》けて、|明治《めいじ》三十一年の二月の八日に、|何彼《なにか》の|因縁《いんねん》を|打《う》ち|明《あ》けて、|弥々《いよいよ》|氏神様《うじがみさま》の|御承知《ごしようち》が|出来《でき》たから、|翌《あく》る|日《ひ》の|九日《ここのか》の|夜《よ》から|女子《によし》の|身魂《みたま》を|高熊山《たかくまやま》に|連《つ》れ|参《まい》りて、|帰神《かんがかり》の|修行《しゆぎやう》を|致《いた》させてあるのも、|昔《むかし》の|神代《かみよ》からの|経綸《しぐみ》の|時節《じせつ》が|参《まい》りたので|在《あ》るぞよ。|其《その》|折《をり》には|不二《ふじ》の|山《やま》の|芙蓉坊《ふようぼう》と、|男山《おとこやま》|八幡様《はちまんさま》の|松岡殿《まつをかどの》とに|守護《しゆごう》が|命《さ》せて|在《あ》りたので|在《あ》るぞよ。|高熊山《たかくまやま》で|女子《によし》に|神界《しんかい》から|授《さづ》けた、|不思議《ふしぎ》な|物《もの》は|今度《こんど》|東京《とうきよう》から|大本《おほもと》へ|納《をさ》まりた十二の|鶴石《かくせき》でありたぞよ。|弥々《いよいよ》|時節《じせつ》が|参《まい》りて|来《き》たから、|実物《じつぶつ》を|今日《こんにち》|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》に|授《さづ》けて|守護《しゆごう》いたさすから、|世界《せかい》の|国々《くにぐに》の|様子《やうす》が|是《これ》からは|今迄《いままで》の|世《よ》とは|一日《いちにち》|増《ま》して|変《かわ》りて|来《く》るから、|此《こ》の|大本《おほもと》の|中《なか》と|世界《せかい》とを|気《き》を|付《つ》けて|見《み》て|居《を》ると、|何彼《なにか》の|神界《しんかい》の|仕組《しぐみ》が|身魂《みたま》の|研《みが》けた|人民《じんみん》でありたら|大方《おほかた》の|見当《けんとう》が|付《つ》くやうに|成《な》るぞよ。|今《いま》はモチト|筆先《ふでさき》にも|口《くち》にも|肝心《かんじん》の|事《こと》は|出《だ》されんから、|自己《われ》の|心《こころ》を|研《みが》いて|悟《さと》りた|上《うへ》、|神界《しんかい》の|生《い》きた|御用《ごよう》を|致《いた》して|下《くだ》され。|神界《しんかい》からは|誰《だれ》に|何役《なにやく》|彼《かれ》に|此《こ》の|役《やく》と|申《もう》す|事《こと》は|言《い》はんから、|其人《そのひと》の|心《こころ》|次第《しだい》の|御用《ごよう》を|致《いた》さすぞよ。|今度《こんど》の|大戦争《おほたたかい》は|世《よ》の|立替《たてかへ》の|三番叟《さんばんそう》が|済《す》みたので|在《あ》るから、モウ|是《これ》で|天下泰平《てんかたいへい》に|世界《せかい》が|治《をさ》まるであらうと|申《もう》して|歓《よろ》こびて|居《を》ると|大変《たいへん》な|大間違《おほまちが》いが|出来《しゆつたい》|致《いた》すぞよ。|是《これ》から|後《さき》になると|露国《ろこく》の|悪神《あくがみ》さえ|能《よ》う|掘《ほ》り|出《だ》さなんだ|竜宮《りうぐう》の|御宝《みたから》を、|今度《こんど》は|英米西大国《えべすだいこく》が|自由《じゆう》に|致《いた》す|仕組《しぐみ》を|致《いた》して|居《を》るが、|此《こ》の|宝《たから》は|今度《こんど》の|二度目《にどめ》の|世《よ》の|立替《たてかへ》の|神《かみ》の|宝《たから》で、|昔《むかし》から|隠《かく》して|有《あ》りたので|在《あ》るから、|体主霊従《あく》の|国魂《くにたま》には|自由《じゆう》には|致《いた》させんぞよ。|金銀《きんぎん》|銅《どう》|鉄《てつ》|水鉛《すいえん》|石炭《せきたん》|木材《もくざい》|食物《しよくもつ》は、|何程《なにほど》でも|竜宮《りうぐう》の|乙姫《をとひめ》が|守護《しゆごう》|致《いた》して|日出《ひので》の|神《かみ》に|渡《わた》してあるから、|肝腎《かんじん》の|時《とき》には|掘上《ほりあ》げて、|三千世界《さんぜんせかい》の|立直《たてなを》しに|使《つか》ふて、|五六七《みろく》の|神代《かみよ》を|建《たて》るぞよ。|寒《さむ》い|国《くに》では|在《あ》れど、|今《いま》まで|人民《じんみん》の|自由《じゆう》に|致《いた》さぬ|様《やう》に、|態《わざ》とに|寒《さむ》い|国《くに》の|広《ひろ》い|所《ところ》に|創造《こしらへ》て|蓄《たくわ》へてありたので|有《あ》るぞよ。|日本《にほん》の|人民《じんみん》も|外国《がいこく》の|人民《じんみん》も|大変《たいへん》な|目的《もくてき》を|立《たて》て、|我《われ》の|自由《じゆう》に|致《いた》さうと|思《おも》ふて|一生懸命《いつせうけんめい》に|骨《ほね》を|折《を》りて|居《を》るなれど、|神《かみ》の|宝《たから》に|人民《じんみん》が|勝手《かつて》に|手《て》を|掛《か》けたら|大騒動《おほそうどう》が|起《をこ》るぞよ。|是《これ》も|時節《じせつ》であるから、|外国《がいこく》の|身魂《みたま》がモウ|手《て》を|出《だ》し|掛《か》けて|居《を》るなれど、|九分九厘《くぶくりん》まで|行《い》つた|所《ところ》で|手《て》の|掌《ひら》を|覆《かへ》して、|欲《よく》の|皮《かわ》を|脱《む》いて|見《み》せてやるぞよ。|海《うみ》は|一《ひと》つ|隔《へだ》てて|居《を》りても|日本《にほん》の|神《かみ》の|宝《たから》であるから、|外国《がいこく》の|自由《じゆう》には|神界《しんかい》から|致《いた》させんぞよ。|神《かみ》が|一度《いちど》|申《もう》した|事《こと》は|何時《いつ》になりても|間違《まちが》いは|無《な》いぞよ。
|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|皆《みな》|天地《てんち》の|神《かみ》の|殊愛《べつ》の|御子《おんこ》と|拵《こし》らへて、|誠《まこと》|一《ひと》つを|貫《つらぬ》きて|世界《せかい》の|人民《じんみん》を|愛撫《たすけ》るやうに、|斯《こ》の|結構《けつこう》な|神国《しんこく》に|生《うま》れさして|在《あ》る|神《かみ》の|容器《いれもの》の|身魂《みたま》であるから、|一日《いちにち》|半時《はんとき》でも|泣《な》いたり|悔《くや》みたり、|不足《ふそく》を|申《もう》して|暮《くら》すやうな|事《こと》では|日本《にほん》に|生《うま》れた|甲斐《かひ》が|無《な》いぞよ。|誠《まこと》の|日本魂《やまとだましい》が|授《さづ》けてある|日本《にほん》の|人民《じんみん》は、|何《ど》んな|難渋《なんぢう》が|出来《でき》て|来《き》ても|苦《くる》しみが|在《あ》りても|微躯《びく》|付《つ》く|様《やう》な|事《こと》では、|神国《しんこく》の|神民《しんみん》とは|申《もう》されんぞよ。|日本《にほん》の|国《くに》は|天地《てんち》を|日夜《にちや》に|讃美《いわい》して|神《かみ》の|活動《はたらき》を|致《いた》し、|悪《わる》い|国《くに》を|善《ぜん》に|進開《ひら》き|導《みち》びき、|勇《いさ》んで|神《かみ》の|行為《おこない》を|致《いた》し、|世界《せかい》|万国《ばんこく》を|統一《すべ》|守《まも》り、|一家《いつか》を|修《をさ》め|身《み》を|修《をさ》めて、|天地《てんち》に|代《かわ》りての|大事業《たいもう》を|身魂《みたま》に|享《う》けて|居《を》る、|神《かみ》の|御宮《おみや》の|神民《しんみん》であるから、|御土《おつち》も|家《いへ》も|身《み》も|霊魂《たま》も|日々《にちにち》|清《きよ》らかに|致《いた》して、|天国《てんごく》|極楽《ごくらく》の|花《はな》を|咲《さ》かし、|実《み》を|結《むす》ぶ|天職《やくめ》のある|尊《とほ》といものであるのに、|薩張《さつぱ》り|外国《がいこく》の|宗教《おしえ》に|身魂《みたま》を|自由自在《じゆうじざい》に|汚《いた》され|曇《くも》らされて、|今《いま》の|日本《にほん》の|神民《しんみん》の|腰抜様《こしぬけさま》と|申《もう》すものは、ドーして|天地《てんち》の|祖神様《をやがみさま》に|顔《かほ》が|合《あ》はされようか。|外国人《がいこくじん》の|身魂《みたま》よりも|劣《をと》りた|人民《じんみん》が|八分《はちぶ》までも|出来《でき》て|居《を》るが、|是《これ》も|時節《じせつ》とは|申《もう》し|乍《なが》ら、|余《あま》りの|事《こと》で、|腰《こし》の|立《た》たせやうが|無《な》いぞよ。|夏《なつ》|咲《さ》く|花《はな》の|紫陽花《あじさい》の|色《いろ》ほど|変《かわ》る|魂線《たましい》で、|此《こ》の|後《さき》の|世《よ》をドウして|立《たて》て|行《ゆ》かうとするのか。|一《ひと》つも|日本魂《やまとだましい》の|活動《はたらき》が|有《あ》りはせんぞよ。|今《いま》の|中《うち》に|一人《いちにん》なり|共《とも》|多《おほ》く|日本魂《やまとだましい》に|立帰《たちかへ》りて|居《を》らむと、|日本《にほん》の|国《くに》は|此儘《このまま》でウツカリ|致《いた》して|居《を》ると、|今《いま》に|外国《がいこく》の|四《よ》ツ|足《あし》の|餌食《ゑじき》に|致《いた》されて|了《しも》ふぞよ。|夫《そ》れで|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》は|神界《しんかい》の|因縁《いんねん》の|在《あ》る|結構《けつこう》な|地場《ぢば》であるから、|二度目《にどめ》の|天之岩戸《あまのいわと》を|開《ひら》いて、|日本《にほん》の|霊主体従《ひのもと》の|光《ひかり》を|天晴《あつぱ》れ|世界《せかい》へ|輝《かがや》かして、|天下万民《しんみん》を|神国《しんこく》に|助《たす》けたさに、|明治《めいじ》二十五年から、|大出口《おほでぐち》|直《なを》に|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|憑《うつ》りて、|間《ま》に|合《あ》ふ|人民《じんみん》を|引寄《ひきよ》して|経綸《しぐみ》を|致《いた》して|居《を》るので|有《あ》るぞよ。それで|此《この》|大本《おほもと》へ|引寄《ひきよ》せられた|人民《じんみん》は、|男《をとこ》|女《をんな》に|関《かか》はらず、|皆《みな》|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》の|綱《つな》が|掛《か》けて|在《あ》るのであるから、|充分《じうぶん》に|心《こころ》を|落付《をちつ》けて|御神徳《おかげ》を|落《をと》さぬやう、|神《かみ》の|結構《けつこう》な|御用《ごよう》に|離《はな》れんやうに、|能《よ》く|明治《めいじ》二十五年からの|筆先《ふでさき》を|腹《はら》へ|入《い》れて|下《くだ》され、|筆先《ふでさき》が|少《すこ》しでも|腹《はら》へ|這入《はい》りたら、|這入《はい》りた|丈《だけ》の|誠《まこと》を|尽《つく》して、|日本《にほん》の|為《ため》|世界《せかい》の|救助《たすけ》のために、|力《ちから》を|尽《つく》して|下《くだ》され、|尽《つく》した|丈《だ》けの|事《こと》は|神《かみ》が|万倍《まんばい》に|致《いた》して|御礼《おれい》|申《もう》すぞよ。|今《いま》が|世《よ》の|境《さかい》の|大峠《おほとほげ》であるから、|国《くに》を|助《たす》け|人民《じんみん》を|助《たす》ける|真心《まごころ》のある|誠《まこと》の|役員《やくいん》|信者《しんじや》は、|今《いま》の|間《うち》は|家《いへ》や|妻子《つまこ》に|心《こころ》を|曳《ひ》かれるやうな|事《こと》では|物事《ものごと》|成就《ぜうじゆ》いたさんぞよ。|大正《たいせう》の|忠臣蔵《ちうしんぐら》は|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》|高天原《たかあまはら》の|神境《しんかい》に|仕組《しぐみ》が|致《いた》してあるぞよ。|万古末代《まんごまつだい》|死《し》なず|亡《ほろ》びず|生通《いきとほ》しの|日本《にほん》|義士《ぎし》、|数《かず》は四八の|瑞秀《みつひで》の|身魂《みたま》、|三千世界《さんぜんせかい》を|照《て》らす|生魂《いくみたま》|斗《ばか》りを|集《あつ》めて、|弥々《いよいよ》|敵討《かたきうち》の|段《だん》になりたら|世界中《せかいぢう》の|神《かみ》、|守護神《しゆごうじん》、|人民《じんみん》に|歓《よろ》こばれて、|千歳《ちとせ》の|松《まつ》の|緑《みど》り|益々《ますます》|青《あを》く、|弥々《いよいよ》|清《きよ》く、|鶴《つる》は|空《そら》より|舞下《まいくだ》り、|地《ち》に|這《は》ふたる|万代《よろづよ》の|亀《かめ》は|御空《みそら》に|舞上《まいのぼ》り、|天地《てんち》|揃《そろ》ふて|穏《をだや》かに|松《まつ》の|神代《かみよ》と|相《あい》|成《な》るから、|夫《そ》れ|迄《まで》に|教監役員信者《をしえのたね》は|用意《ようゐ》を|致《いた》しておいて|下《くだ》され。|肝腎《かんじん》の|性念場《せうねんば》に|成《な》りてから|何程《なにほど》あせりても|役《やく》には|立《た》たぬから、|今《いま》の|世界《せかい》の|一寸《ちよつと》|静《しづ》まりて|居《を》る|間《うち》に、|我一《われいち》と|身魂《みたま》を|研《みが》いて|神《かみ》の|経綸《しぐみ》の|御用《ごよう》を|悟《さと》りて|其様《そのよう》の|施設《おこない》を|致《いた》して|下《くだ》され。|世《よ》の|元《もと》の|昔《むかし》の|初《はじま》りから|未《ま》だ|一度《いちど》も|無《な》い|大望《たいもう》な|世《よ》の|立替《たてかへ》|立直《たてなを》しで|在《あ》るから、|今《いま》の|世界《せかい》の|人民《じんみん》と|変《かわ》りて|居《を》らねば、|今度《こんど》の|神界《しんかい》の|御用《ごよう》は|到底《とうてい》|勤《つと》め|上《あが》らんぞよ。|中々《なかなか》|今《いま》の|役員《やくいん》の|思《おも》ふて|居《を》るやうな|立替《たてかへ》|立直《たてなを》しの|経綸《しぐみ》で|無《な》いぞよ。|九分九厘《くぶくりん》まで|行《い》た|所《ところ》で|一厘《いちりん》の|経綸《しぐみ》は|人民《じんみん》には|解《わか》らず、|神《かみ》は|今《いま》の|今《いま》まで|肝心《かんじん》の|一厘《いちりん》の|仕組《しぐみ》はドンナ|結構《けつこう》な|身魂《みたま》にも|明《あ》かして|知《し》らすと|云《い》ふ|訳《わけ》には|行《ゆ》かんから、|余程《よほど》|胴《どう》を|据《す》えて|居《を》らん|事《こと》には、|一厘《いちりん》の|所《ところ》に|成《な》りてから|神徳《しんとく》を|落《をと》す|者《もの》が|出来《でき》るぞよ。|夫《そ》れで|此《こ》の|大本《おほもと》の|経綸《しぐみ》の|御用《ごよう》|致《いた》す|人民《じんみん》は、|気宥《きゆる》しはチツトも|出来《でき》んと|申《もう》して|毎度《まいど》|知《し》らして|在《あ》るのぢやぞよ。|抜刀《ぬきみ》の|中《なか》に|据《すわ》りて|居《を》るやうの|覚悟《かくご》を|致《いた》して|居《を》れと|申《もう》して|気《き》を|付《つ》けてあるぞよ。|一寸《ちよつと》でも|慢神《まんしん》と|油断《ゆだん》が|在《あ》りたら|直《す》ぐに|変《かわ》る|恐《こわ》い|所《ところ》の|結構《けつこう》な|所《ところ》であるぞよ。|来年《らいねん》は|余程《よほど》|世界《せかい》には|国難《こくなん》が|出《で》て|来《く》るなれど、|誠《まこと》の|日本魂《やまとだましい》さえ|研《みが》けて|居《を》りたら|別《べつ》に|心配《しんぱい》は|要《い》らぬから、|大本《おほもと》の|役員《やくいん》|信者《しんじや》は|申《もう》すに|及《およ》ばず、|日本《にほん》の|人民《じんみん》も|確《しつ》かり|致《いた》して、|利己主義《われよし》の|行《や》り|方《かた》を|変《か》へて|了《しま》はんと|凌《しの》げん|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。|日本《にほん》も|金《かね》が|殖《ふ》えたと|申《もう》して|安心《あんしん》|致《いた》して|居《を》るなれど、|此《こ》の|金《かね》は|滅多《めつた》に|日本《にほん》の|役《やく》には|立《たた》んから、|向《むか》ふの|国《くに》に|預《あづ》けてある|金《かね》は|当《あて》にならぬぞよ。|早速《さつそく》の|間《ま》に|逢《あ》いは|致《いた》さんぞよ。|外国人《がいこくじん》に|自由自在《じゆうじざい》に|致《いた》されて|居《を》りても、|未《ま》だ|気《き》が|付《つ》かぬ|人民《じんみん》が|八分《はちぶ》あるから|可愛相《かあいそう》なものであるぞよ。|日本《にほん》の|上《うへ》の|守護神《しゆごうじん》に|結構《けつこう》な|日本《にほん》|神国《しんこく》の|因縁《いんねん》が|解《わか》りて|居《を》らんから、|斯《こ》んな|損害《そんがい》が|出来《でき》るので|有《あ》るぞよ。|中《ちう》の|守護神《しゆごうじん》も|下《げ》の|守護神《しゆごうじん》も、|薩張《さつぱ》り|盲目《めくら》|同様《どうよう》で|一寸《ちよつと》|先《さ》きが|見《み》えぬから、|日本《にほん》も|段々《だんだん》|苦《くる》しく|成《な》るので|在《あ》るぞよ。|何程《なにほど》|人民《じんみん》が|骨《ほね》を|折《を》りても|天下泰平《てんかたいへい》に|治《をさ》まると|云《い》ふ|事《こと》は|無《な》いから、|今度《こんど》は|天《てん》の|御三体《ごさんたい》の|大神様《おほかみさま》の|御許《おゆる》しを|戴《いただ》きて、|尉《ぜう》と|姥《うば》との|生神《いきがみ》が|世界《せかい》の|始末《しまつ》を|就《つ》けるのであるぞよ。|夫《そ》れに|就《つい》ては|日本《にほん》の|人民《じんみん》を|道具《だうぐ》に|使《つか》ふて、|二度目《にどめ》の|岩戸開《いわとびら》きを|致《いた》すので|在《あ》るから、|因縁《いんねん》の|深《ふか》い|身魂《みたま》から|地《ち》の|高天原《たかあまはら》へ|綱《つな》かけて|引《ひき》よして|霊魂《たま》を|研《みが》かすので|在《あ》るから、|今《いま》|大本《おほもと》に|御用《ごよう》|致《いた》して|居《を》る|人民《じんみん》は、|一人《いちにん》も|粗末《そまつ》に|来《く》る|人《ひと》を|扱《あつか》ふ|事《こと》は|成《な》らぬぞよ。|結構《けつこう》な|神様《かみさま》が|世《よ》に|落《を》ちて|御座《ござ》るから、|何人《だれ》に|憑《うつ》りて|御出《おいで》なさるやら、|人民《じんみん》では|解《わか》らぬから、|其人《そのひと》の|姿《すがた》を|見《み》て|取扱《とりあつか》ひを|替《かへ》る|様《やう》な|事《こと》は|致《いた》されんから、|皆《みな》|心得《こころえ》て|下《くだ》されよ。|明治《めいじ》に|成《な》りてからの|人民《じんみん》は|追々《おいおい》と|日本魂《やまとだましい》が|外国《がいこく》へ|移《うつ》りて|了《しも》ふて、|人民《じんみん》の|格《かく》といふものが|低《ひく》うなりたから、|名《な》よりも|格《かく》よりも|金銀《きんぎん》|斗《ばか》りに|心《こころ》を|奪《と》られて、|昔《むかし》の|剣《つるぎ》より|今《いま》の|菜刀《ながたな》と|申《もう》して、|国《くに》の|位《くらい》も|人《ひと》の|格《かく》も|忘《わす》れて、|体主霊従《あく》の|行《や》り|方《かた》|斗《ばか》りに|成《な》りて|居《を》りたなれど、|今度《こんど》|二度目《にどめ》の|岩戸《いわと》を|開《ひら》いて|夜《よ》が|明《あ》けたら、|昔《むかし》の|剣《つるぎ》を|世《よ》に|出《だ》して、|日本魂《やまとだましい》の|光《ひかり》を|出《だ》して、|天下《てんか》を|泰平《たいへい》に|末永《すへなが》き|神国《しんこく》の|政治《よ》に|立直《たてなを》すぞよ。|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》、|地《ち》の|高天原《たかあまはら》へ、|天目一之命《あめのまひとつのみこと》を|引寄《ひきよ》して、|日本魂《やまとだましい》の|篭《こも》りた|剣《つるぎ》を|鍛《きた》えさすぞよ。モウ|時節《じせつ》が|来《き》たから|何時《いつ》から|始《はじ》めるやら|知《し》れんぞよ。|天《あめ》の|斑駒《ふちこま》も|引寄《ひきよ》して|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》を|開《ひら》き|初《はじ》めるぞよ。|鶴《つる》と|亀《かめ》とが|竜宮館《りうぐうやかた》へ|舞下《まひさ》がる|時節《じせつ》が|近寄《ちかよ》りて|来《き》たぞよ。|吃驚《びつくり》いたす|事《こと》があるぞよ。|珍《めづ》らしき|経綸《しぐみ》の|蓋《ふた》を|開《あ》けて|見《み》せるぞよ。
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|国常立之尊《くにとこたちのみこと》|変性男子《へんぜうなんし》の|御魂《みたま》が、|竜宮館《りうぐうやかた》の|高天原《たかあまはら》を|守護《しゆごう》|致《いた》さす|変性女子《へんぜうによし》の|御魂《みたま》の|手《て》を|借《か》りて、|世《よ》の|立直《たてなを》しの|筆先《ふでさき》を|書《か》きおくぞよ。|今《いま》の|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|外国《がいこく》の|体主霊従《あく》の|行《や》り|方《かた》に|心酔《ほうけ》て|了《しも》ふて|居《を》るから、|家《いへ》や|倉庫《くら》を|立派《りつぱ》に|建並《たてなら》べ、|要《い》りもせぬ|別荘《べつそう》なぞに|金《かね》を|惜《をし》まず、|人夫《にんぷ》を|惜《をし》まず、|神《かみ》の|大宮《おほみや》でも|叶《かな》はんやうな|贅沢《ぜいたく》な|生活方《くらし》をいたし、|家《いへ》の|柱《はしら》は|桧作《ひのきづく》り、|何《なに》も|彼《か》も|桧《ひのき》づくめで、|屋根《やね》|迄《まで》も|桧皮茸《ひのきかわぶき》に|致《いた》して、|肝腎《かんじん》の|氏神《うじがみ》の|社《やしろ》は|粗末《そまつ》な|事《こと》に|打捨《うちすて》て、|雨《あめ》が|漏《も》りても|柱《はしら》が|朽《く》ちても、|産土神《うぶすながみ》や|氏神《うじがみ》の|社《やしろ》を|修繕《なほす》と|申《もう》す|事《こと》は、|金《かね》を|惜《をし》みてゴテゴテ|申《もう》して|出《だ》さず、|要《い》らぬ|事《こと》には|金《かね》を|湯水《ゆみづ》の|様《やう》に|使《つか》ふて、ヱライ|人間《にんげん》の|様《やう》に|鼻《はな》|斗《ばか》り|高《たか》ふ|致《いた》して|居《を》る|野天狗《のてんぐ》や、|四《よ》ツ|足《あし》の|守護神《しゆごうじん》|斗《ばか》りで|有《あ》るから、|世界《せかい》に|幸福《よ》き|事《こと》は|一《ひと》つも|出来《でき》は|致《いた》さうまいがな。|村々《むらむら》に|仏《ぶつ》の|堂《どう》は|見晴《みはら》しの|良《よ》い|高《たか》い|場所《ばしよ》へ|持《も》つて|行《ゆ》きて、|無暗《むやみ》に|立派《りつぱ》なものを|拵《こし》らへ|乍《なが》ら、|肝心《かんじん》の|天地《てんち》の|祖神《をやがみ》と|氏神《うじがみ》を|地《ち》に|落《をと》し、|村下《むらしも》の|低《ひく》い|所《ところ》に|小《ちい》さい|粗末《そまつ》な|御宮《おみや》を|建《た》て、|年《ねん》に|一度《いちど》の|祭典《まつり》も|形《かたち》|斗《ばか》りで、|食《く》たり|飲《の》んだり|空騒《からさわ》ぎ|斗《ばか》り|致《いた》して、|食《く》ふと|呑《の》むと|寝《ね》る|事《こと》より|知《し》らん|四《よ》ツ|足《あし》|御魂《みたま》|斗《ばか》りで|在《あ》ろうがな。|日本《にほん》の|人民《じんみん》の|中《なか》に|心《こころ》の|底《そこ》から|神《かみ》を|大切《たいせつ》に|思《おも》ふものも、|丁重《ていちやう》に|御給仕《おきゆうじ》をいたして、|神《かみ》の|大恩《だいをん》、|先祖《せんぞ》の|御恩《ごをん》に|報《むく》いる|精神《せいしん》の|人民《じんみん》は、|僅《わづか》に|一分《いちぶ》が|六《むつ》ケ|敷《し》き、|今《いま》の|日本《にほん》の|神国《しんこく》の|現状《ありさま》であるぞよ。|今《いま》の|間《うち》に|一時《いちじ》も|早《はや》く|守護神《しゆごうじん》が|改心《かいしん》|致《いた》さんと、|肉体《にくたい》に|気《き》の|毒《どく》な|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたして、|外国《がいこく》へ|行《ゆ》かねば|成《な》らぬ|様《やう》に|成《な》るぞよ。|折角《せつかく》に|結構《けつこう》な|日本《にほん》の|国《くに》へ|上《あ》げて|貰《もら》ふた|守護神《しゆごうじん》も|肉体《にくたい》も、|神《かみ》から|外国《がいこく》|行《ゆ》きに|致《いた》されては、|今迄《いままで》の|御魂《みたま》の|苦労《くろう》が|水《みづ》の|泡《あわ》に|成《な》りては、モウ|此《こ》の|先《さき》は|末代《まつだい》|取返《とりかへ》しの|成《な》らん|約《つま》らん|事《こと》とは|思《おも》はぬか。|我身《わがみ》|知《し》らずの|我魂《わがたま》|知《し》らずと|申《もう》しても|余《あま》りであるぞよ。|今《いま》の|日本《にほん》の|神国《しんこく》は|外国魂《がいこくだま》|斗《ばか》りが|蜘蛛《くも》の|巣《す》を|張《は》りた|様《やう》に、|天地《てんち》を|搦《から》みて|居《を》るから、|天《てん》の|日輪様《にちりんさま》の|御威光《ごいこう》も|恐《をそ》れぬ|様《やう》に|成《な》りて|了《しも》ふて、|神国《しんこく》と|申《もう》すのは|名《な》|斗《ばか》りで、|暗黒《くらやみ》の|世《よ》の|中《なか》であるから、|上《うへ》の|守護神《しゆごうじん》も|下《した》の|人民《じんみん》も|脚下《あしもと》に|在《あ》る|深溝《ふかみぞ》が|眼《め》に|付《つ》かぬ、|誠《まこと》に|一寸《ちよつと》|先《さ》きの|見《み》えぬ|盲目《めくら》ばかりの|世《よ》であるから、|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》、|地《ち》の|高天原《たかあまはら》から|光《ひかり》りを|出《だ》して、|身魂《みたま》を|照《て》らしてやろうと|思《おも》へぼ、まばゆがりて|迯《に》げて|去《い》ぬもの|斗《ばか》りで|在《あ》るから、|未《ま》だ|未《ま》だ|誠《まこと》の|事《こと》は|申《もう》して|与《や》れんぞよ。|誠《まこと》の|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》は|我《われ》と|我《わが》|身魂《みたま》を|研《みが》ひて、|斯《こ》の|大本《おほもと》の|教《をしえ》を|腹《はら》へ|入《い》れて|下《くだ》されたら、|神界《しんかい》から|何《なに》も|申《もう》して|与《や》らいでも、|自《おの》づと|判《わか》りて|来《く》るから、|結構《けつこう》な|御用《ごよう》が|出来《でき》て、|日々《にちにち》|勇《いさ》みて|嬉《うれ》し|嬉《うれ》しで|暮《くら》せる|様《やう》になりて|来《く》るぞよ。|三千世界《さんぜんせかい》に|大本《おほもと》の|神《かみ》の|御用《ごよう》ほど|結構《けつこう》な|尊《とほ》とい|楽《たの》もしひ|御用《ごよう》は、|何国《どこ》にも|在《あ》りは|致《いた》さんぞよ。
|大正《たいせう》八年一月二日 |旧《きう》同七年十二月一日
T80102
|釈迦《さか》は|照寺《てるてる》、|五十鈴川《すずかは》|曇《くも》る、|愛《あい》の|月照弥満《つるやま》|朝雨《あめ》が|降《ふ》る。|仏《ぶつ》が|栄《さか》えて、|何処《どこ》も|彼所《かしこ》も|寺《てら》ばかりで、|肝腎《かんじん》の|天照皇太神宮《てんせうこうだいじんぐう》の|御宮《おみや》まで、|一旦《いつたん》は|奥《おく》の|院《いん》に|阿弥陀仏《あみだぶつ》を|祭《まつ》り|込《こ》み、|大神様《おほかみさま》を|有《あ》る|甲斐《かひ》なしに|致《いた》して、|日本《にほん》の|国魂《くにたま》までも|曇《くも》らして|了《しも》ふて、|其《その》の|国魂《くにたま》の|精《せい》を|享《う》けて|生《うま》れた|神国《しんこく》の|人民《じんみん》は、|大神《おほかみ》の|御神体《ごしんたい》なる|八咫御鏡《やたのみかがみ》|言霊《ことたま》までが|曇《くも》りて|来《き》たので、|其《そ》れから|生《うま》れた|人民《じんみん》が|天気《てんき》の|小言《こごと》を|申《もう》すやうに|成《な》りて、|段々《だんだん》と|天地《てんち》を|曇《くも》らして|来《き》たから、|何時《いつ》も|天災地変《てんさいちへん》の|起《をこ》り|詰《つめ》であるぞよ。|天地《てんち》の|変災《へんさい》は|皆《みな》|人民《じんみん》の|心《こころ》と|言霊《ことたま》が|濁《にご》りて|居《を》るから、|一年《いちねん》|増《ま》しに|多《おほ》くなる|斗《ばか》りであるから、|日本《にほん》の|言霊《ことたま》の|幸《さちは》ひ|天照《あまて》る|国《くに》の|人民《じんみん》は、|第一番《だいいちばん》に|心《こころ》の|立替《たてかへ》|立直《たてなを》しを|致《いた》して|言霊《ことたま》を|清《きよ》め、|善言美詞《みやびのことば》を|用《つか》ふて、|天地《てんち》の|神様《かみさま》と|人民《じんみん》の|心《こころ》を|和《やわら》げん|事《こと》には、|何時《いつ》|迄《まで》も|天災地変《てんさいちへん》が|治《をさ》まると|云《い》ふ|事《こと》はないぞよ。|今《いま》の|人民《じんみん》は|一人《いちにん》も|善言美詞《みやびのことば》を|使《つか》ふものは|無《な》い|斗《ばか》りか、|日夜《にちや》に|人《ひと》の|悪口《わるくち》|斗《ばか》り|申《もう》して|歓《よろ》こび|勇《いさ》み、|何《な》んど|悪事醜行《わるいこと》が|新聞《しんぶん》にも|出《で》ては|来《こ》んかと、|夫《そ》れ|斗《ばか》りを|待《ま》ちて|居《を》る|曇《くも》りた|人民《じんみん》|斗《ばか》りで、|外国人《がいこくじん》よりも|精神《せいしん》が|悪《わる》く|汚《よご》れて|居《を》るから、|天《てん》に|坐《ま》します|大神様《おほかみさま》が|堪忍袋《かんにんぶくろ》を|切《き》らし|遊《あそ》ばして、|何《ど》うしても|世《よ》の|立替《たてかへ》を|一度《いちど》に|致《いた》さねば|成《な》らぬと|申《もう》されるのを、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|是《これ》まで|開《ひら》けた|世界《せかい》を|潰《つぶ》されては、|何《なに》にも|知《し》らぬ|人民《じんみん》が|可愛相《かわいさう》なり、|一人《いちにん》なりとも|改心《かいしん》さして|残《のこ》してやりたいと|思《おも》ふて、|天《てん》の|御先祖様《ごせんぞさま》に|日時《ひにち》を|延《の》ばして|戴《いただ》き、|斯世《このよ》を|潰《つぶ》さずに|大難《だいなん》を|小難《せうなん》に|祭《まつ》り|替《かへ》て|下《くだ》さるやうに、|大出口《おほでぐち》|直《なを》の|体内《たいない》に|憑《うつ》りて|今迄《いままで》|御詫《おわび》をいたして|居《を》りたなれど、|今《いま》の|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》が|一寸《ちよつと》も|聞《き》いて|下《くだ》さらぬから、|止《や》むを|得《え》ず|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|変性男子《へんぜうなんし》|大出口《おほでぐち》の|神《かみ》は、|手《て》を|曳《ひ》きて|天《てん》へ|帰《かへ》りて|守護《しゆごう》を|致《いた》すやうに|成《な》りたから、|世界《せかい》に|何事《なにごと》が|出来《しゆつたい》|致《いた》しても、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》と|大出口《おほでぐち》の|神《かみ》に|不足《ふそく》は|申《もう》されまいぞよ。二十七|年《ねん》に|渡《わた》りてクドウ|気《き》を|付《つ》けておいたぞよ。いよいよ|仁愛神様《みろくさま》の|御出《おいで》ましに|成《な》りて、|月《つき》の|大神様《おほかみさま》の|御守護《ごしゆご》と|相《あい》|成《な》りて、|瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|御用《ごよう》が|廻《めぐ》りて|来《き》たから、|月《つき》の|大神様《おほかみさま》が|暗《やみ》の|世《よ》を|隅々《すみずみ》まで|御照《おてらし》|遊《あそ》ばして、|日《ひ》の|出《で》の|守護《しゆごう》となると、|罪悪《めぐり》の|深《ふか》い|国々《くにぐに》、|所々《ところどころ》、|家々《いへいへ》、|人々《にんにん》に|火《ひ》の|雨《あめ》が|降《ふ》ると|申《もう》して、|昔《むかし》から|愛《あい》の|土山《つちやま》|雨《あめ》が|降《ふ》ると|申《もう》して|謳《うた》を|作《つく》りて、|神《かみ》から|気《き》が|付《つ》けて|有《あ》りたなれど、|盲目《めくら》|聾《つんぼ》に|化《な》り|切《き》りた|日本《にほん》の|人民《じんみん》が、|能《よ》う|解《わ》けんから、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|日本《にほん》の|守護神《しゆごうじん》や|人民《じんみん》に、|説《と》いて|聞《き》かして|改心《かいしん》さして、|身魂《みたま》を|助《たす》けてやり|度《た》いと、|一心《いつしん》に|心《こころ》を|砕《くだ》いて、|明治《めいじ》二十五年から|変性男子《へんぜうなんし》の|体内《たいない》を|借《か》りて|知《し》らしたなれど、|今《いま》に|一寸《ちよつと》も|解《わか》らぬやうな|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》は、|気《き》の|毒《どく》でも|止《や》むを|得《え》ずの|惨事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすなれど、|誰《だれ》を|恨《うら》める|様《やう》も|無《な》い|事《こと》に|成《な》りて|居《を》るぞよ。|昨年《きよねん》の十二月二十七日には、|東京《とうきよう》で|蛙《かわず》の|集会《しうかい》が|初《はじ》まりたが、|今度《こんど》の|集会《しうかい》は|何年《いつも》とは|変《かわ》りて|居《を》ろうがな。|其日《そのひ》に|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》へは|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》の|世界《せかい》の|国魂《くにたま》が|集《あつま》りて、|千秋万歳楽《せんしうばんざいらく》の|基礎《もと》が|定《さだ》まりたのも、|五六七《みろく》の|大神様《おほかみさま》の|御命令《ごめいれい》であるぞよ。|結構《けつこう》な|国《くに》の|基《もと》になる十二の|宝《たから》が|集《あつま》りて|来《き》たから、モウ|此《こ》の|先《さき》は|何彼《なにか》の|事《こと》が|迅《はや》くなりて、|経綸《しぐみ》が|段々《だんだん》と|人民《じんみん》の|眼《め》にも|判《わか》るやうになりて|来《く》るぞよ。|是《これ》から|世界《せかい》は十二ケ|国《こく》に|約《つづ》まりて|日本《にほん》の|一《ひと》つの|王《わう》で|治《をさ》まるのであるが、|其《その》|所《ところ》へ|成《な》る|迄《まで》には|世界《せかい》に|大混雑《だいこんざつ》が|湧《わ》いて|来《く》るから、|余程《よほど》|確《しつか》りと|腹帯《はらをび》を|締《しめ》ておかんと、|途中《とちう》で|腹《はら》が|破《やぶ》れるやうな|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。
|大正《たいせう》八年一月二日、|旧《きう》十二月一日、|甲寅《きのへとら》の日|竜宮館《りうぐうやかた》に|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|変性女子《へんぜうによし》に|憑《うつ》りてしるしおく。
T80105
大正八年一月五日 旧七年十二月四日
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|国常立尊《くにとこたちのみこと》が、|三千世界《さんぜんせかい》を|五六七《みろく》の|神代《かみよ》に|立直《たてなを》すに|就《つい》て、|変性男子《へんぜうなんし》の|御魂《みたま》が|世界《せかい》の|一切《いつさい》を|調査《あらため》いたして|見《み》れば、|余《あま》り|大《おほ》きな|間違《まちが》いと|誤解《とりちがい》で、|神《かみ》も|呆《あき》れるより|外《ほか》は|無《な》いぞよ。|今《いま》の|政治《せいじ》と|云《い》ひ、|教育《きやういく》と|云《い》ひ、|宗教《しうきやう》と|云《い》ひ、|実業《じつげう》と|云《い》ひ、|軍事《ぐんじ》と|云《い》ひ、|何《なに》から|何《なに》まで|日本《にほん》の|精神《せいしん》が|皆《みな》|抜《ぬ》けて|居《を》るから、|逆様《さかさま》ばかりで|神《かみ》も|手《て》の|付《つ》け|様《やう》が|無《な》いから、|矢張《やは》り|元《もと》の|神世《かみよ》からの|経綸《しぐみ》どほりに、|埒《らち》|能《よ》く|致《いた》して|立替《たてかへ》て|了《しま》はねば、|到底《とうてい》この|間々《まま》にして|立直《たてなを》すと|云《い》ふ|訳《わけ》には|行《ゆ》かぬから、|世界《せかい》に|何事《なにごと》が|出来《しゆつたい》いたしてもモウ|神《かみ》に|不足《ふそく》は|申《もう》されまいぞよ。|今《いま》に|国《くに》の|大難《だいなん》が|突発《わい》て|来《き》たら|今《いま》の|外国魂《がいこくだましい》の|守護神《しゆごうじん》は、|皆《みな》|我《われ》の|故郷《こきやう》の|外国《がいこく》の|行《や》り|方《かた》に|着《つ》いて|了《しも》ふもの|斗《ばか》りで、|誠《まこと》のものは|千人《せんにん》に|一人《いちにん》より|有《あ》りは|致《いた》さん、|惨《むご》い|事《こと》に|成《な》りて|居《を》るぞよ。
|世《よ》の|立替《たてかへ》に|就《つい》ては|昔《むかし》の|元《もと》の|生神《いきがみ》の|神力《ちから》つくしの|世《よ》の|限《かぎ》りしまい、|火《ひ》の|手《て》|上《あが》りて|天地《てんち》は|一度《いちど》に|震《ゆ》り|動《うご》くぞよ。|一度《いちど》に|開《ひら》く|梅《うめ》の|莟《つぼ》みも|桜《さくら》しま。|何時《いつ》|破裂《はれつ》いたすやら|人民《じんみん》には|判《わか》るまいが、モウ|時節《じせつ》が|迫《せま》りて|来《き》たから、チツトの|油断《ゆだん》も|出来《でき》ぬぞよ。|人民《じんみん》の|改心《かいしん》が|一日《いちにち》|遅《をく》れても、|天地《てんち》は|大変《たいへん》な|違《ちが》ひであるぞよ。|夫《そ》れで|一日《いちにち》も|早《はや》く|此《こ》の|大本《おほもと》の|中《なか》から|早《はや》く|立直《たてなを》さぬと、|世界《せかい》から|先《さき》に|成《な》りて、|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》は|永《なが》らくの|間《あいだ》|阿房《あほう》が|何《なに》を|為《し》て|居《を》りたのじやと、|世界《せかい》から|笑《わら》はれて|面目《めんぼく》ない|事《こと》が|出来《でき》るから、|神《かみ》がクドウ|申《もう》すので|在《あ》れども、|今《いま》の|人民《じんみん》は|何程《なにほど》|神《かみ》が|言《い》い|聞《き》かしても、シブトウて|一《ひと》つも|耳《みみ》へ|這入《はい》らず、|行状《をこない》も|直《なを》らず、|神《かみ》も|助《たす》けかけが|出来《でき》んなり、|助《たす》けて|与《や》らねば|又《ま》た|神《かみ》に|不足《ふそく》を|申《もう》すなり、|誠《まこと》に|困《こま》り|果《は》てたもので|在《あ》るぞよ。|何時《いつ》|初《はじ》まるか|知《し》れんが、|初《はじ》まりたら|何彼《なにか》の|事《こと》が|引《ひ》き|続《つづ》いて|湧起《わい》てくるから|其《その》|覚悟《かくご》をなされよ。|日本《にほん》は|神国《しんこく》と|申《もう》して|昔《むかし》から|至精至浄《きよき》を|専一《いち》と|致《いた》して|神《かみ》に|仕《つか》へ、|政治《せいじ》を|行《をこな》ふた|国《くに》であるから、|血《ち》に|穢《けが》れたり|死穢《しにけがれ》に|踏合《ふみあ》ふたり、|身体《からだ》の|不具《かたわ》なもの、|肉食《にくしよく》をしたものは|神《かみ》の|御前《みまへ》に|出仕事《でること》は|許《ゆる》さぬ|国《くに》であるから、|日本人《にほんじん》は|何処《どこ》までも|五穀《ごこく》|野菜《やさい》と|鮮魚《うみざかな》より|外《ほか》のものは|口《くち》に|入《い》れる|事《こと》は|許《ゆる》して|無《な》いので|在《あ》れども、|今《いま》の|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|皆《みな》|外国人《がいこくじん》の|真似《まね》を|致《いた》して、|牛馬《うしうま》の|肉《にく》を|喰《く》い、|猪《いのしし》|鹿《しか》|犬《いぬ》|猫《ねこ》|何《なん》でも|構《かま》はず、|四《よ》ツ|足《あし》と|見《み》たら|共喰《ともぐ》い|致《いた》すやうになり、たまたま|謹《つつし》みて|四足獣《よつあし》を|喰《く》はぬ|人民《じんみん》があれば、|時勢《じせい》|後《をく》れの|馬鹿《ばか》と|申《もう》して|嘲笑《わら》ふやうに|成《な》りて|了《しも》ふて、|此《こ》の|神州清潔《きよらか》の|国土《くに》も、|神聖至浄《きよらか》の|神民《しんみん》も|皆《みな》|汚《よご》れて|了《しも》ふて、|今日《けふ》の|国家《くに》の|状態《ありさま》、|神《かみ》の|住居《すまゐ》を|致《いた》すべき|場所《ばしよ》が、|地《ち》の|上《うへ》には|錐《きり》|一本《いつぽん》|立《た》つ|場《ば》も|無《な》き|所《とこ》まで|曇《くも》りて|了《しも》ふて|居《を》るぞよ。|夫《そ》れで|元《もと》の|神代《かみよ》の|神政《もちかた》に|致《いた》すに|付《つい》ては、|一旦《いつたん》|世界《せかい》の|大掃除《おほそうじ》|大洗濯《おほせんだく》が|初《はじ》まるから、|日本《にほん》の|人民《じんみん》なら|一日《いちにち》も|早《はや》く|大洗濯《おほせんだく》のあるまでに|身魂《みたま》を|清《きよ》めて|置《を》かぬと、ツツボに|落《をと》されて|苦《くる》しま[#一頁分が落丁(p19がp15になっている)のため文が欠落している]|社《やしろ》の|空《そら》たかく|飛回《とびまわ》りては、|墜落《ついらく》いたして|生命《いのち》を|失《うしな》ふのは|誠《まこと》に|可愛相《かあいそう》であれども、|今《いま》の|人民《じんみん》は|智慧《ちゑ》と|学《がく》とで|編《あ》み|出《だ》した|機械《きかい》より、|大丈夫《だいぜうぶ》なものは|無《な》きやうに|迷信《おもふ》て|居《を》るから、|鳥船《とりふね》の|首《くび》に|神霊《しんれい》を|鎮《しづ》め|祭《まつ》り、|身《み》を|清浄《きれい》に|致《いた》して|空《そら》を|飛《と》ぶ|事《こと》を|致《いた》さぬが、|何程《なにほど》|堅固《けんご》な|機械《きかい》でも、|神《かみ》の|上《うへ》を|通《とほ》りたら、|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|大抵《たいてい》|生命《いのち》が|無《な》くなろうがな。|外国人《がいこくじん》は|日本《にほん》の|空《そら》を|飛《と》び|回《まわ》りても、|元来《もとから》の|身魂《みたま》が|畜生《ちうせう》に|近《ちか》い|体主霊従《あく》の|性来《せうらい》であるから、|余《あま》り|神界《しんかい》の|御咎《おとが》め|無《な》いのであるぞよ。|鳥《とり》や|猫《ねこ》や|鼠《ねずみ》は|何程《なにほど》|尊《とう》とき|神社《おやしろ》の|上《うへ》へ|昇《あが》りて|糞《くそ》や|尿《せうべん》を|放《へ》りかけても、|神罰《しんばつ》がチツトも|当《あた》らぬではないか。|畜生《ちうせう》の|霊魂《みたま》は|初《はじ》めからそれだけの|身魂《みたま》に|致《いた》してあるからで|在《あ》るが、|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|神《かみ》の|直々《ぢきぢき》の|分霊《わけみたま》、|礼儀《れいぎ》も|知《し》らねばならず、|敬神尊皇《けいしんそんのう》の|至誠《しせい》をも|発揮《はつき》すべく、|天《てん》から|選《えら》まれた|神《かみ》の|大御宝《おほみたから》であるから、|神社《おやしろ》の|多《おほ》い|日本《にほん》の|空《そら》を|飛《と》ぶ|事《こと》は|出来《でき》ぬ|人民《じんみん》であるぞよ。|然《さ》れど|御国《おくに》の|為《ため》に|止《や》むを|得《え》ぬと|申《もう》すなれば、|第一《だいいち》に|其《その》|鳥船《とりふね》に|天照皇大神宮《てんせうこうだいじんぐう》の|御尊霊《おんたま》を|奉斎《おまつり》|申《もう》し|上《あ》げ、|身魂《みたま》を|水晶《すいせう》に|清《きよ》めてから、|神《かみ》の|御許《おゆるし》を|受《う》けて|飛行《ひこう》|致《いた》せば|大丈夫《だいぜうぶ》なれど、|夫《そ》れが|判《わか》らぬやうな|事《こと》でありたら、|何程《なにほど》|立派《りつぱ》な|飛行機《ひこうき》でも|終《しまい》に|墜落《ついらく》いたす|道理《どうり》であるぞよ。|斯《こ》んな|見安《みやす》い|道理《どうり》が|日本《にほん》の|守護神《しゆごうじん》に|判《わか》らぬやうに|成《な》りたのは、|薩張《さつぱり》|外国魂《がいこくだましい》に|肝心《かんじん》の|日本魂《やまとだましい》を|曇《くも》らされて|了《しも》ふて|居《を》るからであるぞよ。|大本《おほもと》では|出口《でぐち》|教祖《きやうそ》の|奥津城《おくつき》を|築《き》づく|折《をり》には、|役員《やくいん》|信者《しんじや》を|御用《ごよう》に|使《つか》ふて|御苦労《ごくろう》になりたなれど、|皆《みな》|神霊《しんれい》の|頭上《づぜう》で|働《はたら》くのであるから|一々《いちいち》|烏《からす》と|化《な》りて|土《つち》や|石《いし》を|運《はこ》ばして|在《あ》るぞよ。|神《かみ》が|本宮山《ほんぐやま》と|申《もう》して|在《あ》るのも|都合《つごう》のある|事《こと》、|肝心《かんじん》の|経綸《しぐみ》は|今《いま》の|人民《じんみん》|欲《よく》に|眼《め》が|眩《くら》みて|了《しも》ふて|居《を》るから、|出来上《できあが》るまでは|申《もう》さんから、|大分《だいぶ》|思《をも》いが|違《ちが》ふて、ヂリヂリ|舞《まい》を|致《いた》す|人民《じんみん》が|綾部《あやべ》にも|沢山《たくさん》|出来《でき》るから、|出口《でぐち》|直《なを》に|御苦労《ごくろう》になりて、|永《なが》らくの|間《あいだ》|知《し》らして|気《き》を|付《つ》けてあれど、|今《いま》に|隣《となり》|知《し》らずで、|身欲《みよく》|斗《ばか》り|申《もう》して、|神《かみ》の|仕組《しぐみ》の|邪魔《じやま》|斗《ばか》り|致《いた》して|居《を》るが、|今《いま》に|脚下《あしもと》から|鳥《とり》がたちて、|止《や》むを|得《え》ずの|事《こと》になるぞよ。|神《かみ》に|不足《ふそく》は|後《あと》で|申《もう》して|下《くだ》さるなよ。|神《かみ》は|充分《じうぶん》に|気《き》を|付《つ》けてあるぞよ。
T80111
大正八年一月十一日 旧同七年十二月十日
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|大国常立尊《おほくにとこたちのみこと》が、|時節《じせつ》|参《まい》りて|天晴《あつぱ》れ|世界《せかい》へ|現《あら》はれて、|三千世界《さんぜんせかい》の|立替《たてかへ》|立直《たてなを》しを|致《いた》すに|就《つい》て、|先《ま》づ|地《ち》の|高天原《たかあまはら》から|立替《たてかへ》|立直《たてなを》しを|初《はじ》めるから、|大本《おほもと》の|役員《やくいん》は|腹帯《はらをび》を|確《しつか》り|〆《しめ》て|居《を》らぬと|吃驚《びつくり》|仰天《ぎやうてん》、あいた|口《くち》が|閉《ふさ》がらぬ|様《やう》な|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。|何《なに》も|彼《か》も|神界《しんかい》では|経綸《しぐみ》が|成就《ぜうじゆ》いたして、|何時《いつ》でも|物事《ものごと》は|始《はじ》められるやうに、|結構《けつこう》な|事《こと》になりて|居《を》るなれど、|肝心《かんじん》の|大本《おほもと》の|内部《なか》のものに|誠《まこと》の|事《こと》が|一《ひと》つも|解《わか》らん|人民《じんみん》が|混《まぜ》りて|居《を》るから、|言《い》ひ|聞《き》かして|早速《さつそく》|判《わか》る|身魂《みたま》なら、|供々《ともども》に|手《て》を|引《ひ》き|合《あ》ふて、|神界《しんかい》の|御用《ごよう》を|致《いた》させるなり、|判《わか》らねば|気《き》の|毒《どく》でも|可愛相《かあいそう》でも、|神《かみ》の|経綸《しぐみ》の|成就《ぜうじゆ》いたす|迄《まで》、|各自《めいめい》に|何《なん》なりと|致《いた》して、|時節《じせつ》を|待《ま》つが|神国《しんこく》の|為《ため》であるぞよ。|何《なに》も|解《わか》らぬ|身魂《みたま》が|浅《あさ》い|考《かんが》えで|種々《いろいろ》の|事《こと》を|申《もう》すと、|神界《しんかい》の|大変《たいへん》な|邪魔《じやま》になるから、|邪魔《じやま》いたして|神慮《かみごころ》に|叶《かな》はん|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすと、|神《かみ》は|困《こま》らねど|其人《そのひと》が|気《き》の|毒《どく》であるから、|神《かみ》は|排斥《のけ》は|致《いた》すのでは|無《な》い、|助《たす》けてやりて|可成《なるべく》は|御用《ごよう》に|立《た》たいので|在《あ》れど、|止《や》むを|得《え》ずの|事《こと》であるぞよ。|神《かみ》の|心《こころ》もチツトは|推量《すいれう》いたして|下《くだ》され。|後《あと》で|取返《とりかへ》しが|出来《でき》んから、|今《いま》が|一大事《いちだいじ》の|場合《ばあい》であるから、|何辺《なんべん》でも|腹《はら》の|立《た》つほどクドウ|気《き》を|注《つ》けておくぞよ。|此《こ》の|大本《おほもと》は|至誠《しせい》|一《ひと》つの|神《かみ》の|教《をしへ》と|行《や》り|方《かた》で|在《あ》るから、|世界《せかい》から|何物《なにもの》が|出《で》て|参《まい》りて|反対《はんたい》を|致《いた》しても、|微躯《びく》ともせぬ|世界《せかい》の|大本《おほもと》であれども、|何時《いつ》も|筆先《ふでさき》に|出《だ》して|知《し》らしてある|通《とほ》りに、|外《ほか》からは|指《ゆび》|一本《いつぽん》さす|事《こと》も|出来《でき》ぬなれど、|内部《なか》の|役員《やくいん》|信者《しんじや》の|言葉《ことば》と|行状《をこない》が|神慮《かみごころ》に|叶《かな》はんやうな|事《こと》が|在《あ》りたら、|中《なか》から|破裂《はれつ》するやうな|事《こと》になるから、|折角《せつかく》|今《いま》まで|神《かみ》が|苦労《くろう》いたした|事《こと》が|水《みづ》の|泡《あわ》には|出来《でき》んから、|大本《おほもと》の|中《なか》から|一番《いちばん》に|心《こころ》の|立替《たてかへ》、|役員《やくいん》の|立直《たてなを》しを|致《いた》して|了《しも》ふから、それまでに|身魂《みたま》を|清《きよ》らかに|致《いた》して、|神《かみ》の|眼《め》に|付《つ》く|行為《をこない》を|致《いた》されよ。モウ|天《てん》からの|時節《じせつ》が|巡《めぐ》りて|来《き》て、|一日《いちにち》も|猶予《ゆうよ》の|出来《でき》ぬ|事《こと》に|差迫《さしせま》りて|居《を》るぞよ。グヅグヅ|致《いた》して|居《を》ると、|後《あと》の|烏《からす》が|先《さき》になると|申《もう》して、|毎度《まいど》|知《し》らして|置《お》いたが、モハヤ|今《いま》の|大本《おほもと》は|後《あと》の|烏《からす》が|先《さき》になりて|居《を》るから、|今迄《いままで》の|役員《やくいん》は|爰《ここ》で|確《しつ》かり|腹帯《はらをび》を|〆《しめ》て|覚悟《かくご》を|致《いた》さんと、|此《こ》の|上《うへ》|追越《をひこ》されるやうな|事《こと》では、|早《はや》うから|大本《おほもと》へ|参《まい》りて|苦労《くろう》いたした|甲斐《かひ》が|無《な》くなるぞよ。|能《よ》ふ|胸《むね》に|手《て》を|宛《あて》て|考《かんが》へて|下《くだ》さりたら、|神《かみ》のクドウ|申《もう》すこの|至仁至愛《みろく》の|神《かみ》の|精神《せいしん》が|明白《ありやか》に|判《わか》りて|来《き》て、|有難《ありがた》い|勿体《もつたい》ないと|申《もう》して|涙《なみだ》が|止《と》まらぬ|様《やう》に|成《な》るので|在《あ》れど、|肝心《かんじん》の|精神《せいしん》が|間違《まちが》ふて|居《を》るから、|日々《にちにち》|不足《ふそく》を|申《もう》さな|成《な》らぬ|事《こと》になるので|在《あ》るぞよ。|心《こころ》|一《ひと》つの|大本《おほもと》と|申《もう》すのは|爰《ここ》の|事《こと》であるぞよ。
◎
|今《いま》の|世界《せかい》の|人民《じんみん》は、|真正《まこと》の|神《かみ》から|賦与《さづか》りた|智慧《ちゑ》や|神徳《しんとく》を|曇《くも》らして|了《しも》ふて、|体主霊従《あく》の|行《や》り|方《かた》を|歓《よろ》こび、|色々《いろいろ》と|身欲《みよく》ばかりを|考《かんが》へて、|小《ちい》さい|欲《よく》に|迷《まよ》ひ、|此《こ》の|広《ひろ》い|天地《てんち》を|狭《せ》まく|縮《ちぢ》めて、|身魂《みたま》の|安心《あんしん》と|云《い》ふ|肝心《かんじん》の|天賦《てんぷ》の|宝《たから》を|捨《す》て|省《かへり》みぬ、|誠《まこと》に|神《かみ》から|見《み》れば|欲《よく》を|知《し》らぬ|可愛相《かあいそう》な|人民《じんみん》|斗《ばか》りであるから、|一日《いちにち》|片時《かたとき》も|今《いま》の|人民《じんみん》は|心《こころ》の|底《そこ》から|安楽《あんらく》と|云《い》ふ|味《あじ》を|知《し》らんのであるぞよ。|神界《しんかい》からは|何《なに》|一《ひ》とつ|人民《じんみん》の|不自由《ふじゆう》なきやうに|致《いた》して|与《や》りてあれど、|肝心《かんじん》の|身魂《みたま》が|曇《くも》りて|居《を》るから、そこら|一面《いちめん》に|落《を》ちて|在《あ》る|結構《けつこう》な|神徳《しんとく》を|足《あし》で|踏《ふ》んで|居《を》つても|能《よ》う|拾《ひろ》はんので|思《おも》ふやうに|行《ゆ》かんと|申《もう》して、|天地《てんち》の|神《かみ》にまで|不足《ふそく》を|申《もう》すのであるぞよ。|霊主体従《ひのもと》の|行為《おこない》さえ|致《いた》したら、|三千世界《さんぜんせかい》は|広《ひろ》く|美《うつ》くしく|楽《たの》しく|見《み》えるのであれども、|外国《がいこく》の|八尾八頭大蛇《やつを》の|霊《れい》と|金毛九尾白面悪狐《よつあし》の|霊《れい》とに|自由自在《じゆうじざい》に|弄物《をもちや》に|為《し》られて、|守護神《しゆごうじん》と|肉体《にくたい》が|体主霊従《あく》になり|切《き》りて|了《しも》ふて|居《を》るから、|斯《こ》の|結構《けつこう》な|天地《てんち》が|思《おも》ふやうに|行《ゆ》かぬので|在《あ》るぞよ。|天地《てんち》の|元《もと》の|生神《いきがみ》の|神慮《きかん》に|叶《かな》ふ|守護神《しゆごうじん》|肉体《にくたい》でありたら、|今《いま》の|如《よ》うな|暗黒《くらやみ》の|世《よ》の|中《なか》に|居《を》りても、|霊主体従《ひのもと》の|行《や》り|方《かた》いたすから、|斯《こ》んな|結構《けつこう》な|良《よ》き|世《よ》は|無《な》いと|讃美《よろこび》をいたして、|何時《いつ》もニコニコとして|勇《いさ》んで|暮《くら》せるのであるぞよ。|三千世界《さんぜんせかい》の|立直《たてなを》しは|出来《でき》て|居《を》らぬ|前《まへ》でも、|神《かみ》の|心《こころ》に|叶《かな》ふた|人民《じんみん》はモハヤ|身魂《みたま》が|立直《たてなを》りて|居《を》るので|在《あ》るから、|世界《せかい》に|何事《なにごと》が|出来《しゆつたい》いたしても、|我身《わがみ》は|塵《ちり》ほども|苦《くる》しいとは|思《おも》はぬやうの|神徳《しんとく》を|戴《いただ》きて、|高見《たかみ》から|見物《けんぶつ》するやうな|心《こころ》になりて、|天地《てんち》が|震動《しんどう》いたしても|如何《どんな》|大変《たいへん》|突発《とつぱつ》いたしても|驚《をどろ》かぬ|神徳《しんとく》が|備《そな》はるので|在《あ》るから|今《いま》の|世界《せかい》の|人民《じんみん》が|苦《くる》しみて|居《を》るのは、|我《われ》と|我手《わがて》に|苦《くるし》みの|種《たね》を|蒔《ま》いて、|又《また》た|自身《われ》が|苦《くるし》みの|実《み》を|苅《か》り|取《と》りて|居《を》るので|在《あ》るぞよ。|心《こころ》さへ|研《みが》けて|誠《まこと》が|覚《わか》りて|来《き》たら、|斯《こ》んな|楽《たの》もしき|広《ひろ》き|結構《けつこう》な|神世《かみよ》は|無《な》いので|在《あ》れども、|一寸《ちよつと》でも|心《こころ》の|持方《もちかた》が|間違《まちが》ふたら、|此《こ》の|広《ひろ》い|天地《てんち》が|狭《せま》くなりて|苦《くる》しく|成《な》るぞよ。|今《いま》の|世界《せかい》の|人民《じんみん》は、|苦《くる》しまいでも|楽《たの》しみて|暮《くら》せる|事《こと》を、|我《われ》から|求《もと》めて|苦《くる》しみて|居《を》るのであるから、|神《かみ》は|可愛相《かあいそう》で|見《み》て|居《を》るに|忍《しの》びんから、|永《なが》らくの|間《あいだ》|出口《でぐち》|直《なを》に|御苦労《ごくろう》になりて、|神世《かみよ》の|教《をしへ》がさしてあるなれど、|盲目《めくら》|聾《つんぼ》ばかりで、|今《いま》に|何《なに》も|解《わか》らん|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》|斗《ばか》り、|気《き》の|毒《どく》なもの|斗《ばか》りであるぞよ。|是《これ》といふのも|外国《がいこく》の|大蛇《をろち》と|四《よ》ツ|足《あし》の|悪邪乃御魂《あくのみたま》が|這入《はい》り|込《こみ》て|居《を》るのであるから、|神力《しんりき》を|戴《いただ》いて、|身魂《みたま》の|中《なか》に|住居《すまゐ》いたす|悪魔《あくま》を|追出《おいだ》して|了《しま》はねば、|何程《なにほど》|結構《けつこう》な|神界《しんかい》の|教《をしえ》を|聞《き》かして|貰《もら》ふても|耳《みみ》へも|這入《はい》らず、|誠《まこと》の|安心《あんしん》も|出来《でき》ぬのであるぞよ。|可愛相《かあいそう》でもモウ|神《かみ》も|手《て》の|付《つ》けようが|無《な》い|所《とこ》まで|人民《じんみん》がくもりて|了《しも》ふて、|神《かみ》の|光《ひかり》りが|見《み》えんから|仕方《しかた》はないぞよ。
○
|大本《おほもと》の|修行《しゆげう》は|今迄《いままで》の|体主霊従《あく》の|行《や》り|方《かた》を|立替《たてかへ》さすので|在《あ》れども、|神《かみ》の|教《をしえ》を|聞《き》いて、チツト|宛《づつ》|腹《はら》の|中《なか》へ|浸《し》み|込《こ》み|出《だ》すと、|人民《じんみん》と|申《もう》すものは|勝手《かつて》なもので|在《あ》るから、|今《いま》まで|致《いた》して|来《き》た|事業《こと》が|嫌《いや》に|成《な》りたり、|阿房《あほう》らしく|思《おも》へたり、|苦《くる》しく|感《かん》ずるやうに|成《な》つて|来《く》るもので|在《あ》るが、|夫《そ》れが|忍耐《こばれ》んやうな|事《こと》では、|事業《こと》を|更《か》へても|神界《しんかい》の|御用《ごよう》は、|人間界《にんげんかい》の|事業《しごと》とは|段《だん》が|違《ちが》ふから、|中々《なかなか》|勤《つと》め|上《あ》げられんぞよ。|大本《おほもと》の|教《をしえ》を|聞《き》いて、チツトでも|神徳《しんとく》を|戴《いただ》いたら、|其《その》|神徳《しんとく》を|以《もつ》て|今《いま》までの|事業《こと》を|大本《おほもと》の|教《をしえ》の|行《や》り|方《かた》に、|少々《せうせう》づつなりと|改良《あらため》て|行《ゆ》く|精神《せいしん》にならぬと、|何彼《なにか》|無《な》しに|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》へ|行《ゆ》きて、|近《ちか》くに|居《を》りさえすれば|神徳《しんとく》が|戴《いただ》ける|様《やう》に|思《おも》ふと、|大間違《おほまちが》いが|出来《しゆつたい》いたして、|後《あと》で|神《かみ》に|不服《ふそく》を|申《もう》さな|成《な》らぬやうに|成《な》るから、|神《かみ》が|前《まへ》つ|前《まへ》つに|気《き》を|付《つ》けておくぞよ。|大本《おほもと》の|近《ちか》くに|居《を》りたら|神徳《しんとく》が|戴《いただ》けるものなら、|此《こ》の|綾部《あやべ》の|人民《じんみん》が|神徳《しんとく》を|戴《いただ》いて|御用《ごよう》が|出来《でき》る|筈《はづ》であれども、|今《いま》に|誠《まこと》の|神徳《しんとく》を|戴《いただ》いたものは|何程《なにほど》も|無《な》いではないか。|大本《おほもと》の|中《なか》に|這入《はい》りて、二十五六年も|神《かみ》の|教《をし》えを|日夜《にちや》に|見《み》たり、|聞《き》いたり|致《いた》して|居《を》る|役員《やくいん》でさえ、|今《いま》に|神徳《しんとく》が|貰《もら》へんものが|在《あ》るぞよ。|心《こころ》の|持方《もちかた》|一《ひと》つで|何程《なにほど》|遠方《ゑんぽう》に|居《を》りても|神徳《しんとく》は|戴《いただ》けて、|立派《りつぱ》に|神界《しんかい》の|御用《ごよう》が|勤《つと》まるので|在《あ》るから、|綾部《あやべ》|綾部《あやべ》と|申《もう》して、|家《いへ》まで|持《も》つて|来《き》ても、|神《かみ》の|誠《まこと》の|教《をしへ》が|判《わか》らぬ|人民《じんみん》は、|何時《いつ》まで|近《ちか》くに|居《を》りて、|日々《にちにち》|大本《おほもと》へ|詰《つ》め|切《き》りたとて|何《なに》|一《ひと》つ|判《わか》りもせず、|眼《め》も|見《み》えず|耳《みみ》も|利《き》かず、|手《て》も|足《あし》も|出《だ》し|様《やう》が|判《わか》らぬぞよ。|神《かみ》の|神徳《しんとく》と|申《もう》すものは、|遠《とほ》い|近《ちか》いの|差別《さべつ》もないぞよ。|明《あかる》い|暗《くら》いの|区別《くべつ》も|無《な》い、|何《なに》|一《ひ》とつとして|行渡《ゆきわた》らんといふ|事《こと》は|無《な》いから、|何処《どこ》に|居《を》りても|身魂《みたま》さへ|研《みが》けたら、ドンナ|大《おほ》きい|神徳《しんとく》でも|渡《わた》してやるぞよ。|大本《おほもと》へ|永《なが》らく|這入《はい》りて|居《を》りて、|今《いま》に|神《かみ》の|御用《ごよう》|一《ひと》つ|命《さ》す|事《こと》の|出来《でき》ぬ|人民《じんみん》が|沢山《たくさん》にウジヤリて|居《を》るが、|皆《みな》|身魂《みたま》の|曇《くも》りが|激《はげ》しうて|罪障《めぐり》が|深《ふか》いから、|折角《せつかく》この|結構《けつこう》な|地《ち》の|高天原《たかあまはら》へ|引寄《ひきよ》して|貰《もら》ふて、|日々《にちにち》に|神《かみ》の|誠《まこと》の|行状《をこない》を|変性男子《へんぜうなんし》の|鏡《かがみ》で|見《み》せて|戴《いただ》いて|居《を》り|乍《なが》ら、|今《いま》に|一《ひと》つも|改心《かいしん》が|出来《でき》ず、|段々《だんだん》|慢神《まんしん》いたして、|何《な》んでも|無《な》い|用《よう》を|申付《もうしつ》けても、|神《かみ》の|御用《ごよう》を|為《し》てやると|云《い》ふやうな|精神《せいしん》で、|神《かみ》に|恩《おん》を|被《き》せるやうな|訳《わけ》の|分《わか》らぬ|精神《せいしん》であるから、|昔《むかし》からの|深《ふか》い|罪穢《めぐり》を|除《と》りて|助《たす》けて|与《や》りた|其《その》|上《うへ》で、|神界《しんかい》の|御用《ごよう》に|使《つか》ふて、|手柄《てがら》を|為《さ》して|歓《よろ》こばしたいと|思《おも》へども、|元来《もとから》の|思《おも》ひが|間違《まちが》ふて|居《を》るから、|神《かみ》もドウ|致《いた》す|事《こと》も|出来《でき》ぬから、|今《いま》の|間《ま》に|早《はや》く|心《こころ》の|立替《たてかへ》|立直《たてなを》しを|致《いた》さんと、|後《あと》で|残念《ざんねん》でヂリヂリ|舞《まひ》を|致《いた》さな|成《な》らん|事《こと》が|今《いま》に|出来《しゆつたい》いたすから、|神《かみ》はどうぞどうぞと|思《おも》ふて、|破《わ》れ|物《もの》を|抱《かか》へるやうに|心《こころ》を|使《つか》ふて|居《を》るから、チツトは|推量《すいれう》いたすが|宜《よ》かろうぞよ。
○
|世界《せかい》の|人民《じんみん》を|助《たす》けたさに、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|因縁《いんねん》の|御魂《みたま》|出口《でぐち》|直《なを》|殿《どの》の|体内《たいない》を|借《か》りて、|永《なが》らくの|間《あいだ》|変性男子《へんぜうなんし》に|苦労《くろう》を|致《いた》さした、|神政《しんせい》|開祖《かいそ》の|奥津城《をくつき》は、|変性女子《へんぜうによし》や|役員《やくいん》の|赤心《まごころ》で|立派《りつぱ》に|致《いた》して|下《くだ》されて、|神《かみ》は|満足《まんぞく》であるぞよ。|是《これ》からは|神界《しんかい》の|肝心《かんじん》の|御用《ごよう》の|時《とき》は、|天王台《てんわうだい》へ|変性女子《へんぜうのし》を|引寄《ひきよ》して、|何彼《なにか》の|相談《さうだん》を|致《いた》さねば|成《な》らぬから、|一日《いちにち》も|早《はや》く|経綸《しぐみ》を|完成《いた》して|貰《もら》はんと、|今《いま》の|彼《あ》の|有様《ありさま》、|沢山《たくさん》に|役員《やくいん》|信者《しんじや》は|参拝《さんぱい》いたして|下《くだ》さるは|結構《けつこう》なれど、|我《われ》の|眼《め》の|前《まへ》に|彼《あ》んな|事《こと》をして|捨《すて》てあるのに、|気《き》の|付《つ》く|人民《じんみん》は|今《いま》に|一人《いちにん》も|無《な》いとは|惨《むご》いものであるぞよ。|此《こ》の|大本《おほもと》の|御用《ごよう》いたす|人民《じんみん》は、一を|聞《き》いて十を|悟《さと》る|位《くらい》で|無《な》いと、|誠《まこと》の|間《ま》には|合《あ》はぬのじやと|申《もう》して、|毎度《まいど》|筆先《ふでさき》で|知《し》らして|在《あ》るが、|眼《め》の|前《まへ》に|誰《だれ》にも|見《み》える|不始末《ふしまつ》が|何《な》んとも|無《な》いやうな|事《こと》であるから、|神《かみ》も|中々《なかなか》|骨《ほね》の|折《を》れる|事《こと》であるぞよ。|是《これ》でも|今《いま》の|世界《せかい》の|曇《くも》りた|人民《じんみん》よりも|何段《なんだん》も|上《うへ》の|身魂《みたま》の|選《よ》り|抜《ぬ》きが|集《よ》せて|在《あ》るのでさえも|此《こ》の|通《とほ》りで|在《あ》るから、|三千世界《さんぜんせかい》の|立直《たてなを》しは|大事業《たいもう》と|申《もう》すので|在《あ》るぞよ。|何《なに》も|彼《か》もキチンと|秩序《ちつじよ》を|立《たて》て|行《ゆ》くのが|神《かみ》の|行《や》り|方《かた》、|人民《じんみん》は|神《かみ》の|道具《だうぐ》に|拵《こし》らえてある、|神《かみ》の|分身魂《わけみたま》であるぞよ。|今《いま》の|天王台《てんわうだい》のアノずんだらな|行《や》り|方《かた》と|申《もう》すものは、|普通《なみ》の|人民《じんみん》の|眼《め》にも|付《つ》く|事《こと》であるのに、|大本《おほもと》の|教《をしえ》を|日々《にちにち》|聞《き》いて|居《を》れる|御方《おかた》に|気《き》が|付《つ》かんとは、|不思議《ふしぎ》と|申《もう》すより|外《ほか》は|無《な》いぞよ。|中《なか》には|気《き》の|付《つ》いた|役員《やくいん》|信者《しんじや》も|在《あ》るでは|在《あ》ろうなれど、モ|一《ひ》とつ|誠《まこと》と|云《い》ふ|事《こと》が|足《た》らぬから、ツイ|忘《わす》れて|了《しも》ふのであろう。|肝心《かんじん》の|国《くに》の|教《をしへ》の|祖《をや》の|奥津城《をくつき》、|日参《につさん》|致《いた》したり|通夜《つや》いたす|斗《ばか》りが|誠《まこと》ではないぞよ。|是《これ》からの|筆先《ふでさき》|段々《だんだん》|酷《きび》しく|成《な》るから、|女子《によし》が|厭《いや》がれども|世界《せかい》とは|代《か》えられんから、|一寸《ちよつと》も|神《かみ》の|方《ほう》は|遠慮《ゑんりよ》はいたさぬから、|何彼《なにか》の|事《こと》に|是《これ》からは|心配《こころくば》り|気配《きくば》りを|致《いた》して|下《くだ》されよ。|此《こ》の|神《かみ》の|道《みち》は|実意《じつい》と|丁寧《ていねい》と|誠《まこと》と|正直《せうじき》と|心配《こころくば》りが|無《な》いやうな|事《こと》では、|神界《しんかい》の|御役《おやく》には|立《た》たんぞよ。
T71223
|大正《たいせう》七年十二月二十三日
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|永《なが》らく|変性男子《へんぜうなんし》の|手《て》と|口《くち》とで|知《し》らして|在《あ》りた、|五六七《みろく》の|世《よ》が|参《まい》りたぞよ。|釈迦《しやか》が五十六億七千万年の|後《あと》に、|至仁至愛神《みろくさま》の|神政《よ》が|来《く》ると|予言《まお》したのは、|五六七《みろく》と|申《もう》す|事《こと》で|在《あ》るぞよ。|皆《みな》|謎《なぞ》が|掛《か》けてありたのじやぞよ。五は|天《てん》の|数《かづ》で|火《ひ》と|云《い》ふ|意義《こころ》であつて、|火《ひ》の|字《じ》の|端々《はしばし》に|○《まる》を|加《くわ》へて五の|○《まる》となる。|火《ひ》は|大《だい》の|字《じ》の|形《かた》で|梅《うめ》の|花《はな》、|地球上《せかい》の|五大洲《ごだいしう》に|象《かた》どる。六は|地《ち》の|数《かづ》で|水《みづ》と|云《い》ふ|意義《こころ》であつて、|水《みづ》の|字《じ》の|端々《はしばし》に|○《まる》を|加《くわ》へて六の|○《まる》となる。|火《ひ》は|人《ひと》の|立《た》つ|形《かたち》で|水《みづ》は|獣類《けもの》の|形《かたち》であるぞよ。|火《ひ》は|霊系《れいけい》、|天系《てんけい》、|君系《くんけい》、|父系《ふけい》。|水《みづ》は|体系《たいけい》、|地系《ちけい》、|臣系《しんけい》、|母系《ぼけい》であるぞよ。|火《ひ》は|高御産巣日《たかみむすび》の|神《かみ》が|初《はじま》り、|水《みづ》は|神御産巣日《かんみむすび》の|神《かみ》が|初《はじ》まりで、|火《ひ》は【カ】の|声《こゑ》、|水《みづ》は【ミ】の|声《こゑ》、|之《これ》を|合《あわ》してカミと|申《もう》すぞよ。七は|地成《ななり》の|数《かづ》で、【土也】|成《なり》の|意義《こころ》であつて、|土《つち》は十と一の|集《あつま》りたもの、十は|円満具足完全無欠両手揃《まつたくなりそろ》ふ|事《こと》で、一は|初《はじ》めの|意義《こころ》であるぞよ。十は|物《もの》の|成就《ぜうじゆ》、一は|世界《せかい》|統一《とういつ》、|一人《いちにん》の|事《こと》である。|世《よ》の|終《しま》いの|世《よ》の|初《はじま》りがミロクの|世《よ》であるぞよ。また|土《つち》は|地球《くに》と|云《い》ふ|意義《いぎ》で|土《くに》|也《なり》、|成事《なること》である。|火水地《かみくに》(|神国《しんこく》)が|五六七《みろく》である|五六七《みろく》の|世《よ》となる|時《とき》は、|神国《しんこく》に|住《す》む|日本《にほん》の|人民《じんみん》が五千六百七十万人となる。|大本《おほもと》は|時節《じせつ》まいりて|五六七《みろく》の|御用《ごよう》を|致《いた》さす、|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》に、|大正《たいせう》五年五月五日|辰《たつ》の|年《とし》|午《うま》の|月《つき》に、|火水島《かみじま》の|五六七《みろく》の|神《かみ》を|祭《まつ》らせ、|大正《たいせう》六年六月には|肝川《きもがわ》の|竜神《りゆうじん》を|高天原《たかあまはら》、|竜宮館《りうぐうやかた》へ|迎《むか》へ、|大正《たいせう》七年七月には七十五日の|修行《しゆげう》が|仰《をほ》せ|付《つ》けてありたのも、|皆《みな》|神界《しんかい》の|昔《むかし》から|定《さだ》まりた|経綸《しぐみ》が|実現《あらわ》してあるのじやぞよ。|五六七《みろく》の|神政《しんせい》は|大正《たいせう》|五六七《みろく》三ケ年の|間《あいだ》に、|神界《しんかい》の|仕組《しぐみ》を|現《あら》はし、|又《また》五年から七年までの|間《あいだ》に、|瑞《みづ》の|大神《おほかみ》の|神社《やしろ》|八重垣《やえがき》ノ|宮《みや》を|三人《さんにん》|兄弟《けうだい》の|身魂《みたま》に|申付《もうしつ》けて|成就《ぜうじゆ》さしたのも、|神界《しんかい》から|因縁《いんねん》のある|事《こと》であるぞよ。|結構《けつこう》な|御用《ごよう》でありたぞよ。|五六七《みろく》の|世《よ》には、|善《よ》き|事《こと》も|悪《わる》き|事《こと》も|一度《いちど》に|出現《でく》るぞよ。|独逸《どいつ》へ|渡《わた》りた|八頭八尾《やつがしらやつわう》の|守護神《しゆごうじん》は、|大《おほ》きな|世界《せかい》の|戦《たたかい》を|始《はじ》めた|其《その》の|間《あいだ》の|日数《につすう》が千と五百六十七日、|世界《せかい》|風邪《ふうじや》で|斃《たほ》れる|人民《じんみん》が、|全世界《ぜんせかい》で五百六十七万人であり五年に|渡《わた》る|大戦争中《おほたたかいちう》に|戦死者重軽傷者死者《せんししやぢうけいしやうしや》が|又《また》た五千六百七十万人であろうがな。|是《これ》が|釈迦《しやか》の|申《もう》した五十六億七千万年と|云《い》ふ|意義《いぎ》である。|五六七《みろく》を|除《のぞ》いた|後《あと》の十億千万年と|云《い》ふ|意義《こと》は、|万世一系《ばんせいいつけい》|天壌無窮《てんぜうむきう》の|神皇《しんこう》を|戴《いただ》き、|地球上《ちきうぜう》に|天津日嗣《あまつひつぎ》の|天子《てんし》|一人《ひとり》|坐《ましま》して、|神政《しんせい》を|行《おこな》ひ|玉《たま》ふと|云《い》ふ|謎《なぞ》でありたが、|其《その》|謎《なぞ》の|解《と》ける|時節《じせつ》が|来《き》たのであるぞよ。|昔《むかし》の|神代《かみよ》の|泥海《どろうみ》の|折《をり》に、ミロクの|大神様《おほかみさま》が|地《ち》の|先祖《せんぞ》と|成《な》つた|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|国常立之尊《くにとこたちのみこと》に|御命令《ごめいれい》を|下《くだ》し|遊《あそ》ばして、|一旦《いつたん》は|土《つち》と|水《みづ》とを|立別《たてわ》け、|人民《じんみん》|初《はじ》め|万物《ばんぶつ》の|育《そだ》つやうに|致《いた》したので|在《あ》るが、|今《いま》に|充分《ぢうぶん》|悪神《あくがみ》の|為《ため》に|神国《しんこく》が|成就《ぜうじゆ》いたして|居《を》らんから、|時節《じせつ》|参《まい》りて|艮《うしとら》へ|押込《をしこ》められて|居《を》りた|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が、|潰《つぶ》れて|了《しも》ふ|世《よ》を、|天《てん》の|御三体《ごさんたい》の|大神様《おほかみさま》に|御願《おねがい》|申《もう》して|立直《たてなを》し|度《た》いと|思《おも》ふて、|三千年《さんぜんねん》の|経綸《しぐみ》をフタを|開《あ》けて、|明治《めいじ》二十五年から|変性男子《へんぜうなんし》|若姫君之尊《わかひめぎみのみこと》の|身魂《みたま》に|憑《うつ》りて|経綸《しぐみ》を|致《いた》して|居《を》れど、|地《ち》の|守護《しゆごう》|斗《ばか》りで、|天地《てんち》が|揃《そろ》はぬと|成就《ぜうじゆ》いたさぬから、|撞《つき》の|大神様《おほかみさま》ミロク|様《さま》が、|肝心《かんじん》の|世《よ》を|治《をさ》め|遊《あそ》ばす|経綸《しぐみ》となりたのを、|五六七《みろく》の|世《よ》と|申《もう》すのであるぞよ。ミロクの|御用《ごよう》は|撞《つき》の|大神《おほかみ》と|現《あら》はれる|迄《まで》は、|泥《どろ》に|混《ま》みれて|守護《しゆごう》いたさな|成《な》らぬから、ミロクの|御用《ごよう》の|間《ま》は|変性女子《へんぜうによし》を|化《ば》かしたり、|化《ば》けさして|世《よ》の|立直《たてなを》しを|致《いた》さすから、|女子《によし》は|未《ま》だ|未《ま》だ|水晶《すいしよう》の|行状《をこない》|斗《ばか》り|命《さ》す|事《こと》は|出来《でき》ぬ、|和光同塵《まぜこぜ》の|御用《ごよう》で|辛《つら》い|役《やく》であるぞよ。それで|女子《によし》の|身魂《みたま》は|未《ま》だ|未《ま》だ|内《うち》からも|外《そと》からも、|笑《わら》はれたり、|怒《をこ》られたり、|攻《せ》められ|苦《くる》しめられ、|譏《そし》られ|愛想《あいさう》を|尽《つか》され、|疑《うたが》はれ、|云《い》ふに|云《い》はれぬ|辛抱《しんぼう》もあり、|悔《くや》しい|残念《ざんねん》を|忍耐《こばら》ねば|成《な》らぬ、|気《き》の|毒《どく》な|御役《おやく》であるぞよと|女子《によし》の|行状《をこない》を|見《み》て|御蔭《おかげ》を|落《をと》す|人民《じんみん》も、|沢山《たくさん》|是《これ》から|出《で》て|来《く》るぞよ。|女子《によし》は|斯世《このよ》の|乱《みだ》れた|行《や》り|方《かた》が|命《さ》してあるぞよ。|申《もう》して、|変性男子《へんぜうなんし》の|手《て》と|口《くち》とで|永《なが》らく|気《き》が|付《つ》けて、|三千世界《さんぜんせかい》の|大化物《おほばけもの》じやと|申《もう》してあろうがな。|余《あま》り|浅《あさ》い|精神《せいしん》やら|小《ちい》さい|身魂《みたま》では、|途中《とちう》で|分《わか》らぬ|様《やう》になりて、|迯《に》げて|帰《い》ぬぞよと|申《もう》してあろうがな。二十七年の|間《あいだ》の|筆先《ふでさき》を|能《よ》く|調《しら》べて|下《くだ》されたら、|何《なに》|一言《ひとこと》も|申《もう》す|事《こと》は|無《な》いぞよ。|肝心《かんじん》の|時《とき》に|成《な》りて|御蔭《おかげ》を|墜《をと》して、|間曳《まび》かれんやうに|致《いた》して|下《くだ》されと、|毎度《まいど》|筆先《ふでさき》で|気《き》を|付《つ》けてあろうがな。|神《かみ》はチツトも|困《こま》らねど|其《その》|人民《じんみん》が|可愛想《かあいそう》なから、|呉々《くれぐれ》も|気《き》を|付《つ》けておいたから、|大本《おほもと》へ|不足《ふそく》は|申《もう》されんぞよ。
|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》が|五六七《みろく》の|御用《ごよう》を|致《いた》して|下《くだ》さる|時節《じせつ》が|参《まい》りたから、|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》|通《どほ》り、|変性男子《へんぜうなんし》の|身魂《みたま》は|若姫君《わかひめぎみ》の|命《みこと》と|一《ひと》つになりて|天《てん》へ|上《のぼ》り、|天《てん》からは|若姫君之命《わかひめぎみのみこと》、|地《ち》からは|国常立尊《くにとこたちのみこと》、|天地《てんち》の|間《あいだ》は|大出口国直霊主命《おほでぐちくになをひぬしのみこと》が|守護《しゆごう》いたして、|大国常立命《おほくにとこたちのみこと》と|現《あら》はれて、|世《よ》の|立替《たてかへ》の|大掃除《おほそうぢ》をいたすなり、|地《ち》には|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》が|豊雲野命《とよくもぬのみこと》と|現《あら》はれて、|泥《どろ》に|浸《つか》りて、|三千世界《さんぜんせかい》の|世《よ》を|立直《たてなを》して、|天下泰平《てんかたいへい》、|末永《すへなが》き|松《まつ》の|世《よ》ミロクの|神世《かみよ》と|致《いた》して、|撞《つき》の|大神《おほかみ》|豊国主之尊《とよくにぬしのみこと》と|現《あら》はれる|経綸《しぐみ》であるから、|今《いま》の|人民《じんみん》には|見当《けんとう》は|取《と》れぬぞよ。
|何時《いつ》|神《かみ》が|女子《によし》の|身魂《みたま》を|何処《どこ》へ|連《つ》れ|参《まい》ろうやら|知《し》れぬから、|何事《なにごと》を|致《いた》さすも|神《かみ》の|経綸《しぐみ》であるから、|別条《べつぜう》は|無《な》いから、|何時《いつ》|姿《すがた》が|見《み》えぬやうになりても|神《かみ》が|守護《しゆごう》いたして|居《を》るから、|役員《やくいん》の|御方《おんかた》|心配《しんぱい》を|致《いた》さずに、|各自《めいめい》の|御用《ごよう》を|致《いた》して|居《を》りて|下《くだ》されよ。|神《かみ》が|先《さき》に|気《き》を|注《つ》けておくぞよ。|是《これ》から|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》に|五六七《みろく》の|神政《しんせい》の|御用《ごよう》を|致《いた》さすに|就《つい》ては、|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》を|致《いた》させねば、|大望《たいもう》が|後《をく》れて|間《ま》に|合《あ》はぬ|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたしては、|永《なが》らくの|神界《しんかい》の|仕組《しぐみ》も|水《みづ》の|泡《あわ》になるよつて、|秘密《ひみつ》の|守護《しゆごう》を|為《さ》せるから、|其《その》つもりで|落付《をちつ》いて|居《を》りて|下《くだ》され。|中々《なかなか》|人民《じんみん》の|思《おも》ふて|居《を》るやうなチヨロコイ|経綸《こと》でないぞよ。|末代《まつだい》|動《うご》かぬ|大望《たいもう》な|仕組《しぐみ》の|苦労《くろう》の|花《はな》の|咲《さ》くのは、|一《ひ》と|通《とほ》りや|二通《ふたとほ》りや|五通《ごとほ》りでは|行《ゆ》かぬぞよ。|山《やま》の|谷々《たにだに》までも|深《ふか》い|経綸《しぐみ》で|在《あ》るから、|誠《まこと》の|仕組《しぐみ》を|申《もう》したら、|悪《あく》の|守護神《しゆごうじん》は|大《おほ》きな|邪魔《じやま》を|致《いた》すから、|大正《たいせう》八年の|節分《せつぶん》が|過《す》ぎたら、|変性女子《へんぜうによし》を|神《かみ》が|御用《ごよう》に|連《つ》れ|参《まい》るから、|微躯《びく》ともせずに|平生《つね》の|通《とほ》り|大本《おほもと》の|中《なか》の|御用《ごよう》を|役員《やくいん》は|勤《つと》めて|居《を》りて|下《くだ》されよ。|今迄《いままで》は|誠《まこと》の|役員《やくいん》が|揃《そろ》はなんだから、|女子《によし》の|御用《ごよう》を|命《さ》す|所《ところ》へは|行《ゆ》かなんだので、|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》の|御用《ごよう》が|後《をく》れて|居《を》りたなれど、|誠《まこと》の|熱心《ねつしん》な|役員《やくいん》が、|揃《そろ》ふて|御用《ごよう》を、|大本《おほもと》の|中《なか》と|外《そと》とで|致《いた》して|下《くだ》さる|様《やう》になりて|来《き》たから、|弥々《いよいよ》|女子《によし》の|身魂《みたま》を|経綸《しぐみ》の|場所《ばしよ》へ|連《つ》れ|参《まい》るぞよ。|女子《によし》の|誠《まこと》|実地《じつち》の|御用《ごよう》は|是《これ》からが|初《はじま》りで|在《あ》るぞよ。|何時《いつ》まで|神《かみ》が|経綸《しぐみ》の|所《とこ》へ|連《つ》れ|行《ゆ》きても、|跡《あと》には|禁闕要乃大神《きんかつかねのおほかみ》、|木花咲耶姫命《このはなさくやひめのみこと》、|彦火々出見尊《ひこほほでみのみこと》の|身魂《みたま》が|守護《しゆごう》|遊《あそ》ばすから、|暫時《しばらく》の|間《ま》|位《ぐらい》は|別条《べつぜう》は|無《な》いから、|安心《あんしん》いたして|留守《るす》を|為《し》てをりて|下《くだ》されよ。
|一度《いちど》に|開《ひら》く|梅《うめ》の|花《はな》、|開《ひら》ひて|散《ち》りて|実《み》を|結《むす》ぶ|御用《ごよう》に|立《た》てるは、|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》の|御用《ごよう》で|在《あ》るぞよ。|変性男子《へんぜうなんし》の|御魂《みたま》の|御用《ごよう》は、|三千世界《さんぜんせかい》|一度《いちど》に|開《ひら》く|梅《うめ》の|花《はな》の|仕組《しぐみ》なり、|女子《によし》の|御用《ごよう》は、|三千世界《さんぜんせかい》|一度《いちど》に|開《ひら》く|梅《うめ》の|花《はな》の|開《ひら》ひて|散《ち》りて|跡《あと》の|実《み》を|結《むす》ばせ、スの|種《たね》を|育《そだ》てて、|世界《せかい》を|一《ひと》つに|丸《まる》めて、|天下《てんか》は|安穏《あんをん》に|国土《こくど》|成就《ぜうじゆ》、|万歳楽《ばんざいらく》を|来《きた》さす|為《ため》の|御用《ごよう》であるから、|中々《なかなか》|骨《ほね》の|折《を》れる|事業《こと》であるぞよ。|是《これ》でも|艮《うしとら》の|金神《こんじん》は、|此《こ》の|身魂《みたま》に|守護《しゆごう》いたして|本望《ほんもう》|成就《ぜうじゆ》さして、|三千世界《さんぜんせかい》の|総方《そうほう》へ|御眼《おめ》に|掛《か》けるから、|何事《なにごと》をいたしても|細工《さいく》は|流々《りうりう》、|仕上《しあ》げを|見《み》て|下《くだ》され。|水《みづ》も|漏《もら》さぬ|仕組《しぐみ》であるぞよ。たとへ|大地《だいち》が|水中《すいちう》に|沈《しづ》むとも、|神《かみ》の|仕組《しぐみ》は|動《うご》かぬから、|金剛力《こんごうりき》を|出《だ》して|持上《もちあ》げさせるぞよ。|是《これ》が|一番《いちばん》|要《かな》めの|大望《たいもう》な|瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|今度《こんど》の|御用《ごよう》であるぞよ。|人民《じんみん》の|智慧《ちゑ》や|学力《がく》では|一《ひと》つも|見当《けんとう》の|取《と》れん|事《こと》|斗《ばか》りで|在《あ》るぞよ。|女子《によし》も|今迄《いままで》は|乱《みだ》れた|行《や》り|方《かた》が|致《いた》さして|在《あ》りたから|俄《にわか》に|神《かみ》が|御用《ごよう》に|使《つか》ふと|申《もう》せば、|多勢《おほぜい》の|中《なか》には|疑《うたが》ふ|者《もの》もあるで|在《あ》ろうなれど、|神《かみ》は|俄《にわか》に|手《て》の|掌《ひら》を|覆《か》えして|改心《かいしん》さして、|誠《まこと》の|御用《ごよう》に|立《た》てるぞよと、|永《なが》らく|大出口《おほでぐち》|直《なを》の|手《て》と|口《くち》とで|知《し》らして|在《あ》りた|事《こと》の、|実地《じつち》を|致《いた》さす|時節《じせつ》が|来《き》たのであるぞよ。|此《この》|者《もの》と|直《なを》で|無《な》ければ|実地《じつち》の|仕組《しぐみ》の|御用《ごよう》には|連《つ》れ|行《ゆ》かれん|事《こと》であると|申《もう》して、|永《なが》らく|筆先《ふでさき》で|知《し》らしてありた|事《こと》の、|実地《じつち》が|出《で》て|来《き》たのであるぞよ。|大本《おほもと》はこれからは|段々《だんだん》|良《よ》くなるぞよ。|気使《きづか》いに|成《な》るぞよ。
T80119
|大正《たいせう》八年一月十九日
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|国常立之尊《くにとこたちのみこと》の|筆先《ふでさき》であるぞよ。|永《なが》らくの|神界《しんかい》の|仕組《しぐみ》の|成就《ぜうじゆ》する|時節《じせつ》が|参《まい》りて、|弥々《いよいよ》|今年《こんねん》は|五六七《みろく》の|神政《しんせい》の|始《はじま》りとなりたぞよ。|大正《たいせう》七年|旧《きう》十月三日は、|五六七《みろく》の|神政《よ》の|守護《しゆごう》の|初《はじま》りであるから、|神界《しんかい》にては|大正《たいせう》七年十月から|以後《いご》を|神聖《しんせい》|元年《ぐわんねん》と|申《もう》し、|大正《たいせう》八年の|節分《せつぶん》から|神聖《しんせい》二年と|成《な》るのであるから、|節分《せつぶん》が|済《す》みたら|此《こ》の|大本《おほもと》の|中《なか》から|大変《おほがわ》りを|致《いた》すなれど、|人民《じんみん》の|眼《め》には|判《わか》らぬ|事《こと》が|多《おほ》いから、|余程《よほど》|身魂《みたま》を|研《みが》かんと、|却《かへ》つて|神徳《しんとく》を|外《は》づす|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。|世界《せかい》の|経綸《しぐみ》もそれに|添《そ》ふて|段々《だんだん》|明白《ありやか》に|判《わか》りて|来《く》るなれど、|今《いま》の|大本《おほもと》の|役員《やくいん》や|信者《しんじや》の|思《おも》ふて|居《を》る|様《やう》な|事《こと》とは、|天地《てんち》の|相違《さうゐ》であるから、|充分《じうぶん》に|胸《むね》に|手《て》を|当《あ》てて|神界《しんかい》の|様子《やうす》を|考《かんが》へて|居《を》らんと、|神《かみ》から|露骨《むけつけ》にはまだ|少《すこ》し|発表《あらは》す|事《こと》が|出来《でき》んから、|各自《めいめい》に|身魂《みたま》を|研《みが》ひて、|思案《しあん》いたして|御蔭《おかげ》を|取《と》ろうより|道《みち》は|無《な》いぞよ。|茲《ここ》|三年《さんねん》の|間《あいだ》は|日本《にほん》にとりても|世界《せかい》にとりても、|一番《いちばん》|大事《だいじ》の|性念場《せうねんば》であるから、|誰《だれ》に|依《よ》らず|腹帯《はらをび》が|緩《ゆる》んだら|凌《しの》げん|事《こと》になるぞよ。|世《よ》の|立替《たてかへ》に|就《つい》て|第一番《だいいちばん》に|神道《しんだう》の|布教師《とりつぎ》から|改《はじ》めると|申《もう》して、|明治《めいじ》二十七年から|出口《でぐち》|直《なを》の|手《て》で|知《し》らして|在《あ》りたが、|是《これ》からは|神道《しんだう》の|布教師《とりつぎ》と、|教会《ひろま》は|神界《しんかい》から|調査《あらため》いたして|善悪《よしあし》を|分《わ》けるから、|大分《だいぶ》|気《き》の|毒《どく》な|御方《おかた》が|沢山《たくさん》に|現《あら》はれて|来《く》るぞよ。|天理《てんり》、|金光《こんこう》、|黒住《くろずみ》、|妙霊《みやうれい》|教会《きやうかい》は、|三千世界《さんぜんせかい》の|大望《たいもう》ある|故《ゆへ》に、|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》で、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》よりも|前《まへ》に|現《あら》はして|在《あ》るのなれど、|今《いま》の|神《かみ》の|道《みち》の|布教師《とりつぎ》|教会《きやうかい》は、|皆《みな》|元《もと》の|大神《おほかみ》の|精神《せいしん》がチツトも|判《わか》りて|居《を》らんから、|折角《せつかく》|教祖《きやうそ》の|御苦労《ごくろう》を|水《みづ》の|泡《あわ》に|致《いた》して、|肝心《かんじん》の|御用《ごよう》は|出来《でき》ぬ|様《やう》に|成《な》りて|居《を》るから、|変性男子《へんぜうなんし》の|身魂《みたま》の|宿《やど》りて|居《を》りた|出口《でぐち》|直《なを》の|体内《たいない》を|借《か》りて、|世界《せかい》にある|事《こと》を|今《いま》の|教会《きやうかい》の|守護神《しゆごうじん》と|布教師《とりつぎ》に|気《き》を|付《つ》けさしたなれど、|皆《みな》の|取次《とりつぎ》が|慢神《まんしん》いたし、|欲《よく》|斗《ばか》りに|惚《ほう》けて、|終《しまい》には|神《かみ》を|看板《かんばん》にして|神《かみ》|商法《せうばい》を|致《いた》すやうに|成《な》りて、|悪魔《あくま》の|容器《いれもの》で|在《あ》るから、|到底《とうてい》|神界《しんかい》の|間《ま》には|合《あ》はん|者《もの》|斗《ばか》りで|在《あ》れど、|余《あま》り|永《なが》らく|教祖《きやうそ》が|苦労《くろう》なされた|事《こと》を|水《みづ》の|泡《あわ》には|致《いた》し|度《た》うないから、|金光《こんこう》どのの|布教師《とりつぎ》と|教会《きやうかい》へ|出口《でぐち》の|手《て》で|筆先《ふでさき》をかかして|気《き》を|注《つ》けてあれども、|我《われ》の|方《ほう》の|都合《つごう》が|悪《わる》いから、|何時《いつ》も|知《し》らぬ|顔《かほ》して|葬《ほうむ》りて|了《しも》ふて、|神《かみ》の|経綸《しぐみ》の|邪魔《じやま》を|致《いた》したぞよ。|何《なに》も|知《し》らぬ|信者《しんじや》は、|盲目《めくら》に|手《て》を|曳《ひ》かれる|盲目《めくら》|同様《どうよう》であるから、|誠《まこと》に|気《き》の|毒《どく》なものであれども、|布教師《とりつぎ》から|前《さき》に|解《わか》らして|与《や》らねば、|布教師《とりつぎ》の|顔《かほ》が|立《た》たぬから、|可成《なるべく》は|布教師《とりつぎ》|教会《きやうかい》から|助《たす》けたいと|思《おも》ふて、|永《なが》らく|神《かみ》は|心《こころ》を|砕《くだ》きたなれど、|堂《どう》しても|聞入《ききい》れぬから、|是《これ》からは|布教師《とりつぎ》|教会《きやうかい》は|後廻《あとまわ》しに|致《いた》して、|何《なに》も|知《し》らずに|迷《まよ》はされて|居《を》りた|信者《しんじや》から|改心《かいしん》さして|助《たす》ける|様《やう》に|致《いた》すから、|是《これ》までの|教会《きやうかい》は|火《ひ》が|消《き》えるぞよ。|布教師《とりつぎ》はヂリヂリ|悶《もだ》えを|致《いた》すぞよ。|今《いま》それが|眼《め》の|前《まへ》にありありと|見《み》え|透《す》いて|居《を》るから、|神《かみ》が|気《き》を|付《つ》けて|与《や》るのじやぞよ。|今《いま》までの|神《かみ》の|道《みち》の|教会《きやうかい》は|皆《みな》|火《ひ》が|消《き》えるぞよ。|悪神《あくがみ》が|金神《こんじん》の|真似《まね》いたして、|立派《りつぱ》に|教会《きやうかい》を|建《たて》て、|服装《みなり》を|立派《りつぱ》に|飾《かざ》りて|吾《われ》ほどのヱライものは|無《な》き|様《やう》に|申《もう》して|羽張《はば》りて|居《を》りた|悪《あく》の|守護神《しゆごうじん》の|年《ねん》の|空《あき》であるから、チツトも|神力《しんりき》が|現《あら》はれんから、|今《いま》まで|欺《だま》されて|居《を》りた|信者《しんじや》が、|愛想《あいさう》を|竭《つか》して|散々《さんざん》バラバラ、|秋《あき》の|木葉《このは》の|如《ごと》く|減《へ》りて|了《しも》ふから、|今《いま》の|内《うち》に|布教師《とりつぎ》が|改心《かいしん》いたせば|赦《ゆる》してやりて、|結構《けつこう》に|守護《しゆごう》いたして|与《や》るなれど、|何程《なにほど》|言《い》ひ|聞《き》かしても|未《ま》だ|敵対《てきた》ふて|居《を》る|守護神《しゆごうじん》、|布教師《とりつぎ》は|世間《せけん》の|恥晒《はじさら》しとなりて、|乞食《こじき》も|出来《でき》ぬ|様《やう》な|事《こと》に|落《を》ちて|苦《くる》しむぞよ。|次《つぎ》には|天理王《てんりわう》の|守護神《しゆごうじん》も|布教師《とりつぎ》もあらため|致《いた》して|在《あ》るから、そろそろと|化《ば》ケの|皮《かわ》が|現《あら》はれるぞよ。おみきどのも|誠《まこと》の|御方《おかた》で|結構《けつこう》な|教《をしえ》を|致《いた》して|神国《しんこく》の|道《みち》を|開《ひら》ひて|下《くだ》されたのは、|神国《しんこく》の|為《ため》に|結構《けつこう》であれども、|跡《あと》の|御世継《およつぎ》と|布教師《とりつぎ》が|何《なに》も|判《わか》らんから、|肝心《かんじん》の|神《かみ》の|精神《せいしん》は|汲《く》み|取《と》れず、|到頭《とうとう》|世間並《せけんなみ》に|宗教《しうきやう》の|仲間入《なかまい》りを|致《いた》して|了《しも》ふて、|今《いま》の|天理教《てんりきやう》の|行《や》り|方《かた》と|申《もう》すものは、|丸《まる》で|商法《せうばい》と|同《おな》じ|事《こと》に|成《な》りて|居《を》るが、|永《なが》らくの|間《あいだ》|艱難《かんなん》|辛苦《くろう》をして、|道《みち》を|開《ひら》かれた|教祖《きやうそ》どのに、|何《なん》と|申《もう》して|言分《いひわ》けが|立《た》つと|思《おも》ふてをるか、おみきどのに|気《き》の|毒《どく》であるぞよ。|次《つぎ》に|黒住《くろずみ》どの、|妙霊《みやうれい》どのの|跡《あと》の|御世継《およつぎ》も|布教師《とりつぎ》も、|皆《みな》|教祖《きやうそ》どのの|教《をしえ》を|素直《すなを》に|致《いた》さずして、|吾《われ》の|我《が》|斗《ばか》りで|御道《おみち》は|段々《だんだん》おとろえる|斗《ばか》り、|是《これ》も|誠《まこと》に|気《き》の|毒《どく》であるぞよ。|一日《いちにち》も|早《はや》く|今日《こんにち》までの|取違《とりちが》いを|改《あらた》めて、|五六七《みろく》の|神政《よ》の|御用《ごよう》に|立《た》たねば、|何《なん》のための|神《かみ》の|布教師《とりつぎ》かサツパリ|分《わか》らん|事《こと》になりて|今《いま》にアフンと|致《いた》す|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすから、|今《いま》|一度《いちど》|改《あらた》めて|変性女子《へんぜうによし》の|手《て》で、|念《ねん》を|押《を》して|置《お》くぞよ。|神《かみ》の|道《みち》の|守護神《しゆごうじん》も|布教師《とりつぎ》も、|早《はや》く|行《や》り|方《かた》を|替《かへ》て、|誠《まこと》の|道《みち》に|立帰《たちかへ》らんと、|今《いま》に|立別《たてわ》けが|初《はじ》まりて、ヂリヂリ|舞《まい》を|致《いた》さな|成《な》らんぞよ。|今《いま》に|実地《じつち》が|初《はじ》まるぞよ。
◎
|今度《こんど》の|御使《おつか》いは|一生懸命《いつせうけんめい》の|晴《は》れの|御用《ごよう》で|御用《ごよう》の|為仕舞《ししまい》であるから、|余程《よほど》の|覚悟《かくご》を|致《いた》して|居《を》らんと、|日本《にほん》の|末代《まつだい》の|耻《はじ》になるから、|神《かみ》が|付《つ》いて|参《まい》りて|色々《いろいろ》と|手伝《てつど》ふて、|手柄《てがら》を|差《さ》して|与《や》ろうと|思《おも》へども、|肉体《にくたい》は|日本《にほん》でも、|肝心《かんじん》の|霊魂《みたま》が|外国《がいこく》で|育《そだ》ててあるから、モ|一《ひ》とつと|云《い》ふ|所《ところ》で|引《ひ》けを|取《と》るぞよ。|神《かみ》は|充分《じゆうぶん》に|夫《そ》れでも|出来《でき》るだけの|守護《しゆごう》は|致《いた》してやるから、|元《もと》の|誠《まこと》の|日本魂《やまとだましい》でないと|能《よ》う|貫《つらぬ》く|事《こと》が|六《むづ》ケ|敷《しい》から、|守護神《しゆごうじん》に|気《き》を|付《つ》けるぞよ。|何《ど》れも|此《こ》れも|是《これ》ならと|云《い》ふ|身魂《みたま》が|一《ひと》つもないから、|今度《こんど》の|御使《おつかい》に|行《ゆ》くのは、|未《ま》だ|中《なか》でもマシナ|守護神《しゆごうじん》であるぞよ。
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|天地《てんち》の|剖判《わか》れた|初《はじま》りから、|邪気《じやき》|凝《かた》まつて|発生《わい》て|出《で》た|悪《あく》の|種《たね》が、|漸次《だんだん》|成長《せいてう》して、|邪鬼《じやき》と|大蛇《をろち》と|悪狐《よつあし》となり、|邪鬼《じやき》には|二本《にほん》の|角《つの》が|生《は》え、|大蛇《をろち》は|八頭八尾《やつをやつがしら》|一体《いつたい》となり、|悪狐《きつね》は|金毛九尾白面《よつあし》の|妖魅《よ》と|化《な》りて、|三千世界《さんぜんせかい》を|魔《ま》の|国《くに》に|変化《かえ》て|了《しも》ふ|悪《わる》い|企《たく》みをいたして、|茲《ここ》まではトントン|拍子《びやうし》に|九分九厘《くぶくりん》まで|自由《じゆう》に|致《いた》して、|今《いま》|一厘《いちりん》と|云《い》ふ|所《ところ》になりた|折《をり》に|斯《この》|世《よ》に|無《な》いと|思《おも》ふて|居《を》りた|善《ぜん》|一筋《ひとすじ》の|生神《いきがみ》が|現《あら》はれたので|在《あ》るから、|悪《あく》の|頭《かしら》が|死物狂《しにものぐる》ひで|働《はたら》いて|居《を》るが、モウ|永《なが》くは|続《つづ》きは|致《いた》さんぞよ。|邪鬼《じやき》は|世界中《せかいぢう》を|自由自在《じゆうじざい》に|荒廻《あらまわ》りて、|斯世《このよ》を|乱《みだ》さうと|掛《かか》りて|居《を》るから、|八頭八尾大蛇《おろち》は|露国《ろこく》の|土地《とち》に|育《そだ》ちて、|唐天竺《からてんじく》までも|混《ま》ぜ|返《かへ》し、|其《その》|国《くに》の|王《わう》の|身魂《みたま》を|使《つか》ふて、|色々《いろいろ》と|体主霊従《あく》の|経綸《しぐみ》を|致《いた》して、|終《しまい》には|其《その》|国《くに》の|王《わう》まで|苦《くるし》めて|世《よ》に|落《をと》し、|露国《ろこく》と|独逸《どいつ》の|王《わう》を|亦《ま》た|道具《だうぐ》に|使《つか》ふて、|同《おな》じく|其《その》|王《わう》を|苦《くる》しめ|世《よ》に|落《をと》して、|悪魔《あくま》は|蔭《かげ》から|舌《した》を|出《だ》して、まだ|飽《あ》き|足《た》らいで|大海《たいかい》を|越《こ》え、|更《さら》に|仕組《しぐみ》を|致《いた》して、|終《しまい》には|日《ひ》の|本《もと》へ|渡《わた》りて|来《く》る、|悪《わる》い|経綸《しぐみ》を|致《いた》して|居《を》るが、|道具《だうぐ》に|使《つか》はれる|肉体《にくたい》は|誠《まこと》に|気《き》の|毒《どく》なものであるぞよ。|今《いま》に|神国《しんこく》へ|手《て》を|出《だ》したら、|亦《ま》た|露国《ろこく》や|独逸《どいつ》の|大将《たいせう》の|様《やう》に|落《を》ちて|苦《くる》しむが、|神《かみ》は|世界《せかい》の|人民《じんみん》が|可愛想《かあいそう》なから、|三千世界《さんぜんせかい》の|総方《そうほう》の|守護神《しゆごうじん》に、|地《ち》の|高天原《たかあまはら》から|気《き》を|注《つ》けて|与《や》りて|居《を》るなれど。|余《あま》りの|甚《ひど》い|曇《くも》り|方《かた》で|在《あ》るから、チツトも|理解《りかい》が|出来《でき》ぬから、|残念《ざんねん》ながら|眼《め》に|物《もの》を|見《み》せてやらねば、|改心《かいしん》させて|助《たす》ける|方法《ほうほう》が|無《な》いから、|是《これ》からドンナ|事《こと》が|出《で》て|来《く》るか|知《し》れんから、|世界中《せかいぢう》の|守護神《しゆごうじん》に|重《かさ》ねて|気《き》を|付《つ》けて|在《あ》るぞよ。|大直日主命《おほなをひぬしのみこと》は|御魂《みたま》となりて、|日々《にちにち》|世界《せかい》の|守護神《しゆごうじん》に、|説《と》き|諭《さと》しに|廻《まわ》りて|居《を》るから、|因縁《いんねん》ありて|神界《しんかい》の|事《こと》の|判《わか》る|守護神《しゆごうじん》を、|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》、|地《ち》の|高天原《たかあまはら》へ|引寄《ひきよ》して、|御用《ごよう》を|致《いた》さすから、|大本《おほもと》の|内部《ないぶ》は|一日増《いちにちまし》に|忙《せ》はしく|成《な》るから、|御苦労《ごくろう》であれど、|三千世界《さんぜんせかい》に|又《また》と|無《な》い|結構《けつこう》な|御用《ごよう》であるから、|何事《なにごと》も|惟神《かんながら》に|任《ま》かして|仲良《なかよ》く|致《いた》して、|理窟《りくつ》を|止《や》めて、|各自《めいめい》の|御魂《みたま》|相応《さうをう》の|活動《はたらき》をいたして|下《くだ》され。|今《いま》が|肝心《かんじん》|要《かな》めの|性念場《せうねんば》で|在《あ》るぞよ。|八頭八尾大蛇《あくのかしら》が十億の|眷属《けんぞく》を|使役《つか》ふて、|世界《せかい》の|人民《じんみん》に|憑《うつ》りて、|人民《じんみん》の|守護神《しゆごうじん》を|一々《いちいち》|押込《をしこめ》て、|御魂《みたま》を|薩張《さつぱ》り|曇《くも》らして|了《しも》ふて、|世界《せかい》の|人民《じんみん》に|体主霊従《あく》の|行《や》り|方《かた》を|致《いた》さして、トドの|釣《つま》りは|世界《せかい》の|人民《じんみん》を|絶《た》やす|経綸《しぐみ》を|致《いた》して|居《を》るので|在《あ》るから、|何程《なにほど》|誠《まこと》の|生神《いきがみ》が|言《い》ふて|聞《き》かして|与《や》りても、|各自《めいめい》の|悪魔《あくま》が|邪魔《じやま》いたして、|肝心《かんじん》の|守護神《しゆごうじん》に|聞《き》かさぬ|様《やう》に|垣《かき》を|致《いた》すから、|世界《せかい》の|人民《じんみん》の|改心《かいしん》が|出来《でき》ぬのも、|無理《むり》なき|事《こと》であるぞよ。|今《いま》に|悪魔《あくま》が|世界中《せかいぢう》の|人民《じんみん》を|絶《た》やして、|魔《ま》の|国《くに》に|致《いた》さうと|思《おも》ふて|居《を》れど、|世《よ》の|本《もと》の|生神《いきがみ》が|日《ひ》の|本《もと》の|国《くに》には|隠《かく》してありたから、|天晴《あつぱれ》|今度《こんど》は|元《もと》の|生神《いきがみ》|国常立之尊《くにとこたちのみこと》が、|地《ち》の|高天原《たかあまはら》に|現《あら》はれて、|悪神《あくがみ》の|企《たく》みを|根底《こんてい》から|転覆《ひつくりかへ》して、|化《ば》ケを|現《あら》はして、|世界《せかい》の|人民《じんみん》を|助《たす》けるので|在《あ》るから、|其《その》|御用《ごよう》を|手伝《てつだ》い|致《いた》させる|人民《じんみん》、|守護神《しゆごうじん》を|斯《この》|大本《おほもと》へ|引寄《ひきよ》して|居《を》るので|在《あ》るから、|充分《じゆうぶん》に|心配《こころくば》りをして、|是《これ》から|大本《おほもと》へ|寄《よ》りて|来《く》る|守護神《しゆごうじん》、|人民《じんみん》を|丁寧《ていねい》に|指導《しだう》|致《いた》して|下《くだ》され。|是《これ》が|大本《おほもと》の|役員《やくいん》の|御用《ごよう》で|在《あ》るぞよ。|亦《ま》た|金毛九尾白面悪狐《よつあしのかしら》は|世界《せかい》の|国々《くにぐに》の|一番《いちばん》に|力《ちから》の|在《あ》る|者《もの》の|女房《にようぼう》に|憑《うつ》りて、|国《くに》を|乱《み》だしに|一生懸命《いつせうけんめい》に|憑《うつ》りて、|世界《せかい》の|大将《たいせう》を|苦《くる》しめに|世《よ》に|落《をと》す|企《たく》み|斗《ばか》り|致《いた》して、|眷属《けんぞく》を|沢山《たくさん》|使《つか》ひ、|人民《じんみん》の|女房《にようぼう》や|娘《むすめ》の|肉体《にくたい》へ|這入《はい》り|込《こ》み、|体主霊従《あく》の|行《や》り|方《かた》で|神《かみ》の|御用《ごよう》を|致《いた》す|男子《なんし》を、|尾《を》の|先《さき》の|玉《たま》の|光《ひかり》りで|眼《め》を|眩《くら》まして、|一度《いちど》に|世界《せかい》を|混《ま》ぜ|返《かへ》し、|潰《つぶ》す|事《こと》に|掛《かか》りて|居《を》るが、|是《これ》に|気《き》の|付《つ》く|人民《じんみん》が|少《すく》ないから、|三千世界《さんぜんせかい》の|立直《たてなを》しが|後《をく》れるので|在《あ》るぞよ。|神《かみ》は|茲《ここ》|三年《さんねん》の|間《あいだ》に|立替《たてかへ》る|経綸《しぐみ》であれども、|思《おも》ふたよりは|曇《くも》りが|甚《ひど》いから、|肝心《かんじん》の|柱《はしら》が|寄《よ》り|難《にく》いので、|神《かみ》は|心《こころ》を|焦慮《あせ》る|斗《ばか》りであるぞよ。|日本《にほん》の|人民《じんみん》の|中《なか》の|因縁《いんねん》の|御魂《みたま》が|早《はや》く|大本《おほもと》へ|参《まい》りて、|身魂《みたま》を|水晶《すいしよう》に|研《みが》ひて、|元《もと》の|日本魂《やまとだましい》に|立帰《たちかへ》りて、|五六七《みろく》の|神政《よ》の|経綸《しぐみ》の|御用《ごよう》に|掛《かか》るやうに、|上下《うへした》の|身魂《みたま》が|揃《そろ》はんと|段々《だんだん》と|後《をく》れる|斗《ばか》りで|在《あ》るぞよ。|今《いま》の|人民《じんみん》は|神界《しんかい》の|深《ふか》い|経綸《しぐみ》が|判《わか》りて|居《を》らんなり、|亦《ま》た|時機《じき》が|来《く》るまでは|何人《なにびと》にも|明《あ》かす|訳《わけ》には|行《ゆ》かぬから、|解《わか》らぬのは|最《もつと》もの|事《こと》で|在《あ》れども、|余《あま》り|良《よ》き|事《こと》ばかりが|来《く》るやうに|思《おも》ふて、|待《ま》つ|斗《ばか》りでは|約《つま》らんぞよ。|思《をも》いの|違《ちが》ふ|御方《おかた》|沢山《たくさん》に|出来《でき》るぞよ。
T80127
|大正《たいせう》八年一月廿七日
|現《あら》はれて|間《ま》|無《な》く|隠《かく》るる|西《にし》の|空《そら》、|二日《ふつか》の|月《つき》は|上弦《ぜうげん》の、|敏鎌《とがま》の|如《ごと》き|鋭鉾《えいほう》を、|暫《しば》し|隠《かく》して|武蔵野《むさしの》の、|草木《くさき》も|靡《なび》く|時津風《ときつかぜ》、|時《とき》を|松風《まつかぜ》|梅《うめ》ケ|香《か》の、|薫《かほ》る|小《ちい》さき|神《かみ》の|森《もり》に、|三五《さんご》の|月《つき》は|澄渡《すみわた》り、|谷《たに》の|戸《と》|開《あ》けて|鴬《うぐひす》の、|声《こゑ》も|長閑《のどか》な|足御代《たるみよ》の、|竹《たけ》の|園生《そのふ》の|清《きよ》くして、|功績《いさほ》も|太《ふと》く|村肝《むらきも》の、|心《こころ》の|奥《おく》は|朗《ほが》らかに、|皇大神《すめおほかみ》に|捧《ささ》げ|奉《まつ》りし|真心《まごころ》の、|千歳《ちとせ》の|鶴《つる》の|替玉《かへだま》と、|仕《つか》えて|誉《ほま》れを|酉《とり》の|年《とし》、|四十四度《よんじうよたび》の|紀元節《きげんせつ》、|五六七《みろく》の|神代《かみよ》の|初春《はつはる》ぞ、|正《ただ》しき|友《とも》の|寄《よ》り|集《つど》い、|雄々《をを》しき|清《きよ》き|活動《はたらき》に、|助《たす》けの|神《かみ》と|表《あら》はれて、|雲井《くもい》に|高《たか》き|高松《たかまつ》の、|八重《やえ》の|玉垣《たまがき》いと|赤《あか》き、|心《こころ》の|色《いろ》は|日月《にちげつ》の、|光《ひかり》に|疑《うたが》ふ|尉《ぜう》と|姥《うば》、|鶴《つる》は|千年《せんねん》|亀《かめ》|万年《まんねん》、|東方朔《とうほうさく》の|九千年《きうせんねん》、|栄《さか》え|三浦《みうら》の|王統家《おうすけ》は、|日夜久《ひやく》|睦《むつ》まじく|神国《しんこく》の|神世《かみよ》の|姿《すがた》|備《そな》はりて、|三千世界《さんぜんせかい》の|太平《たいへい》を、|松竹梅《まつたけうめ》の|経綸《しぐみ》ぞよ。|辛《かのと》の|酉《とり》の|紀元節《きげんせつ》、四四十六の|花《はな》の|春《はる》、|世《よ》の|立替《たてかへ》|立直《たてなを》し、|凡夫《ぼんぷ》の|耳《みみ》も|菊《きく》の|年《とし》、九月八日のこの|仕組《しぐみ》。
|天津国玉《あまつくにたま》、|国津御魂《くにつみたま》、|石凝姥《いしこりどめ》の|神御魂《かんみたま》、|金銀竜《きんぎんりやう》の|神馬《しんめ》の|御魂《みたま》、|高天原《たかあまはら》に|納《をさ》まりて、|天下《てんか》|太平《たいへい》、|千秋万歳《せんしうばんざい》|万々歳《ばんばんざい》、|七福神《しちふくじん》の|楽遊《らくあそ》び、|豊受《とようけ》の|神《かみ》の|豊国《とよくに》の、|主《ぬし》と|現《あら》はれ|真寸鏡《ますかがみ》。
T80206
大正八年二月六日
|松《まつ》の|世《よ》の|神《かみ》の|経綸《しぐみ》も|近付《ちかづ》きて、|来《く》るか|来《く》るかと|沓島潟《めしまがた》、|波打際《なみうづきわ》に|待《ま》ち|兼《かね》し|浦《うら》の|松風《まつかぜ》|音《おと》|清《きよ》く|目無堅間《めなしかたま》の|神船《かみぶね》は|竜宮館《りうぐうやかた》を|漕出《こぎい》でて|綾《あや》の|高天原《たかあまはら》へ|迎《むか》へ|遷《かへ》りし|艮《うしとら》の|皇大神《すめおほかみ》の|神力《しんりき》を、|雲井《くもい》の|空《そら》に|輝《かが》かす、|常磐堅磐《ときはかきは》の|神国《しんこく》は、|大《ひろ》く|正《ただ》しき|神人《かみびと》の|真正《まこと》の|姿《すがた》も|巳《み》の|年《とし》に………|艮坤《ごんこん》の|山田《やまだ》の|土《つち》と|播磨潟《はりまがた》、|磯《いそ》|吹《ふ》く|風《かぜ》に|消《き》ゆる|火煙《ほけむ》り、|瑞《みづ》の|身魂《みたま》の|晴《は》れ|戦《いく》さ。|天《あめ》の|八重雲《やえくも》|吹払《ふきはら》ひ|地《ち》の|妖霧《ようむ》をも|掃《は》き|清《きよ》め、|上《かみ》と|下《しも》とが|睦《むつ》び|合《あ》ふ|実《げ》に|面白《おもしろ》の|神《かみ》の|世《よ》の|来《きた》る|時《とき》まで|国民《くにたみ》は|一《ひと》つ|心《こころ》に|霊主体従《ひのもと》の|神《かみ》に|習《なら》ひて|能《よ》く|忍《しの》べ、|御空《みそら》は|震《ふる》ひ|地《ち》は|揺《ゆす》り、|黒雲《くろくも》|四方《よも》に|立篭《たちこ》めて、|神《かみ》の|光《ひかり》も|日月《じつげつ》も|暫時《しばし》の|間《あいだ》は|丹波《あかなみ》の|天《あま》の|岩戸《いわと》に|隠《かく》れます、|山川《やまかわ》|動《どよ》み|草木《くさき》|枯《か》れ、|海河《うみかわ》|悉々《ことごと》|泣干《なきほ》して、|黒白《あやめ》も|分《わ》かぬ|暗《やみ》の|世《よ》を|照《てら》し|返《かへ》して|艮《うしとら》の|神《かみ》の|稜威《みいづ》は|四方《よも》の|国《くに》、|百八十国《ももやそくに》の|果《はて》までも|届《とど》かぬ|隈《くま》もあら|尊《たふ》と|名《な》も|高砂《たかさご》の|浦《うら》の|松風《まつかぜ》|吹《ふ》き|上《あ》げて、|千歳《ちとせ》の|鶴《つる》も|万代《まんだい》の|亀《かめ》も|勇《いさ》みて|舞下《まいく》だる|竜宮館《りうぐうやかた》の|神国《かみくに》の|湯津桂《ゆつかづら》の|神木《みき》こそは、|枝葉《えだは》も|繁《しげ》り|根《ね》も|太《ふと》り、|天津日影《あまつひかげ》も|月影《つきかげ》も、|弥《いや》|常永《とこしえ》の|安息所《すみか》ぞと|玉《たま》の|一声《ひとこえ》|鳴《な》り|渡《わた》るスの|言霊《ことだま》や|畏《かしこ》こけれ。
T80121
大正八年一月廿一日 |旧《きう》同七年十二月廿二日
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|国常立尊《くにとこたちのみこと》|変性男子《へんぜうなんし》の|身魂《みたま》が、|地《ち》の|高天原《たかあまはら》|竜宮館《りうぐうやかた》に|大出口国直日主命《おほでぐちくになをひぬしのみこと》と|現《あら》はれて、|変性女子《へんぜうによし》の|手《て》を|借《か》りて|世界《せかい》の|事《こと》を|知《し》らすぞよ。|丹波《たんば》の|国《くに》は|斑鳩《いかるが》の、|一《ひ》イ|二《ふ》ウ|三《みつ》ツ|四《よ》ツ|、四尾《よつを》の|山《やま》の|尾上《をうへ》に|鰭《ひれ》|振《ふ》りて、|二度目《にどめ》の|神政《かみよ》を|世継玉山《よつわうざん》、|東表《ひがしをも》ての|一《ひと》つ|峰《みね》、|世界《せかい》の|神々《かみがみ》|集《あつま》りて、|猫《ねこ》も|杓子《しやくし》も|言問《ことと》ひなす、|不祥《ふじやう》の|現代《よ》を|清《きよ》めの|為《ため》の|神集《かむつど》ひ、|草《くさ》の|片葉《かきは》も|言止《ことや》めて、|天《あま》の|岩坐《いはくら》|押開《をしひら》き、|稜威《みいづ》も|高《たか》き|天王台《てんわうだい》、|神庭会議《さにはかいぎ》も|近《ちか》よりて、|世界《せかい》の|国《くに》の|国魂《くにたま》も、|丸《まる》く|治《をさ》まる|常立《とこたち》の、|動《うご》かぬ|御代《みよ》に|駿河《するが》|不二《ふじ》、|一度《いちど》に|開《ひら》く|兄《こ》の|花《はな》の、|三国一《さんごくいち》の|四方面《しほうめん》、|四方《よも》の|国々《くにぐに》|安国《やすくに》と、|定《さだ》め|奉《まつ》りて|万国《ばんこく》の、|悪神《あくがみ》ばらを|神息総艮《きりすと》の、|畏《かし》こき|神世《みよ》と|心《こころ》から、|仰《あふ》がせ|救《すく》ふ、|経綸《しぐみ》の|幕《まく》の|明烏《あけがらす》、|日《ひ》の|出《で》の|守護《しゆごう》の|大本《おほもと》に、|八桑枝《やくわゑ》|繁《しげ》り|山《やま》|青《あを》く、|水《みづ》さへ|清《きよ》き|由良川《よるだん》の、|流《ながれ》となりて|世《よ》を|洗《あら》ふ、|瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|御苦労《ごくろう》は、|茲《ここ》に|千坐《ちくら》の|置戸《をきど》|負《を》い、|百千万《ひやくせんまん》の|人民《じんみん》の、|罪《つみ》を|助《たす》けて|水晶《すいしよう》の、|松《まつ》の|神代《かみよ》の|礎《いしづえ》を、|築《きづ》き|上《あ》げたる|杵《きね》の|宮《みや》、|祭《まつ》るときはの|姫松《ひめまつ》を、|重《かさ》ねの|橋《はし》や|那智《なち》の|滝《たき》、|旭日《あさひ》に|向《むか》ひ|照妙《てるたへ》の、|綾部《あやべ》に|架《かか》る|黄金橋《こがねばし》、|二人《ふたり》の○○に|手《て》を|曳《ひか》れ、|天津御空《あまつみそら》の|大橋《おほはし》を、|勇《いさ》み|渡会神《わたらいかみ》の|宮《みや》、|天津神籬《あまつかむろぎ》|搗《つ》き|固《かた》め、|万世《よろづよ》|変《かわ》らぬ|磐境《いはさか》の、|神《かみ》の|経綸《しぐみ》を|三十年《みそとせ》の、|契《ちぎり》も|永《なが》く|今《いま》|十年《ととし》、|延《の》び|行《ゆ》く|糸《いと》の|最清《いときよ》く、|錦《にしき》|織《をり》なす|山屏風《やまびやうぶ》|引《ひ》き|廻《めぐ》らして|天神《あまつかみ》、|地祇《くにつやしろ》の|大本《おほもと》と|致《いた》す|経綸《しぐみ》ぞ|楽《たの》もしき。|神聖《しんせい》五年五月五日、|何《なに》が|出来《しゆつたい》いたすやら|天上《てんぜう》の|事柄《ことがら》であるから、|教主《きやうしゆ》も|守護神《しゆごうじん》も|今《いま》の|今《いま》まで|解《わか》らぬ|如《よ》うに|致《いた》して|在《あ》るぞよ。|此《こ》の|一輪《いちりん》の|経綸《しぐみ》を|知《し》りたものは、|天地《てんち》の|元《もと》の|誠《まこと》の|祖神《をやがみ》より|外《ほか》には|無《な》いから|人民《じんみん》は、|取越苦労《とりこしくろう》を|致《いた》さずに、|先《さき》の|栄《さか》えて|広《ひろ》き|世《よ》を|松《まつ》の|心《こころ》で|待《まつ》が|可《よい》ぞよ。
◎
|惟神真道弥広大出口国直日主《かんながらまみちいやひろおほでぐちなをひぬしのみこと》の|神言《みこと》は、|時節《じせつ》|参《まい》りて|地《ち》の|高天原《たかあまはら》を|立《た》ち|出《い》でて、|天《あめ》の|八重雲《やえくも》|押披《をしひら》き、|天上天下《てんぜうてんが》|四方《よも》の|国々《くにぐに》|隈《くま》も|落《を》ちず|審査《あらため》|済《す》ませ、|世継王《よつわう》の|山《やま》の|尾上《をうへ》に、|金竜《きんりやう》の|池《いけ》を|済《す》ませて、|常永《とことは》に|神国《しんこく》を|開《ひら》き|守《まも》るぞよ。|神威《しんい》も|高《たか》き|天王台《てんわうだい》、|心《こころ》を|爰《ここ》におくつきの、|深《ふか》き|経綸《しぐみ》の|鍵《かぎ》を|納《をさ》めて、|日本《にほん》の|一《いち》の|瀬《せ》や、|二《に》の|瀬《せ》|三《さん》の|世《よ》|水《みづ》|清《きよ》く、|直霊《なをひ》に|見直《みなほ》し|聞直《ききなほ》し、|詔《の》り|直《なを》したる|三《み》ツ|瀬川《せがは》、|五十鈴川《いそすずがは》は|涸《か》るる|共《とも》、|流《なが》れ|尽《つく》せぬ|玉川《たまがは》の、|水音《みづをと》のみは|千代八千代《ちよやちよ》、|齢《よはい》も|長《なが》き|鶴亀《つるかめ》の、|腹《はら》より|出《い》でし|礎《いしづえ》は、|御代《みよ》を|歎《なげ》きて|人民《たみ》|思《おも》ふ、|心《こころ》は|胸《むね》に|三千年《みちとせ》の、|世《よ》をうしとらに|築艮《つきかた》め、|天地《てんち》の|神々《かみがみ》|守護神《しゆごうじん》、|諸《もも》の|身魂《みたま》を|神国《しんこく》に、|救《すく》ひ|助《たす》くる|大神業《たいもう》に|使《つか》ふ|御魂《みたま》を|引寄《ひきよ》する|竜宮館《りうぐうやかた》の|火水《ひみつ》の|経綸《しぐみ》、|神《かみ》の|心《こころ》を|推量《すいれう》して、|身魂《みたま》を|早《はや》く|研《みが》き|上《あ》げ、|昔《むかし》の|神代《かみよ》の|初《はじ》めから、|架《か》け|渡《わた》したる|謎《なぞ》の|橋《はし》、|早《はや》く|渡《わた》りて|下《くだ》されよ。
T80125
|大正《たいせう》八年一月二十五日
|今《いま》の|人民《じんみん》は|我身《わがみ》の|神聖《しんせい》なる|天職《てんしよく》を|忘《わす》れて、|薩張《さつぱ》り|四《よ》ツ|足《あし》の|容器《いれもの》に|化《な》り|切《き》りて|了《しも》ふて|居《を》るから、|猛獣《けもの》の|餌《ゑさ》にするやうな|汚《きた》ない|腐肉《にく》を|食《く》ふて|美味《びみ》|美食《びしよく》と|驕《をご》り、|鳥獣《とりけもの》の|毛《け》や|皮《かは》を|身《み》に|纏《まと》ふては|美衣《びい》とか|礼服《れいふく》とか|申《もう》して|歓《よろ》こび、|罪悪《ざいあく》の|凝結《かたまり》た|金銀《きんぎん》で|立派《りつぱ》な|形《かたち》|斗《ばか》りの|住家《すみか》を|造《つく》りて、|美家《びか》とか|玉堂《ぎよくだう》とか|名《な》を|付《つ》け、|体欲《ていよく》に|耽《ふけ》つて|己《をのれ》の|寿命《いのち》を|削《けづ》りながら、|千年《せんねん》も|万年《まんねん》も|生《い》きる|心算《つもり》で、|何時《いつ》も|月夜《つきよ》と|春《はる》|斗《ばか》り|在《あ》るやうに|思《おも》ふて、|一寸《いつすん》|先《さ》きは|真《しん》の|暗《や》み、|是《これ》が|人間《にんげん》の|中《なか》の|結構《けつこう》な|紳士《しんし》と|申《もう》すもの。|紳士《しんし》か|獅子《しし》か|猛虎《もうこ》か|名《な》の|付《つ》けやうも|無《な》い|人三化七《にんげん》、|盲目《めくら》|千人《せんにん》|目開《めあ》き|一人《いちにん》の|譬《たとへ》の|世《よ》の|中《なか》、|訳《わけ》の|分《わか》らぬ|人民《じんみん》|斗《ばか》りが、|折角《せつかく》|無垢《むく》な|人間《にんげん》に|生《うま》れながら、|紳士《しんし》とか|虎《とら》とかの|行《や》り|方《かた》を|羨《うらや》んで、|金銀《きんぎん》さへ|蓄《たくわ》へたら|斯世《このよ》が|自由《じゆう》に|成《な》るやうに|思《をも》い|違《ちが》いを|致《いた》して、|又《また》も|四《よ》ツ|足《あし》の|中間入《なかまい》りを|致《いた》さうとするから、|世《よ》は|段々《だんだん》と|体主霊従《あく》が|盛《さか》へる|斗《ばか》りであるぞよ。|何程《なにほど》|神《かみ》が|可愛想《かあいそう》なと|思《おも》ふて、|言《い》ふて|聞《き》かして|与《や》りても、|腹《はら》の|底《そこ》に|誠《まこと》が|無《な》いから、|折角《せつかく》|方丈《ほうぜう》まで|成上《なりあが》りて|居《を》りた|髪長《かみなが》が、|傘《かさ》|一本《いつぽん》で|寺《てら》を|飛《と》び|出《だ》し、|俗人《ぞくにん》となりて|商業家《しやうげうか》に|逆戻《ぎやくもど》りした|大徳寺《だいとくじ》の|門弟《もんてい》さえ|出来《でき》るやうな|時節《じせつ》であるが、|一旦《いつたん》|神界《しんかい》から|神《かみ》の|綱《つな》を|掛《か》けられた|人民《じんみん》は、|一時《いちじ》は|思《おも》はくは|立《たて》てさして|与《や》るが、|又《ま》た|後《あと》で|縋《すが》りて|来《こ》ねば|成《な》らぬ|事《こと》が|見《み》え|透《す》いて|居《を》るから、|明治《めいじ》二十五年から|出口《でぐち》|直《なを》の|手《て》と|口《くち》とで、|大本《おほもと》の|大橋《おほはし》|越《こ》へて|未《ま》だ|先《さき》へ、|行方《ゆくえ》|分《わか》らず|後戻《あともど》り、|慢神《まんしん》すると|其《そ》の|通《とほ》りと|申《もう》して|気《き》が|付《つ》けて|在《あ》りたが、|今《いま》までに|斯《この》|大本《おほもと》には|沢山《たくさん》に|鏡《かがみ》が|出《だ》してあるぞよ。|親《をや》の|精神《せいしん》が|違《ちが》ふて|来《く》ると|子《こ》の|心《こころ》が|変《かわ》りて|来《く》るぞよ。|神《かみ》の|試験《ためし》に|逢《あ》ふて|直《す》ぐに|取違《とりちが》い|致《いた》すやうな|浅《あさ》い|信心《しんじん》はマサカの|時《とき》の|役《やく》に|立《た》たんから、|是《これ》から|神《かみ》は|素直《すなを》な|人民《じんみん》を|使《つか》はな|成《な》らんから、|未《ま》だ|未《ま》だ|神《かみ》は|気《き》を|曳《ひ》くぞよ。|其人《そのひと》の|心《こころ》|相応《さうをう》の|事《こと》を|致《いた》して、|誠《まこと》の|御用《ごよう》に|使《つか》ふものと|使《つか》はれんものとを|選《よ》り|立《たて》るぞよ。|大正《たいせう》|忠臣蔵《ちうしんぐら》の|御用《ごよう》に|立《た》つのは|我《わ》が|妻《つま》や|子《こ》に|気《き》を|曳《ひか》れて|信仰《しんじん》を|落《をと》すやうな|人民《じんみん》は、|肝心《かんじん》の|正念場《せうねんば》の|舞台《ぶたい》は|踏《ふま》さんぞよ。|誰《だれ》に|由《よ》らずこの|大本《おほもと》の|信心《しんじん》は|外《ほか》の|宗教《しうきやう》のやうに|思《おも》ふて|居《を》ると|大間違《おほまちが》いが|出来《でき》て|来《き》て、|中途《ちうと》に|迯《に》げ|出《だ》すぞよと|申《もう》して|在《あ》りたが、コンナ|大気違《おほきちが》いやら|大化物《おほばけもの》の|致《いた》す|神界《しんかい》の|御用《ごよう》は、|三年《さんねん》や|五年《ごねん》の|信仰《しんじん》では、|何程《なにほど》|智者《ちしや》でも|学者《がくしや》でも|判《わか》りは|致《いた》さぬぞよ。|利己主義《われよし》の|人民《じんみん》は|少《すこ》し|金《かね》でも|儲《もう》[#底本では「設」]けると、もう|是《これ》で|沢山《たくさん》と|申《もう》して|後《あと》へ|退《ひ》くが、|此《こ》の|大本《おほもと》はソンナ|小《ちい》さい|経綸《しぐみ》でないぞよ。この|大本《おほもと》の|経綸《しぐみ》は|稲荷山《いなりやま》の|白狐《しろぎつね》や|古寺《ふるでら》の|古狸《ふるだぬき》や、|蛇《へび》の|身魂《みたま》の|守護《しゆごう》が|除《の》かぬと、|少《ちつ》とも|見当《けんとう》が|判《わか》らんぞよ。|鼻高《はなだか》では|又《また》|判《わか》らず、|少《すこ》し|神徳《しんとく》を|貰《もら》ふて|布教《ふきやう》でもする|様《やう》になると、|直《す》ぐに|鼻《はな》を|隆《たか》くいたすなり、○○には|鞍馬山《くらまやま》が|在《あ》るから、|鼻高《はなだか》が|多《おほ》いのは|無理《むり》はないぞよ。|守護神《しゆごうじん》が|鼻高《はなだか》であると、|肉体《にくたい》が|知《し》らぬ|間《ま》に|鼻高《はなだか》に|成《な》りて|居《を》るから、|其《その》|高《たか》い|鼻《はな》が|両眼《め》の|邪魔《じやま》をいたして、|向《むか》ふも|見《み》へず、|上《うへ》は|猶更《なほさら》|見《み》えず、|足元《あしもと》は|天《てん》で|分《わか》らぬから、|歩行《ある》くのも|全然《まるで》|暗雲《やみくも》で、|危《あや》ふて|見《み》て|居《を》れんから、|因縁《いんねん》のある|身魂《みたま》は|夫《そ》れでも|使《つか》ふて|与《や》らねば|成《な》らぬから、|神《かみ》が|鼻《はな》をへシ|折《を》つて|了《しも》ふぞよ。|神《かみ》から|折《を》られん|先《さき》に|鼻《はな》を|低《ひく》ふいたして、|真心《まごころ》になる|人民《じんみん》を|待兼《まちかね》て|居《を》るぞよ。|是《これ》から|神界《しんかい》は|正念場《せうねんば》と|成《な》るから、|段々《だんだん》と|通常《つね》の|人民《じんみん》には|判《わか》らんやうに|一旦《いつたん》は|致《いた》さすから、|誠《まこと》|無《な》き|欲信心《よくしんじん》いたして|居《を》る|人民《じんみん》は、|御蔭《おかげ》を|落《をと》して|立寄《たちよ》れんやうに|成《な》るから|心得《こころえ》て|居《を》りて|下《くだ》され。|引掛戻《ひつかけもど》しの|仕組《しぐみ》、|月《つき》の|象《かたち》の|御簾《みす》の|中《うち》、|日《ひ》に|日《ひ》に|変《かわ》る|大本《おほもと》の|中《なか》の|様子《やうす》、|付《つ》け|留《とめ》て|置《お》いて|下《くだ》されよと|申《もう》して|在《あ》ろうがな。みす|商売《せうばい》は|夏《なつ》の|最中《さいちう》、|背中《せなか》を|割《わ》つて|出《で》る|瀬虫《せみ》の、|後《あと》の|脱殻《ぬけがら》ト子|川《がは》の、|和知《わち》の|流《なが》れに|身《み》を|落《をと》したことが|在《あ》ろうがな。|善《ぜん》と|悪《あく》との|鏡《かがみ》の|出《で》る|世界《せかい》の|大本《おほもと》ぞよ。
T80125
|大正《たいせう》八年一月二十五日
|三千世界《さんぜんせかい》|一度《いちど》に|開《ひら》く|梅《うめ》の|花《はな》、|開《ひら》いて|散《ち》りて|実《み》を|結《むす》び、スの|種《たね》までも|蒔配《まくば》りて、|三千世界《さんぜんせかい》を|一《ひと》つに|丸《まる》めて、|至仁至愛《みろく》の|神政《かみよ》に|立直《たてなを》す|経綸《しぐみ》であるから、|此《こ》の|大本《おほもと》へ|立寄《たちよ》る|役員《やくいん》は、|皆《みな》|昔《むかし》の|神代《かみよ》の|太初《はじめ》から、|身魂《みたま》に|深《ふか》い|因縁《いんねん》が|在《あ》りて、|切《き》つても|断《き》れぬ|親子《をやこ》|兄弟《けうだい》で|在《あ》れども、|現界《このよ》が|余《あま》り|体主霊従《あく》の|行方《やりかた》の|世《よ》に|成《な》りて|居《を》るから、|御魂《みたま》も|共《とも》にくもりて|了《しも》ふて、|親兄弟《をやけうだい》も|顔《かほ》を|合《あわ》して|居《ゐ》ながら、|薩張《さつぱり》|判《わか》らんやうに|成《な》りて、|知《し》らず|知《し》らずに|神《かみ》の|綱《つな》で|引寄《ひきよ》せられ、|久《ひさ》し|振《ぶり》の|親子《をやこ》|兄弟《けうだい》の|対面《たいめん》で|在《あ》るから、|互《たがい》に|仲良《なかよ》く|致《いた》して、|神界《しんかい》の|御用《ごよう》を|致《いた》して、|天地《てんち》の|先祖《せんぞ》の|御用《ごよう》を|勤《つと》めて、|今度《こんど》の|二度目《にどめ》の|岩戸《いわと》を|開《ひら》いて|下《くだ》されよ。|神《かみ》は|人民《じんみん》を|道具《だうぐ》に|使《つか》ふて|致《いた》さねば、|神《かみ》の|姿《すがた》のままでは|現界《このよ》の|立直《たてなを》しは|出来《でき》んから、|神《かみ》が|懸《うつ》りて|致《いた》すから、|此《こ》の|大本《おほもと》へ|引寄《ひきよ》せられた|人民《じんみん》は|素直《すなを》に|致《いた》して、|神《かみ》の|申付《もうしつ》ける|事《こと》チツト|無理《むり》じやと|思《おも》ふても|人民《じんみん》では|分《わか》らぬ|経綸《しぐみ》で|在《あ》るから、|神《かみ》は|親《をや》であるから、|無理《むり》いふ|親《をや》に|仕《つか》へると|思《おも》ふて|辛抱《しんぼう》して|御用《ごよう》を|聞《き》いて|下《くだ》されたら、|跡《あと》でコンナ|結構《けつこう》な|事《こと》であつたかと|申《もう》して|雀躍《こをど》りを|致《いた》さして、|夫《そ》れ|夫《ぞ》れに|手柄《てがら》をさして、|御魂《みたま》は|世界《せかい》の|守護神《しゆごうじん》と|祭《まつ》りて|与《や》るなり、|肉体《にくたい》は|亦《ま》た|斯《この》|世《よ》に|無《な》い|結構《けつこう》な|事《こと》に|致《いた》して、|万劫末代《まんごうまつだい》|名《な》を|残《のこ》さして|御礼《おれい》を|申《もう》すぞよ。
|燈火《ともしび》の|消《き》ゆる|世《よ》の|中《なか》|今《いま》なるぞ、|差漆《さしそへ》|致《いた》す|種《たね》ぞ|恋《こひ》しきと|申《もう》して、|明治《めいじ》三十三年に|筆先《ふでさき》に|出《だ》して|待《ま》ち|兼《かね》て|居《を》りたが、|変性女子《へんぜうによし》が|明治《めいじ》四十二年になりて、|大本《おほもと》の|神《かみ》の|経綸《しぐみ》が|判《わか》りかけて|来《き》たから、|時節《じせつ》に|応《おう》じて|差漆《さしそへ》の|種《たね》を|引寄《ひきよ》したが、|皆《みな》|一心《いつしん》に|御用《ごよう》いたして|下《くだ》さりて、|追々《をいをい》と|大本《おほもと》の|経綸《しぐみ》が、|人民《じんみん》にもチツトは|見当《けんとう》が|取《と》れるやうに|成《な》りて|来《き》たから、モウ|大分《だいぶ》|揃《そろ》ふたから、|是《これ》から|研《みが》ひて|誠《まこと》の|御用《ごよう》にかかりて|下《くだ》され。|古《むかし》から|未《ま》だ|斯《この》|世《よ》には|有《あ》りた|事《こと》も|聞《き》いた|事《こと》もない|大神業《たいもう》であるぞよ。|神《かみ》が|余《あま》り|喧《やか》ましく|改心《かいしん》して|下《くだ》されと|何時《いつ》までも|申《もう》すから、|今《いま》の|役員《やくいん》の|中《なか》には、|此《こ》うして|各自《めいめい》が|今《いま》までの|結構《けつこう》な|地位《ちい》や|職掌《しよく》を|止《や》めて、|家《いへ》も|身《み》も|宝《たから》も|捨《すて》た|同様《よう》に|御用《ごよう》を|聞《き》き、|我《われ》の|物《もの》を|衣食《いしよく》して、|月給《げつきゆう》|一銭《いつせん》も|戴《いただ》くで|無《な》し、|力《ちから》|一杯《いつぱい》|金銀《きんぎん》まで|神様《かみさま》へ|献上《けんぜう》して、|一心《いつしん》に|尽《つく》くして|居《を》るこの|真心《まごころ》をまだ|知《し》つて|呉《く》れぬ、|六《むつ》ケ|敷《しい》|処《とこ》|判《わか》らぬ|神《かみ》じやと|思《おも》ふ|御方《おかた》も|在《あ》ろうも|知《し》れんなれど、|何《なに》をいふても|変性女子《へんぜうによし》は|大化者《おほばけもの》なり、|三代《さんだい》は|若《わか》い|女《をんな》の|事《こと》なり、|善《ぜん》の|鏡《かがみ》を|出《だ》して|大本《おほもと》の|神《かみ》の|名《な》を|出《だ》して|下《くだ》さるのは|役員《やくいん》であるから、|神《かみ》は|皆《みな》の|役員《やくいん》の|真心《まごころ》は|百《ひやく》も|承知《せうち》|千《せん》も|合点《がつてん》であれど、|万一《まんいち》の|遠慮《ゑんりよ》いたして|執念深《くどう》う|腹《はら》が|立《た》つほど、|不調法《ぶちやうほう》と|取違《とりちが》いの|無《な》いやうに|気《き》を|注《つ》けるので|在《あ》るぞよ。この|大本《おほもと》へ|立《たち》よる|身魂《みたま》は|皆《みな》|昔《むかし》から|親子《をやこ》|兄弟《けうだい》の|因縁《いんねん》が|深《ふか》いのであるから、|毫末《ちつ》とも|扣《ひか》えずに、|身内《みうち》であるから|厭《いや》な|事《こと》も|申《もう》すので|在《あ》るから、|神《かみ》が|何《なに》を|申《もう》しても|気《き》にかけぬ|如《よ》うに|致《いた》して、|我一《われいち》と|神界《しんかい》の|御用《ごよう》をいたして|下《くだ》されよ。|今年《ことし》の|旧《きう》の七月十二日までに、|大略《あらまし》の|因縁《いんねん》の|身魂《みたま》を|大本《おほもと》へ|引寄《ひきよ》せるから、|大本《おほもと》の|役員《やくいん》は|充分《じゆうぶん》に|気《き》を|注《つ》けて|下《くだ》されよ。|夫《そ》れまでに|肝心《かんじん》の|御魂《みたま》を|引寄《ひきよ》せるぞよ。|毎時《いつも》|出口《でぐち》|直《なを》の|筆先《ふでさき》で、|跡《あと》な|烏《からす》が|羽翼《はがい》が|強《つよ》いから、|後《をく》れん|如《よ》うに|身魂《みたま》を|研《みが》いて|下《くだ》されと|申《もう》して|在《あ》ろうがな。|皆《みな》その|通《とほ》りになるから、ドウゾ|後《をく》れんやうに|致《いた》して|下《くだ》されよ。|手長彦《てながひこ》|手長姫《てながひめ》に|心《こころ》を|配《くば》りて|下《くだ》され、|斯《こ》んな|酷《きび》しき|大本《おほもと》の|中《なか》へでも|這入《はい》り|込《こん》で|来《く》るぞよ。|油断《ゆだん》いたすと|終《しまい》には|神《かみ》の|名《な》を|汚《けが》す|事《こと》に|成《な》るぞよ。
◎
|人民《じんみん》と|申《もう》すものは|気《き》の|短《みじか》いもので|在《あ》るから、|神《かみ》の|申《もう》した|事実《こと》が|一年《いちねん》|後《をく》れても|六《むつ》ケ|敷《しい》|顔《かほ》を|致《いた》すなり、|何《なに》を|申《もう》しても|昔《むかし》から|未《ま》だ|無《な》い|大神業《たいもう》であるから、|物事《ものごと》に|依《よ》りてはチツト|位《くらい》は|延《の》びる|事《こと》が|有《あ》るなり、|人民《じんみん》を|神《かみ》は|一人《いちにん》でも|余計《よけい》に|改心《かいしん》さして|助《たす》けてやりたいから、|延《の》ばせる|丈《だ》けは|延《の》ばしたいなり、|人民《じんみん》は|良《よ》き|事《こと》|斗《ばか》り|来《く》る|様《やう》に|思《おも》ふて、|浅《あさ》い|考《かんが》へを|致《いた》して|首《くび》を|伸《のば》して|待《ま》つやうな|心《こころ》で|居《を》るなり、|薩張《さつぱ》り|神《かみ》と|人民《じんみん》とは|思《おも》ひが|反対《はんたい》であるから、|神《かみ》も|中々《なかなか》|骨《ほね》が|折《を》れるぞよ。|誰《だれ》も|彼《かれ》も|綾部《あやべ》|綾部《あやべ》と|申《もう》して|出《で》て|参《まい》りても、|身魂《みたま》の|因縁《いんねん》だけの|事《こと》よりは|出来《でき》んのであるから、|神《かみ》の|道《みち》の|判《わか》りた|人民《じんみん》なら|何処《どこ》に|居《を》りても、|神徳《しんとく》は|渡《わた》して|手柄《てがら》を|致《いた》さすから、|余《あま》りあはてて|下《くだ》さると|却《かへつ》て|神《かみ》が|迷惑《めいわく》を|致《いた》すぞよ。|大本《おほもと》の|中《なか》の|役員《やくいん》に|誠《まこと》の|事《こと》が|六七分《ろくしちぶ》まで|解《わか》りて|来《き》て、|充分《じゆうぶん》に|身魂《みたま》が|研《みが》ける|迄《まで》は、|世《よ》の|立替《たてかへ》が|初《はじ》まると、|却《かへ》つて|神《かみ》も|役員《やくいん》も|困《こま》るから、|三千年《さんぜんねん》の|仕組《しぐみ》を|水《みづ》の|泡《あわ》には|出来《でき》んから、|地固《ぢがた》めには|充分《じゆうぶん》の|骨《ほね》が|折《を》れるから、チツト|位《くらい》|後《をく》れたと|申《もう》して|心《こころ》の|変《かわ》るやうな|事《こと》では、|斯《こ》んな|大望《たいもう》は|到底《とうてい》|勤《つと》まらんぞよ。|一人《いちにん》でも|因縁《いんねん》の|身魂《みたま》を|余計《よけい》に|改心《かいしん》さしたいのは|神《かみ》の|至仁至愛《みろく》の|精神《せいしん》であるぞよ。|夫《そ》れで|大本《おほもと》の|中《なか》から|神《かみ》と|同《おな》じ|心《こころ》に|成《な》りて|呉《く》れよと、クドウ|申《もう》すのであるぞよ。|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》が一二年も|延《の》びたとすれば、|今《いま》の|人民《じんみん》は|悪《あく》が|未《ま》だ|消《き》えて|居《を》らぬから、|又《ま》た|神《かみ》に|不足《ふそく》を|申《もう》すなり、|子《こ》を|戻《もど》して|呉《く》れ|娘《むすめ》を|返《かへ》せと|申《もう》すものも|出来《でき》るかも|知《し》れぬが、|其所《そこ》を|惟神《かんながら》に|任《まか》して、ヂツト|堪《こら》えて|待《ま》つだけの|度胸《どきやう》がないと、|肝腎《かんじん》の|御蔭《おかげ》に|外《は》づれて|了《しも》ふぞよ。|後《あと》の|悔悟《こうかい》は|間《ま》に|合《あ》はぬから、|充分《じゆうぶん》|腹帯《はらをび》を|締《しめ》て|居《を》らんと、|百日《ひやくにち》の|説法《せつぽう》が|屁《へ》|一《ひと》つにも|成《な》らん|事《こと》に|成《な》りて、|世界《せかい》から|笑《わら》はれて、|地団太《ぢだんだ》|踏《ふ》んでも|追付《をいつ》かぬ|様《やう》になるぞよ。|三千年《さんぜんねん》の|苦労《くろう》いたした|経綸《しぐみ》の|花《はな》が|咲《さ》くので|在《あ》るから、|人民《じんみん》の|思《おも》ふて|居《を》る|様《やう》な|容易《やすい》|仕組《しぐみ》でないから、|思《おも》ひ|違《ちが》いの|無《な》きやうに|致《いた》して|下《くだ》されよ。|筆先《ふでさき》の|裏《うら》まで|眼《め》を|徹《と》うす|様《やう》でないと|中々《なかなか》|解《わか》りは|致《いた》さんぞよ。|世界《せかい》の|大峠《おほとほげ》が|来《く》る|迄《まで》にこの|大本《おほもと》の|中《なか》に|大峠《おほとほげ》があるぞよ。|大本《おほもと》の|事《こと》は|神界《しんかい》の|仕組《しぐみ》であるから|世界中《せかいぢう》へ|写《うつ》るぞよ。|世界《せかい》の|事《こと》は|又《また》|大本《おほもと》へ|写《うつ》るから、|斯《この》|大本《おほもと》の|内部《なか》の|行《や》り|方《かた》を|見《み》てさえ|居《を》りたら、|誠《まこと》のものには|何《なに》も|彼《か》も|判《わか》る|仕組《しぐみ》であると、|明治《めいじ》三十二年から|出口《でぐち》|直《なを》の|手《て》で|先《さき》に|何遍《なんぺん》も|知《し》らして|在《あ》るぞよ。
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|三千世界《さんぜんせかい》が|一度《いちど》に|開《ひら》く|梅《うめ》の|花《はな》、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》の|世《よ》に|成《な》りたぞよ。|神《かみ》も|仏事《ぶつじ》も|人民《じんみん》も|勇《いさ》んで|暮《くら》す|世《よ》になるぞよと|明治《めいじ》二十五年から|知《し》らして|在《あ》るぞよ。それで|斯《こ》の|大本《おほもと》は、|外国《がいこく》のヤソの|神《かみ》の|教《をしへ》や、|仏《ほとけ》の|教《をしえ》を|悪《わる》く|申《もう》されんぞよ。ヤソも|仏《ほとけ》も|儒《じゆ》も|其《その》|国々《くにぐに》の|国魂《くにたま》|相応《さうをう》の|教《をしへ》がさして|在《あ》るので|在《あ》るから、|此《こ》の|大本《おほもと》は|大本《おほもと》の|教《をしへ》さえ|致《いた》して|居《を》りたら|外《ほか》の|宗教《しゆうけう》を|毀《う》つと|云《い》ふ|事《こと》は|致《いた》されんぞよ。|斯《こ》う|申《もう》すと|又《ま》た|鼻高《はなだか》が、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》でさえも|外国《がいこく》の|教《をしへ》や、|仏《ぶつ》を|悪《わ》るく|申《もう》すで|無《な》いかと、|理窟《りくつ》を|申《もう》すで|在《あ》ろうが、|外国《がいこく》の|教《をしえ》と|神《かみ》が|申《もう》すのは、|宗教《しうきやう》やヤソ|教《きやう》の|神《かみ》の|事《こと》では|無《な》い、|物質主義金銀為本《あくのやりかた》の|政治《せいじ》の|事《こと》を|申《もう》すので|在《あ》るぞよ。|誠《まこと》の|純粋《きつすい》の|日本魂《やまとだましい》の|人民《じんみん》には、|外国《がいこく》の|宗教《しうきやう》は|要《い》らぬなれど、|未《ま》だ|其処《そこ》まで|身魂《みたま》の|研《みが》けて|居《を》らぬ、|中《ちう》と|下《げ》との|身魂《みたま》の|済度《さいど》には、|無《な》けねば|成《な》らぬ|道具《だうぐ》であるぞよ。|外国《がいこく》の|宗教《しうきやう》と|申《もう》しても|元《もと》は|天地《てんち》の|先祖《せんぞ》の|教《をしへ》であるから、|日本《にほん》の|教《をしへ》の|枝葉《ゑだは》であるから、|余《あま》り|悪《わる》く|申《もう》して|枝葉《ゑだは》を|断《き》ると、|幹《みき》が|却《かへ》つて|発育《そだた》ぬから、|神《かみ》は|元《もと》は|一株《ひとかぶ》であるから、それで|是《これ》までの|筆先《ふでさき》に、|谷々《たにだに》の|小川《をがは》の|水《みづ》も|大河《おほかは》へ、|末《すへ》で|一《ひと》つの|海《うみ》に|入《い》る|経綸《しぐみ》であると|申《もう》してあろうがな。|神《かみ》が|一度《いちど》|申《もう》した|事《こと》は、|何時《いつ》になりても|毛筋《けすじ》も|間違《まちが》いは|無《な》いから、|爰《ここ》の|処《ところ》を|十分《じうぶん》に|気《き》を|付《つ》けて、|大本《おほもと》の|御話《おはなし》を|致《いた》さぬと、|反対《はんたい》に|揚《あ》げ|足《あし》を|取《と》られて、|愧《はづ》かしき|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすから、|心得《こころえ》た|上《うへ》にも|心得《こころえ》て|居《を》りてくだされよ。
T80127
|大正《たいせう》八年一月二十七日|旧《きう》十二月二十六日
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|変性男子《へんぜうなんし》の|御魂《みたま》が、|地《ち》の|高天原《たかあまはら》の|竜宮館《りうぐうやかた》に|現《あら》はれて、|世界《せかい》の|事《こと》を|誌《しる》しおくぞよ。|五六七《みろく》の|神《かみ》が|御出《おで》ましに|成《な》りたから、|世《よ》が|押釣《をしつま》りて|天《あま》の|鳥船《とりふね》や|鳥《とり》の|磐樟船《いはくすぶね》の|神《かみ》が、|空中《くうちう》を|自由自在《じゆうじざい》に|荒《あ》れ|廻《ま》はし、|世界中《せかいぢう》に|火《ひ》の|雨《あめ》を|降《ふ》らして|地《ち》の|世界《せかい》を|苦《くる》しめ、|神国《しんこく》を|外国《がいこく》に|致《いた》す|悪神《あくがみ》の|企《たく》みが、|九分九厘《くぶくりん》に|成《な》りて|来《き》たなれど、|日本《にほん》の|国《くに》は|神国《しんこく》であるから、|四《よ》ツ|足《あし》が|何程《なにほど》|上空《うはぞら》へ|昇《のぼ》りて、|悪《あく》を|働《はたら》かうと|致《いた》しても、|四《よ》ツ|足《あし》|身魂《みたま》の|眼《め》に|付《つ》かぬ|金神《こんじん》の|鳥船《とりふね》が、|中界《ちうかい》を|守護《しゆごう》いたして|居《を》るから|大丈夫《だいぜうぶ》であるぞよ。|火《ひ》の|神《かみ》も|羽張《はば》り|出《だ》すぞよ。|火《ひ》の|輝日子《かがひこ》や|迦倶槌《かぐづち》や、|火《ひ》の|焼速男《やきはやを》の|神《かみ》はエライ|勢《いきほ》いで、|明治《めいじ》|三十年代《さんじうねんだい》から|荒《あ》れ|廻《まわ》りて|来《き》たが、|今度《こんど》はモ|一《ひ》とつ|烈《はげ》しき|活動《はたらき》をいたすから、|人民《じんみん》も|油断《ゆだん》はいたされんぞよ。|青山《あほやま》は|枯山《かれやま》となり、|海川《うみかは》は|残《のこ》らず|泣《な》き|干《ほ》す|時節《じせつ》が|近《ちか》よりたぞよ。|金山彦《かなやまひこ》や|金山姫《かなやまひめ》を|多具理上《たぐりあ》げる|時節《じせつ》が|参《まい》りて、|今《いま》の|成金《なりきん》の|体主霊従《あく》の|身魂《みたま》が、|頭《かしら》を|土《つち》に|着《つ》けて|苦《くる》しむ|時節《じせつ》が|今《いま》に|来《く》るぞよ。クハラの|跡《あと》は|草原《くさばら》となり、ススキの|跡《あと》は|薄原《すすきばら》、イハサキの|跡《あと》は|茨《いばら》|咲《さ》き、フジタの|末《すへ》は|不事多《ふじた》となるぞよ。|三《みつ》ツの|泉《いづみ》の|水《みづ》も|涸《か》れ、ツルの|池水《いけみづ》は|濁《にご》りに|濁《にご》りて、|鮒《ふな》や|鯰《どぜう》が|泥《どろ》に|困《くる》しみ|悶《もだ》える|時節《じせつ》が|来《く》るぞよ。|鶴《つる》の|宝《たから》は|雀《すずめ》が|拾《ひろ》ひ、|亀《かめ》の|宝《たから》は|小魚《こうを》が|喰《く》ふ。|山《やま》は|変《かわ》りて|淵《ふち》と|成《な》り、|海《うみ》の|中《なか》にも|山《やま》が|湧《わ》く、|是《これ》が|体主霊従《あく》の|身魂《みたま》の|年《ねん》の|空《あき》であるぞよ。|秋風《あきかぜ》|待《ま》てど|罪悪《ざいあく》の、|日《ひ》に|夜《よ》にフユの|霜先《しもさき》に|葉《は》も|実《み》も|散《ち》りて|丸裸《まるはだか》、|夜寒《よさぶ》の|凌《しの》ぎも|何《な》んと|詮方《せんかた》なつ|虫《むし》の、|飛《と》んで|火《ひ》に|入《い》る|憐《あわ》れさを、|見《み》せまいものと|朝夕《あさゆう》に、|神《かみ》の|出口《でぐち》の|手《て》を|借《か》りて、|助《たす》け|与《や》らんと|艮《うしとら》の、|神《かみ》の|心《こころ》は|五月《さつき》|暗《や》み、|泣《な》く|郭公《ほとどぎす》|血《ち》も|涸《か》れて、|救《すく》ひの|術《すべ》も|泣《な》く|斗《ばか》り、|神《かみ》の|心配《しんぱい》|酌《く》み|取《と》りて、|早《はや》く|改心《かいしん》|頼《たの》むぞよ。
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|変性男子《へんぜうなんし》の|身魂《みたま》が、|天地《てんち》の|間《あいだ》を|守護《しゆごう》|致《いた》して、|三千世界《さんぜんせかい》の|大掃除《おほそうぢ》を|致《いた》すに|付《つい》ては、ミロクの|大神様《おほかみさま》は|金竜《きんりやう》に|跨《また》がり、|大直日主命《おほなをひぬしのみこと》は|銀竜《ぎんりやう》に、|若日女君《わかひめぎみ》の|命《みこと》は|金剛《こんごう》に|打乗《うちの》り、|天《てん》と|中界《ちうかい》と|地《ち》の|上《うへ》を|守護《しゆごう》|致《いた》して|居《を》るから、|是《これ》からは|経綸《しぐみ》が|一日増《いちにちまし》に|良《よ》く|解《わか》りて|来《く》るから、|大本《おほもと》の|内《うち》と|外《そと》との|誠《まこと》の|役員《やくいん》|信者《しんじや》は、|確《しつか》りと|胴《どう》を|据《す》へて|下《くだ》さらぬと|今迄《いままで》のやうな|気楽《きらく》な|事《こと》では、|肝心《かんじん》の|御用《ごよう》が|後《をく》れて|了《しも》ふぞよ。|宇宙《うちう》の|塵《ちり》|埃《ほこり》|曇《くも》り|汚《よご》れを|掃《は》き|祓《はら》ふ、|神《かみ》の|経綸《しぐみ》の|箒星《ほうきぼし》、|不意《ふい》に|出現《しゆつげん》する|時《とき》は、|天津《あまつ》|大空《おほぞら》|澄《す》み|渡《わた》り、|神《かみ》の|威勢《いせい》の|強《つよ》くして、|空《そら》に|懸《かか》れる|群星《むれぼし》は、|天《あま》の|河原《かはら》に|集《あつま》りて、|言問《ことと》ひ|議《はか》り|議《はか》り|問《と》ひ、|終《しまい》には|思案《しあん》も|手術《てだて》も|泣《な》き|暗《くら》し、|地上《ちぜう》|一《ひと》つの|神光《みひかり》を、|尋《たづ》ねて|各自《てんで》に|降《くだ》り|来《く》る、|大木《おほき》の|蔭《かげ》や|神館《かむやかた》、|綾《あや》に|畏《かしこ》き|地上《ち》の|高天原《たかあまはら》、|神《かみ》の|助《たす》けを|請《こ》ひ|奉《まつ》り、|身魂《みたま》|清《きよ》めて|苅《かり》こもの、|乱《みだ》れ|果《は》てたる|世《よ》の|中《なか》を、|元《もと》の|神代《かみよ》に|立直《たてなを》す|善《ぜん》と|悪《あく》との|戦《たたか》いに、|大本直日大神《おほもとなほひおほかみ》を、|総大将《そうだいせう》と|戴《いただ》きて、|曲《まが》つ|軍《いくさ》を|打罰《うちき》ため、|言向和《ことむけや》はす|空前絶後《くうぜんぜつご》の|大神業《たいもう》は、いろはの|産《うぶ》の|神御魂《かんみたま》、|誉《ほま》れを|千代《ちよ》に|遺《のこ》す|経綸《しぐみ》の、|奥《おく》の|手《て》の|只《ただ》|一輪《いちりん》の|白梅《しらうめ》の、|花《はな》|咲《さ》き|実《み》のる|常磐木《ときはぎ》の、|松《まつ》の|神代《みよ》こそ|尊《たふ》とけれ。|金竜《きんりやう》|銀竜《ぎんりやう》|金剛《こんごう》|剱破《ちはや》|四《よ》ツの|神馬《しんめ》のいななきは、|天地《てんち》に|響《ひび》く|言霊《ことたま》の、|神《かみ》の|力《ちから》と|神人《かみびと》の|日本魂《やまとだましい》の|活動《はたらき》に|四方《よも》の|国々《くにぐに》|依《よ》り|来《きた》り、|天津日嗣《あまつひつぎ》も|永遠《とこしえ》に、|治《をさ》まる|神代《みよ》の|瑞相《ずいさう》は、|七堂《しちだう》|伽《が》ランの|神界《しんかい》の、|世界《せかい》|鎮《しづ》めの|基礎《きそ》と|成《な》り|渡《わた》るぞよ。
T80213
|大正《たいせう》八年二月十三日|旧《きう》一月十三日
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|国常立之神言《くにとこたちのみこと》|変性男子《へんぜうなんし》の|御魂《みたま》が、|竜宮館《りうぐうやかた》の|高天原《たかあまはら》に|現《あら》はれて、|昔《むかし》の|根本《こつぽん》の|事《こと》を|知《し》らすぞよ。|今日《けふ》は|出口直日主命《でぐちなをひぬしのみこと》の|上天《ぜうてん》から|丸《ま》る|百日《ひやくにち》に|当《あた》る|祭日《さいじつ》であるから、|大本《おほもと》の|標目《しるし》の|十曜《とよう》の|紋《もん》の|由来《わけ》を|書《か》きをくぞよ。|国常立之尊《くにとこたちのみこと》が|世《よ》の|太初《もと》から|悔《くや》しき|残念《ざんねん》を|堪忍《こば》りて、|在《あ》るにあられぬ|苦労《くろう》|艱難《かんなん》を|致《いた》して|貯《たくわ》えた、|只《ただ》|一輪《いちりん》の|生《い》き|花《はな》の|開《ひら》きて|散《ち》りて|芳《かん》ばしき、|果実《み》を|結《むす》ぶ|時節《じせつ》が|到来《きた》から、|善《ぜん》|一筋《ひとすじ》で|貫《つらぬ》きて|来《き》た|神《かみ》と、|悪《あく》|計《ばか》りを|企《たく》みて、|好《す》き|候《そうろう》に|致《いた》して|来《き》た|神《かみ》との|因縁《いんねん》を|現《あら》はして、|日《ひ》の|出《で》の|守護《しゆごう》と|致《いた》すぞよ。
|大本《おほもと》の|十曜《とよう》の|神紋《しんもん》は、|世界《せかい》|統一《とういつ》の|標章《しるし》であるから、この|神紋《しんもん》の|由来《わけ》を|知《し》らねば|肝心《かんじん》の|神秘《こと》が|分《わか》らぬぞよ。|九重《ここのえ》の|花《はな》が|十曜《とよう》に|化《な》りて|咲《さ》く|時《とき》は、|万劫末代《まんごうまつだい》しほれぬ|生《い》き|花《はな》で|在《あ》ると|申《もう》して、|今迄《いままで》の|神諭《ふでさき》に|出《だ》して|在《あ》ろうがな。|斯《こ》の|九《ここの》つ|花《はな》が|十曜《とよう》に|開《ひら》く|其《その》|時《とき》は、|如何《どんな》な|鼻高《はなだか》も|如何《どんな》な|悪魔《あくま》も|改心《かいしん》いたして、|今《いま》までの|自分《じぶん》の|思《をも》いの|違《ちが》ふて|居《を》りた|事《こと》が|明白《ありやか》に|分《わか》りて|帰順《おうぜう》いたすぞよ。|三千世界《さんぜんせかい》の|世《よ》の|元《もと》を|締固《しめかた》めた|折《をり》に、|一生懸命《いつせうけんめい》に|大活動《おほはたらき》を|致《いた》した|誠《まこと》の|神《かみ》の|因縁《いんねん》を|説《と》いて|置《お》くから、|万《よろづ》の|神々様《かみがみさま》も|人民《じんみん》も、|能《よ》く|腹《はら》へ|呑《の》み|込《こ》みなされよ。|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》|地《ち》の|高天原《たかあまはら》に、|変性男子《へんぜうなんし》と|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》を|現《あら》はして、|今《いま》までに|充分《ぢうぶん》に|気《き》が|注《つ》けて|在《あ》るなれど、|未《ま》だ|皆《みな》の|役員《やくいん》|信者《しんじや》が|誤解《とりちがい》いたして|居《を》るから、|根本《こつぽん》から|神《かみ》の|因縁《いんねん》を|分《わ》けて|見《み》せるぞよ。|日本《にほん》の|古事記《こじき》にも|出《だ》してない|神《かみ》が|沢山《たくさん》に|在《あ》るから、|迷《まよ》はぬ|好《よ》うに|為《す》るが|可《よ》いぞよ。|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|改《あらた》めて|日《ひ》の|出《で》の|神《かみ》の|肉体《にくたい》を|表《あら》はすぞよ。|常世姫之命《とこよひめのみこと》の|御魂《みたま》の|宿《やど》りて|居《を》る、○○○○○○○が、|日《ひ》の|出《で》の|神《かみ》の|生《い》き|魂《みたま》であるぞよ。|大分《だいぶ》|思《おも》ひの|違《ちが》ふ|役員《やくいん》|信者《しんじや》が|出来《でき》るぞよ。
|日《ひ》の|出《で》の|神《かみ》の|肉体《にくたい》は○○○で|在《あ》ると|云《い》ふ|事《こと》を、|変性男子《へんぜうなんし》の|上天《せうてん》までに|発表《しらし》たいと|思《おも》ふたなれど、|五六七《みろく》の|神《かみ》の|世《よ》に|成《な》るまで|控《ひか》えねば|成《な》らぬ|義理《ぎり》がありて、|態《わざ》とに|隠《かく》しておいたなれど、モウ|大門《おほもん》も|経綸《しぐみ》の|形《かたち》だけ|出来《でき》たから、|変性女子《へんぜうによし》の|手《て》で|知《し》らすぞよ。|八木《やぎ》の|北山《きたやま》に|火竜《ひりよう》と|成《な》りて|実地《じつち》の|姿《すがた》が|見《み》せて|在《あ》るぞよ。|変性男子《へんぜうなんし》の|身魂《みたま》は|現世《このよ》で|百歳《ひやくさい》の|寿命《じゆめう》が|与《あた》えて|在《あ》りたなれど、|余《あま》り|仕組《しぐみ》が|後《をく》れるから、|天《てん》へ|上《あが》りて|守護《しゆごう》いたす|為《ため》に|早《はや》く|上天《せうてん》さして|御苦労《ごくろう》に|成《な》りて|居《を》るぞよ。|世《よ》の|元《もと》の|大御宝《おほみたから》を|占《し》め|固《かた》める|折《をり》に、|差漆《さしそへ》に|成《な》つて|活動《はたらき》なされた|神《かみ》は、|真道知彦命《まみちしるひこのみこと》、|青森知木彦命《あをもりしらきひこのみこと》、|天地要彦命《あめつちかなめひこのみこと》の|三男神《さんだんしん》と、|常世姫之命《とこよひめのみこと》、|黄金竜姫之命《こがねたつひめのみこと》、|合陀琉姫之命《あうだるひめのみこと》、|要耶麻姫之命《かなやまひめのみこと》、|言解姫之命《ことときひめのみこと》の|五女神《ごによしん》、|合《あわ》して三男五女|八柱《やはしら》の|神《かみ》を|育《そだ》て|上《あ》げて、|差漆《さしそへ》の|御用《ごよう》を|命《さ》せなさつたのが|稚日女岐美尊《わかひめぎみのみこと》であるから、|是《これ》が|九重《ここのえ》の|花《はな》と|申《もう》すので|在《あ》るぞよ。
|稚日女岐美尊《わかひめぎみのみこと》の|後見《こうけん》を|為《な》された|至善《ぜん》の|神様《かみさま》が|天照日子尊《あまてるひこのみこと》であるぞよ。|天照彦命《あまてるひこのみこと》は|海潮《かいてう》の|肉体《にくたい》に|宿《やど》りて、|五六七《みろく》の|世《よ》の|御用《ごよう》を|致《いた》して|居《を》れるなれど、|誰《だれ》も|未《ま》だ|分《わか》りては|居《を》らぬぞよ。|此《この》|神《かみ》が|表《あら》はれたら|二度目《にどめ》の|世《よ》の|立直《たてなを》し、|九重《ここのえ》の|花《はな》が|十曜《とよう》に|咲《さ》くので、|三千世界《さんぜんせかい》の|統一《とういつ》が|成就《ぜうじゆ》するので|在《あ》るぞよ。|斯《この》|神々《かみがみ》が|大国常立之尊《おほくにとこたちのみこと》の|差添《さしそ》え|日本魂《やまとだましい》の|純粋《きつすい》であるからタタキ|潰《つぶ》しても|潰《つぶ》れず、|火《ひ》に|焼《や》いても|焼《や》けもせぬ|剛強《ごうきやう》なる|御魂《みたま》であれど、|大地《だいち》の|祖神《おやがみ》が|世《よ》に|落《をと》されたに|就《つ》いて|供《とも》に|落《を》ちねば|成《な》らぬ|如《よ》うになりて|是非《ぜひ》なく|世《よ》に|落《を》ちたので|在《あ》るぞよ。|時節《じせつ》|参《まい》りて|地《ち》の|先祖《せんぞ》の|国常立之尊《くにとこたちのみこと》が|再《ふたた》び|世《よ》に|現《あら》はれるに|付《つい》て、|供《とも》に|今度《こんど》は|現《あら》はれて|万古末代《まんごまつだい》|萎《しほ》れぬ|花《はな》の|咲《さ》く|結構《けつこう》な|神代《かみよ》が|来《き》たので|在《あ》るぞよ。
|今度《こんど》は|二度目《にどめ》の|世《よ》の|立替《たてかへ》|建直《たてなほ》しであるから、|世《よ》の|太初《もと》からの|善悪《ぜんあく》の|胤《たね》を|残《のこ》らず|現《あら》はして|水晶《すいしよう》の|神代《かみよ》に|致《いた》すのであるから、|一切《いつさい》の|事《こと》を|書《か》きおかすぞよ。|世《よ》の|元《もと》の|国常立之尊《くにとこたちのみこと》を|世《よ》に|落《をと》したのは|第一番《だいいちばん》に|天稚日子命《あまわかひこのみこと》であるぞよ。|天稚日子命《あまわかひこのみこと》は|大変《たいへん》に|女《おんな》の|好《す》く|神《かみ》で|在《あ》りたから、|女神《めがみ》を|沢山《たくさん》に|部下《ぶか》に|付《つ》けて|天《てん》の|規則《きそく》を|破《やぶ》りたり|破《やぶ》らしたり、|体主霊従《あく》の|大将《たいせう》と|成《な》りて|世《よ》を|持《も》ち|荒《あら》した|神《かみ》で|在《あ》りたぞよ。|天地《てんち》の|別《わか》れた|折《おり》からの|邪気凝《じやきこりかた》まりて|体主霊従《あく》の|邪鬼《じやき》と|成《な》りた|神《かみ》が|天若日子命《あまわかひこのみこと》であるぞよ。|世《よ》の|根本《こんぽん》を|修理固成《つくりかため》た|地《ち》の|先祖《せんぞ》を|押込《おしこ》める|経綸《しぐみ》を|致《いた》した|様《やう》な|邪神《あくがみ》であるから、|今《いま》までの|神界《しんかい》を|持《も》ちて|現界《このよ》までも|構《かま》ふて|来《き》たなれど、|肝心《かんじん》の|天地《てんち》の|神《かみ》の|大恩《だいおん》を|知《し》らずに|世界《せかい》の|人民《じんみん》をアヤツリ|人形《にんげふ》に|致《いた》して|来《き》たから、|今《いま》の|人民《じんみん》の|上《うへ》に|立《た》つ|守護神《しゆごうじん》が|薩張《さつぱ》り|心《こころ》が|曇《くも》りて|了《しも》ふて|胴体《どうたい》なしの|紙鳶《いか》|昇《のぼ》りで|上下《うへし》たに|眼《め》が|着《つ》かぬから、|大空《おほぞら》|斗《ばか》り|向《むか》ひて|仰向《あほむ》ひて|我身《わがみ》の|出世《しゆつせ》する|事《こと》|斗《ばか》りに|心《こころ》を|奪《と》られて|居《を》るから、|地《ち》の|世界《せかい》が|真《しん》の|暗《やみ》|同様《どうよう》になりて|今《いま》に|天地《てんち》が|転動《かへり》て|逆《さか》トンボリを|打《う》つ|事《こと》が|出《で》て|来《く》るのも|判《わか》らぬ|様《やう》な|惨《むご》いことに|成《な》りて|居《を》るが、|其《そ》れも|知《し》らずに|未《ま》だデモクラシーを|唱《とな》えて|騒《さわ》ぎ|廻《まわ》りて|居《を》りても、|日本《にほん》の|霊主体従《ぜん》の|行《や》り|方《かた》|致《いた》さねば|到底《とうてい》|世界《せかい》の|艮《とど》めは|刺《さ》す|事《こと》は|出来《でき》ぬぞよ。|変性男子《へんぜうなんし》|若姫君命《わかひめぎみのみこと》は|元来《がんらい》の|善神《ぜんしん》で|在《あ》るから、|大変《たいへん》な|千座《ちくら》の|置戸《をきど》を|負《お》ふて|国津神等《くにつかみたち》に|代《かわ》りて|世《よ》に|落《を》ち|成《な》されて|万神《ばんしん》|万民《ばんみん》の|探《ふか》き|罪《つみ》を|贖《あがな》ひ|遊《あそ》ばされ、|天《てん》よりも|高《たか》く|咲《さ》く|可《べ》き|生《い》き|花《はな》を|咲《さ》かさずに|地獄《ぢごく》の|釜《かま》のコゲ|起《おこ》し、|在《あ》るに|在《あ》られん|御艱難《ごかんなん》を|遊《あそ》ばしたのも、|元《もと》を|糺《ただ》せば|天稚日子《あまわかひこ》の|命《みこと》のために|神《かみ》の|世《よ》|一代《いちだい》の|御苦労《ごくろう》を|成《な》されて、|未《ま》だ|其《そ》の|苦労《くろう》が|余《あま》りて|現世《このよ》にて|其《その》|罪《つみ》を|八人《はちにん》の|産《うみ》の|児《こ》に|負《お》はせて|在《あ》る|故《ゆへ》に、|三男五女《はちにん》の|児《こ》は|今《いま》に|八百万《やほよろづ》の|神《かみ》に|踏下《ふみさ》げられて|居《を》るから、|一通《ひととほ》りや|二通《ふたとほり》の|苦労《くろう》ではないぞよ。|斯《こ》の|由来《こと》が|大本《おほもと》の|中《なか》の|重立《おもだ》ちた|役員《やくいん》に|早《はや》く|判《わか》りて|来《こ》んと、|十曜《とよう》の|神紋《しんもん》が|開《ひら》けぬぞよ。|十重《とえ》の|門《もん》が|開《ひら》けたら、|三千世界《さんぜんせかい》の|統一《とういつ》が|出来《でき》るので|在《あ》るから、|跡《あと》に|残《のこ》りて|居《お》る○○の|兄弟《きやうだい》と|変性女子《へんぜうによし》の|肉体《にくたい》とに|解《わ》けて|聞《き》かして|腹帯《はらをび》を|確《しつ》かりと|締《しめ》さして|置《お》かんと、サアと|云《い》ふ|時《とき》に|成《な》ると|変性女子《へんぜうによし》の|肉体《にくたい》を|体主霊従《あく》の|行《や》り|方《かた》の|人民《じんみん》が|世界《せかい》|一致《いつち》して|引裂《ひきさ》きに|出《で》て|来《く》るぞよ。|皆々《みなみな》の|結構《けつこう》な|天来《てんらい》の|神諭《ふでさき》を|取違《とりちが》い|致《いた》して、|肝心《かんじん》の|大本《おほもと》の|役員《やくいん》|信者《しんじや》までが|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》を|攻《せ》めに|来《く》る|者《もの》が|中《なか》には|出《で》て|来《く》るぞよ。
|肝腎《かんじん》の|判《わか》らねば|成《な》らぬ|肉体《にくたい》に|実地《じつち》の|神業《こと》が|判《わか》りて|居《お》らぬから、|物事《ものごと》が|後《をく》れて|世界中《せかいぢう》が|困《こま》る|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすから、|早《はや》く|肝心《かんじん》の|御方《おかた》に|知《し》らして|置《お》かぬと、|罪《つみ》なき|人民《じんみん》にまでも|泥水《どろみづ》を|呑《の》ますやうな|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。|現今《いま》の|大本《おほもと》は|一旦《いつたん》|天《てん》の|規則《きそく》が|破《やぶ》れて|了《しま》ふて、|世《よ》を|持《も》たれぬ|神《かみ》の|天稚日子《あまわかひこ》が|名《な》を|代《か》えて|充分《じうぶん》に|自身《われ》の|思《おもひ》が|達《たつ》した|形《かた》が|東《ひがし》の|空《そら》から|西《にし》の|地《ち》の|底《そこ》の|大本《おほもと》へ|写《うつ》りて|居《お》るので|在《あ》るから、|未《ま》だ|真実《ほんま》ものに|開《ひら》けて|居《お》るのでないから、|気宥《きゆる》しはチツトも|成《な》らぬぞよ。|日《ひ》の|出《で》の|神《かみ》の|因縁《ゐんねん》が|判《わか》りて|居《お》らぬから、|世界《せかい》の|物事《ものごと》が|後《をく》れるので|在《あ》るぞよ。|艮《うしとら》の|金神《こんじん》の|筆先《ふでさき》を|速《はや》く|調《しら》べておかぬと、|世界《せかい》へ|対《たい》して|申訳《もうしわけ》なき|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。|自分《じぶん》ほど|神界《しんかい》の|事《こと》の|能《よ》く|分《わか》りたものはなきやうに|思《おも》ふて|自惚《うぬぼれ》いたして|居《お》りても、|世《よ》の|変《かわ》り|目《め》で|在《あ》るから、|神《かみ》の|奥《おく》には|奥《おく》が|在《あ》り、|未《ま》だ|其《その》|奥《おく》には|奥《おく》の|奥《おく》の|大奥《おほおく》が|在《あ》るので|在《あ》るから、|可《よ》い|加減《かげん》な|一心《いつしん》では|誠《まこと》の|神秘《こと》は|判《わか》りは|致《いた》さんぞよ。|梅《うめ》で|開《ひら》ひて|云々《うんぬん》と|申《もう》す|事《こと》はドンナ|苦労《くろう》|艱難《かんなん》いたしても、|又《また》ドンナ|悔《くや》しい|残念《ざんねん》な|事《こと》が|在《あ》つても|堪《た》え|堪《た》えて|持切《もちき》ると|云《い》ふ|事《こと》の|誓《たと》えで|在《あ》るぞよ。|梅《うめ》で|開《ひら》くと|云《い》ふ|事《こと》は|皆《みな》の|肝心《かんじん》の|行《おこな》ひで|在《あ》るから、|思《おも》ひ|違《ちが》いのないやうに|致《いた》して|身魂《みたま》を|充分《じうぶん》に|練《ね》り|鍛《きた》えて|下《くだ》されよ。|今《いま》は|未《ま》だ|天稚彦《あまわかひこ》の|系統《ひつぽう》が|重《おも》に|集《あつ》めて|在《あ》るから、|今《いま》|大本《おほもと》に|集《あつま》りて|居《お》る|人民《じんみん》の|中《なか》に|天稚日子《あまわかひこ》の|行動《おこない》が|判《わか》りて|実地《じつち》を|調《しら》べて|置《お》いて|下《くだ》さらぬと、|皆《みな》の|守護神《しゆごうじん》が|濡手《ぬれて》で|粟《あわ》を|握《つか》むやうな|甘《あま》い|事《こと》を|思《おも》ふて|居《お》るものが|沢山《たくさん》あるから、|都合《つごう》が|好《よ》ければ|一生懸命《いつせうけんめい》に|勤《つと》めもするなれど、|少《すこ》し|形勢《ようす》が|悪《わる》いと|見《み》たら|皆《みな》|還《かへ》りて|了《しも》ふと|云《い》ふやうな|水臭《みづくさ》い|役員《やくいん》も|中《なか》には|出来《でき》るから、|気宥《きゆる》しは|成《な》らんぞよ。それで|各自《めいめい》に|心得《こころえ》て|気《き》を|注《つ》け|合《あ》ふて|互《たがい》に|何処《どこ》までも、|神国《しんこく》の|為《ため》に|生命《いのち》を|捧《ささ》げると|云《い》ふ|立派《りつぱ》な|日本魂《やまとだましい》に|研《みが》き|上《あ》げて|居《お》りて|下《くだ》されよ。|思《おもひ》が|間違《まちが》ふと|一寸《ちよつと》の|事《こと》が|在《あ》りても|経綸《しぐみ》が|後《をく》れても|直《す》ぐに|不足《ふそく》を|申《もう》したり、|顔《かほ》の|色《いろ》を|変《か》えたり|致《いた》すから、|何事《なにごと》が|在《あ》りても|一分《いちぶ》も|動《うご》かぬ|日本魂《やまとだましい》に|研《みが》いておかぬと、|世界《せかい》の|大峠《おほとほげ》と|大本《おほもと》の|中《なか》の|大峠《おほとほげ》に|躓《つまづ》いて|後《あと》へ|引《ひ》かねば|成《な》らぬぞよ。それでは|早《はや》ふから|大本《おほもと》の|教《をしえ》を|聞《き》いた|功能《かうなう》がないぞよ。|此度《こんど》の|二度目《にどめ》の|天之岩戸開《あまのいわとびら》きの|天地《てんち》の|大神《おほかみ》の|至仁至愛《みろく》の|御恵《おめぐ》みと|申《もう》すものは|洪大無辺《こうだいむへん》にして|何程《なにほど》|人為《じんい》の|学問《がくもん》や|智識《ちしき》で|考《かんが》えて|見《み》ても|判《わか》らん|深《ふか》い|仕組《しぐみ》であるから、|鼻柱《はなばしら》を|体《てい》|能《よ》く|捻《ね》ぢ|折《を》つて|生《うま》れ|赤子《あかご》に|立復《たちかへ》りたなれば、|三千年《さんぜんねん》の|経綸《しぐみ》の|世界《せかい》の|大機織が紋様《おほはたのもよう》が|判然《はんぜん》と|分明《わか》るなれど、|肝心《かんじん》の|機織《はた》の|模様《もやう》を|拵《こしら》へる|根本《こんぽん》をソコ|退《の》けに|致《いた》して、|人間界《にんげんかい》の|智慧《ちゑ》|計《ばか》り|働《はたら》かして|居《お》ると、|何時《いつ》まで|焦慮《あせ》りて|骨《ほね》を|折《を》りても|肝心《かんじん》の|経綸《しぐみ》が|判《わか》らぬから、|一時《いちじ》も|早《はや》く|我《が》を|折《を》りて、|明治《めいじ》二十五年からの|筆先《ふでさき》を|充分《じうぶん》に|調《しら》べて|下《くだ》されよ。|神聖《しんせい》|元年《ぐわんねん》からの|筆先《ふでさき》は|一層《いつそう》|注意《ちうい》して|調《しら》べぬと|大《おほ》きな|取違《とりちが》いが|出来《しゆつたい》いたすぞよ。
|大出口国直日主命《おほでぐちくになをひぬしのみこと》の|永年《ながらく》の|苦労《くろう》の|徳《とく》で|天若彦命《あまわかひこのみこと》の|肉体《にくたい》の|名《な》は|指《さ》さずに|神界《しんかい》から|赦《ゆる》しておくから、|我一《われいち》と|我心身《わがみ》をサニハ|致《いた》して|省《かへり》みて|身魂《みたま》を|立替《たてかへ》いたさぬと、|神界《しんかい》の|仕組《しぐみ》が|後《をく》れる|計《ばか》りであるぞよ。|何程《なにほど》|外囲《そと》の|垣《かき》や|構造《かまへ》が|立派《りつぱ》でも|誠《まこと》の|教《をしえ》が|立《たた》ぬと|神界《しんかい》にて|教祖《きやうそ》の|神《かみ》が|苦《くる》しむから、|早《はや》く|改心《かいしん》いたして|誠《まこと》を|立《たて》て|下《くだ》されよ。○○○○○○○には|日《ひ》の|出《で》の|神《かみ》の|生《い》き|魂《だま》の|守護《しゆごう》が|在《あ》るなれど、|未《ま》だ|充分《じうぶん》に|研《みが》けて|居《お》らぬから、十に|二《ふた》つ|位《くらい》は|間違《まちが》いがあるぞよ。|天照彦命《あまてるひこのみこと》は|至善《ぜん》の|神《かみ》であるぞよ。|天稚彦《あまわかひこ》は|悪《あく》の|神《かみ》で|在《あ》るぞよ。
T80218
大正八年二月十八日 旧正月の十八日
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|国常立之尊《くにとこたちのみこと》が|世界《せかい》の|中心《まんなか》|田庭《たには》の|国《くに》の|神屋敷《かみやしき》、|神宮《じんぐう》|本宮《ほんぐう》|坪《つぼ》の|内《うち》、|竜宮《りうぐう》やかたの|地《ち》の|高天原《たかあまはら》に|現《あら》はれて、|瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|宿《やど》りて|居《を》る|言霊幸彦命《ことたまさちひこのみこと》の|手《て》を|借《か》りて、|世《よ》の|根本《こつぽん》からの|大略《あらまし》の|因縁《いんねん》を|書《か》いて|置《お》くぞよ。|恋《こひ》しくば|尋《たづ》ね|来《き》て|見《み》よ|丹波《あかなみ》の、|山《やま》と|山《やま》との|畳《たたみ》|並《なら》べる|綾部《あやべ》の|里《さと》の|谷間《たにあい》の、|世《よ》の|大本《おほもと》に|咲《さ》く|花《はな》の|薫《かほ》る|在所《あるとこ》を。
|二度目《にどめ》の|世《よ》の|立替《たてかへ》|改造《たてなをし》は、|天《てん》の|在《あ》る|限《かぎ》り|地《ち》の|在《あ》る|極《きは》み、|根底《そこ》の|国《くに》のドン|底《そこ》までも、|説《と》いて|聞《き》かせる|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》であるぞよ。|変性男子《へんぜうなんし》と|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》が|現《あら》はれて、|世界《せかい》の|改造《たてなをし》を|致《いた》して|居《を》る|事《こと》は、|此《こ》の|節分《せつぶん》からは|明白《ありやか》に|成《な》りて|来《き》て|居《を》ろうがな。|明治《めいじ》二十五年から三十年で|世《よ》の|立替《たてかへ》|立直《たてなを》しを|致《いた》すと|申《もう》して、|出口《でぐち》|直《なを》の|手《て》と|口《くち》とで|知《し》らした|事《こと》の|実地《じつち》が、|誰《だれ》の|眼《め》にも|付《つ》く|如《よ》うになりて|来《き》て|居《を》るのに、|肝心《かんじん》の|大本《おほもと》へ|這入《はい》りて|永《なが》らく|筆先《ふでさき》を|読《よ》みて|居《を》る|人民《じんみん》に|何《なに》も|判《わか》らぬので、|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》は|世界《せかい》から|一日《いちにち》ましに|実現《じつげん》するなり、|膝下《ひざもと》はアフンと|致《いた》して|結構《けつこう》な|神徳《しんとく》を|後《あと》の|烏《からす》に|奪《と》つて|帰《かい》られるからと、|毎度《まいど》|気《き》を|付《つ》けてありたから、|今《いま》に|成《な》りて|元《もと》の|役員《やくいん》は|何程《なにほど》|地団駄《ぢだんだ》|踏《ふ》んで|悔《くや》しがりても|追付《をつつ》かぬから、|素直《すなを》に|致《いた》して|何《なん》なりと|身《み》に|合《あ》ふた|御用《ごよう》を、|一生懸命《いつせうけんめい》に|勤《つと》めて|下《くだ》されよ。|今迄《いままで》は|元《もと》の|役員《やくいん》は|皆《みな》|慢神《まんしん》いたして|瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|五六七《みろく》の|世《よ》の|御用《ごよう》の|邪魔《じやま》|計《ばか》り|致《いた》して|居《を》りたから、|大変《たいへん》な|神界《しんかい》の|御気障《おきざわ》り、|世界改造《よのたてなをし》の|御用《ごよう》が十年も|後《をく》れて|居《を》るから、|明治《めいじ》二十五年に三十年の|間《あいだ》に|全部《ぜんぶ》|世界改造《よのたてなをし》を|遂功《しあげ》て、|結構《けつこう》な|神界《しんかい》に|致《いた》そうと|思《おも》ふた|仕組《しぐみ》を、|元《もと》の|役員《やくいん》が|女子《によし》の|御用《ごよう》の|邪魔《じやま》|計《ばか》り|致《いた》して、十年|余《あま》り|後《をく》れさして|居《を》るから、|余程《よほど》|御詫《おわび》を|致《いた》して、|十分《じうぶん》の|活動《はたらき》を|致《いた》さんと|天地《てんち》から|御許《おゆる》しがないぞよ。|毎時《いつも》|出口《でぐち》|直《なを》の|手《て》で、|変性女子《へんぜうによし》は|大化物《おほばけもの》であるから、|取違《とりちが》いを|致《いた》すなと|申《もう》して|知《し》らしてあれど、|余《あま》り|慢神《まんしん》の|強《つよ》い、|訳《わけ》の|分《わか》らぬ|身魂《みたま》で|在《あ》るから、|力《ちから》|一杯《いつぱい》|変性女子《へんぜうによし》の|御用《ごよう》の|邪魔《じやま》を|致《いた》して|置《お》いて、|大変《たいへん》な|結構《けつこう》な|御用《ごよう》を|致《いた》して|来《き》た|様《やう》に|思《おも》ふて、|今《いま》に|大《おほ》きな|取違《とりちが》い|計《ばか》り|致《いた》して|居《を》るぞよ。|此《こ》の|大本《おほもと》は|元《もと》の|役員《やくいん》が|在《あ》りたならこそ、|茲《ここ》まで|発達《はつたつ》したのぢやと|云《い》ふやうな|心《こころ》で|居《を》るが、それがヱライ|慢神《まんしん》|取違《とりちが》いであるぞよ。|元《もと》の|役員《やくいん》が|覇張《はば》らずに|控《ひか》えて|居《を》りたなら、モウ十年|早《はや》く|物事《ものごと》が|運《はこ》びて、|世界《せかい》の|人民《じんみん》も|早《はや》く|助《たす》かり、|神界《しんかい》もモチト|早《はや》ふ|満足《まんぞく》して|戴《いただ》けるので|在《あ》りたなれど、十二人の|役員《やくいん》の|慢神《まんしん》|取違《とりちが》いが|今《いま》に|響《ひび》ひて|来《き》て、|世界《せかい》の|事《こと》が|大変《たいへん》に|後《をく》れて|了《しも》ふて、|神《かみ》も|迷惑《めいわく》を|致《いた》して|居《を》るぞよ。|早《はや》く|大本《おほもと》の|中《なか》の|元《もと》からの|役員《やくいん》の|身魂《みたま》の|改正《あらため》を|致《いた》さねば、|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》の|邪魔《じやま》に|成《な》る|計《ばか》りで|在《あ》るから、|今《いま》の|中《なか》に|改心《かいしん》が|出来《でき》れば|良《よ》し、|堂《どう》しても|改心《かいしん》が|出来《でき》ねば、|可愛想《かあいそう》でも|世界《せかい》の|万民《ばんみん》と|少《すこ》しの|人民《じんみん》とは|代《か》えられんから、|小《せう》の|虫《むし》を|殺《ころ》してでも|大《だい》の|虫《むし》を|助《たす》けねば|成《な》らぬから、|重《かさ》ねて|気《き》を|付《つ》けるぞよ。|後《あと》から|参《まい》りた|役員《やくいん》も|未《ま》だ|時日《ひ》が|浅《あさ》いから、|判《わか》らぬのも|無理《むり》はないから、|余《あま》り|八釜敷《やかまし》うは|申《もう》さぬなれど、|世界《せかい》の|物事《ものごと》が|絶命《ぜつめい》の|所《とこ》まで|迫《せま》りて|居《を》るから、|神界《しんかい》も|急《いそ》ぐから、|一日《いちにち》も|早《はや》く|身魂《みたま》を|研《みが》いて、|誠《まこと》の|日本魂《やまとだましい》を|発揮《はつき》して|下《くだ》され。|油断《ゆだん》はチツトも|出来《でき》ぬ|世界《せかい》の|大本《おほもと》であるぞよ。
いよいよ|三千年《さんぜんねん》の|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》の|時節《じせつ》が|来《き》たぞよ。|三千年《さんぜんねん》と|申《もう》しても、|百《ひやく》を三十|重《かさ》ねた|意味《いみ》では|無《な》いぞよ。|数十万年《すうじうまんねん》の|永《なが》き|神《かみ》の|世《よ》|一代《いちだい》を|指《さ》して|申《もう》す|事《こと》であるぞよ。|古《ふる》き|神世《かみよ》の|有様《ありさま》を|早《はや》く|世界《せかい》の|人民《じんみん》に|解《と》いて|聞《き》かさんと、|日本《にほん》の|神国《しんこく》の|人民《じんみん》が、|天地《てんち》を|経綸《しぐみ》する|主宰者《つかさ》で|在《あ》りながら、|外国《がいこく》の|人民《じんみん》と|同《おな》じ|如《よ》うに|成《な》りて|了《しも》ふて|居《を》るから、|第一番《だいいちばん》に|日本《にほん》の|人民《じんみん》が|我《わが》|身魂《みたま》の|天職《てんしよく》を|覚《さと》りて、|日本魂《やまとだましい》に|立帰《たちかへ》りて、|神世《かみよ》からの|尊《とうと》い|因縁《いんねん》を|覚《さと》りた|上《うへ》、|世界《せかい》の|人民《じんみん》を|助《たす》けて|与《や》らねば|成《な》らぬ、|天来《てんらい》の|大責任者《だいせきにんしや》であるぞよ。|世界《せかい》に|大混雑《だいこんざつ》が|起《をこ》るのも、|悪《わる》い|病《やまい》が|流行《はや》るのも、|日本《にほん》の|人民《じんみん》の|上下《うへした》の|身魂《みたま》が|曇《くも》りて、|天《てん》までも|曇《くも》らして、|日本魂《やまとだましい》の|活動《はたらき》が|出来《でき》ぬからの|事《こと》で|在《あ》るぞよ。|世界《せかい》の|小言《こごと》の|絶《た》えぬのも、|日本国《にほんこく》の|責任《せきにん》であるから、|斯《こ》の|地《ち》の|世界《せかい》を|守護《しゆごう》いたす、|日本《にほん》の|守護神《しゆごうじん》と|人民《じんみん》が|一番《いちばん》に|改心《かいしん》を|致《いた》して、|天地《てんち》の|間《あいだ》を|清浄《きよらか》に|致《いた》さねば、|何時《いつ》までも|天下泰平《てんかたいへい》には|治《をさ》まらんぞよ。|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|尊《とう》とき|天地《てんち》の|神《かみ》の|宮《みや》に|拵《こし》らへてあるので|在《あ》るから、|神《かみ》の|生《い》き|宮《みや》を|余程《よほど》|清浄《きれい》に|致《いた》さんと、|神《かみ》が|生《い》きた|宮《みや》に|住《す》みて、|天地《てんち》|経綸《しぐみ》の|御用《ごよう》を|勤《つと》める|事《こと》は|出来《でき》んから|一日《いちにち》も|早《はや》く|今《いま》までの|汚《きた》ない|心《こころ》や、|小《ちい》さい|物欲《ものよく》を|速川《はやかは》の|瀬《せ》に|流《なが》し|捨《す》てて、|身禊《みそぎ》の|行《ぎやう》を|致《いた》して|居《を》らんと、|肝腎《かんじん》|要《かな》めの|世界改造《よのたてなをし》の|御用《ごよう》が|勤《つと》め|上《あ》がらんぞよ。|此《こ》の|時代《よ》に|生《うま》れて|来《き》た|日本《にほん》の|人民《じんみん》は、|特別《とくべつ》に|神界《しんかい》の|仕組《しぐみ》に|仕《つか》ふやうに|生《うま》れさして|在《あ》るのであるから、|今《いま》の|日本《にほん》の|人民《じんみん》は、|天地《てんち》の|使命《しめい》が|中昔《ちうこう》の|世《よ》の|人民《じんみん》とは|一層《いつそう》|重大《おも》いのであるぞよ。|同《おな》じ|地《ち》の|世界《せかい》でも|日本《にほん》の|国《くに》ぐらい|結構《けつこう》な|国《くに》はないぞよ。|其《そ》の|結構《けつこう》な|日本《にほん》の|神国《しんこく》に|生《せい》を|享《う》けた|神民《しんみん》は、|猶更《なほさら》この|上《うへ》もなき|仕合《しあは》せもので|在《あ》るから、|世界《せかい》|万国《ばんこく》に|対《たい》する|責任《せきにん》が、|外国《がいこく》の|人民《じんみん》よりは|何十倍《なんじうばい》も|重《をも》いので|在《あ》るから、|自己本意《われよし》の|精神《せいしん》では|日本《にほん》の|人民《じんみん》とは|申《もう》されんぞよ。|斯《こ》の|結構《けつこう》な|神国《しんこく》の|神民《しんみん》が、|霊主体従《ぜん》の|行《や》り|方《かた》を|薩張《さつぱ》り|忘《わす》れて|了《しも》ふて、|外国《がいこく》の|体主霊従《あく》の|世《よ》の|持《も》ち|方《かた》に|八分《はちぶ》も|九分《くぶ》も|成《な》りて|了《しも》ふて|居《を》るのも、|昔《むかし》の|神代《かみよ》に|露国《ろこく》で|育《そだ》ちた|八尾八頭《やつをうやつがしら》の|大蛇《だいじや》の|悪霊《あくれい》に|欺《だま》し|込《こ》まれて、|泥《どろ》の|世界《せかい》に|浸《し》み|切《き》つて|居《を》るから、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|神世《かみよ》|一代《いちだい》の|苦労《くろう》を|致《いた》して、|五六七《みろく》の|大神様《おほかみさま》の|御加勢《おてつだい》で、|水晶《すいしよう》の|神世《かみよ》に|立直《たてなを》す|経綸《しぐみ》であれども、|永《なが》らくの|間《あいだ》|泥《どろ》に|浸《し》みた|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》であるから、|何程《なにほど》|言《い》ひ|聞《き》かしても|耳《みみ》へ|這入《はい》らず、|泥《どろ》の|世界《せかい》から|暗《やみ》の|世界《せかい》へ|落《を》ち|行《ゆこ》うと|致《いた》す、|一寸《ちよつと》|先《さ》きの|見《み》えぬ|盲目《めくら》|同様《どうよう》の|身魂《みたま》に|成《な》りて、|今《いま》では|外国人《がいこくじん》よりも|劣《をと》りた|人民《じんみん》が|沢山《たくさん》|出来《でき》て|居《を》るから、|神《かみ》も|中々《なかなか》|骨《ほね》が|折《を》れるぞよ。|今《いま》が|世界《せかい》の|大峠《おほとほげ》の|坂《さか》に|掛《かか》りた|所《ところ》で|危機一髪《ききいつぱつ》の|場合《ばあい》であるから、|攻《せ》めて|因縁《いんねん》ありて|引《ひ》き|寄《よ》せられた|大本《おほもと》の|役員《やくいん》|信者《しんじや》が、|一日《いちにち》も|早《はや》く|改心《かいしん》いたして、|我身《わがみ》の|荷物《にもつ》を|軽《かる》くいたして、|千騎一騎《せんきいつき》の|活動《はたらき》を|致《いた》して、|千載一遇《せんさいいちぐう》の|神業《しんげう》に|参加《さんか》いたして、|末代《まつだい》の|晴《は》れの|舞台《ぶたい》を|踏《ふ》みて|下《くだ》されよ。|神《かみ》は|信心《しんじん》の|旧《ふる》い|新《あたら》しいは|申《もう》さんから、|判《わか》りた|人《ひと》から|我一《われいち》と|神国《しんこく》|成就《ぜうじゆ》の|為《ため》に|活動《かつだう》いたして、|天地《てんち》の|祖神様《をやがみさま》の|御神慮《ごしんりよ》を|安《やす》んじ|奉《まつ》るように|致《いた》して|下《くだ》され。|小《ちい》さい|物質《ぶつしつ》の|欲《よく》|位《ぐら》いに|心《こころ》を|曳《ひ》かれて|居《を》るやうな|事《こと》では、|到底《とうてい》|此度《このたび》の|大神業《だいしんげう》は|勤《つと》まりは|致《いた》さんぞよ。|神《かみ》の|方《ほう》には|役員《やくいん》|信者《しんじや》の|区別《くべつ》は|致《いた》さん、|身魂《みたま》の|研《みが》けた|人民《じんみん》から|神徳《しんとく》を|渡《わた》すから|誰《だれ》に|由《よ》らず|身魂《みたま》|次第《しだい》で、|神界《しんかい》から|黙《だま》りて|居《を》りて|御用《ごよう》を|其人《そのひと》の|知《し》らぬ|間《ま》に|致《いた》さして|居《を》るから、|其《そ》の|覚悟《かくご》を|致《いた》してをらねば|大間違《おほまちが》いが|出来《でき》るぞよ。|神界《しんかい》は|誰彼《だれかれ》の|区別《くべつ》はないから、|身魂《みたま》の|研《みが》けた|人民《じんみん》から|其《そ》れ|其《ぞ》れの|御用《ごよう》に|使《つか》ふてをるから、|未《ま》だ|此《こ》の|大本《おほもと》の|名《な》も|在所《ありか》も|何《なに》も|知《し》らぬ|人民《じんみん》でも|結構《けつこう》な|御用《ごよう》が|命《さ》して|在《あ》るぞよ。|其《そ》れで|此《こ》の|大本《おほもと》は|外《ほか》にも|沢山《たくさん》に|経綸《しぐみ》の|御用《ごよう》が|致《いた》さして|在《あ》るから、|油断《ゆだん》は|一寸《ちよつと》も|出来《でき》んと|申《もう》して、いつも|筆先《ふでさき》で|気《き》を|注《つ》けてありたのじやぞよ。|是《これ》から|未《ま》だ|未《ま》だ|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》の|良《よ》く|解《わか》る、|結構《けつこう》な|御用《ごよう》の|出来《でき》る|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》を、|地《ち》の|高天原《たかあまはら》へ|引《ひ》き|寄《よ》せるから、|大本《おほもと》の|神霊界《しんれいかい》を|充分《じうぶん》に|骨折《ほねを》りて|世界《せかい》へ|拡《ひろ》めて|下《くだ》され、|神《かみ》が|守護《しゆごう》を|致《いた》すから、|未《ま》だ|未《ま》だ|経綸《しぐみ》の|人民《じんみん》が|世《よ》に|隠《かく》れてをるぞよ。|其人《そのにん》を|一日《いちにち》も|早《はや》く|引《ひ》き|寄《よ》して、|経綸《しぐみ》の|御用《ごよう》に|使《つか》はねば、|神界《しんかい》が|後《をく》れる|計《ばか》りで、|世界《せかい》の|人民《じんみん》の|困難《こんなん》が|永《なが》く|成《な》る|計《ばか》りで|在《あ》るぞよ。|神《かみ》の|警告《しら》した|筆先《ふでさき》を|見《み》いでも、|少《すこ》しでも|身魂《みたま》の|光《ひか》りた|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》で|在《あ》りたら、|此《この》|後《さき》の|世界《せかい》の|成行《なりゆ》きの|様子《やうす》が|見当《けんとう》が|付《つ》かねば|成《な》らぬやうに、|世《よ》の|中《なか》の|様子《やうす》が|変《かわ》りて|来《き》て|居《を》るのに、|体主霊従《あく》の|外国《がいこく》の|身魂《みたま》に|染《し》み|切《き》りて|居《を》るから、|先《さ》きが|見《み》えぬどころか、|我身《わがみ》の|脚下《あしもと》へ|火《ひ》が|焼《も》えて|来《き》て、|身体《からだ》が|半分《はんぶん》|火傷《やけど》する|所《ところ》まで|気《き》が|付《つ》かぬやうな、|動物《どうぶつ》よりも|劣《をと》りた|穀潰《ごくつぶ》しの|人民《じんみん》が、|幾千万人《いくせんまんにん》|居《を》りた|所《ところ》で、|何《なん》の|役《やく》にも|立《た》ちは|致《いた》さん。|米喰虫《こめくひむし》の|蛆虫《うじむし》|同然《だうぜん》、|国《くに》が|立《たと》うが|立《た》つまいが、|外国《がいこく》に|奪《と》られようが|何《ど》うなろうが、|我身《わがみ》さへ|気楽《きらく》に|食《く》えさえしたら|良《よ》いと|云《い》ふ|今《いま》の|世界《せかい》の|有様《ありさま》、|今《いま》に|人《ひと》が|人《ひと》を|喰《く》ふやうに|成《な》るから、|其《そ》う|成《な》りたら|一旦《いつたん》この|世界《せかい》を|根本《こんぽん》から|元《もと》の○○に|致《いた》して、|改造《やりなを》さねば|成《な》らぬから、|可成《なるべく》は|此儘《このまま》で|世界《せかい》の|人民《じんみん》を|改心《かいしん》さして、|世《よ》を|立《た》てたいのが|艮《うしとら》の|金神《こんじん》の|一心《いつしん》であるから、|後《あと》で|取返《とりかへ》しは|成《な》らんから、|同《おな》じ|事《こと》をクドウ|申《もう》して|知《し》らすので|在《あ》るから、|日本《にほん》の|人民《じんみん》|神《かみ》の|生《い》き|宮《みや》ならチツトは|神《かみ》の|心《こころ》も|推量《すいれう》して|下《くだ》されよ。
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|大国常立之尊《おほくにとこたちのみこと》が、|天照彦之命《あまてるひこのみこと》の|御魂《みたま》の|宿《やど》りて|居《を》る、|坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》の|生《い》き|宮《みや》、|言霊幸彦命《ことたまさちひこのみこと》の|手《て》を|借《か》りて|天地《てんち》の|開《ひら》けた|時《とき》からの|世《よ》の|成立《なりたち》から、|神々《かみがみ》の|各自《めんめ》の|御活動《おはたらき》を|書《か》いて|知《し》らすぞよ。|田庭《たには》の|国《くに》は|世界《せかい》の|始《はじま》り、|游能碁呂島《おのごろじま》の|正中《まんなか》で、|天地《てんち》を|造《つく》り|固《かた》めた|世《よ》の|音《ね》の|世《よ》の|元《もと》、|言霊《ことたま》の|最初《もと》に|鳴《な》り|出《い》でし、|天地《てんち》|経綸《しぐみ》の|霊地《れいち》であるぞよ。|出口《でぐち》の|守《かみ》と|申《もう》すのも|言霊《ことたま》の|活用《はたらき》の|事《こと》であるぞよ。|夫《そ》れで|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》へ|出《で》て|来《こ》ねば、|天地《てんち》を|一声《いつせい》の|下《もと》に|震動《しんどう》させ、|雨風《あめかぜ》を|自由《じゆう》に|使《つか》い、|雷神《らいしん》を|駆使《くし》すると|云《い》ふ|事《こと》は|出来《でき》ぬので|在《あ》るぞよ。|天地《てんち》|経綸《しぐみ》の|神力《しんりき》なる|言霊《ことたま》アオウエイ|五大母音《ごだいぼおん》は|綾《あや》の|高天原《たかあまはら》の|神屋敷《かみやしき》が|大本《おほもと》であるぞよ。|人体《じんたい》を|備《そな》へた|五男三女《ごなんさんによ》の|神《かみ》は、|近江《おほみ》の|国《くに》が|始《はじま》り、|其他《そのた》の|生物《せいぶつ》は|八木《やぎ》が|始《はじ》まりで|在《あ》るぞよ。この|言霊《ことたま》の|初《はじま》り、|丹波《たんば》|綾部《あやべ》、|竜宮館《りうぐうやかた》の|地《ち》の|高天原《たかあまはら》、|神宮《じんぐう》|本宮《ほんぐう》の|神屋敷《かみやしき》に、|伊都《いづ》の|身魂《みたま》、|瑞能身魂《みづのみたま》の|二柱《ふたはしら》が|表《あら》はれて、|元《もと》の|神世《かみよ》へ|世《よ》を|捻《ね》じ|直《なを》す|時節《じせつ》が|来《き》たのであるぞよ。|式三番叟《しきさんばんそう》の|歌《うた》にも、|今日《こんにち》の|三番叟《さんばんそう》、|天下泰平《てんかたいへい》、|国土《こくか》|成就《ぜうじゆ》、|日《ひ》は|照《て》るとも|曇《くも》るとも、|鳴《な》るは|五十鈴《いすず》の|滝《たき》の|水々々々《みづみづみづみづ》、|千秋万歳《せんしうばんざい》、|処《ところ》も|富貴繁昌《ふうきはんぜう》、この|色《いろ》の|白《しろ》き|尉《ぜう》どのが|治《をさ》め|参《まい》らせ|候《さふらふ》|事《こと》は|何《なに》よりも|易《やす》き|事《こと》にて|候《さふらふ》。|元《もと》の|屋敷《やしき》へ|御直《おなを》り|候《さふらふ》と|申《もう》す|事《こと》は、|今度《こんど》の|二度目《にどめ》の|世《よ》の|立替《たてかへ》の、|変性男子《へんぜうなんし》と|女子《によし》との|活動《はたらき》の|事《こと》やら、|綾部《あやべ》に|二柱《ふたはしら》の|神《かみ》の|立帰《たちかへ》りて、|天下泰平《てんかたいへい》に|世《よ》を|治《をさ》めて、|万古末代《まんごまつだい》|続《つづ》かすと|云《い》ふ|事《こと》の|神示《しらせ》が、|神界《しんかい》から|作《つく》りて|在《あ》りたのじやぞよ。|三千世界《さんぜんせかい》の|立替《たてかへ》の|三番叟《さんばんそう》も|恙《つつが》なく|相《あい》|済《す》みて、|弥々《いよいよ》|初段《しよだん》が|世界《せかい》に|初《はじま》りたから、|皆《みな》|一日《いちにち》も|早《はや》く|改心《かいしん》|致《いた》さぬと|後《あと》の|祭《まつ》りに|成《な》りて、|肝心《かんじん》の|晴《はれ》の|舞台《ぶたい》に|登場《とうぜう》|出来《でき》んぞよ。
◎
|世界《せかい》の|人民《じんみん》は|皆《みな》|天地《てんち》の|神《かみ》の|分霊《ぶんれい》|分体《ぶんたい》であり、|亦《ま》た|神々《かみがみ》の|宿《やど》にて|世界《せかい》を|開発《ひら》く|生《い》き|宮《みや》であるぞよ。|中《なか》にも|日本《にほん》は|豊葦原《とよあしはら》の|中津国《なかつくに》と|申《もう》して|在《あ》るが、|其《その》|中津国《なかつくに》に|生《うま》れた|人民《じんみん》は|殊更《ことさら》|上級《ぜうきう》の|神々《かみがみ》の|生宮《いきみや》で|在《あ》るから、|神国《しんこく》の|神民《しんみん》は|上御一人《かみごいちにん》の|現人神《あらひとかみ》を|真《しん》の|親《をや》とし|主《しゆ》となし|師《し》と|致《いた》して|上下《じやうげ》|心《こころ》を|一《いつ》に|固《かた》めて、|天地《てんち》の|経綸《しぐみ》を|行《をこな》ふ|可《べ》き|天職《てんしよく》の|有《あ》る|事《こと》を|悟《さと》り、|一日《いちにち》も|早《はや》く|今迄《いままで》の|誤《あや》まりた|精神《せいしん》を|立直《たてなを》して、|二度目《にどめ》の|天《あま》の|岩戸《いわと》を|開《ひら》ひて、|常世《とこよ》|往《ゆ》く|黒白《あやめ》も|分《わ》かぬ|暗黒界《やみのよ》を|光《ひか》り|輝《かが》やく|神世《かみよ》に|致《いた》さねば、|天地《てんち》の|神々様《かみがみさま》に|申訳《もうしわけ》が|立《た》たぬぞよ。|此《こ》の|大本《おほもと》の|教《をしえ》が|真実《しんじつ》に|腹《はら》に|納《おさ》まりて、|其《その》|行《おこな》いが|出来《でき》る|人民《じんみん》でありたら|夫《そ》れが|誠《まこと》の|差漆《さしそへ》の|種《たね》で|在《あ》るぞよ。|是《これ》から|本《もと》の|種《たね》を|現《あら》はして|善《ぜん》と|悪《あく》とを|分《わ》けて|見《み》せるぞよ。|此《こ》の|神《かみ》の|経綸《しぐみ》は|何程《なにほど》|悪《あく》の|種《たね》でも|今度《こんど》の|際《きは》に|改心《かいしん》さえ|致《いた》したなら、|元《もと》の|胤《たね》を|表《あら》はさずに|善《ぜん》と|悪《あく》との|真釣合《まつりあ》はせを|致《いた》して|御用《ごよう》を|致《いた》さすから、|此《こ》の|金神《こんじん》の|慈悲心《じひごころ》が|心《こころ》の|底《そこ》に|浸徹《しみとほ》りたら、|如何《どんな》な|悪魔《あくま》も|改心《かいしん》せずには|居《を》れぬやうに|成《な》りて、|心《こころ》から|発根《ほつこん》と|改心《かいしん》いたすやうに|成《な》るから、|第一番《だいいちばん》にこの|大本《おほもと》の|内部《ないぶ》から|充分《じうぶん》|身魂《みたま》を|清《きよ》らかに|致《いた》さんと、|世界《せかい》の|神《かみ》と|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》に|押《を》しが|利《き》かんぞよ。|今《いま》が|大本《おほもと》の|千騎一騎《せんきいつき》の|改心《かいしん》の|時《とき》で|在《あ》るぞよ。|一日《いちにち》でも|後《をく》れる|程《ほど》|世界《せかい》が|永《なが》く|苦《くる》しむぞよ。
この|地《ち》の|世界《せかい》の|初《はじま》りは|世界《せかい》|一体《いつたい》に|泥海《どろうみ》で|在《あ》つて、|光《ひか》りも|温《ぬく》みも|何《なに》ものもなかりたぞよ。|丁度《てふど》|譬《たと》へて|曰《い》へば|朧月夜《おぼろつきよ》の|二三層倍《にさんそうばい》も|暗《くら》い|冷《つめ》たい|世界《せかい》で、|山《やま》も|河《かわ》も|草木《くさき》も|何《なに》|一種《ひといろ》なかつたので|在《あ》るぞよ。|其《その》|泥《どろ》の|世界《せかい》に|身《み》の|丈《た》けは|五百丈《ごひやくぜう》ばかり、|身《み》の|太《ふと》さは|三百丈《さんびやくぜう》|程《ほど》も|在《あ》る|蛇体《じやたい》の|荒神《あらがみ》が|住居《すまゐ》して|居《を》られたのが、|御精神《ごせいしん》の|良《よ》い|大神様《おほかみさま》の|前身《ぜんしん》で、|是《これ》が|五六七《みろく》の|大神様《おほかみさま》と|御成《おな》り|遊《あそ》ばしたので|在《あ》るぞよ。|誠《まこと》に|長閑《のどか》やかな|御神姿《おすがた》で、|鱗《うろこ》は|一枚《いちまい》もなし、|角《つの》も|一本《いつぽん》もなし、|体《からだ》の|色《いろ》は|青水晶《あをずいせう》のやうな|立派《りつぱ》な|神様《かみさま》で、|天地《てんち》の|元《もと》の|祖神《をやがみ》と|成《な》られたので|在《あ》るぞよ。|斯世《このよ》を|創造《さうぞう》して、|天地《てんち》を|開《ひら》く|事《こと》に|非常《ひじよう》に|苦心《くしん》|遊《あそ》ばしましたのが、|此《こ》の|大神様《おほかみさま》が|第一番《だいいちばん》で、ミロクの|大神《おほかみ》ともツキの|大神《おほかみ》とも|申上《もうしあ》げる|御神様《おんかみさま》であるぞよ。|世界《せかい》を|造《つく》るに|就《つい》て|非常《ひじよう》に|独神《ひとり》で|御心配《ごしんぱい》を|遊《あそ》ばして|御座《ござ》る|所《ところ》へ、|同《おな》じく|似《に》たやうな|御神姿《おすがた》の|大蛇神《だいじやじん》が|現《あら》はれたが、|此《こ》の|神《かみ》には|十六本《じふろくほん》の|頭《あたま》に|角《つの》が|生《は》えて、|其《その》|角《つの》の|先《さき》から|大変《たいへん》な|光《ひか》りが|現《あら》はれて|居《を》る|神様《かみさま》に、|五六七《みろく》の|大神様《おほかみさま》が|世界《せかい》|創造《さうぞう》の|御相談《ごさうだん》をお|掛《か》けになつたので|在《あ》るぞよ。|扨《さ》て|其《その》|時《とき》の|六六六《みろく》の|大神様《おほかみさま》の|御言葉《おことば》には、|何時《いつ》まで|斯《こ》うして|泥《どろ》の|世界《せかい》の|暗《くら》い|所《ところ》に|住居《すまゐ》を|致《いた》して|居《を》つても、|何《なに》|一《ひと》つの|楽《たのし》みもなし、|何《なん》の|功能《かうなう》もなし、|沢山《たくさん》の|眷属《けんぞく》も|有《あ》る|事《こと》なり。|何《なん》とか|致《いた》して|立派《りつぱ》な|天地《てんち》を|造《つく》り|上《あ》げ、|万《よろづ》の|眷属《けんぞく》の|楽《たの》しく|暮《くら》すやうに|致《いた》したいのが、|我《われ》の|大望《たいもう》で|在《あ》るが、|其方様《そなたさま》は|我《われ》の|片腕《かたうで》となりて|天地《てんち》を|立別《たてわ》け、|美《うる》はしき|地上《ちぜう》の|世界《せかい》を|造《つく》る|御心《おこころ》は|有《あ》りませぬかと|御尋《おたづ》ね|遊《あそ》ばしたら、|日《ひ》の|大神《おほかみ》の|前身《ぜんしん》なる|頭《あたま》に|十六本《じふろくほん》の|光《ひかり》る|角《つの》を|生《は》やした|大蛇神様《だいじやじんさま》が|御答《おこたへ》には、|我身《わがみ》は|女体《によたい》の|事《こと》なり、|且《か》つ|又《ま》た|斯《こ》んな|業《ごう》の|深《ふか》い|見苦《みぐる》しき|姿《すがた》で|在《あ》りますから、|貴神様《あなたさま》の|如《よ》うな|御精神《ごせいしん》の|良《よ》い、|立派《りつぱ》な|神様《かみさま》の|片腕《かたうで》に|成《な》ると|云《い》ふ|事《こと》は、|恐《をそ》れ|入《い》りて|御言葉《おことば》に|従《したが》ふ|事《こと》が|出来《でき》ませぬと、|大変《たいへん》に|謙《へりく》だつて|御辞退《ごじたい》|遊《あそ》ばしたなれど、|六六六《みろく》の|大神様《おほかみさま》が|強《し》いて|御頼《おたの》みに|成《な》り|我《われ》の|片腕《かたうで》に|成《な》るのは|其方様《そなたさま》より|外《ほか》にない、|我《わ》が|見込《みこ》んで|居《を》るからとの|仰《おほ》せに、|日《ひ》の|大神様《おほかみさま》も|左様《さやう》なれば|御本望《ごほんもう》の|遂《と》ぐるまで|我身《わがみ》の|力《ちから》|一杯《いつぱい》|活動《かつだう》いたして|見《み》ます、|去《さ》る|代《かは》りに|天地《てんち》が|立派《りつぱ》に|出来上《できあが》りましたら、|我《われ》を|末代《まつだい》|貴神様《あなたさま》の|女房役《にようぼうやく》と|致《いた》して|下《くだ》され|私《わたし》は|女房役《にようぼうやく》となりて|万古末代《まんごまつだい》|世界《せかい》を|照《てら》しますとの|御約束《おやくそく》が|地《ち》の|高天原《たかあまはら》の|竜宮館《りうぐうやかた》で|結《むす》ばれたので|在《あ》りたぞよ。|其所《そこ》へ|艮《うしとら》の|金神《こんじん》の|前身《ぜんしん》|国常立尊《くにとこたちのみこと》の|荒神《あらがみ》が|現《あら》はれて、|世界《せかい》を|造《つく》り|遊《あそ》ばす|御手伝《おてつだい》を|命《さ》して|下《くだ》されと|御願《おねがい》|申上《もうしあ》げたので|在《あ》りたぞよ。そこで|六六六《みろく》の|大神様《おほかみさま》が|早速《さつそく》に|御承知《ごせうち》|被下《くざさ》て|仰《おほ》せ|遊《あそ》ばすには、|其方《そのほう》は|見掛《みかけ》に|由《よ》らぬ|誠忠無比《せいちうむひ》の|神《かみ》であるから|世界《せかい》の|一切《いつさい》を|委《まか》すから、|落度《おちど》のなきやうに|致《いた》すが|良《よ》かろうと|仰《おほ》せられ、|其上《そのうへ》に|国常立之命《くにとこたちのみこと》に|思兼《おもひやり》の|神《かみ》と|申《もう》す|御名《おんな》を|下《くだ》され、|八百万《やほよろづ》の|神様《かみさま》を|天《あま》の|山河澄《やす》の|川原《かわはら》に|集《あつ》めて|一人《いちにん》の|眷属《けんぞく》も|残《のこ》さず|相談《さうだん》の|中間《なかま》え|入《い》れて|大集会《だいしゆうかい》を|遊《あそ》ばしたので|地《ち》の|在《あ》る|限《かぎ》りに|住居《すまゐ》いたして|居《を》れる|蛇体《じやたい》の|神々様《かみがみさま》が|集《あつま》り|合《あ》ふて|御協議《ごきやうぎ》の|上《うへ》、|六六六様《みろくさま》の|仰《おほ》せの|通《とほ》りに|国常立之命《くにとこたちのみこと》を|総体《そうたい》の|局《つぼね》に|選《えら》み|下《くだ》さりたのであるぞよ。
そこで|八百万《やほよろづ》の|神々《かみがみ》の|意見《いけん》を|聞《き》き|取《と》りて、|其《そ》の|由《よし》を|五六七《みろく》の|大神様《おほかみさま》へ|申上《もうしあ》げたら、|日《ひ》の|大神《おほかみ》|伊邪那岐之尊様《いざなぎのみことさま》と|月《つき》の|大神《おほかみ》|五六七様《みろくさま》との|御弐体《おふたかた》の|大神様《おほかみさま》が|更《さら》に|集会《しうかい》あそばして、|国常立之尊《くにとこたちのみこと》を|地《ち》の|造《つく》り|主《ぬし》と|致《いた》すぞよとの|御命令《ごめいれい》が|下《くだ》りたので、|此《こ》の|方《ほう》が|地《ち》の|主宰《しゆさい》となりて|多陀与弊流地面《ただよへるくに》を|修理固成《つくりかため》いたしたのであるぞよ。|天《てん》も|水《み》(|六《み》)|中界《ちうかい》も|水《み》(|六《み》)|下界《げかい》も|水《み》(|六《み》)で|世界中《せかいぢう》の|天地中界《てんちちうかい》|三才《さんさい》が|水《み》(|六《み》)|計《ばか》りで|在《あ》りた|世《よ》に|一番《いちばん》の|大将神《たいせうがみ》の|御位《みくらい》で|御出《おいで》|遊《あそ》ばしたので|六《み》(|水《み》)を|三《みつ》つ|合《あわ》せてミロクの|大神《おほかみ》と|申《もう》すのであるが、|天《てん》の|水《みづ》の(|六《み》)の|中《なか》から|ヽ《ほち》の|一霊《いちれい》が|地《ち》に|下《くざ》りて|五《いづ》(|火《ひ》)と|天《てん》が|固《かた》まり|地《ち》の|六《み》(|水《み》)に|ヽ《ほち》の|一霊《いちれい》が|加《くわ》はりて|地《ち》は|七《なな》(|地成《ななり》)となりたから、|世《よ》の|元《もと》から|申《もう》せばミロクは|六六六《みろく》なり、|今《いま》の|世《よ》の|立直《たてなを》しの|御用《ごよう》から|申《もう》せばミロクは|五六七《みろく》と|成《な》るのであるから、六百六十六の|守護《しゆごう》は|今《いま》までのミロクで、|是《これ》からのミロクの|御働《おはたら》きは|五六七《みろく》と|成《な》るので|在《あ》るぞよ。|国常立之尊《くにとこたちのみこと》が|世《よ》の|元《もと》を|修理固成《かためしめ》るに|就《つい》て、|天地中界《てんちちうかい》の|区別《くべつ》もなく、|世界《せかい》は|一団《いちだん》の|泥土《どろつち》|泥水《どろみづ》で|手《て》の|付《つ》け|様《やう》がなかりたので、|堅《かた》いお|土《つち》の|種《たね》をミロクの|大神様《おほかみさま》に|御願《おねがい》い|申《もう》し|上《あ》げたら、|大神様《おほかみさま》が|直《す》ぐに|御承知《ごしようち》になりて|一生懸命《いつせうけんめい》に|息《いき》を|吹《ふ》き|懸《か》けなされて|一凝《ひとこ》りの|堅《かた》いお|土《つち》が|出来《でき》たのを|国常立之尊《くにとこたちのみこと》の|此方《このほう》に|御授《おさづ》けに|成《な》りたので|其《その》|一団《いちだん》の|御土《おつち》を|種《たね》に|致《いた》して|土《つち》と|水《みづ》とを|立別《たてわ》け、|山《やま》、|川《かわ》、|原《はら》、|野《の》、|海《うみ》を|拵《こし》らえたのが|地《ち》の|先祖《せんぞ》の|大国常立之尊《おほくにとこたちのみこと》であるぞよ。|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|大国常立之尊《おほくにとこたちのみこと》の|姿《すがた》は|今《いま》まで|筆先《ふでさき》にも|現《あら》はした|事《こと》はなかりたなれど、|畏《おそ》れ|多《おほ》きミロクの|大神様《おほかみさま》、|日《ひ》の|大神《おほかみ》さまの|御神姿《おんみすがた》まで|筆先《ふでさき》に|出《だ》して|知《し》らしたから、|何時《いつ》までも|発表《はつぴやう》を|見合《みあ》はす|事《こと》が|出来《でき》ぬから、|実地《じつち》の|姿《すがた》を|書《か》き|誌《しる》すぞよ。
|大国常立之尊《おほくにとこたちのみこと》の|元《もと》の|誠《まこと》の|姿《すがた》は|頭《かしら》に|八本《はちほん》|角《つの》の|生《は》えた|鬼神《おにかみ》の|姿《すがた》で、|皆《みな》の|神々《かみがみ》が|余《あま》り|恐《おそ》ろしいと|申《もう》して|寄《よ》り|付《つ》かぬやうに|致《いた》した|位《くら》いの|姿《すがた》で|在《あ》るから、|今《いま》の|人民《じんみん》に|元《もと》の|真《しん》の|姿《すがた》を|見《み》せたら、|震《ふる》い|上《あが》りて|眼《め》を|廻《まわ》すぞよ。
|月《つき》の|大神《おほかみ》に|御成《おなり》|遊《あそ》ばした|五六七《みろく》の|大神様《おほかみさま》と|日《ひ》の|大神様《おほかみさま》と、|御二体《おふたかた》の|大神《おほかみ》が(|水火《いき》)を|合《あ》はして|天《てん》を|固《かた》めに|御上《おあが》り|遊《あそ》ばした|霊場《れいじやう》が|今《いま》の|綾部《あやべ》の|神宮《じんぐう》|本宮《ほんぐう》の|坪《つぼ》の|内《うち》、|竜宮館《りうぐうやかた》の|地《ち》の|高天原《たかあまはら》であるぞよ。|日本《にほん》は|世界《せかい》の|中心《まんなか》であり、|綾部《あやべ》は|日本《にほん》の|中心《まんなか》で|在《あ》るから、|天地《てんち》の|神々《かみがみ》が|世《よ》の|元《もと》から|昇《のぼ》り|降《くだ》りを|致《いた》されたり|集会《しうかい》を|遊《あそ》ばし|坐《まし》て、|天地《てんち》を|造《つく》られる|折《をり》に|御相談《ごさうだん》なされた|結構《けつこう》な|霊地《とち》であるから、|其《その》|時分《じぶん》にはたつ|鳥《とり》も|落《お》ちる|勢《いきほ》いの|場所《ばしよ》で|言霊《ことたま》の|世《よ》の|元《もと》でありたぞよ。|其《その》|後《のち》に|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|八百万《やほよろづ》の|邪神《あくがみ》に|艮《うしとら》へ|押込《おしこ》められてから、|一旦《いつたん》は|悉皆《みな》|影《かげ》も|形《かたち》もなきやうに|亡《ほろ》びて|了《しも》ふたが、|時節《じせつ》|参《まい》りて|煎豆《いりまめ》にも|花《はな》が|咲《さ》きて|再《ふたた》び|国常立之尊《くにとこたちのみこと》の|世《よ》に|世《よ》が|戻《もど》りて|来《き》たから、|変性男子《へんぜうなんし》と|女子《によし》との|身魂《みたま》を|借《か》りて、|世《よ》の|元《もと》からの|因縁《ゐんねん》を|説《と》いて|聞《き》かせる|世界一《せかいいち》の|大本《おほもと》と|成《な》りたので|在《あ》るぞよ。|天《てん》の|固《かた》まりたのは|御弐体《おふたかた》の|大神様《おほかみさま》が|天《てん》へ|上《あが》りて|各自《めいめい》に|水火《いき》を|合《あ》はしてキリキリと|左右《さゆう》に|三遍《さんぺん》|御舞《おま》い|成《な》されて|伊吹《いぶき》の|狭霧《さぎり》を|遊《あそ》ばすと、|夫《そ》れで|天《てん》が|完全《かんぜん》に|固成《かたまり》たので|在《あ》るぞよ。|次《つぎ》に|亦《ま》た|吹《ふ》き|出《だ》し|玉《たま》ふ|伊吹《いぶき》の|狭霧《さぎり》に|由《よ》りて|天《てん》に|幾億万《いくおくまん》の|星《ほし》が|出現《しゆつげん》したので|在《あ》るぞよ。|其《その》|星《ほし》の|数《かづ》だけ|地《ち》の|世界《せかい》に|生物《いきもの》が|育《そだ》ちたら|夫《そ》れで|一旦《いつたん》|世《よ》の|洗《あら》い|替《かえ》に|成《な》るので|在《あ》るぞよ。|天《てん》は|判然《はつきり》と|造《つく》れたなれど、|未《ま》だ|地《ち》の|世界《せかい》が|充分《じうぶん》に|固《かた》まりて|居《お》らなんだ|際《さい》に、|頭《かしら》に|十本《じつぽん》の|角《つの》の|生《は》へた|大蛇神《だいじやじん》が|我《われ》は|地《ち》の|世界《せかい》の|修理固成《つくりかため》の|加勢《かせい》よりも|天《てん》へ|上《あが》りて|天上《てんぜう》から|働《はたら》き|度《た》いと|申《もう》されて|天《てん》で○○○○○○と|成《な》られたのであるが、|大変《たいへん》な|御神力《ごしんりき》が|強《つよ》いので|御惣領《ごそうりやう》に|為《し》てあるなれど、|今《いま》の|世界《せかい》の|人民《じんみん》の|思《おも》ふて|居《を》る|様《やう》な|事《こと》とは|神界《しんかい》の|様子《やうす》は|又《ま》た|大変《たいへん》な|違《ちが》いであるぞよ。それで|先《ま》づ|天《てん》の|方《ほう》は|固《かた》まりて|動《うご》かぬ|事《こと》に|成《な》りたなれど、|国常立之尊《くにとこたちのみこと》の|主宰《しゆさい》する|地《ち》の|世界《せかい》は|未《ま》だ|充分《じうぶん》の|所《とこ》へは|行《い》て|居《お》らんから、|此方《このほう》が|先途《せんど》に|立《た》ちて|地《ち》の|在《あ》らん|限《かぎ》り|方々《ほうぼう》の|神《かみ》に|申付《もうしつ》けて|持場《もちば》|持場《もちば》を|固《かた》めさしたのが|国々《くにぐに》の|国魂神《くにたまかみ》で|在《あ》るぞよ。|其《その》|折《をり》には|何《いづ》れの|神《かみ》も|心《こころ》|一《ひと》つに|素直《すなほ》に|活動《かつどう》なされて、|地《ち》の|世界《せかい》も|程《ほど》なく|固《かた》まりて|眼鼻《めはな》が|付《つ》く|様《やう》に|結構《けつこう》に|成《な》つたのであるが、|今《いま》の|露国《ろこく》の|方面《ほうめん》に|八頭八尾《やつがしらやつを》の|大蛇神《だいじやじん》が|住居《すまゐ》いたして|居《お》りたか、|其《その》|蛇神《じやじん》の|目的《もくてき》は|綾部《あやべ》の|高天原《たかあまはら》を|中心《まんなか》として|置《お》いて、|自身《われ》が|天《てん》へ|上《あが》りて|天《てん》から|末代《まつだい》|地《ち》の|世界《せかい》を|守護《しゆごう》いたし|度《た》いと|云《い》ふ|思《おも》わくで|在《あ》りたなれど、|夫《そ》れより|先《さき》に|天《てん》を|造《つく》りたいと|思《おも》ふて|夫《そ》れ|夫《ぞ》れ|苦労《くろう》を|遊《あそ》ばしたミロク|様《さま》なり、|一番《いちばん》に|相談《さうだん》に|乗《の》つて|供々《ともども》に|活動《かつどう》なされた|日《ひ》の|大神様《おほかみさま》なり、|地《ち》の|世界《せかい》は|国常立之尊《くにとこたちのみこと》なり、|世《よ》の|元《もと》の|根本《こんぽん》の|始《はじま》りに|天地《てんち》|三体《さんたい》の|神《かみ》が|八百万《やほよろづ》の|神《かみ》を|集《あつ》めて|天地《てんち》を|創造《さうぞう》いたした|其《その》|後《あと》へ|八頭八尾《やつがしらやつを》の|巨蛇神《おうじやじん》が|現《あら》はれて、|何程《なにほど》|天地《てんち》を|自由《じゆう》に|致《いた》そうと|思《おも》ふても|誰《だれ》も|相手《あいて》に|致《いた》すものがなかつたのであるぞよ。|其《そ》の|八頭八尾《やつがしらやつを》の|蛇神《じやじん》が|地《ち》の|世界《せかい》を|充分《じうぶん》|乱《みだ》らして|置《お》いて、|我《われ》の|自由《じゆう》に|致《いた》す|考《かんが》えで|種々《いろいろ》と|甘《うま》い|事《こと》を|申《もう》して|誠《まこと》の|神《かみ》まで|手《て》に|入《い》れて、|此《こ》の|神国《しんこく》の|世《よ》を|持荒《もちあ》らし、|終《しまい》には|地《ち》の|先祖《せんぞ》の|此方《このほう》まで|押込《おしこ》めるやうに|企《たく》みて|悪《あく》の|目的《もくてき》が|今《いま》まではトントン|拍子《びやうし》に|面白《おもしろ》い|程《ほど》|来《き》たなれど、|今度《こんど》は|艮《うしとら》へ|押込《おしこ》められて|居《お》りた|此方《このほう》が|時節《じせつ》で|世《よ》に|出《で》て|地《ち》の|世界《せかい》の|一切《いつさい》を|主宰《つかさ》するやうに|成《な》りたから、|改心《かいしん》いたせば|供々《ともども》に|手《て》を|曳合《ひきあ》ふて|神界《しんかい》の|御用《ごよう》に|立《た》てて|与《や》るなり、|改心《かいしん》|出来《でき》ねば|弥々《いよいよ》|艮《とど》めを|刺《さ》して|往生《おうぜう》さすぞよ。
T80220
大正八年二月二十日 旧正月二十日
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|国常立之命《くにとこたちのみこと》の|御魂《みたま》が|瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|宿《やど》りて|居《お》る|言霊幸彦之命《ことたまさちひこのみこと》の|手《て》を|藉《か》りて|世界《せかい》の|根本《こんぽん》の|成立《なりたち》を|書《か》きおくぞよ。|天《てん》は|日《ひ》の|大神《おほかみ》|月《つき》の|大神様《おほかみさま》は|御両神《おふたがた》が|御固《おかた》め|遊《あそ》ばしで|結構《けつこう》で|在《あ》れど、|地《ち》の|世界《せかい》は|八百万《やほよろづ》の|荒神《あらがみ》を|使《つか》ふて|所々《ところどころ》の|持場《もちば》をそれぞれに|凝《こりかた》めたなれど、|山《やま》にも|野《の》にも|草木《くさき》|一本《いつぽん》もなく、|全然《まるで》|炮烙《ほうらく》を|伏《ふ》せた|如《よ》うな|有様《ありさま》で|在《あ》つたから、|国常立之尊《くにとこたちのみこと》が|一旦《いつたん》|天《てん》へ|登《のぼ》りて|御両方《おふたかた》の|大神様《おほかみさま》に|地上《ちじやう》|繁栄《はんえい》の|御指示《をさしづ》を|御願《おねがい》|申上《もうしあ》げたら、|天《てん》の|御二方様《おふたかたさま》が|仰《おほ》せには、|世界《せかい》の|大体《だいたい》を|固《かた》めるには|勇猛《ゆうもう》な|神力《しんりき》が|要《い》るから、|○○《だいじや》の|姿《すがた》でなければ|活動《かつどう》が|出来《でき》ぬなれど、|斯《こ》の|通《とほり》|山川海野《やまかわうみの》が|出来上《できあが》りた|上《うへ》は|山野《やまの》に|草木《くさき》を|生《は》やさねば|成《な》らぬから、|天《てん》にも|夫婦《ふうふ》が|水火《いき》を|合《あわ》して|活動《かつどう》したので|在《あ》るから、|地《ち》にも|夫婦《ふうふ》と|云《い》ふ|事《こと》を|拵《こし》らえて|陰陽《ゐんやう》を|揃《そろ》えねば|成《な》らぬとの|御神言《おことば》で|在《あ》つたから、|艮役《うしとら》の|金神《こんじん》が|女房《にようぼう》を|御授《おさづ》け|下《くだ》されたいと|御願《おねがい》|申上《もうしあ》げると、|天《てん》に|坐《まし》ます|御二方様《おふたかたさま》が|頭《かしら》に|角《つの》の|四本《よんほん》ある○○のヒツシ|姫命《ひめのみこと》を|女房《にようぼう》に|御授《おさづ》け|下《くだ》さりたから、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》は|未姫《ひつじひめ》の|神《かみ》と|夫婦《ふうふ》と|成《な》り|両神《ふたり》が|水火《いき》を|合《あわ》して|山《やま》に|向《むか》つて、ウーとアーの|言霊《ことたま》を|産《う》み|出《だ》し、|一生懸命《いつせうけんめい》に|気吹《いぶき》を|致《いた》すと|山《やま》の|上《うへ》に|雌松《めまつ》が|一本《いつぽん》|生《は》えたのが|木《き》の|世界《せかい》に|現《あら》はれた|根元《こんげん》であるぞよ。
|松《まつ》が|一本《いつぽん》|限《き》りでは|種《たね》が|出来《でき》ぬから、|今度《こんど》はヒツジ|姫《ひめ》が|一神《ひとり》で|気吹《いぶき》|放《はな》ちを|致《いた》すと、|又《ま》た|雄松《をまつ》が|一本《いつぽん》|出来《でき》たので、|二本《にほん》の|松《まつ》の|水火《いき》から|松傘《まつかさ》が|実《み》り|種《たね》を|生《う》みして|今《いま》の|様《やう》な|世界《せかい》の|良《よ》き|土地《とち》に|限《な》りて、|松《まつ》が|繁《しげ》り|栄《さか》えるやうに|成《な》りたので|在《あ》るぞよ。|松《まつ》を|木《き》の|公《きみ》と|申《もう》すのは|世界《せかい》に|一番《いちばん》|先《さ》きに|出来《でき》たからで|在《あ》るぞよ。|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》は|天地《てんち》の|初発《しよつぱつ》の|神《かみ》が|現《あら》はれて|世界《せかい》の|経綸《しぐみ》を|致《いた》す|霊地《れいち》であるから、|松《まつ》の|大本《おほもと》とも|申《もう》すので|在《あ》るぞよ。
|天《てん》に|坐《まし》ます|日《ひ》の|大神《おほかみ》|伊邪那岐之尊様《いざなぎのみことさま》が|九天《つくし》の|日向《ひむか》の|アオウエイ《たちはなの》|五大母音《おど》の|カサタナハマヤラワ《あはぎがはら》で|禊身《みそぎ》し|給《たま》ひ、|祓戸《はらいど》|四柱《よはしら》の|神様《かみさま》を|生《う》み|遊《あそ》ばし、|最後《さいご》に|右《みぎ》の|御眼《おんめ》を|洗《あら》ひて|月球《げつきう》を|造《つく》り、|左《ひだり》の|御眼《おめ》を|洗《あら》ひて|日球《にちきう》を|造《つく》り、|御鼻《おんはな》を|洗《あら》ひ|給《たま》ひて|素盞嗚之命《すさのをのみこと》を|生《う》み|遊《あそ》ばし、|御自分《ごじぶん》は|天《あめ》の|日能若宮《ひのわかみや》に|鎮《しづ》まり|遊《あそ》ばし、|月《つき》の|大神様《おほかみさま》は|月界《つきのよ》の|御守護《ごしゆご》を|遊《あそ》ばす|事《こと》に|成《な》り、|天照大御神様《あまてらすおほかみさま》は|天上《てんぜう》の|御主宰《おんつかさ》と|成《な》られたが、|素盞嗚命《すさのをのみこと》は|海原《うなばら》を|知召《しろしめ》す|可《べ》しと|仰《おほ》せられたので、|天《てん》より|御降《おくだ》りに|成《な》り|海原《うなばら》の|守護《しゆごう》と|成《な》られたので|在《あ》るぞよ。|海原《うなばら》の|守護《しゆごう》と|申《もう》す|事《こと》は|全地上《ぜんちじやう》の|主宰《つかさ》であるが、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》が|既《すで》に|大体《だいたい》を|修理固成《つくりかため》いたした|所《ところ》へ|大地《だいち》の|主宰神《つかさがみ》が|御降《おくだ》りに|成《な》つたので、|天《てん》にも|御両方《おふたかた》の|神様《かみさま》が|御固《おかた》め|遊《あそ》ばした|所《ところ》を|天照皇太神宮様《てんせうこうだいじんぐうさま》が|総主権《そうしゆけん》を|御持《おも》ち|遊《あそ》ばしたので|在《あ》るから、|地《ち》の|世界《せかい》も|天《てん》に|従《したが》ふて|主権《しゆけん》を|素盞嗚尊《すさのをのみこと》に|御譲《おゆづ》り|申上《もうしあ》げ|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》は|地《ち》の|上《うへ》の|一切《いつさい》の|世話《せわ》を|致《いた》して|時節《じせつ》を|待《ま》つ|事《こと》に|致《いた》して|居《お》りたぞよ。|此《この》|大神様《おほかみさま》は|神代《かみよ》の|英雄《えいゆう》で|何事《なにごと》もハキハキと|万事《ばんじ》を|片付《かたづ》ける|器量《きりやう》の|在《あ》る|神様《かみさま》で|在《あ》れど、|余《あま》り|行《や》り|方《かた》が|激《はげ》しかつたので、|地《ち》の|上《うへ》の|守護神《しゆごうじん》が|色々《いろいろ》と|苦情《くじやう》を|申《もう》して|終《しまい》には|大神《おほかみ》の|御命令《ごめいれい》を一|柱《はしら》の|神《かみ》も|聞《き》かぬ|如《よ》うに|立到《たちいた》つたので、|大神様《おほかみさま》も|地《ち》の|世界《せかい》が|厭《いや》に|成《な》り、|月《つき》の|大神様《おほかみさま》の|守護《しゆごう》|遊《あそ》ばす|夜見《よみ》の|国《くに》へ|行《ゆ》くと|云《い》ふ|覚悟《かくご》を|遊《あそ》ばしたのであるが、|夫《そ》れまでに|天《てん》に|坐《まし》ます|姉神《あねがみ》の|天照皇太神宮《てんせうこうだいじんぐう》に|暇乞《いとまごひ》を|成《な》さんと|仰《おほ》せられ、|大変《たいへん》な|御勢《おんいきほ》いで|天《てん》へ|御登《おのぼ》りに|成《な》つたから、|山川《やまかわ》も|国土《こくど》も|一度《いちど》に|震動《しんどう》して|大変《たいへん》な|事変《こと》に|成《な》つたので|在《あ》る。そこで|天上《てんぜう》に|坐《まし》ます|天照大御神様《あまてらすおほかみさま》が|非常《ひじよう》に|驚《おどろ》きなされて、|彼《かれ》の|如《よ》うな|勢《いきほ》いで|天《てん》へ|上《あが》り|来《く》るのは|此《こ》の|高天原《たかあまはら》を|弟《をとうと》|神素盞嗚尊《かむすさのをのみこと》が|占領《せんりやう》する|心算《つもり》で|在《あ》ろうと|思召《おぼしめ》して、|大変《たいへん》な|戦《たたか》いの|用意《ようい》を|為《な》して|御待受《おまちう》けになり、|天《あま》の|八洲河原《やすかはら》に|於《おい》て|互《たがい》に|誓約《うけひ》を|遊《あそ》ばし、|御両神様《ごりやうしんさま》の|御魂《おんたま》から|五男三女《ごなんさんじよ》の|八柱《やはしら》の|神《かみ》が|御生《おうま》れ|遊《あそ》ばしたので|在《あ》るが、|是《これ》が|神《かみ》が|人間《にんげん》の|肉体《にくたい》に|成《な》りた|初《はじま》りで|在《あ》るぞよ。|口《くち》で|申《もう》せば|短《みじか》いなれど、|此《こ》の|誓約《うけひ》を|遊《あそ》ばして|八柱《やはしら》の|神《かみ》を|御生《おう》みに|成《な》る|間《あいだ》と|云《い》ふものは|数十万年《すうじうまんねん》の|永《なが》い|月日《じつげつ》が|掛《かか》りて|居《お》るぞよ。|其《その》|間《あいだ》に|艮《うしとら》の|金神《こんじん》と|坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》が|相談《さうだん》いたして|天照皇太神宮様《てんせうこうだいじんぐうさま》の|御妹神《おいもとがみ》|若日女君命《わかひめぎみのみこと》を|天《てん》から|下《さ》げて|戴《いただ》き、|地《ち》の|世界《せかい》の|主宰神《つかさがみ》と|仰《あふ》ぎ|奉《まつ》り、|世界《せかい》|経綸《けいりん》の|機《はた》を|織《を》りつつ|世界《せかい》を|治《をさ》めて|居《お》りたので|在《あ》るぞよ。|若姫君之尊《わかひめぎみのみこと》は|三男五女神《さんなんごじよしん》の|八柱《やはしら》|神《かみ》を|養育《やういく》して|立派《りつぱ》に|神代《かみよ》の|政治《せいじ》を|遊《あそ》ばして|居《お》れた|処《ところ》へ|元《もと》の|素盞嗚之命様《すさのをのみことさま》が|又《ま》た|地《ち》の|世界《せかい》へ|降《くだ》りて|非常《ひじよう》に|御立腹《ごりつぷく》|遊《あそ》ばして|若姫君《わかひめぎみ》の|命《みこと》の|生命《いのち》を|取《と》り|天《てん》も|地《ち》も|一度《いちど》に|震動《しんどう》させ|再《ふたた》び|常夜《とこよ》の|暗《やみ》となり、|万《よろづ》の|妖神《わるがみ》が|荒《あ》れ|出《だ》し|何《ど》うにも|斯《こ》うにも|始末《しまつ》が|付《つ》かぬ|如《よ》うに|成《な》りたので|天《てん》に|坐《まし》ます|天照大御神様《あまてらすおほかみさま》は|終《つい》に|地球之洞穴《あまのいわと》へ|御隠《おかく》れ|遊《あそ》ばし、|天《てん》も|地《ち》も|真《しん》の|暗《や》みと|成《な》つて|了《しま》ふたので、|八百万《やほよろづ》の|神々《かみがみ》が|地《ち》の|高天原《たかあまはら》の|竜宮館《りうぐうやかた》に|神集《かむつど》ひして、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》は|思兼神《おもひやりのかみ》となりて|色々《いろいろ》と|苦心《くしん》の|末《すえ》に|天之岩戸《あまのいわと》を|開《ひら》き|天地《てんち》は|再《ふたた》び|照明《あきらか》に|成《な》つたので|在《あ》るぞよ。
そこで|神々様《かみがみさま》の|協議《きやうぎ》の|結果《けつくわ》、|素盞嗚尊《すさのをのみこと》に重き|罪《つみ》を|負《お》はせて|外国《がいこく》へ|神退《かみやら》いに|退《やら》はれたので、|素盞嗚尊《すさのをのみこと》は|神妙《しんみよう》に|罪《つみ》を|負《お》ひ|贖罪《とくざい》の|為《ため》に|世界中《せかいぢう》の|邪神《あくがみ》を|平定《へいてい》|遊《あそ》ばし|終《つい》には|八岐《やまた》の|大蛇《をろち》を|退治《たいぢ》して、|叢雲《むらくも》の|剣《つるぎ》を|得《え》|之《これ》を|天照皇大神《あまてらすすめおほかみ》に|奉《たてまつ》られたので|在《あ》るぞよ。|其時《そのとき》に|退治《たいぢ》された|八頭八尾《やつがしらやつを》の|大蛇《をろち》の|霊《れい》が|近江《あふみ》の|国《くに》の|伊吹山《いぶきやま》に|止《とど》まり、|日本武命《やまとたけるのみこと》に|危害《きがい》を|加《くわ》へて|置《お》いて|元《もと》の|露国《ろこく》の|古巣《ふるす》へ|迯《に》げ|帰《かへ》り、|色々《いろいろ》として|世界《せかい》を|魔《ま》の|国《くに》に|致《いた》す|企《たく》みを|致《いた》して|今度《こんど》の|世界《せかい》の|大戦争《だいせんそう》を|初《はじ》めたので|在《あ》るぞよ。|日本《にほん》を|一旦《いつたん》は|覗《うかが》ふたなれど、|余《あま》り|神力《しんりき》の|強《つよ》い|国土《こくど》であるから、|海《うみ》を|渡《わた》りて|支那《しな》や、|印土《いんど》を|乱《み》だし、|露国《ろこく》までも|潰《つ》ぶし、モ|一《ひ》とつ|向《むか》ふの|強《つよ》い|国《くに》の|王《おう》まで|世《よ》に|落《をと》し、まだ|飽《あ》き|足《た》らいで|今度《こんど》は|一番《いちばん》|大《おほ》きな|国《くに》へ|渡《わた》り|日本《にほん》の|神国《しんこく》を|破《やぶ》りて|魔《ま》の|国《くに》に|致《いた》す|仕組《しぐみ》を|致《いた》して|居《お》るから、|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|日本魂《やまとだましい》を|研《みが》き|上《あ》げて、|一天万乗《いつてんばんぜう》の|大君《おほきみ》を|守《まも》り|大神《おほかみ》を|敬《うや》まい|誠《まこと》を|貫《つらぬ》かねば、|今《いま》の|人民《じんみん》の|如《よ》うに|民主主義《みんしゆしゆぎ》に|精神《せいしん》を|奪《と》られて|居《お》るやうな|事《こと》では、|今度《こんど》は|八岐《やまた》の|大蛇《おろち》に|自由自在《じゆうじざい》に|潰《つぶ》されて|了《しま》ふから、|日本《にほん》|神国《しんこく》の|人民《じんみん》は|一日《いちにち》も|早《はや》く|改心《かいしん》|致《いた》して|下《くだ》されと、クドウ|神《かみ》が|申《もう》すので|在《あ》るぞよ。
|素盞嗚命《すさのをのみこと》は|外国《がいこく》へ|御出《おいで》|遊《あそ》ばして|一旦《いつたん》は|陣曳《じんびき》を|遊《あそ》ばしたので、|地《ち》の|世界《せかい》に|肝心《かんじん》の|主宰神《つかさがみ》がなく|成《な》りたから、|撞《つき》の|大神様《おほかみさま》が|元《もと》の|地《ち》の|世界《せかい》を|締固《しめかた》めた|国常立之尊《くにとこたちのみこと》に|改《あらた》めて|守護《しゆごう》|致《いた》すやうにとの|御命令《ごめいれい》が|下《くだ》りたので、|夫婦《ふうふ》|揃《そろ》ふて|一旦《いつたん》|潰《つぶ》れて|了《しま》ふた|同様《どうよう》の|世界《せかい》を|守護《しゆごう》いたして|居《お》りたなれど、|余《あま》り|厳《きび》しい|固苦《かたくる》しい|世《よ》の|治方《もちかた》であるから、|八百万《やほよろづ》の|神々《かみがみ》が|心《こころ》を|合《あ》はして|天《てん》の|大神様《おほかみさま》へ|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|根《ね》の|国《くに》へ|退去《たいきよ》するやうの|御願《おねがい》いを|成《な》されたので、|天《てん》の|大神様《おほかみさま》は|兎《と》も|角《かく》も|時節《じせつ》の|来《く》るまで|差控《さしひか》へよとの|厳命《げんめい》でありた|故《ゆへ》に、|神教《おほせ》の|通《とほ》り|素直《すなを》に|艮《うしとら》へ|退去《たいきよ》いたしたので|在《あ》りたぞよ。|其《その》|時《とき》から|艮《うしとら》の|金神《こんじん》は|悪神《あくがみ》と|云《い》ふ|名《な》を|八百万《やほよろづ》の|神《かみ》から|付《つ》けられて|悔《くや》し|残念《ざんねん》を|堪《こば》り|詰《つめ》て|来《き》た|御蔭《おかげ》で、|一旦《いつたん》|斯世《このよ》が|泥海《どろうみ》に|成《な》る|所《ところ》を|受取《うけと》りて|世《よ》の|立替《たてかへ》の|後《あと》の|立直《たてなほ》しの|御用《ごよう》を|勤《つと》めさして|頂《いただ》くやうに|成《な》りたので|在《あ》るから、|何事《なにごと》も|時節《じせつ》を|待《ま》てば、|煎豆《いりまめ》にも|枯木《かれき》にも|花《はな》の|咲《さ》く|事《こと》があるから、|時節《じせつ》の|力《ちから》くらい|恐《おそろし》いものの|結構《けつこう》なものはないから、|人民《じんみん》も|物事《ものごと》を|急《せ》かずに|時節《じせつ》さえ|待《ま》ちたら|何事《なにごと》も|結構《けつこう》が|出《で》て|来《く》るから、|辛抱《しんぼう》が|肝要《かんじん》であるぞよ。
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|世《よ》の|初《はじま》りに|地《ち》の|世界《せかい》を|造《つく》り|固《かた》め、|次《つぎ》に|夫婦《ふうふ》が|呼吸《いき》を|合《あわ》して、|種々《いろいろ》の|樹木《じゆき》や|草《くさ》を|生《う》み|出《だ》した|其《その》|間《あいだ》が|数万年《すうまんねん》、|夫《そ》れから|蛇体《じやたい》の|神《かみ》|計《ばか》りでは|世界《せかい》の|隅々《すみずみ》まで|細《こま》やかに|開《ひら》く|事《こと》が|出来《でき》ぬから、|八百万《やほよろづ》の|神《かみ》の|知《し》らぬ|間《ま》に|人間《にんげん》を|作《つく》る|事《こと》を|考《かん》がえ|終《つい》に|夫婦《ふうふ》の|人間《にんげん》を|水《みづ》と|火《ひ》と|土《つち》とで|造《つく》りたのが|永《なが》い|間《あいだ》|掛《かか》りて|苦労《くろう》|致《いた》したので|在《あ》るぞよ。|五男三女《ごなんさんじよ》の|八柱神《やはしらがみ》は|竜体《りうたい》から|変《へん》じて|生《うま》れられたので|在《あ》れど、|普通《ふつう》の|人間《にんげん》は|土《つち》の|中《なか》で|蒸《む》し|湧《わか》したので|在《あ》るぞよ。|今《いま》は|暗《くらが》りでも|人民《じんみん》が|安々《やすやす》と|出来《でき》るやうに|世《よ》が|開《ひら》けて|人民《じんみん》が|腹《はら》に|児《こ》を|孕《はら》むやうに|容易《たやす》い|事《こと》になりて|居《お》れども、|矢張《やは》り|艮坤《こんごん》の|両神《りやうしん》が|守護《しゆごう》いたさぬ|事《こと》には|猫《ねこ》の|子《こ》|一疋《いつぴき》|産《う》むと|云《い》ふ|事《こと》は|出来《でき》ぬので|在《あ》れども、|今《いま》の|人民《じんみん》は|男《をとこ》と|女《をんな》と|寄《よ》りさへすれば|何時《いつ》でも|勝手《かつて》に|児《こ》が|生《うま》れるやうに|取違《とりちが》いを|致《いた》して|居《お》るから、|神《かみ》の|恩《おん》と|云《い》ふ|事《こと》を|一《ひと》つも|思《おも》はぬから、|我児《わがこ》が|我《われ》の|自由《じゆう》に|言《い》ふ|事《こと》を|聞《き》かぬ|様《やう》に|成《な》るので|在《あ》るぞよ。|我《われ》の|体内《たいない》を|借《か》りて|生《うま》れるから、|仮《かり》に|我児《わがこ》と|名《な》を|付《つ》けさして|在《あ》れど、|実際《じつさい》は|神《かみ》が|天地《てんち》|経綸《けいりん》の|為《ため》に|道具《だうぐ》に|使《つか》ふやうに|生《う》まして|在《あ》るのじやぞよ。
T80221
大正八年二月二十一日 旧正月二十一日
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|国常立之尊《くにとこたちのみこと》が|竜宮館《りうぐうやかた》の|地《ち》の|高天原《たかあまはら》の|神屋敷《かみやしき》に|現《あら》はれて、|天照彦之尊《あまてるひこのみこと》の|御魂《みたま》の|宿《やど》りた|言霊幸彦命《ことたまさちひこのみこと》の|体内《たいない》を|借《か》りて|世界改造《よのたてかえ》の|筆先《ふでさき》を|誌《しる》しおくぞよ。|明治《めいぢ》二十五年から|大出口《おほでぐち》|直《なほ》の|手《て》を|借《か》りて|世界《せかい》に|出現事変《あること》|一切《いつさい》を|日本《にほん》の|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》に|警告《しらし》てをいた|事《こと》の|実地《じつち》が|近《ちか》よりて|来《き》たぞよ。|日本《にほん》の|神国《しんこく》に|生《うま》れて|来《き》た|身魂《みたま》は|皆《みな》|日本魂《やまとだましい》の|性来《せうらい》が|授《さづ》けて|在《あ》りて|上中下《じやうちうげ》の|三段《さんだん》の|身魂《みたま》が|天《てん》から|降《くざ》して|世界《せかい》を|経綸《しぐみ》させるやうに|天国《てんごく》の|政治《せいぢ》が|地上《ちじやう》に|写《うつ》して、|君《きみ》と|臣《をみ》と|民《たみ》とに|立別《たてわ》けて|在《あ》れども、|今《いま》は|世《よ》が|逆様《さかさま》に|成《な》りて|居《お》るから、|民《たみ》の|身魂《みたま》が|大臣《をおみ》|小臣《おみ》となり、|大臣《おうみ》|小臣《をみ》の|身魂《みたま》が|民《たみ》の|位置《くらい》に|落《を》ち、|其上《そのうへ》に|八頭八尾《やつがしらやつを》の|邪神《じやじん》が|守護《しゆごう》いたして、|斯世《このよ》を|体主霊従《あく》の|行《や》り|方《かた》に|乱《みだ》して|了《しま》ふて|今《いま》の|世界《せかい》の|此《こ》の|惨害《ありさま》、|是《これ》を|何《な》んとも|思《おも》はぬやうに|成《な》りたのは、|日本《にほん》|及《およ》び|世界《せかい》の|人民《じんみん》が|皆《み》な|四《よ》ツ|足《あし》に|欺《ばか》され|切《き》つて|居《お》るからであるぞよ。|世界《せかい》を|経綸《けいりん》する|天職《てんしよく》の|備《そな》はりた|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|日本魂《やまとだましい》が|薩張《さつぱ》り|抜《ぬ》けて|了《しま》ふて、|九分《くぶ》まで|獣蓄《けもの》の|身魂《みたま》に|成《な》つて|居《お》るぞよ。|天地《てんち》|開闢《かいびやく》の|初《はじめ》の|世《よ》からの|約束《やくそく》の|時節《じせつ》が|参《まい》りたから、|愚図々々《ぐずぐず》|致《いた》して|居《お》れんから、|今《いま》の|静《しづ》まりて|在《あ》る|間《うち》に|一日《いちにち》も|早《はや》く|身魂《みたま》を|研《みが》いて|居《お》らんと、|東《ひがし》の|大空《おほぞら》から|西《にし》の|谷底《たにそこ》へ|天《てん》の|火《ひ》が|降《ふ》る|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたしたら|俄《にわか》に、|栃面貌《とちめんぼう》を|振《ふ》つてアフンと|致《いた》さな|成《な》らぬやうになるぞよ。それで|一日《いちにち》も|早《はや》く|日本魂《やまとだましい》を|研《みが》けと|申《もう》すので|在《あ》るぞよ。|日本魂《やまとだましい》と|申《もう》すものは|天地《てんち》の|先祖《せんぞ》の|神《かみ》の|艶_《せいしん》と|合一《あわ》した|心《こころ》で|在《あ》るぞよ。|至仁至愛《ぜん》の|大艶_《だいせいしん》にして、|何事《なにごと》にも|心《こころ》を|配《くば》り|行届《ゆきとど》き、|凶事《きやうじ》に|逢《あ》ふとも、|大山《おほやま》の|如《ごと》く|微躯《びく》とも|致《いた》さず、|物質欲《ぶつしつよく》を|断《た》ちて|艶_《せいしん》は|最《いと》も|安静《あんぜい》な|心《こころ》であるぞよ。|天《てん》を|相手《あいて》とし|凡人《ぼんじん》と|争《あらそ》はず、|天地《てんち》|万有《ばんゆう》|山野《やまぬの》|海川《うみかわ》を|我《われ》の|所有《しよゆう》となし、|春夏秋冬《はるなつあきふゆ》も|昼《ひる》も|夜《よ》も|暗《やみ》も|雨《あめ》も|風《かぜ》も|雷《かみなり》も|霜《しも》も|雪《ゆき》も|皆《みな》|我《わが》|言霊《ことたま》の|自由《じゆう》に|為《な》し|得《え》る|魂《たま》であるぞよ。|如何《いか》なる|災禍《わざわい》に|逢《あ》ふも|艱苦《かんく》を|甞《なめ》るも|意《い》に|介《かい》せず、|幸運《こううん》に|向《むか》ふも|油断《ゆだん》せず、|生死一如《せいしいちによ》にして|昼夜《ちゆうや》の|往来《おうらい》する|如《ごと》く、|世事《せじ》|一切《いつさい》を|惟神《かんながら》の|大道《おほみち》に|任《ま》かせ、|好《この》みも|無《な》く|憎《うら》みも|為《な》さず、|義《ぎ》を|重《おも》んじて|心裏《しんり》|常《つね》に|安静《あんせい》なる|魂《たま》が|日本魂《やまとだましい》であるぞよ。|常《つね》に|心中《しんちう》|長閑《のどか》にして、|川水《かわみづ》の|流《なが》るる|如《ごと》く、|末《すゑ》に|至《いた》る|程《ほど》|深《ふか》くなりつつ|自然《しぜん》に|四海《しかい》に|達《たつ》し、|我意《わがい》を|起《おこ》さず、|才智《さいち》を|頼《たよ》らず、|天《てん》の|時《とき》に|応《おう》じて|神意《しんい》に|随《したが》つて|天下《てんか》|公共《こうきやう》の|為《ため》に|活動《かつどう》し、|万難《ばんなん》を|撓《たゆ》まず|屈《くつ》せず、|無事《ぶじ》にして|善《ぜん》を|行《おこの》ふを|日本魂《やまとだましい》と|申《もう》すぞよ。|奇魂《くしみたま》|能《よ》く|活動《かつどう》する|時《とき》は|大人《だいにん》の|行《おこな》ひ|備《そな》はり、|真《しん》の|智者《ちしや》となり、|物《もの》を|以《もつ》て|物《もの》を|見極《みきわ》め、|自己《おのれ》に|等《ひと》しからん|事《こと》を|欲《よく》せずして|身魂《みたま》|共《とも》に|平静《へいぜい》なり。|小人《せうにん》なるものは|自己《おのれ》を|本《もと》として|物《もの》を|見《み》、|自已《おのれ》に|等《ひと》しからん|事《こと》を|欲《よく》するが|故《ゆへ》に、|常《つね》に|心中《しんちう》|静《しづ》かならず、|之《これ》を|体主霊従《あく》の|艶_《せいしん》と|申《もう》すぞよ。|今《いま》の|世《よ》の|中《なか》|一般《いつぱん》の|心《こころ》は|皆《みな》この|心《こころ》で|在《あ》るぞよ。|誠《まこと》の|日本魂《やまとだましい》のある|人民《じんみん》は|其《その》|意志《こころ》|平素《つね》に|内《うち》にのみ|向《むか》ひ、|自己《おのれ》の|独《ひと》り|知《し》る|所《ところ》を|慎《つつし》み、|自已《おのれ》の|力量《りきりやう》|才覚《さいかく》を|人《ひと》に|知《し》られん|事《こと》を|求《もと》めず、|天地《てんち》|神明《しんめい》の|道《みち》に|従《したが》ひ|交《まじ》はり、|神《かみ》の|代表《だいひやう》となりて|善言美辞《ぜんげんびし》を|用《もち》ひ、|光風《こうふう》|霽月《さいげつ》の|如《ごと》き|人格《じんかく》を|具《そな》へて|自然《しぜん》に|世《よ》に|光輝《こうき》を|放《はな》つ|身魂《みたま》であるぞよ。|心神《しんしん》|常《つね》に|空虚《くうきよ》にして|一点《いつてん》の|私心《ししん》|無《な》ければ、|常永《とこしえ》に|胸中《きやうちう》に|神国《しんこく》あり、|何事《なにごと》も|優《すぐ》れ|勝《まさ》りたる|行動《こうどう》を|好《この》み、|善者《ぜんしや》を|喜《よろ》こびて|友《とも》となし、|劣《おと》り|汚《けが》れたるを|憐《あわれ》み|且《か》つ|恵《めぐ》む、|富貴《ふうき》を|欲《よく》せず|羨《うらや》まず、|貧賤《ひんせん》を|厭《いと》はず|侮《あなど》らず、|只々《ただただ》|天下《てんか》の|為《ため》に|至善《しぜん》を|尽《つく》す|事《こと》のみに|焦心《せうしん》す、|是《こ》の|至心《ししん》|至情《しぜう》は|日本魂《やまとだましい》の|発動《はつどう》であるぞよ。|我身《わがみ》|富貴《ふうき》に|処《しよ》しては|君国《くんこく》の|為《ため》に|心魂《しんこん》を|捧《ささ》げ、|貧《ひん》に|処《しよ》しては|簡易《かんやう》の|生活《せいかつ》に|甘《あま》んじ、|欲望《よくぼう》を|制《せい》し|暇《いとま》にも|他《た》を|害《がい》せず、|自暴《じばう》|自棄《じしつ》せず、|天命《てんめい》を|楽《たのし》みて|自己《じこ》|応分《おうぶん》の|天職《てんしよく》を|守《まも》る、|是《これ》が|日本魂《やまとだましい》の|発動《はつどう》であるぞよ。|天下修齋《てんかしうさい》の|大神業《だいしんぎやう》に|参加《さんか》する|共《とも》|決《けつ》して|周章《あわて》ず|騷《さわ》がず、|身魂《しんこん》|常《つね》に|洋々《やうやう》として|大海《だいかい》の|如《ごと》く、|天《てん》の|空《むなし》うして|鳥《とり》の|飛《と》ぶに|任《まか》すが|如《ごと》く、|海《うみ》の|広《ひろ》くして|魚《うを》の|踊《おど》るに|従《したが》ふが|如《ごと》き|不動《ふどう》の|艶_《せいしん》を|常《つね》に|養《やしな》ふ、|是《これ》が|神政成就《しんせいじようじゆ》の|神業《しんげう》に|奉仕《ほうじ》する|身魂《みたま》の|行動《こうどう》でなけねば|成《な》らぬのであるぞよ。|凡人《ぼんじん》の|見《み》て|善事《ぜんじ》と|為《な》す|事《こと》にても|神《かみ》の|法《ほう》に|照《てら》して|悪《あ》しき|事《こと》は|是《これ》を|為《な》さず、|凡人《ぼんじん》の|見《み》て|悪《あく》と|為《な》す|事《こと》にても|神《かみ》の|誠《まこと》の|道《みち》に|照《てら》して|善《よ》き|事《こと》は|勇《いさ》みて|之《これ》を|遂行《すいこう》すべし。|天意《てんい》に|従《した》がひ|大業《たいぎやう》を|為《な》さんとするものは|一疋《いつぴき》の|虫《むし》と|雖《いへど》も|妄《みだり》に|之《これ》を|傷害《しやうがい》せず、|至仁《しじん》|至愛《しあい》にして|万有《ばんゆう》を|保護《ほご》し、|世《よ》の|乱《らん》に|乗《ぜう》じて|望《のぞみ》を|興《おこ》さぬ|至粋《しすい》|至純《しじゆん》の|艶_《せいしん》を|保《たも》つ、|是《これ》が|誠《まこと》の|日本魂《やまとだましい》の|発動《はつどう》であるぞよ。|今度《こんど》の|二度目《にどめ》の|天之岩戸開《あまのいわとびら》きの|御用《ごよう》に|立《た》つ|身魂《みたま》は|是丈《これだけ》の|身魂《みたま》の|覚悟《かくご》が|無《な》ければ|到底《とうてい》|終《をは》りまで|勤《つと》めると|云《い》ふ|事《こと》は|出来《でき》んから、|毎度《いつも》|筆先《ふでさき》で|日本魂《やまとだましい》を|研《みが》いて|下《くだ》されと|申《もう》して|知《し》らして|在《あ》るぞよ。|今《いま》の|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|九分九厘《くぶくりん》まで|日本魂《やまとだましい》が|曇《くも》り|切《き》りて|了《しま》ふて|居《お》るから、|今《いま》の|人民《じんみん》の|所作柄《しよさがら》と|申《もう》すものは|薩張《さつぱ》り|艶_《せいしん》を|利害《りがい》のために|左右《さゆう》せられて、|一寸《いつすん》|先《さ》きは|暗黒《あんこく》であるから、|何時《いつ》も|心《こころ》が|急《せつ》ろしうて、|一寸《ちよつと》の|事変《こと》にも|狼狽《うろた》え|騷《いそ》いで|顏《かほ》の|色《いろ》まで|変《か》えて|了《しま》ふ|人民《じんみん》|計《ばか》りで|在《あ》るぞよ。|是《これ》では|到底《とうてい》|日本《にほん》の|神国《しんこく》の|人民《じんみん》とは|申《もう》されんぞよ。|今《いま》の|人民《じんみん》の|艶_《せいしん》と|申《もう》すものは|体主霊従《あく》であるから|心《こころ》は|平素《いつも》|外面《そと》ばかりに|走《はし》り、|人前《ひとまへ》だけは|殊勝《しうせう》らしく|慎《つつ》しみて|居《お》れど、|内心《ないしん》と|申《もう》すものは|頑空《がんくう》|妄慮《もうりやう》であるから、|少《すこ》しの|事《こと》にも|微躯《びく》|付《つ》いて|外国《がいこく》の|四《よ》ツ|足《あし》に|喰《くわ》えて|振《ふ》るやうな|難《め》に|逢《あは》されて|居《お》りても|未《ま》だ|気《き》が|付《つ》かぬ|厄介《やつかい》な|人民《じんみん》であるぞよ。|今《いま》の|人民《じんみん》は|霊界《れいかい》の|事実《こと》が|頭《あたま》から|少《ちつ》とも|解《わか》りて|居《お》らんから、|万古末代《まんごまつだい》|生《い》き|通《とほ》しの|真理《しんり》を|弁《わき》まへず、|現世《このよ》でさえ|立派《りつぱ》に|暮《くら》したら|死後《しご》は|堂《どう》でも|搆《かま》はぬと|云《い》ふ|一般《いつぱん》の|馬鹿《ばか》な|身魂《みたま》で|在《あ》るから、|天地神明《てんちしんめい》の|御威光《ごいこう》も|畏《おそ》れず、|現世《げんざい》の|富貴《ふうき》|安逸《あんいつ》|快楽《くわいらく》のみに|心《こころ》を|奪《と》られて|貧《まづしき》を|蛇蠍《だかつ》の|如《ごと》くに|忌《い》み|嫌《きら》い、|精神《せいしん》が|腐《くさ》ろうが|天則《てんそく》を|外《はず》そうが|其《そ》んな|事《こと》には|毛程《けほど》も|心配《しんぱい》いたさず、|黄金《おうごん》|万能《ばんのう》|主義《しゆぎ》の|信者《しんじや》に|落《お》ち|込《こ》み、|国家《こつか》の|為《ため》に|身命《しんめい》を|捧《ささ》げんとする|真人《もの》を|馬鹿《ばか》ものの|如《よ》うに|詈《ののし》り|嘲《あざけ》り、|死《し》ぬ|事《こと》を|厭《いと》ひ|下《くだ》らぬ|体欲《たいよく》に|耽《ふけ》りて、|肝心《かんじん》の|天《てん》の|使命《しめい》の|降《くざ》つた|神《かみ》の|生《い》き|宮《みや》の|身魂《みたま》である|事《こと》を|忘《わす》れて|居《お》るから、|世界《せかい》は|日《ひ》に|増《ま》しに|悪事《あくじ》|災害《さいがい》が|発生《はつせい》いたすので|在《あ》るぞよ。|少《すこ》し|順境《じゆんきやう》に|向《むか》えば|千年《せんねん》も|万年《まんねん》も|生《い》き|度《た》いと|申《もう》し、|少《すこ》し|逆境《ぎやくきやう》に|落《お》つれば|直《ただち》に|斯《こ》の|結構《けつこう》な|神国《しんこく》を|畏《をそ》れ|果敢《はか》なみ、|名聞《なきく》に|恥《はじ》るが|故《ゆへ》に|誠《まこと》を|忘《わす》れ|利欲《りよく》に|眼《まなこ》|眩《くら》みて|義《ぎ》を|弁《わきま》へず|天命《てんめい》を|覚《さと》らず、|自己《おのれ》よりも|富貴《ふうき》の|人《ひと》を|羨《うら》やみ|且《か》つソネミ、|自己《おのれ》よりも|貧賤《ひんせん》なる|人《ひと》を|侮《あなど》り|軽蔑《さげす》み|凌《しの》ぎ|苦《くる》しめ、|才智《さいち》|芸能《げいのう》の|自己《おのれ》より|勝《すぐ》れたる|人《ひと》に|従《したが》ひ|学《まな》ぶ|事《こと》を|為《な》さず、|却《かへつ》て|之《これ》を|譏《そし》り、|自己《おのれ》の|足《た》らざるを|補《おぎな》ふ|精神《せいしん》|毫《ごう》もなく、|善《よ》かれ|悪《わる》かれ|自己《おのれ》を|賞《ほ》め、|且《か》つ|自己《おのれ》に|追従《ついせう》するものを|親《した》しみて|害毒《がいぞく》を|招《まね》き、|遂《つい》に|又《ま》た|之《これ》を|悪《にく》み、|智者《ちしや》|賢者《けんしや》に|問《と》ふ|事《こと》を|愧《は》ぢて|一生《いつせう》|無知《むち》|愚鈍《ぐどん》の|生活《せいかつ》を|送《おく》る|憐《あわ》れな|今《いま》の|世界《せかい》の|人民《じんみん》の|度根性《どこんぜう》で|在《あ》るから、|何時《いつ》までも|世《よ》の|中《なか》が|暗黒界《くらがり》で、|我《われ》と|我手《わがで》に|要《い》らん|困難《こんなん》を|致《いた》す|人民《じんみん》|計《ばか》りで、|神《かみ》の|眼《め》からは|可愛想《かあいそう》で|見《み》て|居《お》れんから、|今度《こんど》は|神《かみ》が|表《おもて》に|現《あら》はれて|世界《せかい》の|人民《じんみん》の|目《め》を|醒《さま》して|改心《かいしん》さして|結構《けつこう》な|神代《かみよ》に|立直《たてなほ》すので|在《あ》るぞよ。|余《あま》り|世界《せかい》の|曇《くも》りやうが|激《はげ》しいから、|神界《しんかい》も|中々《なかなか》|骨《ほね》が|折《お》れるぞよ。|世界《せかい》の|人民《じんみん》の|中《なか》の|悪《あく》の|身魂《みたま》を|平《たひら》げて|了《しま》ふて、|世《よ》の|立直《たてなほ》し|致《いた》すのなれば|容易《たやすい》なれど|神《かみ》は|世界《せかい》の|人民《じんみん》を|一人《いちにん》もツツボに|致《いた》し|度《と》もないから、|色々《いろいろ》と|申《もう》して|永《なが》らく|出口《でぐち》|直《なほ》の|手《て》で|警告《しらし》たので|在《あ》れども、|余《あま》り|何時《いつ》までも|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》が|聞《き》いて|下《くだ》さらぬと|止《や》むを|得《え》ずの|事《こと》に|致《いた》さねば|成《な》らぬから、|神《かみ》も|中々《なかなか》|辛《つら》い|思《おも》ひを|致《いた》して|居《お》るから、|日本《にほん》の|人民《じんみん》ならチツトは|神《かみ》の|心《こころ》も|推量《すいりよう》いたして|早《はや》く|身魂《みたま》を|研《みが》いて|神国《しんこく》の|行動《おこない》を|為《し》て|下《くだ》され。|何時《いつ》までも|神《かみ》は|人民《じんみん》に|説《と》き|諭《さと》して|居《お》る|暇《いとま》がないから、|改心《かいしん》いたすなら|今《いま》の|間《うち》であるぞよ。|今《いま》の|人民《じんみん》の|心《こころ》に|合《あ》ふやうな|行為《おこない》は|誠《まこと》の|神《かみ》の|心《こころ》に|叶《かな》はず、|神《かみ》の|心《こころ》に|叶《かな》ふ|行為《おこない》いたす|人民《じんみん》は|俗悪《ぞくあく》|世界《せかい》の|鼻《はな》の|高《たか》い|人民《じんみん》の|心《こころ》に|叶《かな》はぬから、|腰《こし》の|弱《よわ》い|日本魂《やまとだましい》の|腐《くさ》りた|人民《じんみん》は|残《のこ》らず|今《いま》の|世界《せかい》の|人民《じんみん》に|従《つ》いて|了《しま》ふて、|譬《たと》え|天道《てんぞう》に|叶《かな》はぬ|事《こと》でも|世界《せかい》の|人民《じんみん》の|善《よ》いと|申《もう》す|事《こと》は|靡《なび》くなり、|天道《てんぞう》に|叶《かな》ふた|結構《けつこう》な|事業《こと》でも|世界《せかい》から|悪《わる》く|言《ゆ》はれたら|直《す》ぐに|止《や》めて|了《しま》ふなり、|只《ただ》|眼《め》の|前《まへ》の|名利《めいり》を|求《もと》め、|形《かたち》の|欲《よく》に|迷《まよ》ふて|天津誠《あまつまこと》を|知《し》らず、|故《ゆへ》に|斯《こ》の|結構《けつこう》な|地《ち》の|高天原《たかあまはら》の|誠《まこと》の|教《をしへ》を|迷信教《めいしんきやう》とか、|怪宗《かいしう》とか、|危険集団《きけんしうだん》とか|申《もう》して、|新聞《しんぶん》にまで|書《か》いて|悪《わる》く|申《もう》すので|在《あ》るが、|今《いま》の|俗悪《ぞくあく》|世界《せかい》の|新聞《しんぶん》などに|良《よ》く|言《ゆ》はれる|様《やう》な|世間向《せけんむ》きのする|教《をしへ》で|在《あ》りたら|却《かへつ》て|斯《こ》の|大本《おほもと》の|教《をしへ》は|悪《あく》の|教《をしへ》であるぞよ。|悪《わる》く|言《い》はれて|良《よ》く|成《な》る|経綸《しぐみ》であると|明治《めいぢ》二十五年から|知《し》らして|置《お》いた|事《こと》の|実地《じつち》が|出《で》て|参《まい》りたので|在《あ》るから、|世間《せけん》から|悪《わる》く|言《ゆ》はれる|程《ほど》|此《こ》の|大本《おほもと》の|教《をしへ》は|結構《けつこう》になるので|在《あ》るぞよ。|今《いま》の|人民《じんみん》は|人《ひと》から|褒《ほ》められると|過《す》ぎた|事《こと》でも|大変《たいへん》に|歓《よろ》こび|且《か》つ|人《ひと》にほこり|高振《たかぶ》りたがり、|又《また》|自己《おのれ》を|譏《そし》るのを|聞《き》いては|実際《じつさい》なれば|驚《おどろ》き|周章《あわ》て|顏《かほ》の|色《いろ》まで|蒼《あを》くし、|無《な》い|事《こと》を|譏《そし》られると|大変《たいへん》に|立腹《りつぷく》いたして|名譽《めいよ》|恢復《くわいふく》の|訴訟《そせう》を|起《おこ》し、|自己《おのれ》の|過失《くわしつ》を|飾《かざ》り、|又《また》は|隠《かく》し、|非《ひ》を|遂《と》げて|改心《かいしん》する|事《こと》を|知《し》らず、|自己《おのれ》の|心《こころ》の|邪悪《じやあく》なるを|知《し》りつつ|人《ひと》が|賞《ほ》めて|呉《く》れると|自己《おのれ》の|邪悪《じやあく》は|誰《たれ》も|知《し》らぬと|気《き》を|赦《ゆる》し、|自己《おのれ》の|欲《よく》する|事《こと》は|譬《たと》え|少々《せうせう》|罪悪《つみあく》なりと|承知《せうち》しながら|善人《ぜんじん》の|諫言《れんげん》を|耳《みみ》に|入《い》れず、|却《かへつ》て|其《その》|誠《まこと》の|人《ひと》を|悪人《あくにん》|扱《あつか》ひに|致《いた》すやうに|成《な》りた|今《いま》の|世《よ》の|中《なか》であるから、|况《ま》して|誠《まこと》の|神《かみ》の|申《もう》す|事《こと》は|聞《き》きさうな|筈《はづ》はなけれども、|天《てん》から|貰《もら》ふた|直霊《ちよくれい》の|御魂《みたま》にチツトは|尋《たづ》ねて|見《み》たら|神《かみ》の|申《もう》す|事《こと》は|解《わか》らねば|成《な》らぬ|筈《はづ》で|在《あ》るぞよ。|結構《けつこう》な|直霊《たま》を|我身《わがみ》に|抱《かか》え|乍《なが》ら、|小人《せうにん》|罪《つみ》を|作《つく》りて|知《し》らぬとは|余《あま》りで|在《あ》るぞよ。|間《ま》がな|隙《すき》がな|人《ひと》の|非事《ひじ》を|探《さが》したり、|人《ひと》の|名与《めいよ》を|毀《きづづ》けて|自己《おのれ》の|眼識《がんしき》が|高《たか》く|成《な》つたやうに|考《かん》がへ|且《か》つ|又《ま》たそれを|偉《えら》いやうに|思《おも》ふて|自慢《じまん》を|致《いた》したり、|天道《てんどう》に|背《そむ》いて|俗悪《ぞくあく》|世界《せかい》の|名与《めいよ》を|求《もと》めたり、|義《ぎ》に|背《そむ》いて|利己主義《りこしゆぎ》を|立貫《たてぬ》き|高貴《かうき》に|媚《こ》びへつらい、|以《もつ》て|我身《わがみ》の|栄達《はんたつ》を|計《はか》り|人《ひと》の|目《め》を|眩《くら》まして|利《り》を|企《たく》み、|浮雲《うきぐも》の|如《ごと》き|富貴《ふうき》を|希望《きぼう》して|一生懸命《いつせうけんめい》に|心身《しんしん》を|労《ろう》し、|終《つい》には|子孫《しそん》|断絶《だんぜつ》の|因《いん》と|成《な》るを|覚《さと》らず、|我《わが》|霊魂《みたま》の|永苦《えいく》を|省《かへり》みず、|只《ただ》|現在《げんざい》に|於《おい》てのみ|自己《おのれ》|在《あ》る|事《こと》を|知《し》つて|人《ひと》|在《あ》る|事《こと》を|知《し》らず、|自己《おのれ》に|利益《りえき》あれば|公道《こうぞう》を|破《やぶ》り、|人《ひと》を|害《そこの》ふをも|顧《かへり》みずして|近《ちか》きは|其《その》|身《み》を|亡《ほろ》ぼし、|遠《とほ》きは|其《その》|家《いへ》を|亡《ほろ》ぼす|事《こと》を|知《し》らず、|我程《われほど》の|立派《りつぱ》な|利発《りはつ》ものはなしと|慢心《まんしん》して|獣族《けもの》|境界《きやうかい》に|安《やす》んじ、|親子《おやこ》|兄弟《きやうだい》|他人《たにん》の|区別《くべつ》もなく、|利害《りがい》の|為《ため》には|互《たがひ》に|敵視《てきし》する|今《いま》の|世《よ》の|中《なか》の|有様《ありさま》。|此様《こん》な|沒義道《もぎどう》な|汚《けが》らはしき|世《よ》が|何時《いつ》までも|続《つづ》きそうな|事《こと》はないぞよ。|此世《このよ》が|何時《いつ》までも|此《この》|調子《ちようし》で|行《ゆ》く|如《よ》うな|事《こと》で|在《あ》りたら|天地《てんち》の|間《あいだ》は|神《かみ》は|一柱《ひとはしら》もないので|在《あ》るぞよ。|今度《こんど》は|地《ち》の|高天原《たかあまはら》の|竜宮館《りうぐうやかた》から|天地《てんち》に|神《かみ》が|在《あ》るかないかを|明白《あきらか》に|解《わ》けて|見《み》せて、|世界《せかい》の|人民《じんみん》に|改心《かいしん》さして|松《まつ》の|世《よ》ミロクの|神代《かみよ》と|致《いた》して、|世界《せかい》|一列《いちれつ》|勇《いさ》んで|暮《くら》すやうに|世《よ》を|替《か》へて|了《しま》ふのであるぞよ。|夫《そ》れに|成《な》る|迄《まで》に|世界《せかい》の|黄泉津比良坂《おほとうげ》が|在《あ》るから、|今《いま》の|世《よ》の|中《なか》の|精神《せいしん》を|根本《こつぽん》から|立替《たてかへ》て|了《しま》ふて|誠《まこと》の|日本魂《やまとだましい》に|立帰《たちかへ》り、|神国《しんこく》|成就《じやうじゆう》の|御用《ごよう》を|勤《つと》めて、|末代《まつだい》|神国《しんこく》の|名《な》を|残《のこ》して|下《くだ》され、|神《かみ》が|誠《まこと》のものにはドンナ|神力《しんりき》も|蔭《かげ》から|渡《わた》して|与《や》るぞよ。|一日《いちにち》も|早《はや》い|改心《かいしん》が|結構《けつこう》であるぞよ。
|明治《めいぢ》二十五年からの|筆先《ふでさき》は|充分《じうぶん》に|腹《はら》へ|入《い》れて|見《み》て|貰《もら》はぬと、|大変《たいへん》な|取違《とりちが》いを|致《いた》すものが|出来《でき》るぞよ。この|綾部《あやべ》へ|出《で》て|来《こ》ねば|神徳《しんとく》が|貰《もら》えんやうに|思《おも》ふて、|一家《いつか》を|挙《あ》げて|移住《いじう》したり、|今迄《いままで》の|結構《けつこう》な|職業《しよくぎやう》まで|捨《す》てたり、|学校《がくこう》を|退学《たいがく》したりして|迄《まで》|大本《おほもと》へ|出《で》て|来《く》るやうな|事《こと》は|神慮《しんりよ》に|叶《かな》はぬぞよ。|大本《おほもと》の|祝詞《のりと》の|中《なか》にも|学《まな》びの|術《わざ》に|戦《いくさ》の|法《のり》に|益々《いやます》も|開《ひら》け|添《そ》はりて|玉垣《たまがき》の|内津御国《うちつみくに》は|細矛《くわちほこ》|千足国《ちたるのくに》|心安国《うらやすくに》と|云々《うんぬん》と|出《で》てあらうがな。|学《まな》びの|術《わざ》を|捨《すて》てまで|信心《しんじん》いたせとは|申《もう》さんぞよ。それとも|事情《じじやう》|止《や》むを|得《え》ぬ|事《こと》があれば|仕方《しかた》はなけれども、|悔《くや》しい|残念《ざんねん》を|忍耐《こば》ることの|出来《でき》んやうな|身魂《みたま》でありたら|到底《とうてい》|神《かみ》の|御用《ごよう》どころか|我身《わがみ》|一《ひと》つさえも|修《おさ》まらんぞよ。|是《これ》から|大本《おほもと》の|中《なか》も|充分《じうぶん》|気《き》を|付《つ》け|合《あ》ふて|落度《おちど》のなき|様《やう》に|心得《こころえ》て|下《くだ》さらんと|斯《こ》の|結構《けつこう》な|神国《しんこく》の|教《をしへ》の|名《な》を|汚《けが》す|事《こと》に|成《な》りて|却《かへつ》て|世界《せかい》から|悪《わ》るく|申《もう》されても|弁解《べんかい》の|出来《でき》ぬ|事《こと》が|出来《しつたい》するぞよ。|此《こ》の|大本《おほもと》の|名《な》を|汚《けが》すものは|大本《おほもと》の|中《なか》から|出現《しつげん》するぞよ。|外部《そと》からは|指《ゆび》|一本《いつぽん》さわる|事《こと》は|出来《でき》ぬ|完全《かんぜん》で|在《ある》と|毎度《まいど》|筆先《ふでさき》に|出《だし》て|知《しら》したが|余程《よほど》|是《ここ》からは|何彼《なにか》の|事《こと》を|気配《きくばり》いたして|神《かみ》の|教《をしへ》に|背《そむ》かぬ|様《やう》に|善《ぜん》|一筋《ひとすじ》の|行《おこな》ひを|致《いた》して|神《かみ》の|善《よ》き|名《な》を|出《だす》やうに|致《いた》して|下《くだ》されよ。|何《なに》も|分《わか》らずに|人民《じんみん》の|心《こころ》の|騒《さわ》ぐ|様《やう》な|事《こと》を|申《もうす》で|無《ない》ぞよ|気《き》を|付《つけ》るぞよ。
T80307
大正八年三月七日 旧二月六日
|国常立尊《くにとこたちのみこと》が|変性女子《へんぜうによし》の|手《て》を|籍《かり》て、|世界改造《よのたてなをし》の|次第《しだい》を|書《か》きおくぞよ。|明治《めいじ》二十五年から|神政《しんせい》|開祖《かいそ》|大出口《おほでぐち》|直《なを》の|手《て》を|借《か》り|口《くち》を|借《か》りて、|警告《しらし》た|事《こと》の|実地《じつち》が|現《あら》はれる|時節《じせつ》が|参《まい》りたぞよ。|伊勢神宮《いすらえる》の|五十鈴川《いそすずがは》の十二の|支流《わかれ》も|今《いま》までは、|其《その》|源泉《げんせん》を|知《し》らなんだなれど、|弥々《いよいよ》|天《あま》の|岩戸《いわと》を|開《ひら》く|時節《じせつ》が|参《まい》りて|来《き》たから、|斯《こ》の|清《きよ》き|流《ながれ》の|末《すえ》の|濁《にご》りを、|真澄《ますみ》の|鏡《かがみ》の|言霊《ことたま》に|清《きよ》め|改《あらた》め、|世界《せかい》を十二の|国《くに》に|立別《たてわ》け、|一《ひと》つの|源《もと》の|流《なが》れに|立直《たてなを》し、十二の|国《くに》を|一《ひと》つの|神国《しんこく》の|天津日嗣《あまつひつぎ》の|神皇様《きみさま》が、|平《たひ》らけく|安《やす》らけく|治《をさ》め|玉《たま》ふ|松《まつ》の|御代《みよ》に|立代《たてかへ》るに|付《つい》て、|神政開祖《よはね》の|身魂《みたま》に二十五年に|渡《わた》りて、|人民《じんみん》の|身魂《みたま》を|五十鈴川《いすずがは》の|流《ながれ》に|洗《あら》い|清《きよ》めて、|漸《よう》やく|大正《たいせう》六年からは|一段《いちだん》|奥《おく》の|鎮魂《ちんこん》|帰神《きしん》の|神法《しんぽう》に|依《よ》り、|変性女子《へんぜうによし》の|御魂《みたま》を|御用《ごよう》に|立《たて》てて、|艮《とど》めの|経綸《しぐみ》に|使《つか》ふて|在《あ》るなれど、|今《いま》の|世界《せかい》の|人民《じんみん》は、|間口《まぐち》の|広《ひろ》い|奥行《おくゆき》の|短《みじ》かい、|学《がく》|斗《ばか》りに|迷信《めいしん》いたして、|斯世《このよ》は|物質的《ぶつしつてき》|学《がく》さえ|修《をさ》めたら、|世界《せかい》は|安全《あんぜん》に|治《をさ》まる|如《よ》うに|取違《とりちが》い|斗《ばか》り|致《いた》して|居《お》るから、|天地《てんち》の|元《もと》の|先祖《せんぞ》の|申《もう》す|事《こと》はチツトも|耳《みみ》へ|這入《はい》らず、|却《かへつ》て|反対《はんたい》に|迷信《めいしん》いたして、|世界《せかい》を|恐喝《おどす》やうに|悪《わ》るく|誤解《とり》て、|種々《いろいろ》と|斯《この》|大本《おほもと》を|世間《せけん》から|攻撃《こうげき》いたす|者《もの》も|出来《でき》て|居《お》るなれど、|誠《まこと》の|神《かみ》はソンナ|少《ちい》さい|事《こと》に|往生《をうぜう》は|致《いた》さんから、|今《いま》に|実地《じつち》を|世界《せかい》へ|表《あら》はして|見《み》せて|与《や》るから、|何《なん》なりと|申《もう》して|反対《はんたい》いたすが|良《よ》いぞよ。|是《これ》でも|今《いま》に|大本《おほもと》の|教《をしえ》の|誠《まこと》が|天晴《あつぱ》り|判明《わかり》て|来《く》るから、|判明《わかり》て|来《き》たら|又《また》|手《て》を|曳《ひ》き|合《あ》ふて|日本《にほん》の|為《ため》|世界《せかい》の|為《ため》に|活動《かつどう》いたすぞよ。|今《いま》は|精神界《せいしんかい》が|暗黒《くらやみ》で|何《なに》も|判《わか》らんから、|色眼鏡《いろめがね》を|掛《か》けて、|新聞屋《しんぶんや》までが|色々《いろいろ》と|浅《あさ》い|観察《かんさつ》を|世《よ》の|中《なか》へ|触《ふ》れて|呉《く》れるなれど、|是《これ》も|神界《しんかい》の|予定《よてい》の|経綸《しぐみ》で|在《あ》るから、|今《いま》の|新聞《しんぶん》|雑誌《ざつし》は|一生懸命《いつせうけんめい》に|面白《おもしろ》がつて|悪言《あくげん》を|書並《かきなら》べて|居《お》るなれど、|是《これ》も|知《し》らず|知《し》らずに|神界《しんかい》から|使《つか》はれて、|神《かみ》の|御用《ごよう》を|致《いた》して|居《お》るので|在《あ》るから、|中々《なかなか》|御苦労《ごくろう》な|御役《おやく》で|在《あ》るぞよ。|明治《めいじ》二十五年から|出口《でぐち》の|手《て》で、|新聞《しんぶん》に|一旦《いつたん》はトコトン|悪《わる》く|言《い》はれて、|跡《あと》で|良《よ》く|成《な》る|仕組《しぐみ》じやと|申《もう》して、|筆先《ふでさき》で|永《なが》らく|知《し》らした|事《こと》の|実地《じつち》が|参《まい》りたので|在《あ》るから、|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》|通《どほ》りが|廻《まわ》りて|来《き》たのであるぞよ。|是《これ》からは|日《ひ》に|増《まし》に|日本魂《やまとだましい》の|研《みが》けた|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》が、|地《ち》の|高天原《たかあまはら》へ|参《まい》りて|来《き》て|三千年《さんぜんねん》の|経綸《しぐみ》の|御用《ごよう》をいたすから、|此《こ》の|大本《おほもと》の|内部《なか》の|役員《やくいん》は|充分《じゆうぶん》に|日本魂《やまとだましい》を|研《みが》いて、|神国《しんこく》|成就《ぜうじゆ》の|御用《ごよう》に|立《た》ちて|下《くだ》されよ。|誠《まこと》の|者《もの》は|神界《しんかい》から|国々《くにぐに》に|配置《まくば》りてあるから、|段々《だんだん》と|引寄《ひきよ》せるから、|是《これ》からは|眼《め》が|廻《まわ》る|程《ほど》この|大本《おほもと》は|急《いそ》がしく|成《な》るぞよ。|何程《なにほど》|世界《せかい》から|悪《わる》く|申《もう》されても、|肝腎《かんじん》の|大本《おほもと》に|誠《まこと》の|行為《おこない》さえ|致《いた》して|居《お》りたら、|世界中《せかいぢう》が|一塊《ひとかたまり》に|成《な》りて|参《まい》りても|微躯《びく》とも|致《いた》さぬ|教《をしえ》で|在《あ》れども、|今《いま》の|世界《せかい》の|人民《じんみん》に|何程《なにほど》|良《よ》く|言《い》はれて|賞《ほめ》られても、|誠《まこと》の|教《をしへ》が|腹《はら》へ|這入《はい》らず、|誠《まこと》の|行為《おこない》が|出来《でき》て|居《お》らなんだら|神界《しんかい》から|赦《ゆる》さんから、|心得《こころえ》た|上《うへ》にも|心得《こころえ》て、|日本《にほん》|神国《しんこく》の|人民《じんみん》|相当《さうたう》の|行為《おこない》をいたして、|日本《にほん》の|国《くに》を|擁護《まもり》、|神《かみ》と|皇上《おかみ》とに|安心《あんしん》を|為《し》て|戴《いただ》く、|誠《まこと》の|行状《おこない》を|為《さ》せる、|世界《せかい》の|大本《おほもと》で|在《あ》るぞよ。|今《いま》の|世界《せかい》の|人民《じんみん》の|精神《せいしん》を|改造《かいざう》いたして|置《お》いて、|世界《せかい》の|改造《かいざう》に|掛《かか》る|経綸《しぐみ》であるから、|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|一日《いちにち》も|早《はや》く|神《かみ》の|洪恩《こうをん》を|弁《わきま》へ、|皇室《こうしつ》の|尊厳《そんげん》と|国家《こくか》の|大使命《だいしめい》と|国民《こくみん》の|天職《てんしよく》を|覚《さと》つて、|誠《まこと》の|日本魂《やまとだましい》に|立帰《たちかへ》り、|一番《いちばん》に|此《こ》の|神国《しんこく》を|修斎《しうさい》し、|次《つぎ》に|国民《こくみん》|一致《いつち》の|神力《しんりき》で|外国《がいこく》を|平《たひ》らけく|安《やす》らけく|治《をさ》めて|与《や》らねば|成《な》らぬのが、|日本《にほん》|人民《じんみん》の|神《かみ》から|与《あた》へられた|大使命《だいしめい》であるなれど、|今《いま》の|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|肝心《かんじん》の|国体《こくたい》の|精神《せいしん》を|忘《わす》れて、|外国《がいこく》の|精神《せいしん》に|誑《だま》されて|了《しま》ふて|居《を》るから、|日本《にほん》の|国《くに》では|絶対《ぜつたい》に|天地《てんち》が|潰《つぶ》れても|用《もち》ゐられん、|民主主義《みんしゆしゆぎ》を|唱《とな》へる|鼻高《はなだか》が|出来《でき》て|来《き》て、|何《なに》も|知《し》らぬ|日本《にほん》の|人民《じんみん》が|学者《がくしや》の|申《もう》す|事《こと》を|信《しん》じて、|夫《そ》れに|付和雷同《ふわらいどう》して|約《つま》らん|事《こと》を|致《いた》すやうに|曇《くも》りて|了《しま》ふて|居《を》るから、|今《いま》が|世界《せかい》の|性念場《せうねんば》であるから、|神《かみ》が|永《なが》らく|苦労《くろう》いたして、|人民《じんみん》に|気《き》を|付《つ》けるので|在《あ》るぞよ。
◎
|天《てん》の|大神様《おほかみさま》の|五六七《みろく》の|御守護《ごしゆごう》に|成《な》るに|付《つい》て、|一旦《いつたん》|三千世界《さんぜんせかい》の|大洗濯《おほせんだく》が|初《はじま》りたら、|斯世《このよ》が|根本《こつぽん》から|覆《かへ》りて|了《しま》ふて、|元《もと》の|泥海《どろうみ》に|成《な》るより|仕様《しよう》が|無《な》い|所《ところ》であれども、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|世《よ》の|元《もと》から|悔《くや》し|残念《ざんねん》を|堪忍《こばり》つめて|蓄《たくわ》へて|来《き》た|一輪《いちりん》の|神力《しんりき》で、|斯世《このよ》を|受取《うけとり》て、|善《ぜん》|一《ひ》と|筋《すじ》の|誠《まこと》の|神世《かみよ》に|致《いた》すのであるから、|第一番《だいいちばん》に|世界《せかい》の|人民《じんみん》の|御魂《みたま》を|改造《たてかへ》ねば|成《な》らぬから、|中々《なかなか》の|大事業《たいもう》であるぞよ。|今《いま》の|世界《せかい》の|人民《じんみん》は、|元《もと》の|神《かみ》から|分《わ》けて|貰《もら》ふた|結構《けつこう》な|身魂《みたま》を、|残《のこ》らず|汚《よご》して|了《しま》ふて、|虫《むし》の|息《いき》|同様《どうよう》に|成《な》りて|居《を》るから、|之《これ》に|神力《しんりき》を|渡《わた》して、|生《い》きた|神国《しんこく》の|御用《ごよう》を|致《いた》させる|経綸《しぐみ》であるぞよ。|今《いま》の|人民《じんみん》の|肉体《にくたい》は、|生《い》きて|体主霊従《あく》の|身魂《みたま》で|活動《かつだう》いたして|居《を》れども、|肝心《かんじん》の|本霊《ほんれい》は|物欲《ぶつよく》に|圧《をさ》えられてチツトも|活動《かつだう》いたさぬから、|生《い》きて|動《うご》く|死骸《しかばね》であるから、|今《いま》の|世界《せかい》の|人民《じんみん》の|身魂《みたま》に|生命《いのち》を|与《あた》へて、|天地《てんち》|経綸《しぐみ》の|御用《ごよう》を|致《いた》させる|大本《おほもと》の|教《をしへ》であるぞよ。|今《いま》の|世界《せかい》の|人民《じんみん》は|人生《じんせい》の|本義《ほんぎ》を|知《し》らぬから、|衣食住《いしよくじゆう》の|物欲《ぶつよく》|斗《ばか》りに|迷《まよ》ふて、|自分《じぶん》から|肝心《かんじん》の|人格《じんかく》を|殺《ころ》して|居《を》るものが|七分《しちぶ》あるから、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|明治《めいじ》二十五年から、|世界《せかい》の|人民《じんみん》は|今《いま》に|三分《さんぶ》に|成《な》ると|申《もう》して|置《お》いたが、|此《こ》の|神《かみ》の|申《もうし》た|通《とほ》り、|今《いま》の|人民《じんみん》は|人民《じんみん》としての|資格《しかく》が|亡《ほろ》びて|了《しま》ふて、|誠《まこと》の|生命《せいめい》|人格《じんかく》を|保《たも》つものは、|世界中《せかいぢう》|平均《ひきなら》して|二分《にぶ》も|面倒《めんど》いぞよ。|今《いま》の|人民《じんみん》は|神《かみ》の|生《い》き|宮《みや》であると|云《い》ふ|人生《じんせい》の|本義《ほんぎ》を|忘《わす》れて、|野獣《やじゆう》の|如《よ》うな|精神《せいしん》に|堕落《おち》て|了《しま》ふて|居《を》るから、|人三化七《ばけもの》ばかりで|誠《まこと》の|天職《てんしよく》を|弁《わきま》へた|誠《まこと》の|人民《じんみん》は|二分《にぶ》より|無《な》い|事《こと》に、|神界《しんかい》から|見《み》ると|亡《ほろ》びて|了《しも》ふて|居《を》るから、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|天地《てんち》の|神々《かみがみ》へ|御詫《おわび》を|致《いた》して、|悪《あく》の|身魂《みたま》を|善《ぜん》に|生《い》かして、|穏《をだや》かな|松《まつ》の|世《よ》|至仁至愛《みろく》の|神代《かみよ》に|改造《たてなを》すので|在《あ》るから、|斯《この》|大本《おほもと》へ|引寄《ひきよ》せられた|身魂《みたま》は、|神代《かみよ》から|深《ふか》い|因縁《いんねん》があるから、|天下《てんか》の|憂《うれ》ひに|先《さき》だつて|憂《うれ》ひ|神国《しんこく》|成就《ぜうじゆ》の|大神業《だいしんげう》を|補助《たすけ》る|天《てん》からの|役目《やくめ》であるから、|普通《ふつう》の|神信心《かみしんじん》とは|根本《こつぽん》からの|相違《さうい》であるから、|一身一家《いつしんいつか》の|勝手《かつて》な|利己的《われよし》の|信仰者《しんじや》は、|世《よ》の|元《もと》の|神《かみ》の|気勘《きかん》に|叶《かな》はんので|在《あ》るぞよ。|世《よ》の|改造《たてかへ》に|就《つい》て、|今度《こんど》は|二度目《にどめ》の|天《あま》の|岩戸《いわと》が|開《ひら》けるのであるから、|開《ひら》けたら|一旦《いつたん》はドンナ|悪《あく》の|身魂《みたま》でも|神《かみ》の|仁愛《めぐみ》で、|霊肉《みたま》|共《とも》に|助《たす》けて|与《や》る|仕組《しぐみ》であれども、|余《あま》り|何時《いつ》までも|体主霊従《あく》の|改心《かいしん》が|出来《でき》ぬと、|止《や》むを|得《え》ずの|事《こと》に|成《な》るから、|神《かみ》は|一人《いちにん》もツツボには|落《をと》し|度《たく》もないから、|早《はや》く|改心《かいしん》いたして|下《くだ》されよ。|体主霊従《あく》の|守護神《しゆごうじん》が|改心《かいしん》いたしたら、|其人《そのにん》の|本霊《ほんれい》は|歓《よろ》こんで|誠《まこと》の|道《みち》を|守《まも》るやうになるから、|身魂《みたま》に|生命《せいめい》が|出来《でき》て|来《く》るぞよ。|今《いま》の|人民《じんみん》は|八分《はちぶ》まで|生《い》きた|死骸《しかばね》であるぞよ。|御魂《みたま》さえ|生《い》きて|働《はたら》けるやうに|成《な》りたら、|仮令《たとへ》|肉体《にくたい》は|亡《ほろ》びて|居《を》りても、|神国《しんこく》の|結構《けつこう》な|生《い》きた|人民《じんみん》であるぞよ。|生《い》きた|国家《こくか》の|守護神《しゆごうじん》であるぞよ。|艮《うしとら》の|金神《こんじん》は三十年で|世《よ》の|立替《たてかへ》|立直《たてなを》しを|致《いた》す|仕組《しぐみ》で|在《あ》りたなれど、|余《あま》り|改心《かいしん》が|出来《でき》ぬので|立替《たてかへ》だけにに三十年かかるから、|後《あと》の|立直《たてなを》しが十年も|延《の》びたから、|夫《そ》れだけ|世界《せかい》の|物事《ものごと》が|遅《おく》れて|来《き》たから、|一日《いちにち》でも|早《はや》く|神国《しんこく》|成就《ぜうじゆ》いたすやうに、|各自《めいめい》の|身魂《みたま》を|此《こ》の|大本《おほもと》の|中《なか》から|立替《たてかへ》|立直《たてなを》して、|三千世界《さんぜんせかい》へ|鏡《かがみ》に|出《だ》して|貰《もら》はねばならぬぞよ。この|大本《おほもと》は|世界《せかい》の|鏡《かがみ》で|在《あ》るから、|善悪《ぜんあく》ともに|世界《せかい》へ|写《うつ》るので|在《あ》るから、|大本《おほもと》から|一番《いちばん》に|水晶《すいしよう》に|研《みが》いて|下《くだ》されと、|永《なが》らくの|間《あいだ》|出口《でぐち》の|手《て》で|気《き》が|付《つ》けて|在《あ》りたぞよ。|一日《いちにち》|遅《おく》れても|世界《せかい》は|大変《たいへん》な|困難《こんなん》であるから、|地《ち》の|高天原《たかあまはら》へ|立寄《たちよ》る|役員《やくいん》|信者《しんじや》から|早《はや》く|改良《かいりよう》いたさぬと、|天地《てんち》の|神々様《かみがみさま》へ|対《たい》して|申訳《もうしわけ》の|無《な》き|事《こと》になるぞよ。|筆先《ふでさき》の|取違《とりちが》いたして|居《を》る|役員《やくいん》|信者《しんじや》が、|此《こ》の|大本《おほもと》の|中《なか》にも|大分《だいぶ》あるが、|是《これ》は|慢神《まんしん》が|強《つよ》いから|大間違《おほまちが》いが|出来《しゆつたい》するので|在《あ》るぞよ。それで|明治《めいじ》二十五年からの|筆先《ふでさき》を、|十分《じうぶん》に|腹《はら》へ|入《い》れて|下《くだ》されと、クドウ|申《もう》して|在《あ》るぞよ。|神《かみ》の|心《こころ》と|人民《じんみん》の|心《こころ》とは|大変《たいへん》な|相違《さうゐ》であるから、|誠《まこと》の|人民《じんみん》は|神《かみ》の|心《こころ》を|汲《く》み|取《と》りて、|神心《かんごころ》に|成《な》りて|下《くだ》さらぬと、|神界《しんかい》の|誠《まこと》の|経綸《しぐみ》は|到底《とうてい》|判《わか》りは|致《いた》さぬぞよ。|役員《やくいん》|信者《しんじや》の|間違《まちが》ふた|言葉《ことば》や|行動《をこない》が、|斯《こ》の|大本《おほもと》の|教《をしえ》の|名《な》を|傷《きづつ》け、|神《かみ》の|名《な》を|汚《よご》し、|経綸《しぐみ》の|邪魔《じやま》を|致《いた》すので|在《あ》るぞよ。|外部《そと》からは|指《ゆび》|一本《いつぽん》さえる|事《こと》の|出来《でき》ぬ、|立派《りつぱ》な|天地《てんち》へ|一貫《いつかん》した|教《をしえ》であれども、|獅子身中《しししんちう》の|虫《むし》が|大本《おほもと》の|中《なか》に|発生《わい》て、|大本《おほもと》を|破《やぶ》るのであるから、|皆《みな》の|御方《おかた》|心得《こころえ》た|上《うへ》にも|心得《こころえ》て、|獅子身中《しししんちう》の|虫《むし》に|成《な》らぬやうに|致《いた》して|下《くだ》されよ。|自分《じぶん》から|誰《だれ》も|獅子身中《しししんちう》の|虫《むし》に|成《な》らうと|思《おも》ふものは|無《な》けれ|共《ども》、|知《し》らず|知《し》らずの|間《あいだ》に|神《かみ》の|教《をしえ》の|大元《おほもと》を|誤解《とりちがい》いたして、|間違《まちが》ふた|事《こと》を|申《もう》したり、|変《へん》な|行動《をこない》を|致《いた》して|良《よ》い|気《き》に|成《な》りて|居《を》るから、|神界《しんかい》の|却《かへつ》て|邪魔《じやま》をいたすので|在《あ》るぞよ。|一生懸命《いつせうけんめい》に|神《かみ》の|御用《ごよう》を|致《いた》したと|想《をも》ふて|居《を》る|人民《じんみん》ほど|取違《とりちが》いが|多《おほ》いので|在《あ》るぞよ。|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》は|今《いま》が|一番《いちばん》|大事《だいじ》の|大峠《おほとほげ》であるから、|皆《みな》の|役員《やくいん》|信者《しんじや》が|誠《まこと》の|日本魂《やまとだましい》を|発揮《はつき》して、|天地《てんち》に|代《かは》る|大活動《だいかつどう》の|時期《じき》であるぞよ。|此《こ》の|大本《おほもと》の|中《なか》の|規則《きそく》が|定《さだま》りて|神《かみ》から|見《み》て|是《これ》で|結構《けつこう》と|申《もう》すやうに|成《な》りたら、|神《かみ》は|其処《そこ》で|天晴《あつぱれ》|表面《おもて》に|成《な》るなれど、|大本《おほもと》の|規則《きそく》が|規《き》まりて、|善《ぜん》|一《ひ》ト|筋《すじ》の|行《をこな》いが|出来《でき》ぬ|先《さき》に|表面《をもて》に|成《な》りた|処《ところ》で、|皆《みな》の|者《もの》が|栃麺棒《とちめんぼう》を|振《ふ》る|斗《ばか》りであるぞよ。|神《かみ》は|早《はや》く|表《をもて》に|成《な》りて、|現界《げんかい》で|活動《かつだう》いたしたいなれど、|今《いま》ではモチト|大本《おほもと》が|定《き》まらんから、|早《はや》く|何彼《なにか》の|行方《やりかた》を|変《か》えて|下《くだ》されよ。|神《かみ》|急《せ》けるぞよ。
T80308
大正八年三月八日 旧二月七日
|天《てん》に|坐《まし》ます|日《ひ》の|大神様《おほかみさま》は、|天地《てんち》|初発《しよつぱつ》の|時《とき》から、|世界《せかい》|万物《ばんもつ》を|造《つく》りて|之《これ》を|愛護《あいご》し|給《たま》ひ、|永遠無窮《とこしえ》に|光《ひか》りを|与《あた》え、|地《ち》の|世界《せかい》を|照《て》らして|御守護《ごしゆごう》|遊《あそ》ばすなり、|五六七《みろく》の|大神様《おほかみさま》は|人民《じんみん》よりも|下《し》たに|降《を》りて、|地《ち》の|在《あ》らむ|限《かぎ》り、|遺《のこ》る|隈《くま》なく、|隠《かく》れて|御守護《ごしゆごう》|下《くだ》され、|何《なに》|一《ひ》とつ|自由《じゆう》と|云《い》ふ|事《こと》も|成《な》さらずに、|万物《ばんぶつ》を|養育《やういく》|遊《あそ》ばして|御座《ござ》るなり。|地《ち》の|固成主《かためぬし》なる|国常立尊《くにとこたちのみこと》は、|坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》[#底本では「根神」]|豊雲野尊《とよくもぬのみこと》と|水火《いき》を|合《あ》はして、|夫《そ》れ|夫《ぞ》れの|守護神《しゆごうじん》に|御苦労《ごくろう》に|成《な》りて|地《ち》を|固《たか》め|締《し》め、|一旦《いつたん》は|地《ち》の|世界《せかい》の|主宰者《つかさ》と|成《な》りたなれど、|八百万《やほよろづ》の|神《かみ》の|為《ため》に|永《なが》らくの|間《あいだ》|神《かみ》の|世《よ》|一代《いちだい》|艮《うしとら》へ|押込《をしこ》められて、|隠《かげ》から|斯世《このよ》を|守護《しゆごう》いたして|居《を》りた|事《こと》の、|誠《まこと》の|精神《せいしん》と|行状《おこない》が|天地《てんち》の|大神様《おほかみさま》の|御眼《おめ》に|留《とど》まりて、|再《ふたた》び|地《ち》の|世界《せかい》の|神界《しんかい》を|守護《しゆごう》いたすやうになりたのは、|誠《まこと》に|神《かみ》は|満足《まんぞく》であれども、|是《これ》だけに|乱《みだ》れた|世《よ》の|中《なか》を、|善《ぜん》|一《ひ》とつの|神代《かみよ》の|神政《しんせい》に|改造《たてなを》すのは、|中々《なかなか》|大業《たいもう》で|在《あ》るから、|昔《むかし》の|神代《かみよ》に|艮《うしとら》の|金神《こんじん》と|共《とも》に|世《よ》に|落《をと》された|神々《かみがみ》を、|今度《こんど》の|天之岩戸開《あまのいわとびら》きの|御用《ごよう》いたさす|為《ため》に、|世《よ》に|上《あ》げて|神政成就《たてなをし》の|御用《ごよう》に|使《つか》ふから、|其《その》|神々《かみがみ》の|名《な》を|上《うへ》から|上《うへ》から|表《あら》はして|置《を》くぞよ。|国常立尊《くにとこたちのみこと》の|侍従長《わきだち》を|勤《つと》めたのは、|右《みぎ》が|猿田彦命《さるたひこのみこと》と|猿田姫命《さるたひめのみこと》の|夫婦《ふうふ》なり、|右《みぎ》の|侍従《つき》が|八雲立命《やくもたちのみこと》と|出雲姫命《いづもひめのみこと》の|夫婦《ふうふ》なり、|左《ひだり》の|侍従長《わきだち》が|真心彦命《うらひこのみこと》と|事足姫命《ことたるひめのみこと》の|夫婦《ふうふ》なり、|左《ひだり》の|侍従《つき》が|国彦命《くにひこのみこと》と|国比女命《くにひめのみこと》の|夫婦《ふうふ》の|神《かみ》でありたぞよ。|其他《そのほか》に|沢山《たくさん》の|付々《つきづき》や|眷属《けんぞく》は|在《あ》りたなれど、|時節《じせつ》に|応《をう》じ、|手柄《てがら》に|由《よ》りて、|次々《つぎつぎ》に|名《な》を|表《あら》はすぞよ。|天《てん》の|規則《きそく》が|破《やぶ》れた|始《はじま》りは、|真心彦命《うらひこのみこと》の|最《もつと》も|愛《あい》して|居《を》りた|百照彦命《ももてるひこのみこと》に|春子姫命《はるこひめのみこと》と|申《もう》す|妻《つま》がありたが、|真心彦命《うらひこのみこと》は|愛情《あいぜう》|深《ふか》き|神《かみ》で|在《あ》つたが、|終《つい》には|百照彦《ももてるひこ》の|命《みこと》の|妻《つま》の|春子姫《はるこひめ》に|手《て》が|掛《かか》り、|不調法《ぶちやうほう》が|出来《でき》たので、|天《てん》の|大神様《おほかみさま》から|役目《やくめ》を|御取上《おとりあ》げに|成《な》つたのであるぞよ。|真心彦命《うらひこのみこと》は|事足姫命《ことたるひめのみこと》と|申《もう》す|妻神《つまがみ》が|在《あ》りて、|広心彦命《ひろむねひこのみこと》、|行成彦命《ゆきなりひこのみこと》と|云《い》ふ|二柱《ふたはしら》の|神子《みこ》が|出来《でき》てあるにも|関《かか》はらず、|情《なさ》けに|耽《おぼ》れて|春子姫《はるこひめ》との|間《あいだ》に|怪《あや》しき|行為《おこない》が|結《むす》ばれたので、|天《てん》の|大神様《おほかみさま》から|天《てん》の|規則《きそく》|破《やぶ》りの|罪《つみ》として、|国常立尊《くにとこたちのみこと》の|侍従長《わきだち》を|退職《たいしよく》されたので、|真心彦命《うらひこのみこと》は|自分《じぶん》の|失態《しつたい》を|愧《は》ぢて|終《つい》に|国替《くにがへ》を|致《いた》されたので|在《あ》るぞよ。そこで|八百万《やほよろづ》の|神々《かみがみ》も|其《その》|心事《しんじ》を|気之毒《きのどく》に|思召《おぼしめ》されて、|種々《いろいろ》と|持《も》てなしを|成《な》されて、|長男《ちやうなん》の|広心彦命《ひろむねひこのみこと》が|父神《ちち》の|後《あと》を|継《つ》ぎて、|左《ひだり》の|侍従長《わきだち》と|成《な》り、|仁愛《じんあい》を|以《もつ》て|下《しも》を|治《をさ》め、|一時《いちじ》は|天下《てんが》|泰平《たいへい》に|世《よ》が|治《をさ》まりて、|国常立尊《くにとこたちのみこと》の|威勢《いせい》も|揚《あが》りたので|在《あ》りたぞよ。|然《しか》る|所《ところ》に|未亡神《みぼうじん》なる|事足姫命《ことたるひめのみこと》は、|夫神《おつと》の|御心情《ごしんぜう》も|察《さつ》せずに、|春永彦命《はるながひこのみこと》と|云《い》ふ|後《のち》の|夫《をつと》を|持《も》ちて、|桃上彦命《ももがみひこのみこと》を|生《う》み、|夫婦《ふうふ》の|神《かみ》が|仲良《なかよ》く|暮《くら》して|居《を》りたが、|是《これ》が|大変《たいへん》に|天《てん》の|規則《きそく》に|照《てら》して|面白《おもしろ》く|無《な》き|行為《をこない》で|在《あ》るぞよ。
|桃上彦命《ももがみひこのみこと》は|非常《ひじやう》に|下《しも》を|憐《あわれ》む、|精神《せいしん》の|善《よ》き|神《かみ》でありたから、|種違《たねちが》いの|兄神《あに》の|広心彦命《ひろむねひこのみこと》も|大変《たいへん》に|安神《あんしん》いたして、|自分《じぶん》の|副神《さしそえ》に|任《にん》じて、|神界《しんかい》の|御用《ごよう》の|祐《たす》けを|為《さ》せて|居《を》りたが、|桃上彦命《ももがみひこのみこと》は|月日《つきひ》の|経《た》つに|連《つ》れて、|始《はじ》めの|善良《ぜんれう》なる|精神《せいしん》が|狂《くる》ひ|出《だ》し、|上《うへ》の|神《かみ》の|命令《めいれい》も|聞《き》かず、|外神《かみがみ》の|難義《なんぎ》も|顧《かへり》みず、|終《つひ》には|慢神《まんしん》|益々《ますます》|増長《ぞうちやう》して、|兄神《あにがみ》の|権利《けんり》と|地位《ちい》を|占領《せんりよう》し、|只管《ひたすら》|下《しも》|斗《ばか》りの|機嫌《きげん》を|取《と》る|事《こと》に|而巳《のみ》|心《こころ》を|碎《くだ》きたるが|故《ゆへ》に、|下《しも》の|神々《かみがみ》は|恩《をん》に|馴《な》れて|安楽《あんらく》な|道《みち》ばかりに|傾《かたむ》き|誠《まこと》の|天則《てんそく》を|守《まも》る|神《かみ》の|教《をしへ》に|反対《はんたい》いたし|出《だ》し、|神界《しんかい》の|政治《せいじ》は|上《あ》げも|下《お》ろしも|成《な》らぬ|如《よ》うに|成《な》り|果《はて》て、|終《しまい》には|重立《をもだち》たる|侍従神《つきつき》もチリチリ|破乱々々《ばらばら》に|世《よ》に|押込《をしこ》められて|了《しも》ふて、|国常立尊《くにとこたちのみこと》は|枝葉《えだは》を|断《き》られた|大樹《たいじゆ》の|如《よ》うに|致《いた》されて|了《しも》ふたので|在《あ》るぞよ。|是《これ》が|此世《このよ》に|体主霊従《あく》と|申《もう》す|事《こと》の|初《はじま》りであるぞよ。
◎
|真心彦命《うらひこのみこと》の|未亡神《みぼうじん》なる|事足姫命《ことたりひめのみこと》は、|貞操《ていさう》を|破《やぶ》りて|春永彦命《はるながひこのみこと》と|云《い》ふ|後《のち》の|夫神《をつとがみ》を|持《も》ち、|其間《そのあいだ》に|生《うま》れた|桃上彦命《ももがみひこのみこと》で|在《あ》るから、|初《はじ》めの|間《あいだ》は|大変《たいへん》に|円満《ゑんまん》な|神《かみ》で|在《あ》つたなれども、|母《はは》の|規則《きそく》|破《やぶ》り、|不貞操《ふていさう》の|水火《いき》が|伝《つた》はりて|居《を》るから、|終《しまい》には|勝手《かつて》|気儘《きまま》な|精神《せいしん》が|現《あら》はれて、|野心《やしん》を|起《をこ》し、|天地《てんち》の|経綸《しぐみ》を|破《やぶ》りたので|在《あ》るから、|神《かみ》は|猶更《なをさら》、|人民《じんみん》は|神《かみ》に|次《つい》での|結構《けつこう》な|身魂《みたま》であるから、|夫婦《ふうふ》の|道《みち》を|大切《たいせつ》に|守《まも》り、|一夫一婦《いつぷいつぷ》の|規定《きてい》を|守《まも》らぬと、|終《つい》には|身《み》を|亡《ほろ》ぼし、|家《いへ》を|破《やぶ》り|国家《こくか》に|害毒《がいどく》を|流《なが》して、|天地《てんち》の|規則《きそく》|破《やぶ》りの|大罪人《だいざいにん》に|落《を》ちて|苦《くる》しまねば|成《な》らぬ|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。|事足姫命《ことたりひめのみこと》の|不貞操《ふていさう》な|行状《をこない》が|元《もと》に|成《な》りて、|神界《しんかい》が|一旦《いつたん》|乱《みだ》れて|了《しま》ひ、|次《つぎ》に|人民《じんみん》の|世界《せかい》が|今《いま》の|如《よ》うに|乱《みだ》れて|来《き》たので|在《あ》るから、|悪《あく》と|云《い》ふ|行為《をこない》は|毛筋《けすじ》も|今度《こんど》は|無《な》きやうに、|水晶《すいしよう》の|神世《かみよ》に|立直《たてなを》すので|在《あ》るから、|皆《みな》の|人民《じんみん》は|互《たがい》に|気《き》を|注《つ》け|合《あ》ふて|心得《こころえ》て|下《くだ》されよ。|取返《とりかへ》しの|成《な》らん|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。|斯《こ》の|天則《てんそく》を|破《やぶ》りた|二柱神《ふたはしらがみ》の|子《こ》の|桃上彦命《ももがみひこのみこと》が、|大野心《だいやしん》を|起《をこ》して、|下々《したじた》の|神《かみ》に|対《たい》し|贔屓《ひいき》を|取《と》らんとして、|八方《はつぽう》|美人《びじん》|主義《しゆぎ》を|非常《ひじやう》に|発揮《はつき》したる|為《ため》、|下《しも》は|之《これ》に|馴《な》れて|上《かみ》の|命令《めいれい》を|一《ひとつ》も|聞《き》かぬやうに|成《な》りたので、|他《ほか》の|善神《かみ》から|大禍津美命《おほまがつみのみこと》と|名《な》を|付《つ》けられたので|在《あ》るぞよ。この|桃上彦命《ももがみひこのみこと》は|八十猛彦《やそたけるひこ》と|百武留彦《ももたけるひこ》を|殊《こと》の|外《ほか》|寵愛《ちようあい》し、|両神《れうしん》を|頤使《つかい》て|益々《ますます》|自己《われ》の|野心《やしん》を|遂行《ついこう》いたし、|自由《じゆう》|自在《じざい》に|斯世《このよ》を|持荒《もちあ》らしたが|為《ため》に、|今《いま》に|世界《せかい》が|体主霊従《あく》の|身魂《みたま》|斗《ばか》りに|成《な》りたので|在《あ》るぞよ。それから|国常立尊《くにとこたちのみこと》の|左《ひだり》の|侍従《つき》を|勤《つと》めて|居《を》りた、|国比古之命《くにひこのみこと》は|侍従長《わきだち》の|真心彦命《うらひこのみこと》の|国替《くにがへ》に|由《よ》り、|首長《かしら》の|無《な》くなつたのに|気《き》を|赦《ゆ》るし、|自由自在《じゆうじざい》に|自己主義《われよし》の|行《や》り|方《かた》を|致《いた》して|世《よ》に|現《あら》はれ、|大権力《だいけんりよく》を|振《ふ》り|舞《ま》はし、|終《つい》に|世界《せかい》を|乱《みだ》して|了《しも》ふたので|在《あ》るぞよ。|国比古之命《くにひこのみこと》と|国比女命《くにひめのみこと》|夫婦《ふうふ》の|間《あいだ》に|三柱《みはしら》の|神子《みこ》が|生《うま》れて、|長子《ちやうし》を|真道知彦命《まみちしるひこのみこと》、|次子《じし》を|森行成彦命《あをもりゆきなりひこのみこと》、|三子《さんし》を|梅ケ香彦命《うめがかひこのみこと》と|申《もう》す|名《な》が|付《つ》けてありたぞよ。|此《こ》の|三神《さんじん》の|兄弟《きやうだい》は、|父母《ふぼ》の|神《かみ》に|似《に》ぬ|厳格《げんかく》にして、|智仁勇《ちじんゆう》|兼備《けんび》の|善良《ぜんりやう》な|神《かみ》で|在《あ》るから、|父母《ちちはは》|両神《りようしん》に|度々《たびたび》|兄弟《きようだい》が|交《かわ》る|交《がわ》る|意見《いけん》を|致《いた》したなれど、|少《すこ》しも|聞入《ききい》れなき|故《ゆへ》に、|何《いづ》れも|時節《じせつ》を|待《ま》つて|父母《ふぼ》の|改心《かいしん》を|促《うな》がさんと、|古《ふる》き|神代《かみよ》の|昔《むかし》より、|堪《こら》え|堪《こら》えて|貯《たくわ》えし、|誠《まこと》の|花《はな》の|咲《さ》く|世《よ》に|成《な》りたから、|今度《こんど》の|二度目《にどめ》の|天之岩戸開《あまのいわとびら》きに|就《つい》て、|国常立尊《くにとこたちのみこと》の|大神業《だいしんげう》を|輔《たす》け、|父母《ふぼ》の|大罪《だいざい》を|償《つぐな》はんと、|一生懸命《いつせうけんめい》に|兄弟《きやうだい》の|神《かみ》が|力《ちから》を|合《あ》はして|活動《かつどう》いたして|居《を》れるぞよ。
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|広心彦命《ひろむねひこのみこと》と|行成彦命《ゆきなりひこのみこと》は、|真心彦命《うらひこのみこと》と|事足姫命《ことたりひめのみこと》と|夫婦《ふうふ》の|間《あいだ》の|神子《みこ》であるぞよ。|桃上彦命《ももがみひこのみこと》は|未亡神《みぼうじん》|事足姫命《ことたりひめのみこと》と、|後添《のちをひ》の|夫神《をつと》|春永彦命《はるながひこのみこと》の|間《なか》の|神子《みこ》であるぞよ。
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|広心彦命《ひろむねひこのみこと》は|桃上彦命《ももがみひこのみこと》の|為《ため》に、|非常《ひじやう》なる|困難《こんなん》の|地位《ちい》に|落《を》ち、|筆紙《ひつし》に|尽《つく》されぬ|程《ほど》の|艱難辛苦《かんなんしんく》を|致《いた》した|神《かみ》であるぞよ。|其《その》|原因《げんいん》は|父神《ちちがみ》の|真心彦命《うらひこのみこと》が|大罪《だいざい》を|犯《をか》して|天則《てんそく》を|破《やぶ》り、|侍従長《わきだち》|重職《じうしよく》を|退《しりぞ》き、|且《か》つ|神去《かみさり》ましたので、|忠孝《ちうこう》|仁義《じんぎ》に|厚《あつ》き|広心彦命《ひろむねひこのみこと》は、|昔《むかし》から|貯《たくわ》えた|善《ぜん》の|神力《しんりき》で、|天地《てんち》の|神《かみ》の|稜威《みいづ》を|輝《かが》やかし、|天地万有《てんちばんゆう》を|安《やす》きに|救《すく》ひ、|且《か》つ|父母《ふぼ》|両神《れうしん》の|大罪《だいざい》を|償《つぐな》はんと|思召《おぼしめ》しての、|御艱難《ごかんなん》を|為《し》て|居《を》れるぞよ。|此《この》|神《かみ》は|至善《しぜん》|至愛《しあい》の|身魂《みたま》であれど、|其《その》|温順《おんじゆん》なる|身魂《みたま》の|性来《せうらい》として|厳《きび》しき|事《こと》を|申《もう》すのが|嫌《いや》で|在《あ》つた|為《ため》に、|異父弟《をとうと》の|桃上彦命《ももがみひこのみこと》の|乱政《らんせい》を|戒《いまし》め、|改《あらた》めしめる|事《こと》が|出来《でき》なんだのが、|此《この》|神《かみ》の|一生《いつせう》の|失敗《しつぱい》でありたぞよ。それで|此《こ》の|大本《おほもと》の|教《をしへ》は、|天《てん》の|規則《きそく》に|外《は》づれた|事《こと》は、|容赦《ようしや》なく|厳《きび》しく|申《もう》して|戒《いまし》める|御道《おみち》であるから、|情義《ぜうぎ》にからまれて|天《てん》の|規則《きそく》を|外《はづ》す|事《こと》は|出来《でき》ぬぞよ。|桃上彦命《ももがみひこのみこと》の|行《や》り|方《かた》が|天則《てんそく》に|外《は》づれて|居《を》りた|斗《ばか》りに、|下々《したじた》が|段々《だんだん》と|増長《ぞうちよう》して、|君《きみ》、|大臣《おうみ》、|小臣《おみ》、|民《たみ》の|四階級《しかいきう》を|破壊《はかい》して|了《しも》ふたので、|八百万《やほよろづ》の|真《まこと》の|神々《かみがみ》が|忍《しの》び|兼《かね》て|各自《めんめ》に|退職《たいしよく》を|致《いた》されたので、|神界《しんかい》の|政治《せいじ》は|如何《いかん》ともする|事《こと》が|出来《でき》ぬやうに|成《な》りたので|在《あ》るぞよ。そこで|広心彦命《ひろむねひこのみこと》は|弟神《おとうとがみ》の|行成彦命《ゆきなりひこのみこと》と|力《ちから》を|合《あ》はせ、|心《こころ》を|一《いつ》にして|天則《てんそく》を|厳守《げんしゆ》し、|回天《かいてん》の|事業《じげう》を|起《をこ》し、|完全《かんぜん》に|神代《かみよ》を|改造《かいざう》せんと|焦慮《せうりよ》せられたなれど、|安逸《あんいつ》なる|放縱神政《よのやりかた》に|馴《な》れたる|神々《かみがみ》は|一柱《ひとはしら》も|賛成《さんせい》なく、|天地《てんち》は|益々《ますます》|暗黒界《あんこくかい》と|成《な》り、|上《あ》げも|下《お》ろしも|出来《でき》ず、|万妖億邪《わざわい》|一度《いちど》に|突発《とつぱつ》したので、|国常立尊《くにとこたちのみこと》の|侍従《つき》の|役《やく》を|勤《つと》めた、|猿田彦命《さるたひこのみこと》の|妻神《つまがみ》なる|猿田姫命《さるたひめのみこと》と、|八雲立命《やくもたちのみこと》の|妻神《つまがみ》なる|出雲姫命《いづもひめのみこと》が、|非常《ひじやう》に|心《こころ》を|配《くば》り|身《み》を|竭《つく》し、|神政改造《しんせいかいざう》の|為《ため》に|在《あ》るに|在《あ》られん|数十万年《すうじうまんねん》の|永《なが》い|間《あいだ》の|御艱難《ごかんなん》を|成《な》されて、|今《いま》に|神界《しんかい》で|大変《たいへん》な|御活動《ごかつどう》|に|成《な》つて|居《を》られるが、|今《いま》に|苦労《くろう》の|花《はな》の|咲《さ》くやうに|成《な》りて|来《き》たから、|今度《こんど》は|苦労《くろう》の|凝《かたま》りで、|万劫末代《まんごうまつだい》|萎《しほ》れぬ|結構《けつこう》な|生花《いきばな》が|開《ひら》くから、|世界《せかい》の|人民《じんみん》は|是《これ》を|見《み》て|一日《いちにち》も|早《はや》く|改心《かいしん》|致《いた》して、|君国《くんこく》の|為《ため》に|出来《でき》るだけの|苦労《くろう》を|勇《いさ》んで|致《いた》して、|日本魂《やまとだましい》に|立帰《たちかへ》り、|神国《しんこく》|成就《ぜうじゆ》の|為《ため》に|真心《まごごろ》を|尽《つく》して|下《くだ》されよ。|後《あと》にも|先《さき》にも|無《な》き|結構《けつこう》な|天地《てんち》の|岩戸《いわと》が|開《ひら》くのであるから、|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|一人《いちにん》なりとも|余計《よけい》に|改心《かいしん》して、|岩戸《いわと》|開《びら》きの|御用《ごよう》に|身魂《みたま》を|捧《ささ》げて|下《くだ》されよ。|末代《まつだい》|名《な》の|残《のこ》る|事《こと》であるぞよ。
|猿田彦命《さるたひこのみこと》と|猿田姫命《さるたひめのみこと》の|間《なか》に|三柱《みはしら》の|神子《みこ》が|生《うま》れて、|長女《ちようじよ》が|杵築姫命《きづきひめのみこと》、|次女《じじよ》が|朝子姫命《あさこひめのみこと》、|三女《さんじよ》が|猿子姫命《さるこひめのみこと》と|申《もう》すぞよ。|天《てん》の|規則《きそく》が|破《やぶ》れて、|神政《しんせい》が|潰滅《ほろび》た|際《さい》に、|猿田彦命《さるたひこのみこと》は|妻神《つまがみ》の|意見《いけん》を|聞《き》かず、|却《かへ》つて|大《おほい》に|立腹《りつぷく》せられ、|三柱《みはしら》の|姫神《ひめがみ》を|引連《ひきつ》れて|天上《てんぜう》に|昇《のぼ》りて|了《しも》ふた、|神政《しんせい》に|冷淡《れいたん》なる|神《かみ》であるぞよ。|茲《ここ》に|猿田姫命《さるたひめのみこと》は|思《をも》ひ|掛《が》けも|無《な》く|夫神《をつとがみ》と|三柱《みはしら》の|大切《たいせつ》な|姫神《ひめがみ》とに|生《い》き|別《わか》れの|辛酸《しんさん》を|甞《な》められた、|気《き》の|毒《どく》な|神《かみ》であるぞよ。|猿田姫命《さるたひめのみこと》は|悲歎《ひたん》|行《や》る|方《かた》なく、|天《てん》を|仰《おほ》ぎ|地《ち》に|伏《ふ》して、|猿田彦命《さるたひこのみこと》に|天《てん》より|降《くだ》り|玉《たま》ひて、|此《こ》の|乱《みだ》れた|神代《かみよ》を|改造《かいざう》し|給《たま》へと、|一生懸命《いつせうけんめい》に|歎願《たんがん》|致《いた》されたなれど、|一徹短慮《いつてつたんりよ》の|猿田彦命《さるたひこのみこと》は|妻神《つまがみ》の|言《ことば》に|耳《みみ》を|藉《か》さず、|三柱《みはしら》の|姫神《ひめがみ》までも|地《ち》へ|降《をろ》されなんだのであるぞよ。|茲《ここ》に|広心彦命《ひろむねひこのみこと》は|猿田姫命《さるたひめのみこと》の|窮状《きうぜう》を|察《さつ》し、|一方《いつぽう》の|力《ちから》に|成《な》らんと、|弟神《をとうとがみ》の|行成彦命《ゆきなりひこのみこと》と|相談《さうだん》の|上《うへ》、|猿田姫命《さるたひめのみこと》に|向《むか》ひて|申《もう》さるるには、|斯《こ》の|騒動《さうだう》は|吾々《われわれ》にも|大責任《だいせきにん》あり|傍観《ぼうかん》する|時《とき》に|非《あら》ず、|貴神《あなた》の|国土《こくど》の|為《ため》に|心《こころ》を|碎《くだ》きなさるのを|御助《おたす》け|申上《もうしあ》げたいからと、|兄弟《きやうだい》の|神《かみ》が|心《こころ》を|一《ひと》つに|致《いた》して|漸《やうや》く|苦心《くしん》の|結果《けつくわ》、|猿田姫命《さるたひめのみこと》の|一時《いちじ》の|困難《こんなん》を|助《たす》けた|誠《まこと》に|至善《しぜん》なる|神《かみ》でありたぞよ。
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|茲《ここ》に|猿田彦命《さるたひこのみこと》は|天上《てんぜう》に|昇《のぼ》りて、|自由《じゆう》に|神政《しんせい》の|経綸《しぐみ》を|為《な》さんとすれど、|元《もと》より|妻神《つまがみ》を|見捨《みすて》られし|位《ぐらい》の|気儘《きまま》な|神《かみ》で|在《あ》るから、|真《まこと》の|日本魂《やまとだましい》が|欠《か》けて|居《を》る|為《ため》に、|事《こと》|志《こころざし》と|相違《さうい》し、|中界《ちうかい》の|魔神《まじん》とまで|成《な》り|果《は》てたのであるが、|高天原《たかあまはら》の|岩戸《いわと》が|開《ひら》けて|後《のち》、|皇孫《こうそん》|二二岐命《ににぎのみこと》が|豊葦原《とよあしはら》の|水穂国《みづほのくに》に、|天照皇大神《あまてらすおほかみ》の|神勅《しんちよく》を|奉《ほう》じて|地上《ちじよう》に|降臨《こうりん》あらせらるるに|際《さい》し、|猿田彦《さるたひこ》|大将軍《だいせうぐん》と|成《な》りて、|中界《ちうかい》の|魔軍《まぐん》を|数多《あまた》|召《よ》び|集《つど》へ、|天《あま》の|八街《やまた》に|出《い》でで、|皇孫《くわうそん》|降臨《こうりん》の|途《みち》を|塞《ふさ》がんと|為《な》したるを、|神代《かみよ》の|女傑神《じよけつしん》|天宇受売命《あめのうづめのみこと》の|為《ため》に|矛《ほこ》を|返《かへ》して|皇孫《くわうそん》に|帰順《きじゆん》し、|悪心《あくしん》を|翻《ひる》かへして|忽《たちま》ち|善良《ぜんれう》の|神《かみ》となり、|皇孫《くわうそん》の|御先導《ごせんどう》となりて、|筑紫《つくし》の|国《くに》の|櫛振《くしふり》の|峰《みね》に|送《をく》り|仕《つか》え|奉《まつ》られたのであるぞよ。|此《こ》の|天宇受売命《あめのうづめのみこと》は|元来《ぐわんらい》は|出雲姫命《いづもひめのみこと》の|変化《へんげ》の|神《かみ》でありたが、|天《てん》の|規則《きそく》が|破《やぶ》れた|折《をり》に、|何《なん》なりとも|善《ぜん》を|尽《つく》し|義《ぎ》を|立《た》てて、|神国《しんこく》の|麻柱《あなない》の|道《みち》を|立《た》てんと|焦心《しようしん》せられたなれど、|何分《なにぶん》にも|肝腎《かんじん》の|大本元《だいほんげん》が|破壊《はくわい》されて|在《あ》るのであるから、|真実《まこと》の|神業《しんげう》は|成功《せいこう》する|事《こと》に|至《いた》らずして、|大正《たいせう》の|御代《みよ》の|今日《こんにち》まで|忍耐《にんたい》をいたして|居《を》れたが、|此《こ》の|神《かみ》の|誠《まこと》の|活動《かつだう》が|成就《ぜうじゆ》するのは|今後《これから》であるぞよ。|広心彦命《ひろむねひこのみこと》も|非常《ひじやう》に|苦心《くしん》|致《いた》され、|天《あめ》の|下《した》を|平《たひら》けく|安《やす》らけく|治《をさ》め|玉《たま》ふ|現人神《げんじんしん》の、|隠《かげ》から|御守護《ごしゆごう》を|致《いた》して|居《を》れど、|今《いま》に|誠《まこと》の|事《こと》は|成功《せいこう》|致《いた》さず、|小《ちい》さい|国《くに》の|一《ひと》つ|位《ぐら》いでは|未《ま》だ|十分《じうぶん》の|満足《まんぞく》が|出来《でき》ぬので、|科学《かがく》の|力《ちから》を|借《か》りて|三千世界《さんぜんせかい》を|開《ひら》かうと|思召《おぼしめ》し、○○を|用《もち》ゐる|程《ほど》|益々《ますます》|体主霊従《あく》が|盛《さか》んになりて|来《き》て、|世界《せかい》が|段々《だんだん》と|乱《みだ》れる|斗《ばか》りで、|上《あ》げも|下《お》ろしも|成《な》らぬやうに|成《な》りたなれど、|昔《むかし》の|神代《かみよ》の|時代《じだい》から|絶《た》えずに|国土《こくど》を|思《をも》ひ、|神君《しんくん》を|大切《たいせつ》に|思《をも》はれた|誠《まこと》の|在《あ》る|神《かみ》であるから、|今度《こんど》の|二度目《にどめ》の|世《よ》の|元《もと》の|生《い》き|神《がみ》が、|揃《そろ》ふて|艮《うしとら》の|金神《こんじん》の|配下《はいか》で|艮《とどめ》の|御用《ごよう》を|致《いた》さるるに|就《つい》て、|神代《かみよ》からの|順次《じゆんじ》を|明白《ありやか》に|立別《たてわ》けて|御用《ごよう》に|掛《かか》りて|居《を》れるぞよ。|世界《せかい》の|人民《じんみん》の|昔《むかし》からの|因縁《いんねん》の|判《わか》る|時節《じせつ》に|成《な》りたから、|誰《だれ》に|由《よ》らず|改心《かいしん》が|一等《いつとう》ぞよ。
T80311
|大正《たいせう》八年三月十一日 旧二月十日
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|大国常立尊《おほくにとこたちのみこと》|変性男子《へんぜうなんし》の|身魂《みたま》が、|竜宮館《りうぐうやかた》の|地《ち》の|高天原《たかあまはら》に|現《あら》はれて、|五六七《みろく》の|神政《しんせい》の|御用《ごよう》を|致《いた》さす、|天照彦之命《あまてるひこのみこと》の|憑《うつ》りて|居《を》る、|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》の|言霊幸彦命《ことたまさちひこのみこと》の|手《て》を|借《か》りて、|何彼《なにか》の|神示《こと》を|書《か》きおくぞよ。|日本《にほん》は|豊葦原《とよあしはら》の|中津国《なかつくに》と|申《もう》して、|世《よ》の|本《もと》の|誠《まこと》の|天地《てんち》の|先祖《せんぞ》が、|初発《しよつぱつ》に|創造《さうぞう》いたした|結構《けつこう》な|元《もと》の|神国《しんこく》であるから、|此《こ》の|神国《しんこく》に|生《うま》れた|人民《じんみん》は、|外国《がいこく》の|人民《じんみん》よりは|一層《いつそう》|勝《すぐ》れた|身魂《みたま》が|授《さづ》けてあるなれど、|世界《せかい》が|段々《だんだん》と|降《くだ》るに|連《つ》れて、|肝心《かんじん》の|元《もと》の|因縁《いんねん》を|忘《わす》れて|了《しま》ふて、|今《いま》では|外国人《がいこくじん》と|同《おな》じやうな|身魂《みたま》に|化《な》り|切《きり》て、|後《あと》も|前《さき》も|解《わか》らぬ|惨《むご》い|状態《こと》に|世《よ》が|曇《くも》りて|居《を》るなれど、|日本《にほん》の|人民《じんみん》に|我《わが》|天職《てんしよく》が|判《わか》る|者《もの》が|無《な》いから、|物質上《ぶつしつぜう》の|発明《はつめい》は|皆《みな》|外国人《がいこくじん》の|専有物《せんゆうぶつ》の|如《よ》うに|思《おも》ひ、|外国《がいこく》ほど|文明《ぶんめい》な|国《くに》は|無《な》いと、|大変《たいへん》に|崇敬《すうけい》|致《いた》して|居《を》るが、|其《そ》れが|八尾八頭《やつをうやつがしら》の|身魂《みたま》に|誑《たぶら》かされて|居《を》るので|在《あ》るから、|日本《にほん》の|人民《じんみん》も|良《よ》い|加減《かげん》に|眼《め》を|覚《さま》すが|宜《よ》かろうぞよ。|日本《にほん》には|外国人《がいこくじん》の|末代《まつだい》かかりて|考《かんが》へても、|何《ど》れ|程《ほど》|骨《ほね》を|折《を》りても|真似《まね》の|出来《でき》ぬ|立派《りつぱ》な|教《をしえ》があるから、|日本人《にほんじん》の|身魂《みたま》が|研《みが》けて|水晶《すいしよう》に|立復《たちかへ》りたら、ドンナ|事《こと》でも|神力《しんりき》で|発明《はつめい》が|出来《でき》るのであるぞよ。|延喜式《えんぎしき》の|祝詞《のりと》にも|天放《あはな》ち|水素利用《みぞうめ》、|電気火力応用《ひはなち》|全土開拓《しきまき》|云々《うんぬん》と|申《もう》して、|天地《てんち》を|自由自在《じゆうじざい》に|開拓《かいたく》|経綸《けいりん》いたす|神業《しんげう》が|現《あら》はして|在《あ》るなれど、|日本《にほん》の|人民《じんみん》の|心《こころ》が|汚《よご》れ、|言霊《ことたま》が|曇《くも》りて|了《しま》ふて|居《を》るから、|枝《ゑだ》の|国《くに》の|真似《まね》も|出来《でき》ぬやうになりて|了《しま》ふたので|在《あ》るぞよ。|世《よ》の|初《はじま》りは|今《いま》の|世界《せかい》の|如《よ》うに、|日本《にほん》と|外国《がいこく》の|区別《くべつ》は|無《な》く、|極《きわ》めて|平和《へいわ》に|世《よ》が|治《をさ》まりて|居《を》りたなれど、|体主霊従《あく》の|身魂《みたま》が|段々《だんだん》と|増長《ぞうてう》いたして、|国々《くにぐに》が|互《たがい》に|分離《ぶんり》し、|自己主義《われよし》の|人民《じんみん》|斗《ばか》りで、|年中《ねんぢう》|国《くに》の|取《と》り|合《あ》い|斗《ばか》りを|致《いた》すやうに|成《な》りて、|世界《せかい》の|人民《じんみん》が|皆《みな》な|大蛇《だいじや》と|鬼《おに》と|四《よ》ツ|足《あし》の|容器《いれもの》に|成《な》り|果《はて》て|了《しま》ふて、|今《いま》の|世界《せかい》の|此《こ》の|有様《ありさま》であるぞよ。|何程《なにほど》|人民《じんみん》が|苦心《くしん》いたしても、|国際聯盟《こくさいれんめい》を|叫《さけ》んでも、|九分九厘《くぶくりん》で|手《て》の|掌《ひら》が|反《か》へりて|了《しま》ふて、|劫《かへつ》て|世《よ》が|段々《だんだん》|乱《みだ》れる|斗《ばか》りであるから、|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|今《いま》|茲《ここ》で|腹帯《はらをび》を|確《しつか》り|占《し》めて、|日《ひ》の|大神《おほかみ》の|御威光《ごいこう》を|背《せ》に|負《お》ふて、|皇祖皇宗《くわうそくわうそう》の|御遺訓《ごいくん》を|遵奉《そんぽう》いたして、|日本《にほん》|神国《しんこく》の|使命《しめい》を|全《まつた》ふ|致《いた》さねば、|日本《にほん》の|人民《じんみん》と|生《うま》れさして|頂《いただ》いた|功能《かうなう》が|一《ひと》つも|無《な》いから、|今《いま》の|日本《にほん》の|人民《じんみん》の|危急存亡《ききゆうそんぼう》の|一大事《いちだいじ》の|秋《とき》で|在《あ》るぞよ。|日本《にほん》は|世界《せかい》の|総宗国《おやくに》であるから、|外国《がいこく》からも|昔《むかし》は|東海《とうかい》の|君子国《くんしこく》と|申《もう》し、|万世一系《ばんせいいつけい》の|大君《おほきみ》と、|天壌無窮《てんぜうむきう》の|皇道《こううん》|隆々《りうりう》たる|神国《しんこく》で|在《あ》るから、|日本《にほん》は|世界中《せかいぢう》の|国々《くにぐに》の|人民《じんみん》を|愛護《あいご》し、|開発《かいはつ》すべき|天来《てんらい》の|責任《せきにん》ある|国《くに》で|在《あ》るぞよ。|今《いま》の|外国《がいこく》の|様《やう》に、|侵略《しんりやく》や|征伐《せいばつ》や|併呑《へいどん》などは|絶対《ぜつたい》に|成《な》らぬ、|誠《まこと》の|神国《しんこく》であるから、|日本《にほん》の|上下《うへした》の|人民《じんみん》は、|至仁《しじん》|至愛《しあい》|至真《ししん》|至善《しぜん》|至美《しび》の|精神《せいしん》と|行状《おこない》を|致《いた》して、|天下《てんか》に|模範《もはん》を|垂《た》れ、|世界《せかい》|各国《かくこく》が|日本《にほん》の|徳《とく》に|悦服《えつぷく》し、|我《わが》|大君《おほきみ》に|欣仰《きんこう》して|仕《つか》え|奉《まつ》る|可《べ》く、|国民《こくみん》|各自《かくじ》が|努力《どりよく》いたさねば、|斯世《このよ》を|此儘《このまま》に|致《いた》して|置《お》いたなれば、|世界《せかい》は|益々《ますます》|畜生《ちくせう》|原《はら》に|成《な》りて|了《しま》ふて、|終《しまい》には|人間《にんげん》|同士《だうし》が|肉《にく》を|喰《く》ひ|合《あ》ふやうに|成《な》つて|了《しま》ふから、|誠《まこと》の|日本魂《やまとだましい》の|光《ひか》る|人民《じんみん》を|一人《いちにん》なりとも|余計《よけい》に|育《そだ》て|上《あ》げて、|世界《せかい》|平和《へいわ》の|大神業《だいしんげう》に|使《つか》ひ|度《た》いと|思《おも》ふて、|国常立之尊《くにとこたちのみこと》が|明治《めいじ》廿五年から、|出口《でぐち》の|守《かみ》の|体内《たいない》を|借《か》りて|苦労《くろう》|艱難《かんなん》をいたし、|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》を|現《あら》はして、|世界《せかい》の|人民《じんみん》に|誠《まこと》を|説《と》いて|聞《き》かして|居《を》るなれど、|今《いま》の|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|盲目《めくら》が|多《おほ》いから、|九分九厘《くぶくりん》の|所《ところ》まで|判《わか》らぬので、|何《なに》か|悪《わる》い|事《こと》でも|致《いた》して|居《を》るやうに、|種々《いろいろ》と|致《いた》して|此《こ》の|大本《おほもと》の|誠《まこと》の|経綸《しぐみ》の|邪魔《じやま》を|致《いた》せども、|大本《おほもと》には|誠《まこと》|斗《ばか》りで|固《かた》めてあるから、|人民《じんみん》が|何程《なにほど》|反対《はんたい》いたしても|微躯《びく》とも|致《いた》さんぞよ。|世間《せけん》から|反対《はんたい》いたせば|致《いた》す|程《ほど》、|却《かへつ》てこの|大本《おほもと》は|開《ひら》けて|来《き》て、|神力《しんりき》が|増《まし》す|斗《ばか》りであるぞよ。|斯《この》|大本《おほもと》は|外部《そと》からは|如何《どんな》なる|悪魔《あくま》が|出《で》て|参《まい》りて、|反対《はんたい》|致《いた》しても、|微躯《びく》とも|致《いた》さぬ|所《ところ》で|在《あ》れども、|内部《なか》から|慢神《まんしん》|誤解《とりちがい》いたす|守護神《しゆごうじん》が|現《あら》はれて、|大《おほ》きな|邪魔《じやま》を|致《いた》したり、|斯《こ》の|大本《おほもと》に|因縁《いんねん》の|深《ふか》い|身魂《みたま》が|慢神《まんしん》いたして|居《を》るから、|其《その》|肉体《にくたい》へ|金毛九尾《きんもうくび》|白面《はくめん》の|白狐《びやつこ》の|霊《れい》が|憑《うつ》りて、○○の|直筆《じきひつ》を|持《も》つて|其所等中《そこらぢう》を|迂路付《うろつ》いたり、|大本《おほもと》の|経綸《しぐみ》を|占領《せんりやう》いたして、|外《ほか》で|目的《もくてき》を|立《たて》やうと|致《いた》して、|大本《おほもと》より|外《ほか》に|出《で》ぬ|筈《はず》の|筆先《ふでさき》を|書《か》いて、|我《われ》の|守護神《しゆごうじん》で|無《な》ければ|天地《てんち》の|根本《こつぽん》が|判《わか》らぬと|申《もう》して|居《を》るが、|是《これ》が|油断《ゆだん》の|成《な》らぬ|神《かみ》で|在《あ》るから、|此《こ》の|大本《おほもと》の|外《ほか》から|出《で》た|筆先《ふでさき》は、|一《ひと》つも|信用《しんよう》いたす|事《こと》は|出来《でき》ぬぞよ。|二代《にだい》|三代《さんだい》の|眼《め》を|眩《くら》まさうと|為《し》て、|一生懸命《いつせうけんめい》に|骨折《ほねを》りて|居《を》るなれど、|瑞《みづ》の|身魂《みたま》の|在《あ》る|限《かぎ》りは|厳重《げんじゆう》な|審神者《さには》を|致《いた》すから、|到底《とうてい》|思惑《をもはく》は|立《た》ちは|致《いた》さんぞよ。|二代《にだい》の○○は|誑《たぶらか》しても○○○|命《みこと》の|身魂《みたま》は|欺《だま》す|事《こと》は|出来《でき》ぬぞよ。○○○○○○○は|日《ひ》の|出《で》の|守《かみ》の|守護《しゆごう》では|在《あ》れど、|今《いま》の|処《ところ》では|少《すこ》しく|慢神《まんしん》が|出《で》て|居《を》るから、|守護《しゆごう》を|代《か》えて|天照彦命《あまてるひこのみこと》の|御魂《みたま》に|日《ひ》の|出《で》の|神《かみ》の|御用《ごよう》を|致《いた》さすぞよ。|大正《たいせう》八年の|旧《きう》二月十日から、|日《ひ》の|出《で》の|守《かみ》は|肉体《にくたい》を|代《か》えて|守護《しゆごう》が|致《いた》さして|在《あ》るぞよ。|変性男子《へんぜうなんし》と|女子《によし》との|筆先《ふでさき》より|他《ほか》の|筆先《ふでさき》は|信《しん》じては|成《な》らぬぞよ。|外《ほか》から|出《で》るのは|皆《みな》|受売《うけう》りや|入《い》れ|言《こと》|斗《ばか》りで、|真偽《しんぎ》|相《あい》|半《なか》ばして|居《を》るから、|初《はじ》めから|目《め》を|通《とほ》さぬが|能《よ》いぞよ。|大本《おほもと》の|中《なか》にも|参考《さんこう》の|為《ため》じやと|申《もう》して、|隠《かく》れ|忍《しの》んで|写《うつ》したり|読《よ》んだり|致《いた》して|居《を》るものが|在《あ》れど、|其《その》んな|事《こと》に|骨《ほね》を|折《をり》るより、|一枚《いちまい》なりと|表《をもて》と|裏《うら》の|筆先《ふでさき》を|腹《はら》へ|入《い》れるが|結構《けつこう》で|在《あ》るぞよ。|悪魔《あくま》と|申《もう》す|者《もの》は|皆《みな》|教祖《きやうそ》の|系統《ひつぽう》の|中《なか》でも|少《すこ》しでも|信用《しんよう》の|在《あ》る|熱心《ねつしん》な|肉体《にくたい》を|利用《りよう》いたして、|目的《もくてき》を|立《た》てやうと|致《いた》すから、|充分《じゆうぶん》に|注意《ちゆうい》を|致《いた》さんと、|脚下《あしもと》から|鳥《とり》が|立《た》つやうな|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。
T80312
大正八年三月十二日 旧二月十一日
|大正《たいせう》八年三月八日、|旧《きう》二月七日に、|遠州《ゑんしう》から|納《をさ》まりた|旭昇石《きよくせうせき》は、|昔《むかし》の|神代《かみよ》の|折《をり》に|五六七《みろく》の|大神様《おほかみさま》が|地《ち》へ|分霊《ぶんれい》を|下《く》だして、|此《この》|世《よ》を|陰《かげ》から|御守護《ごしゆご》|遊《あそ》ばしたのである、|結構《けつこう》な|天降石《てんこうせき》の|神宝《しんぽう》であるから、|人民《じんみん》の|自由《じゆう》に|致《いた》す|事《こと》の|出来《でき》ぬ|尊《とう》とき|御神体《ごしんたい》であるぞよ。|本宮山《ほんぐうやま》に|御宮《おみや》が|建《た》ちたら、|御神体《ごしんたい》として|御鎮《おしづ》まりなさるので|在《あ》るぞよ。|次《つぎ》に|同《おな》じ|日《ひ》に|東京《とうきよう》から|綾部《あやべ》へ|参《まい》り、|同月《どうげつ》の十一日に|大本《おほもと》へ|納《をさ》まりた|白蛇《はくじや》の|霊石《れいせき》は、|富士山神霊《ひつじさる》の|金神《こんじん》の|分霊《ぶんれい》|市杵島姫命《いちきしまひめのみこと》の|身魂《みたま》であるから、|是《これ》は|竜神《りゆうじん》の|御宮《おみや》に|鎮《しづ》まり|遊《あそ》ばす|御神体《ごしんたい》であるぞよ。|本宮山《ほんぐうやま》の|空《そら》に|三体《さんたい》の|大神様《おほかみさま》の|御宮《おみや》が|立《た》ちたら|次《つぎ》の|中段《ちうだん》の|所《とこ》へ|国常立之尊《くにとこたちのみこと》の|宮《みや》を|建《た》て、|坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》の|御宮《おみや》を|阿奈太《あなを》に|建《た》て、|日出《ひので》の|神《かみ》の|宮《みや》をも|立《た》てて、|天下泰平《てんかたいへい》に|世《よ》を|治《をさ》めたなれば、|跡《あと》は|七福神《しちふくじん》の|楽遊《らくあそ》びと|成《な》るぞよ。そうなる|迄《まで》に|此《こ》の|大本《おほもと》は|世界《せかい》の|守護神《しゆごうじん》が|沢山《たくさん》|寄《よ》りて|来《く》るから、|余程《よほど》|確《しつか》り|身魂《みたま》を|研《みが》いて、|日本魂《やまとだましい》に|立帰《たちかへ》りて|居《を》らんと、|耻《はづ》かしき|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。チヨロコイ|身魂《みたま》では|能《よ》う|堪《こば》らんぞよ。それで|何時《いつ》も|腹帯《はらをび》を|確《しつか》り|締《しめ》て|居《を》らぬと、|弥々《いよいよ》の|時《とき》になりて|神徳《しんとく》を|取《と》り|外《は》づすから、|至仁至愛《みろく》の|神心《かんごころ》に|成《な》りて|下《くだ》されと、クドウ|気《き》を|付《つ》けたのであるぞよ、|鳥《とり》も|通《かよ》わぬ|山中《やまなか》の|一《ひと》つ|家《や》、|出口《でぐち》の|神屋敷《かみやしき》に、|八百万《やほよろづ》の|神《かみ》が|澄《すみ》きりて、|神《かみ》の|都《みやこ》を|築《きづ》く|世界《せかい》の|大本《おほもと》、|地《ち》の|高天原《たかあまはら》であるから、|世界《せかい》の|人民《じんみん》の|思《おも》ひとは|雲泥万転《うんでいまんてん》の|相違《さうゐ》であるぞよ。|丹福鄰県《たんふくりんけん》の|綾部《あやべ》の|本宮山《ほんぐうやま》の|山中《やまなか》に、|国常立之尊《くにとこたちのみこと》の|一《ひと》つ|屋《や》を|建《た》て、|神《かみ》の|都《みやこ》と|致《いた》すに|付《つ》いて、|弥々《いよいよ》|天地《てんち》の|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》が|尻曳《しりひ》き|捲《まく》り、|東奔西走《とうほんせいそう》の|結果《けつくわ》、|旧《きう》|正月《せうがつ》二十五日に|弥々《いよいよ》|大本《おほもと》の|支配《しはい》と|成《な》りたのも、|昔《むかし》から|定《さだ》まりた|日限《にちげん》であるぞよ。|里《さと》の|童《わらべ》か|尻捲《しりまく》りはやつた、|今日《けう》は二十五日と|申《もう》して|尻《しり》を|捲《まく》つて|走《はし》り|遊《あそ》ぶのは、|今度《こんど》の|五六七《みろく》の|大神《おほかみ》の|御宮《おみや》の|地場《ぢば》が|神《かみ》の|手《て》に|入《い》る|神示《しんじ》であるぞよ。|一度《いちど》に|開《ひら》く|梅《うめ》の|花《はな》と|申《もう》して|在《あ》るのも、|此《この》二十五日に|因縁《いんねん》あるぞよ。|菅公《かんこう》の|祭礼《さいれい》は二十五日、|梅《うめ》は|定紋《ぜうもん》なり、|二月《にがつ》は|梅《うめ》の|開《ひら》く|月《つき》、|其《その》|月《つき》の二十五日にはカミから|此《こ》の|大本《おほもと》の|教《をしえ》や|行《や》り|方《かた》を|取調《とりしら》べに|参《まい》りたのも、|神徳《しんとく》|発揚《はつよう》の|守護《しゆごう》であるぞよ。|旧《きう》|二月《にがつ》の|十日《とをか》いよいよ|本宮山《ほんぐうやま》がカミの|手続《てつづき》を|終《をは》り、|天晴《あつぱ》れ|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》の|土台《どだい》が|出来上《できあが》り、|三月《さんがつ》|八日《ようか》には|遠州《ゑんしう》より|旭昇石《きよくせうせき》が|納《をさ》まりたのも、|弥々《いよいよ》|神威《しんい》|発揚《はつよう》の|瑞徴《ずいちよう》であるぞよ。|大正《たいせう》の|義士《ぎし》四十八の|神御魂《かんみたま》、|志士《しし》十六の|芳《かん》ばしき|花《はな》の|経綸《しぐみ》の|成就《ぜうじゆ》して、|天津日継《あまつひつぎ》の|礎《いしづえ》は、|千代《ちよ》|万世《よろづよ》に|動《うご》きなく|治《をさ》まる|御代《みよ》は|大八洲《おほやしま》、|世界《せかい》|国々《くにぐに》|悉《ことごと》く、|神《かみ》と|皇上《かみ》との|洪徳《こうとく》に、|歓《よろこ》び|集《つど》ひ|奉《まつ》る|代《よ》の、|来《きた》る|常磐《ときは》の|美《うま》し|御代《みよ》、|松竹梅《まつたけうめ》の|国《くに》の|大本《おほもと》。
T80310
大正八年三月十日 旧二月九日
|国常立尊《くにとこたちのみこと》の|筆先《ふでさき》であるぞよ。|変性男子《へんぜうなんし》の|御魂《みたま》|稚日女之命《わかひめぎみのみこと》は|世《よ》の|初《はじま》りに、|天若彦命《あまわかひこのみこと》と|素盞嗚尊《すさのをのみこと》の|為《ため》に|押込《おしこ》まれて、|八重《やえ》|九重《ここのえ》に|咲《さ》く|芳《かん》ばしき|花《はな》の|苔《つぼ》みを、|半開《はんひらき》にして|散《ち》り|亡《う》せ|給《たま》ひ、|地《ち》に|落《を》ちて|神代《かみよ》|一代《いちだい》の|永《なが》い|艱難《かんなん》|苦労《くろう》を|遊《あそ》ばしたが、|天若彦命《あまわかひこのみこと》の|天《てん》の|規則《きそく》|破《やぶ》りの|罪《つみ》を|我身《わがみ》に|引受《ひきう》け、|今《いま》まで|善《ぜん》|一《ひ》とつを|貫《つらぬ》いて|御出《おいで》なされた|日本魂《やまとだましい》の|誠《まこと》の|大神様《おほかみさま》であるぞよ。|大本《おほもと》の|役員《やくいん》から|此《こ》の|次第《しだい》を|了解《りやうかい》いたして|下《くだ》さらぬと、|今度《こんど》の|仕組《しぐみ》は|根本《こんぽん》が|判《わか》らんのであるぞよ。|稚日女命《わかひめぎみのみこと》の|肉体《にくたい》は【上天】いたして、|天地《てんち》の|間《あいだ》を|守護《しゆごう》いたして|居《を》れるから、|是《これ》からは|世界《せかい》の|物事《ものごと》は|速《はや》く|成《な》るから、|一日《いちにち》の|猶予《ゆうよ》も|出来《でき》ぬぞよ。|世《よ》の|初《はじま》りから、|誠《まこと》の|日本魂《やまとだましい》を|天地《てんち》に|貫《つらぬ》いて|来《こ》られた|御徳《おとく》が、|今度《こんど》|斯世《このよ》に|表《あら》はれて、|天《てん》も|地《ち》も|一度《いちど》に|明《あき》らかに|稜威《みいづ》が|輝《かがや》く|様《やう》に|成《な》りたのは、|誠《まこと》と|苦労《くろう》の|結果《けつくわ》であるから、|斯《この》|神《かみ》の|昔《むかし》からの|行状《をこない》は|世界《せかい》の|善《ぜん》の|亀鑑《かがみ》であるぞよ。|亦《ま》た|天若彦命《あまわかひこのみこと》は|非常《ひじよう》な|狡猾《こうこつ》な|陰険《いんけん》な|邪神《じやじん》であるから、|誠《まこと》の|神様《かみさま》の|御苦労《ごくろう》の|徳《とく》を|横奪《よこどり》いたして、|神《かみ》の|世《よ》を|自由自在《じゆうじざい》に|持荒《もちあ》らした|神《かみ》であるぞよ。|天若彦命《あまわかひこのみこと》は|若姫君命《わかひめぎみのみこと》の|養育《やういく》された|黄金竜姫命《こがねたつひめのみこと》に|恋慕《れんぼう》して、|天《てん》の|規則《きそく》を|破《やぶ》り、|貞操《てんさう》を|汚《よご》さしめ、|傍若無人《ぼうじやくむじん》の|挙動《きやだう》を|致《いた》し、|終《しまい》に|他《ほか》の|神々《かみがみ》も|夫《そ》の|行動《をこない》に|感染《かんせん》して|残《のこ》らず|天《てん》の|罪《つみ》を|犯《をか》し、|総損《そうそこ》ないと|成《な》りて|了《しま》ふて、|皆《みな》の|神《かみ》が|世《よ》に|落《を》ちねばならぬ|始末《しまつ》となつたのであるぞよ。|夫《そ》れで|今日《こんにち》までは|元《もと》の|誠《まこと》の|神《かみ》は|世《よ》に|現《あら》はれず、|根底国《ねのくに》の|刑罰《けいばつ》を|受《う》けて|苦《くる》しみて|居《を》りたなれど、|今度《こんど》の|二度目《にどめ》の|天岩戸開《あまのいわとびら》きに|就《つい》て、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》の|元《もと》の|誠《まこと》が|現《あら》はれて|来《き》て、|九《ここの》ツ|花《はな》が|咲《さ》く|時節《じせつ》が|参《まい》りたから、|善《ぜん》|一《ひ》と|筋《すじ》を|貫《つらぬ》きて|御出《おいで》|遊《あそ》ばした、|若姫君命《わかひめぎみのみこと》の|養育《やういく》なされた|八柱《やはしら》の|神《かみ》を|世《よ》に|上《あ》げて、|十葉《とよう》の|花《はな》を|咲《さ》かす|神代《かみよ》と|成《な》りたから、|今度《こんど》の|世《よ》の|改造《かいざう》に|昔《むかし》からの|神々《かみがみ》の|因縁《いんねん》を|説分《ときわ》けて、|万古末代《まんごまつだい》の|世《よ》を|治《をさ》めて、|神《かみ》も|仏《ぶつ》も|人民《じんみん》も、|餓鬼《がき》|虫《むし》けら|迄《まで》も|助《たす》けて、|松《まつ》の|代《よ》ミロクの|代《よ》と|立直《たてなを》して|了《しも》ふので|在《あ》るから、|中々《なかなか》|骨《ほね》の|折《を》れる|事《こと》であるぞよ。|大本《おほもと》の|信者《しんじや》の|中《なか》には、|世《よ》の|立替《たてかへ》と|申《もう》す|事《こと》を|大変《たいへん》な|誤解《ごかい》を|致《いた》して|居《を》るものが|在《あ》るが、|世《よ》の|立替《たてかへ》は|神界《しんかい》|幽界《ゆうかい》|現界《げんかい》の|邪悪分子《じやあくぶんし》を|全部《ぜんぶ》|改革《かいかく》いたすと|云《い》ふ|意味《いみ》であるぞよ。|世《よ》の|立直《たてなを》しと|申《もう》すのは|昔《むかし》の|神代《かみよ》に|皇祖《こうそ》の|神々《かみがみ》が|御定《おさだ》め|成《な》された|通《とほ》りの、|完全無欠《かんぜんむけつ》の|神政《しんせい》を|開《ひら》いて、|三千世界《さんぜんせかい》を|天津日嗣《あまつひつぎ》の|御威徳《ごいとく》で|言向和《ことむけや》はし、|天《あめ》の|下《した》|四方《よも》の|国《くに》を|平《たひら》けく|安《やす》らけく|知食《しろしめ》し|給《たま》ふ|御神業《ごしんげう》の|完成《かんせい》いたす|事《こと》で|在《あ》るぞよ。|余《あま》り|大《おほ》きな|間違《まちが》いで、アフンと|致《いた》す|事《こと》が|来《く》るから、|充分《じゆうぶん》に|神《かみ》の|慈悲心《じひごころ》に|成《な》りて、|筆先《ふでさき》を|眼《め》を|通《とほ》して|下《くだ》されよと|永《なが》らくの|間《あいだ》|気《き》が|付《つ》けてあるのに、|自己《われ》の|心《こころ》が|汚《きた》ないから、|色々《いろいろ》と|疑《うたが》ふたり、|取違《とりちが》い|致《いた》したり、|中《なか》には|途方《とほう》も|無《な》い|事《こと》を|申《もう》して|世界《せかい》の|人民《じんみん》を|驚《をどろ》かす|事《こと》になるから、|神《かみ》の|深《ふか》き|慈悲心《こころ》に|照《て》り|合《あは》して、|我《わが》|身魂《みたま》の|善悪《よしあし》を|省《かへり》みるが|良《よ》いぞよ。|神《かみ》からは|世界《せかい》の|人民《じんみん》は|皆《みな》な|我《わが》|子《こ》で|在《あ》るから、しかりたりたらしたり、|色々《いろいろ》と|致《いた》して|改心《かいしん》を|促《うな》がして|居《を》るので|在《あ》るから、|大本《おほもと》の|肝腎《かんじん》の|役員《やくいん》から|充分《じゆうぶん》に|神心《かみごころ》を|考《かんが》へて、|出《で》て|来《く》る|人《ひと》に|違《ちが》はぬ|教《をしへ》を|致《いた》して|下《くだ》されよ。|善《ぜん》になるのも|悪《あく》に|代《かは》るのも、|皆《みな》|役員《やくいん》の|舌《した》|一枚《いちまい》の|使《つか》い|様《やう》に|由《よ》るぞよ。|人民《じんみん》の|舌《した》ほど|結構《けつこう》なものの|恐《おそ》ろしいものは|無《な》いぞよ。|明治《めいじ》二十五年からの|筆先《ふでさき》を|心《こころ》を|鎮《しづ》めて|覗《のぞ》いて|居《を》りたら、|神《かみ》の|誠《まこと》の|精神《せいしん》が|判《わか》りて|来《く》るぞよ。|八釜《やかま》しう|申《もう》さいでも|神《かみ》の|知《し》らした|事《こと》は|世界《せかい》から|順《じゆん》に|出《で》て|来《く》るから、|黙《だま》りて|居《を》りて|改心《かいしん》も|出来《でき》るなり、|神徳《しんとく》も|与《あた》へられるぞよ。
◎
|斯《この》|大本《おほもと》には|昔《むかし》の|神代《かみよ》から|罪《つみ》を|作《つく》りて|来《き》た|体主霊従《あく》の|身魂《みたま》の|人民《じんみん》ほど、|先《さき》へ|引《ひ》き|寄《よ》せて、|御魂《みたま》の|借金《しやくきん》|済《すま》しの|為《ため》に|大望《たいもう》な|神界《しんかい》の|御用《ごよう》を|命《さ》して|在《あ》るので|在《あ》るから、|其《そ》の|覚悟《かくご》を|致《いた》して、|我《わ》れ|一《ひ》と|神国《しんこく》の|為《ため》に|尽《つく》して|下《くだ》さらぬと、|我《われ》に|神力《しんりき》|学力《がくりき》が|在《あ》るから|引《ひ》き|寄《よ》せられた|如《よ》うに|思《おも》ふて|油断《ゆだん》いたしたら、|大変《たいへん》な|間違《まちが》いが|出来《でき》てくるぞよ。|斯《こ》の|大本《おほもと》は|盛《さか》んになる|程《ほど》|敵《てき》が|多《おほ》く|出《で》て|来《く》るから、|其《その》|敵対《てきた》ふて|来《き》た|人民《じんみん》を、|大切《たいせつ》に|致《いた》して|親切《しんせつ》に|取扱《とりあつか》ひ、|神界《しんかい》の|真理《しんり》を|懇切《こんせつ》に|説《と》き|諭《さと》して、|歓《よろ》こばして|改心《かいしん》さして、|皇道《くわうだう》|大本《おほもと》の|神《かみ》の|誠《まこと》の|教《をしへ》に|帰順《きじゆん》いたさす|経綸《しぐみ》であるから、|敵《てき》が|殖《ふ》える|程《ほど》|段々《だんだん》と|良《よ》く|成《な》るぞよ。|今度《こんど》の|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》は|強《つよ》い|敵《てき》ほど|良《よ》き|味方《みかた》に|成《な》りて|御用《ごよう》を|助《たす》ける|仕組《しぐみ》であるから、|敵《てき》が|殖《ふ》えて|来《く》る|程《ほど》この|教《をしへ》は|立派《りつぱ》に|開《ひら》けるぞよ。|三千世界《さんぜんせかい》を|開《ひら》くと|云《い》ふ|事《こと》は、|今《いま》までの|如《よ》うな|筆法《ひつぽう》で|古事記《こじき》を|説《と》いても、|肝腎《かんじん》の|奥《おく》の|奥《おく》が|明《あき》らかにならぬから、|誠《まこと》の|神政《しんせい》|復古《ふくこ》は|成就《ぜうじゆ》いたさんぞよ。|今度《こんど》は|二度目《にどめ》の|天《あま》の|岩戸開《いわとびら》きで|在《あ》るから、|肉体《にくたい》その|儘《まま》で|天地《てんち》の|在《あ》らん|限《かぎ》り、|幽界《ゆうかい》|現界《げんかい》に|出入《しゆつにう》|往来《わうらい》いたして、|今《いま》の|人民《じんみん》の|智慧《ちゑ》や|学力《がくりき》で|判《わか》らぬ|神理《こと》を|調《しら》べて|置《お》いて|三人《さんにん》|世《よ》の|元《もと》の|経綸《しぐみ》が|致《いた》して|在《あ》るから、|是《これ》が|判《わか》りて|来《き》たら|三千世界《さんぜんせかい》が|一度《いちど》に|鳴《な》るぞよ。|三人《さんにん》|世《よ》の|本《もと》の|因縁《いんねん》も、|日《ひ》の|出《で》|神《かみ》の|御苦労《ごくろう》も|鏡《かがみ》の|如《ごと》くに|判《わか》りて|来《く》るぞよ。そこへ|成《な》りたら|如何《いか》な|鼻高《はなだか》でも|悪神《あくがみ》でも|成程《なるほど》と|改心《かいしん》いたすなれど、|斯《この》|大本《おほもと》の|経綸《しぐみ》は|世界中《せかいぢう》に|仕組《しぐみ》てあるから、|今《いま》に|吃驚箱《びつくりばこ》の|蓋《ふた》が|開《あ》いたら、|我《われ》も|私《わたし》もと|申《もう》して|世界中《せかいぢう》から|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》へ|詰《つめ》かけるから、|今《いま》の|内《うち》に|充分《じゆうぶん》の|用意《ようい》が|出来《でき》て|居《を》らぬと、|俄《にわか》にトチ|麺棒《めんぼう》[#底本では「面貌」]を|振《ふ》るやうに|成《な》るぞよ。|節分《せつぶん》から|世界《せかい》の|様子《やうす》が|大変《たいへん》に|替《かわ》るに|就《つい》て、|先《ま》づ|斯《こ》の|大本《おほもと》の|内部《なか》から|立替《たてかへ》|改造《たてなをし》を|致《いた》すと|申《もう》して|知《し》らした|事《こと》の|実地《じつち》が|参《まい》りたぞよ。|各自《めいめい》に|腹帯《はらをび》を|確《しつ》かり|占《しめ》て|居《を》らぬと、|一《ひと》つの|峠《とうげ》が|在《あ》りても|直《す》ぐに|後戻《あともど》りをいたすと|申《もう》したが、|筆先《ふでさき》の|十分《じうぶん》|腹《はら》へ|這入《はい》た|人民《じんみん》は|大磐石《だんばんじやく》で、|押《を》しても|突《つ》いても|微躯《びく》りとも|致《いた》さねど、|浅《あさ》い|筆先《ふでさき》の|見様《みよう》をいたして|居《を》る|人民《じんみん》は、ヒヨロ|付《つ》いて|後餅《しりもち》を|搗《つ》いて、|神力《しんりき》は|落《を》ちるなり|世界《せかい》からは|良《よ》い|笑《わら》はれものと|成《な》るから、|何時《いつ》も|日本魂《やまとだましい》を|研《みが》いて|居《を》れと|申《もう》して、|細《こま》こう|書《か》いて|知《し》らして|在《あ》りたぞよ。|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|綾《あや》の|高天原《たかあまはら》の|神屋敷《かみやしき》に|現《あら》はれて、|八百万《やほよろづ》の|神《かみ》を|集《あつ》めて、|天《てん》の|大神様《おほかみさま》から|思兼《おもいかね》の|神《かみ》と|御命令《ごめいれい》を|戴《いただ》きて|万物《ばんぶつ》の|種《たね》を|編《あ》み|出《だ》し、|苦労《くろう》いたして|立派《りつぱ》な|神《かみ》の|世《よ》が|造《つく》れたと|思《おも》へば、|天《あめ》の|若彦命《わかひこのみこと》が|色々《いろいろ》と|勝手《かつて》な|事《こと》の|行《や》り|放題《ほうだい》で、|天地《てんち》の|教《をしへ》を|根本《こんぽん》から|覆《くつ》がへしてから、|世《よ》は|段々《だんだん》と|曇《くも》る|斗《ばか》り、|上《あ》げも|下《を》ろしも|成《な》らぬ|様《やう》に、|此《この》|神《かみ》の|眷属《けんぞく》の|羽張《はば》り|様《やう》と|申《もう》すものは、|人《ひと》の|苦労《くろう》を|横奪《よこどり》ばかりで|在《あ》りたから、|高天原《たかあまはら》から|乱《みだ》れて|来《き》て、|今《いま》の|世《よ》までも|悪《あく》の|種《たね》が|伝《つた》はりて|来《き》て|居《を》るから、|今《いま》の|世界《せかい》の|所作柄《しよさがら》は、|万物《ばんぶつ》の|霊長《れいちよう》どころか、|四《よ》ツ|足《あし》にも|劣《をと》りた|精神《せいしん》になり|切《き》りて|了《しも》ふて|居《を》るぞよ。|一寸先《いつすんさ》きも|見《み》えぬ|所《ところ》まで|霊魂《みたま》が|曇《くも》り|切《き》つて|居《を》るから、|今度《こんど》は|天《てん》の|時節《じせつ》が|参《まい》りて、|人民《じんみん》の|霊魂《たま》に|燈明《あかり》を|付《つ》けて、|元《もと》の|日本魂《やまとだましい》に|生《うま》れ|返《か》やして|与《や》らねば、|斯世《このよ》の|泥海《どろうみ》を|此《この》ままに|致《いた》して|置《を》いては、モウ|此《こ》の|后《さき》は|一寸《ちよつと》の|間《あいだ》も、|行《ゆ》きも|還《もど》りも|出来《でき》ん|事《こと》になりて、|何《なに》から|破裂《はれつ》いたすやら|分《わか》らんから、|神《かみ》は|人民《じんみん》を|助《たす》けたいのが|一心《いつしん》で|在《あ》るから、|一日《いちにち》も|早《はや》く|人民《じんみん》の|首《くび》の|位《くらい》にある|日本《にほん》の|人民《じんみん》から|改心《かいしん》いたして、|世界《せかい》へ|善《ぜん》|一《ひ》と|筋《すじ》の|良《よ》き|鏡《かがみ》を|出《だ》して|下《くだ》され、|今《いま》に|世界《せかい》は|激《はげ》しく|成《な》るから、|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》から|水晶《すいせう》に|研《みが》いて|下《くだ》されよ。|女子《によし》の|身魂《みたま》の|改心《かいしん》さえ|出来《でき》たら、|世界《せかい》の|人民《じんみん》の|改心《かいしん》が|早《はや》く|成《な》るなり、|改心《かいしん》が|一日《いちにち》|遅《をく》れたら|遅《をく》れた|丈《だ》けは、|世界《せかい》が|永《なが》く|苦《くる》しむので|在《あ》るから、|斯《こ》の|大本《おほもと》の|肝心《かんじん》の|御方《おかた》から|日本魂《やまとだましい》に|立帰《たちかへ》りて、|神国《しんこく》|成就《ぜうじゆ》の|御用《ごよう》を|勤《つと》めて|下《くだ》されよ。|大本《おほもと》の|教《をしへ》は|智慧《ちゑ》や|学《がく》では|何程《なにほど》|考《かんが》へても、|人民力《じんみんりき》では|見当《けんとう》の|取《と》れん、|奥《おく》の|深《ふか》い|経綸《しぐみ》であるから、|是《これ》からソロソロと|変性女子《へんぜうによし》の|手《て》で、|順《じゆん》に|時節《じせつ》に|応《おう》じて|知《し》らすぞよ。|大本《おほもと》の|筆先《ふでさき》は|其《その》|人々《にんにん》の|御魂《みたま》|相応《さうをう》に|感得《とれ》る|様《やう》に|書《かか》してあるから、|余程《よほど》|御魂《みたま》を|研《みが》かんと、|真理《まこと》の|神意《こと》が|判《わか》らんから、|取違《とりちが》いが|出来《でき》るから、|筆先《ふでさき》を|説《と》く|役員《やくいん》も|聞《き》く|人民《じんみん》も、|第一《だいいち》に|神《かみ》の|心《こころ》に|成《な》りて|考《かんが》へて|下《くだ》さらんと|困《こま》る|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。|筆先《ふでさき》の|御用《ごよう》いたして、|錦《にしき》の|旗《はた》の|経綸《しぐみ》の|御用《ごよう》を|致《いた》して|居《を》る|変性女子《へんぜうによし》の|御魂《みたま》でさへも、|今《いま》までは|神界《しんかい》の|機《はた》の|仕組《しぐみ》は|判《わか》りて|居《を》らなんだ|位《ぐらい》であるから、|普通《ひととうり》の|人民《じんみん》には|判《わか》らんのも|無理《むり》は|無《な》いぞよ。|夫《そ》れで|今迄《いままで》は|夜《よ》ルの|守護《しゆごう》であると|申《もう》して|知《し》らして|在《あ》りたなれど、|大正《たいせう》八年からは|弥々《いよいよ》|日出《ひので》の|守護《しゆごう》となりて、|変性男子《へんぜうなんし》と|女子《によし》との|身魂《みたま》が|世界《せかい》へ|天晴《あつぱ》れ|現《あら》はれるから、|一日《いちにち》も|早《はや》く|此《こ》の|大本《おほもと》の|中《なか》から|改心《かいしん》いたして、|世間《せけん》から|見《み》てアレデならこそ|三千世界《さんぜんせかい》の|大本《おほもと》、|地《ち》の|高天原《たかあまはら》で|在《あ》ると|申《もう》すやうに|成《な》りて|来《き》たら、|一度《いちど》に|開《ひら》く|梅《うめ》の|花《はな》と|申《もう》すのであるぞよ。|開《ひら》いて|散《ち》りて|実《み》を|結《むす》び、|隅々《すみずみ》までも|澄極《すみき》りて、|世界《せかい》に|輝《かが》やく|世《よ》の|本《もと》の|神《かみ》の|教《をしへ》を、|四方《よも》の|国《くに》から|尋《たづ》ねて|来《く》る|八《や》ツの|年《とし》、|新畳《さらたたみ》でさえも|打《う》てば、|埃《ほこり》の|出《で》る|者《もの》なれど、|何程《なにほど》たたいても|埃《ほこり》|一《ひと》つ|出《で》て|来《こ》ん|所《ところ》まで|研《みが》き|上《あ》げて、|天地《てんち》え|御眼《おめ》に|掛《かか》る|艮《うしとら》の|金神《こんじん》の|経綸《しぐみ》であるから、|其《その》|覚悟《かくご》を|致《いた》して、|斯《こ》の|大本《おほもと》へ|出《で》て|来《く》る|人民《じんみん》は、|世界並《せかいなみ》の|改心《かいしん》ぐらいでは|可《いか》んから、|研《みが》いた|上《うへ》にも|研《みが》いて|下《くだ》されと|毎時《いつ》も|申《もう》して|知《し》らして|在《あ》るぞよ。|世《よ》の|諺《ことわざ》にも、|大《おほ》きな|器物《うつは》には|大《おほ》きい|影《かげ》が|刺《さ》すと|申《もう》すなれど、|大本《おほもと》の|教《をしへ》は|大《おほ》きな|器《うつわ》でも|小《ちい》さい|器《うつわ》でも、|水晶《すいしよう》に|澄極《すみき》る|処《とこ》まで|研《みが》く|教《をしへ》で|在《あ》るから、|影《かげ》と|日向《ひなた》の|区別《くべつ》|無《な》く、|却《かへ》つて|影《かげ》には|強《つよ》い|光《ひか》りが|差《さ》す|教《をしへ》であるぞよ。|毛筋《けすじ》の|横巾《よこはば》も|間違《まちが》いの|無《な》い|教《をしへ》であるから、|大本《おほもと》の|信者《しんじや》は|日本魂《やまとだましい》に|立帰《たちかへ》りて、|毛筋《けすじ》ほどの|虚言《うそ》や|詐《いつわ》りは|致《いた》されず、|悪《わる》いと|申《もう》す|事《こと》は|露《つゆ》ほども|出来《でき》ぬ|世《よ》の|立直《たてなをし》の|教《をしへ》であるから、|明治《めいじ》二十五年から|艮《うしとら》の|金神《こんじん》の|教《をしへ》は、|他《ほか》の|教会《きやうかい》の|行《や》り|方《かた》とは|天地《てんち》の|相違《さうゐ》で|在《あ》ると|申《もう》すので|在《あ》るぞよ。|我《われ》の|心《こころ》が|写《うつ》りて|心《こころ》|相応《さうをう》に|感得《とれ》る|神諭《ふでさき》であるから、|我《われ》の|身魂《みたま》の|磨《みが》けん|内《うち》から|知《し》つた|顔《かほ》して|筆先《ふでさき》を|説《と》いても、|大間違《おほまちが》い|大取違《おほとりちが》い|斗《ばか》りに|成《な》るから、|口《くち》と|心《こころ》と|行《をこな》いの|揃《そろ》ふ|誠《まこと》の|人民《じんみん》でないと、|神諭《ふでさき》の|奥《をく》の|精神《せいしん》はとうてい|分《わか》らんぞよ。
T80413
大正八年四月十三日
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|大国常立尊《おほくにとこたちのみこと》が|竜宮館《りうぐうやかた》の|地《ち》の|高天原《たかあまはら》に|現《あら》はれて、|世界《せかい》の|事《こと》を|書《か》きおくぞよ。|変性男子《へんぜうなんし》の|御魂《みたま》の|宿《やど》りて|居《を》る|出口《でぐち》|直《なを》の|手《て》を|借《か》り|口《くち》を|借《か》りて|明治《めいじ》二十五年から|大正《たいせう》七年まで二十七年かかりて|知《し》らして|置《お》いた|言葉《こと》の|実地《じつち》が|出《で》て|来《き》たぞよ。|由良川《よるだんがは》の|水上《みなかみ》の|渭水《いすい》の|辺《ほと》りに|流《なが》れも|清《きよ》き|和知川《わちがわ》十二の|支流《わかれ》を|寄《よ》せ|集《あつ》め、|三千世界《さんぜんせかい》の|隅々《すみずみ》へ。|澄《す》める|教《をしへ》を|伝《つた》えむと|探《ふか》き|思《おもひ》は|神《かみ》の|胸《むね》。|広《ひろ》しと|雖《いへど》|三千歳《みちとせ》の。|経綸《しぐみ》も|茲《ここ》にアオウエイ。|五大父音《ごだいふおん》の|音無瀬《おとなせ》や、|科戸《しなど》の|風《かぜ》の|福知山《ふくちやま》。|空《そら》|吹《ふ》く|東風《とうふう》や|北風《きたかぜ》の。|塵《ちり》も|埃《あくた》も|外《よそ》の|国《くに》。|皆《みな》|舞鶴《まいづる》の|入海《いりうみ》に、|流《なが》し|清《きよ》めて|惟神《かんながら》。|火水《ひみつ》の|稜威《みゐづ》も|荒磯《あらいそ》の、|砕《くだ》くる|日影《ひかげ》|月《つき》の|影《かげ》|月日《つきひ》も|仲良《なかよ》く|治《おさ》まりて、|神教《みのり》の|奥《おく》は|大正《たいせう》の、|一二御代《ひふみよ》に|厳々《いついつ》し。|伊都《いづ》の|御魂《みたま》の|表《あら》はれて、|燃《むゆ》の|斯世《このよ》を|開《ひら》きつつ、|地成《なな》の|春《はる》|夏《なつ》|秋《あき》の|空《そら》。|峰《みね》の|頂《いただ》き|四《よ》ツ|尾《を》の、|木々《きぎ》のそよぎて|畏《かし》こくも、|高天原《たかあまはら》に|登《のぼ》ります。|最《いと》も|尊《とふ》とき|惟神《かんながら》、|真道弥広大出口《まみちいやひろおほでぐち》、|国地王霊主《くになほひぬし》の|神魂《かんみたま》、|国稚姫《くにわかひめ》の|久良芸如《くらげな》す、|漂《ただよ》ふ|神国《かみくに》を、|造《つく》り|初《はじ》め。|経《たて》と|緯《よこ》とに|織《お》る|機《はた》は、|綾《あや》の|錦《にしき》の|棚機《たなばた》や、|千々《ちぢ》に|心《こころ》を|配《くば》らせつ、|鬼《おに》も|大蛇《おろち》も|瑞《みづ》の|霊《たま》、|光《ひか》りさやけく|美《うる》はしく、|天《あま》の|岩戸《いわと》を|開《ひら》かむと、|二代《にだい》|三代《さんだい》|澄《すみ》|直霊《なをひ》、|三千世界《さんぜんせかい》の|梅《うめ》の|花《はな》、|開《ひら》く|常盤《ときわ》の|松《まつ》みどり、|竹《たけ》の|園生《そのふ》の|弥栄《いやさか》に、|栄《さか》えを|松《まつ》の|神代《かみよ》かな。|弥々《いよいよ》ひらく|大正《たいせう》の、|八《や》ツの|御年《みとし》の|春《はる》よりぞ。|花《はな》の|香《か》|清《きよ》く|実《み》を|結《むす》び、|世界《せかい》の|花《はな》と|鳴《な》り|渡《わた》り、|東《ひがし》も|西《にし》も|南北《なんぽく》も、|神《かみ》の|都《みやこ》と|称《とな》へつつ、|凝《こ》り|固《かた》まれる|九年《ここのとし》、|十年《ととし》の|春《はる》や|秋《あき》の|空《そら》、|高《たか》く|清《きよ》けき|神《かみ》の|国《くに》、|世《よ》の|大本《おほもと》と|美《うる》はしき、|名《な》を|酉年《とりとし》の|芽出度《めでた》けれ。
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|今《いま》の|世界《せかい》の|人民《じんみん》は|余《あま》り|学《がく》や|智慧《ちゑ》が|有《あ》り|過《す》ぎて|神徳《しんとく》は|言《い》ふに|及《およ》ばず、|人徳《じんとく》と|云《い》ふものが、|一《ひと》つも|無《な》いから、|今《いま》の|世界《せかい》の|此《こ》の|有様《ありさま》を|何《なん》とも|思《おも》はずに、|我身《わがみ》さえ|好《よ》けりや|他人《ひと》は|死《し》のうが|倒《たを》れうがチツトも|構《かま》はぬ|自己本位《われよし》の|人民《じんみん》が|九分九厘《くぶくりん》まで|湧《わ》いて|居《お》るから、|何時《いつ》までも|神国《しんこく》|成就《じやうじゆ》の|経綸《しぐみ》が|出来上《できあが》らむから、|今度《こんど》は|昔《むかし》の|元《もと》の|天地《てんち》の|先祖《せんぞ》が|現《あら》はれて|三千世界《さんぜんせかい》の|改造《かいざう》を|致《いた》すために|天《てん》の|大神様《おほかみさま》の|御命令《ごめいれい》を|戴《いただ》きて、|地《ち》の|先祖《せんぞ》の|国常立尊《くにとこたちのみこと》が|神代《かみよ》|一代《いちだい》|世《よ》に|落《お》ちて|仕組《しぐみ》いたした|誠《まこと》の|道《みち》の|玉手箱《たまてばこ》、|開《ひら》けても|暮《く》れても|一筋《ひとすじ》の|天津日継《あまつひつぎ》の|弥高《いやたか》く|四方《よも》に|輝《かが》やき|渡《わた》す|時節《じせつ》が|参《まい》りたぞよ。|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》は|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》で、|変性男子《へんぜうなんし》の|大気違《おほきちが》いを|現《あら》はして|天地《てんち》の|神々《かみがみ》や|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》に|警告《しらし》て|在《あ》りたなれど、|斯《こ》の|大気違《おほきちがい》は|最早《もはや》|天《てん》に|帰《かへ》りて|天《てん》からの|守護《しゆごう》となりたから、|是《これ》からは|弥々《いよいよ》|変性女子《へんぜうによし》の|大化物《おほばけもの》を|現《あら》はして、|三千年《さんぜんねん》の|経綸《しぐみ》の|艮《とど》めを|差《さ》して|世界《せかい》を|水晶《すいしよう》の|神世《かみよ》に|造《つく》り|代《か》えて|了《しま》ふぞよ。それに|就《つい》ては|大本《おほもと》の|金竜殿《きんりやうでん》の|説教《せつきやう》や|演説《えんぜつ》の|行《や》り|方《かた》から|立直《たてなを》さぬと|天地《てんち》の|先祖《せんぞ》の|神慮《きかん》に|叶《かな》はんぞよ。|今《いま》は|世《よ》の|堺《さかい》の|金輪際《こんりんざい》の|千騎一騎《せんきいつき》の|性念場《せうねんば》であるから、|因縁《ゐんねん》の|御魂《みたま》を|日々《にちにち》|遠近《えんきん》から|引寄《ひきよ》して|明治《めいじ》二十五年からの|筆先《ふでさき》と|此《こ》の|大本《おほもと》の|中《なか》に|在《あ》りた|実地《じつち》の|談《はなし》さえ|致《いた》して、|天地《てんち》の|先祖《せんぞ》の|苦労《くろう》やら|変性男子《へんぜうなんし》が|鏡《かがみ》に|出《だ》した|其《そ》の|行状《ぎやうじやう》の|有様《ありさま》やら、|女子《によし》の|心《こころ》の|底《そこ》にある|炬火《たいまつ》を|世《よ》に|現《あら》はして|充分《じうぶん》に|立寄《たちよ》る|人民《じんみん》の|腹《はら》の|底《そこ》へ|浸《し》み|込《こ》むやうに|平《ひら》たう|説《と》いて|聞《き》かせる|世界《せかい》の|大本《おほもと》で|在《あ》るのに|学者《がくしや》が|聞《き》いても|容易《ようい》に|判《わか》りかけの|致《いた》さん|言霊学《げんれいがく》やら|哲学《てつがく》の|如《よう》な|話《はなし》を|仕《し》て|居《お》りては|物事《ものごと》が|段々《だんだん》|遅《おく》れる|斗《ばか》りで、|神界《しんかい》は|却《かへ》つて|迷惑《めいわく》を|致《いた》して|居《お》るぞよ。|此《こ》の|大本《おほもと》は|改心《かいしん》|改心《かいしん》と|一点張《いつてんば》りに|申《もう》す|所《ところ》で|在《あ》るが、|其《その》|改心《かいしん》は|堂《どう》したら|良《よ》いかと|申《もう》せば、|生《うま》れ|赤子《あかご》の|何《なに》も|知《し》らぬ|天真爛漫《そのまま》の|心《こころ》に|立帰《たちかへ》りて|大馬鹿《おほばか》に|成《な》ると|云《い》ふ|事《こと》であるぞよ。|今《いま》の|金竜殿《きんりやうでん》の|先生《せんせい》は|智者《ちしや》|学者《がくしや》の|集《あつま》り|合《あ》ひで|在《あ》るから、|知《しら》ず|知《しら》ずに|自分《じぶん》の|腹《はら》の|中《なか》の|智利《ちり》や|誤目《ごもく》が|飛《と》んで|出《で》て|神《かみ》と|人《ひと》とを|酔《よ》はして|土《つち》を|耳《みみ》や|目《め》や|鼻《はな》に|入《い》れるから|溜《たま》つたもので|無《な》いぞよ。|今《いま》の|鼻高《はなだか》さんには|神《かみ》も|感心《かんしん》|致《いた》して|居《お》るぞよ。|神《かみ》が|一度《いちど》|申《もう》したら|其《その》|通《とほ》りに|致《いた》さねば|斯《こ》の|大本《おほもと》は|神《かみ》が|因縁《ゐんねん》の|身魂《みたま》を|引寄《ひきよ》して|致《いた》す|神策地《とこ》であるから、|賢《かし》こい|御方《おかた》の|結構《けつこう》な|考《かんが》えとは|薩張《さつぱり》|大反対《だいはんたい》であるぞよ。|世界《せかい》の|日々《にちにち》の|説法《せつぽう》を|見《み》て|改心《かいしん》いたして|今迄《いままで》の|行《や》り|方《かた》を|根本《こつぽん》から|立替《たてかへ》て|下《くだ》さらぬと|神界《しんかい》の|邪魔《じやま》に|成《な》るぞよ。|神《かみ》の|為《ため》|君《きみ》の|為《ため》|国《くに》の|為《ため》に|一身一家《いつしんいつか》を|捧《ささ》げて|居乍《ゐなが》ら|知《し》らず|知《し》らずに|神慮《きかん》に|背《そむ》く|如《よ》うな|事《こと》で|在《あ》りたら|折角《せつかく》の|役員《やくゐん》の|苦心《くしん》が|水《みづ》の|泡《あわ》と|成《な》つては|其人《そのひと》も|気《き》の|毒《どく》なり|神《かみ》が|第一《だいいち》に|迷惑《めいわく》いたすなり、|引寄《ひきよ》せられた|因縁《ゐんねん》の|御魂《みたま》も|苦《くる》しむから、|一日《いちにち》も|早《はや》く|何彼《なにか》の|行方《やりかた》を|改正《かへ》て|下《くだ》されよ。|一時《いちじ》|後《おく》れても|神界《しんかい》では|大変《たいへん》であるぞよ。|筆先《ふでさき》|一方《いつぽう》で|開《ひら》くと|迄《まで》|申《もう》して|在《あ》る|位《くらい》の|大本《おほもと》であるから、|入《い》れ|言《ごと》やら|混《まぜ》りの|教《をしへ》は|神《かみ》は|大変《たいへん》にいやで|在《あ》るぞよ。|斯《こ》の|大本《おほもと》は|世界中《せかいじゆう》の|人民《じんみん》を|阿房《あほ》に|致《いた》す|神《かみ》の|大本《おほもと》で|在《あ》るから、|変性女子《へんぜうによし》の|大化物《おほばけもの》の|大馬鹿《おほばか》が|申《もう》す|事《こと》と|行動《をこない》|行《や》り|方《かた》を|気《き》を|付《つ》けて|居《お》りて|下《くだ》されたら|何《なに》も|判《わか》るので|在《あ》るぞよ。
|是《これ》までに|変性男子《へんぜうなんし》が|一度《いちど》|極《き》めて|置《おい》た|役目《やくめ》は|例之《たとへ》|変性女子《へんぜうによし》の|教主《きやうしゆ》と|雖《いへ》ども|猥《みだ》りに|立替《たてかへ》る|事《こと》は|成《な》らぬ|神《かみ》の|深《ふか》い|経綸《しぐみ》であるから、|大本《おほもと》の|役員《やくゐん》の|勝手《かつて》に|致《いた》す|事《こと》は|成《な》らぬぞよ。|我《が》を|出《だ》して|行《や》るなら|一寸《ちよつと》やつて|見《み》よ|直《すぐ》に|手《て》の|掌《ひら》が|覆《かへ》りて|後戻《あともど》り|斗《ばか》りに|成《な》りて|苦《くる》しむだけの|事《こと》じやぞよ。|神界《しんかい》の|仕組《しぐみ》はまだ|外《ほか》にも|色々《いろいろ》と|致《いた》して|在《あ》るから、|変性女子《へんぜうによし》の|胸《むね》の|内《うち》は|誠《まこと》に|辛《つら》いぞよ。|神界《しんかい》の|誠《まこと》の|一方《いつぽう》の|助《たす》けに|成《な》りて|呉《く》れる|役員《やくゐん》が|大本《おほもと》に|在《あ》りたら|女子《によし》も|御用《ごよう》が|致《いた》し|良《よ》いなれど、|肝心《かんじん》の|女子《によし》の|心《こころ》は|解《わか》らぬから|無理《むり》は|無《な》いぞよ。|今《いま》の|大本《おほもと》の|役員《やくゐん》は|赤誠《まこと》|一図《ひとつ》で|一生懸命《いつせうけんめい》の|御用《ごよう》を|致《いた》して|居《お》れる|国家《こくか》の|大忠臣《だいちうしん》|斯世《このよ》の|加賀美《かがみ》で|在《あ》れども、|余《あま》り|正直《せうじき》すぎて|融通《ゆうづう》の|利《き》かぬ|人民《じんみん》も|在《あ》るから、|神《かみ》の|目放《めはな》しが|一《ひと》つも|出来《でき》んぞよ。|今《いま》の|役員《やくゐん》|信者《しんじや》は|結構《けつこう》な|立派《りつぱ》な|御方《おかた》ばかりで|人間界《にんげんかい》では|申分《もうしぶん》は|無《な》けれども、|水晶《すいしよう》の|世《よ》に|致《いた》す|神《かみ》の|眼《め》から|見《み》ると|丁度《てふど》|狭《せま》い|山路《やまみち》を|自転車《じてんしや》に|乗《の》つて|馳《はし》りて|行《ゆ》くやうに|在《あ》りて|神《かみ》が|横目《よこめ》を|振《ふ》る|間《ま》も|無《な》い|馬車馬式《ばしやばしき》の|御方《おかた》|斗《ばか》りで|仕末《しまつ》に|困《こま》るぞよ。けれ|共《ども》|斯《こ》の|始末《しまつ》に|了《しま》えぬ|人民《じんみん》で|無《な》いと|今度《こんど》の|御用《ごよう》には|間《ま》に|合《あ》はず、|六《むつ》ケ|敷《しき》|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》であるぞよ。
◎
|変性男子《へんぜうなんし》の|御魂《みたま》|若姫君《わかひめぎみ》の|命《みこと》は|天《てん》に|上《あが》りて|五六七大神様《みろくのおほかみさま》の|差添《さしそへ》を|遊《あそ》ばすなり、|坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》|豊雲野命《とよくもぬのみこと》は|地《ち》へ|降《を》りて|大国常立尊《おほくにとこたちのみこと》の|女房役《にようぼうやく》となりて|働《はたら》くなり、|天《てん》にも|地《ち》にも|夫婦《ふうふ》|揃《そろ》ふて|守護《しゆごう》いたす|時節《じせつ》が|参《まい》りたから、|是《これ》からは|世界《せかい》の|物事《ものごと》は|急転直下《きうてんちよつか》の|勢《いきほ》いで|天地《てんち》の|岩戸《いわと》が|開《あ》けるぞよ。|天《てん》では|撞《つき》の|大神様《おほかみさま》が一の|主《ぬし》なり、|五六七《みろく》の|神《かみ》と|若姫君命《わかひめぎみのみこと》の|夫婦《ふうふ》が|御側役《おそばやく》の|御用《ごよう》なり、|地《ち》では|禁闕要乃大神様《きんかつかねのおほかみさま》が一の|主《ぬし》なり、|国常立尊《くにとこたちのみこと》と|豊国主尊《とよくにぬしのみこと》が|夫婦《ふうふ》|揃《そろ》ふて|御側役《おそばやく》をいたすなり、|木花咲耶姫命《このはなさくやひめのみこと》の|御魂《みたま》は|日出乃神《ひのでのかみ》と|現《あら》はれて|立派《りつぱ》な|神代《かみよ》を|建《たて》る|御役《おんやく》なり、|彦火々出見命《ひこほほでみのみこと》は|木花咲耶姫命《このはなさくやひめのみこと》に|引添《ひきそ》ふて|日出《ひので》の|神《かみ》の|御手伝《おてつだい》を|成《な》さるので|在《あ》るぞよ。|出口《でぐち》|直《なを》は(【イ】)の|御役《おんやく》を|地《ち》の|上《うへ》で|済《すま》して|天《てん》へ|上《あが》り、|出口《でぐち》の|王《わう》仁は(【ロ】)の|役《やく》を|地《ち》で|致《いた》すなり、(【ハ】)の|御役《おんやく》は|二代《にだい》|澄子《すみこ》の|御役《おんやく》であるから、|是《これ》から|后《さき》は|一番《いちばん》|御苦労《ごくろう》であるぞよ。|次《つぎ》に|日出乃神《ひのでのかみ》の|御用《ごよう》は(【ニ】)の|御用《ごよう》を|致《いた》すのであるぞよ。|今《いま》の|大本《おほもと》は(イ)の|御用《ごよう》だけ|片付《かたづ》きて、(ロ)の|御用《ごよう》の|初発《しよつぱつ》であるから、|混沌《こんとん》|時代《じだい》で|四方八方《しほうはつぽう》からイロイロと|噂《うわ》さを|致《いた》すなれど、|是《これ》がロの|守護《しゆごう》であるから|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》|通《どほ》りで|在《あ》るから、|皆《みな》|安心《あんしん》して|御用《ごよう》を|勤《つと》めて|下《くだ》されよ。|是《これ》から|二代《にだい》の|御用《ごよう》は|筆先《ふでさき》を|読《よ》んで|修行《しゆぎやう》に|参《まゐ》る|人民《じんみん》に|説《と》き|聞《き》かす|御役《おんやく》であるぞよ。|遠国《ゑんごく》から|参《まい》りた|人民《じんみん》は|是非《ぜひ》|一回《いつくわい》に|一度《いちど》や|二度《にど》は|面会《めんかい》いたさせねば|因縁《ゐんねん》が|明白《ありやか》に|解《わか》らんから、|大本《おほもと》の|役員《やくゐん》は|是《これ》が|一番《いちばん》の|大事《だいじ》であるから、|取違《とりちが》いの|無《な》きやうに|致《いた》して|下《くだ》されよ。
◎
|三千世界《さんぜんせかい》|一度《いちど》に|開《ひら》く|梅《うめ》の|花《はな》|開《ひら》ひて|散《ち》りて|若日女《わかひめ》の|再《ふたた》び|天《てん》に|高《たか》く|咲《さ》く、|地《ち》は|豊国主《とよくにぬし》の|良《よ》き|果実《み》を|結《むす》ぶ、|夫《そ》れ|迄《まで》に|世界《せかい》は|未《ま》だ|未《ま》だ|大《おほ》きい|稲荷《いなり》の|御礼《おふだ》が|湧《わ》いて|来《く》るぞよ。|大《おほ》きな|馬《うま》の|四《よ》ツ|足《あし》と|蚤《のみ》とが|動《うご》き|出《だ》すぞよ。|木《き》に|日《ひ》が|懸《かか》り|小里《こさと》の|者《もの》がさはき|出《だ》し|日月《にちげつ》|雲《くも》に|掩《おほ》はれて|常夜《とこよ》の|暗《やみ》やサルの|年《とし》、トリ|越《こし》|苦労《くろう》|致《いた》すより|早《はや》く|身魂《みたま》を|研《みが》くが|一等《いつとう》ぞよ。
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|銀貨《ぎんくわ》|銅貨《どうくわ》が|凝《かた》まりて|大《おほ》きな|一箇《いつこ》の|丸《たま》となり、|金貨《きんくわ》の|山《やま》へ|攻《せ》め|寄《よ》せて|来《く》るなれど、|元《もと》から|貴《たふと》き|光《ひか》りの|在《あ》る|金《きん》は|容積《かさ》|少《すく》なくも|終《をはり》には一の|宝《たから》と|勝《か》ちほこるぞよ。
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|若日女君命《わかひめぎみのみこと》は|昔《むかし》の|神代《かみよ》に|天《てん》の|規則《きそく》が|破《やぶ》れた|折《をり》、【イ】と【ロ】の|機《はた》の|経綸《しぐみ》の|最中《さいちう》に|素盞嗚命《すさのをのみこと》の|天斑駒《あめのふちこま》の|為《ため》に|御国替《おくにがへ》|遊《あそ》ばして|地《ち》の|底《そこ》へ|埋《うづ》もりて|居《お》られたなれど、|二度目《にどめ》の|天《あま》の|岩戸《いわと》が|開《ひら》く|時節《じせつ》が|参《まい》りて|来《き》て、|我子《わがこ》の|禁闕要《きんかつかね》の|大神《おほかみ》に|地《ち》の|主宰権《しゆさいけん》を|譲《ゆづ》りて|今度《こんど》は|天《てん》へ|還《かへ》りて|五六七大神様《みろくのおほかみさま》と|力《ちから》を|協《あわ》せ|心《こころ》を一にして|天《てん》の|御守護《ごしゆご》を|遊《あそ》ばすなり、|地《ち》の|神界《しんかい》は|国常立尊《くにとこたちのみこと》|豊雲野尊《とよくもぬのみこと》が|左右《さゆう》の|御脇立《おわきだち》となりて|地《ち》の|上《うへ》に|高天原《たかあまはら》を|建《た》て|三千世界《さんぜんせかい》を|守護《しゆごう》|遊《あそ》ばして|天津日継《あまつひつぎ》の|御尾前《おんみまへ》を|幸《さちは》へ|助《たす》け|心安《うらやす》の|元《もと》の|神代《かみよ》に|捻《ね》ぢ|直《なほ》し|給《たま》ふぞ|尊《たふ》とき|金勝要《きんかつかね》の|大神《おほかみ》の|純《すみ》きり|坐《い》ます|梅《うめ》と|松《まつ》との|世界《せかい》の|神《かみ》の|大本《おほもと》ぞ。
T80423
大正八年四月二十三日
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|国常立《くにとこたち》の|命《みこと》の|筆先《ふでさき》であるぞよ。|明治《めいじ》二十五年から、|変性男子《へんぜうなんし》の|御魂《みたま》の|宿《やど》りて|居《を》る、|出口《でぐち》|直《なを》の|手《て》を|借《か》り|口《くち》を|借《か》りて|警告《しらし》た|事実《こと》の|実地《じつち》が|参《まい》りたぞよ。|邪神界《がいこく》は|一腹《ひとはら》に|成《な》りて|来《く》ると|申《もう》して|在《あ》りたが、|神《かみ》が|一度《いちど》|申《もう》した|事《こと》はイツに|成《な》りても|毛筋《けすじ》の|横巾《よこはば》も|間違《まちが》いの|無《な》いのが、|変性男子《へんぜうなんし》の|一々万々確固不易経言《うごかぬをしえ》であるぞよ。|日本《にほん》は|神国《しんこく》で|在《あ》るから、|太古《むかし》の|神世《かみよ》からの|固有《もと》の|教《をしえ》を|守《まも》りて|御用《ごよう》を|致《いた》せば|何《なに》|一《ひと》つ|邪神界《がいこく》の|自由《じゆう》には|出来《でき》ぬ|神国《しんこく》であるなれど、|今《いま》の|日本《にほん》の|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》は、|肝腎《かんじん》の|脚下《あしもと》にある|結構《けつこう》な|神宝《たから》を、|我《われ》と|我手《わがで》に|踏《ふ》み|付《つ》けて|少《すこ》しも|顧《かへり》みず、|遠《とほ》き|遠《とほ》き|西《にし》の|大空《おほぞら》|斗《ばか》り|眺《なが》めて、|浮雲《うきぐも》の|天《てん》に|御魂《みたま》を|取《と》られて|了《しも》ふて、|日本《にほん》の|国《くに》の|今《いま》の|困難《こんなん》、|跡《あと》にも|先《さき》にも|此世《このよ》|始《はじま》りてから|未《ま》だ|無《な》き|事変《こと》が|日増《ひま》しに|出《で》て|来《き》て、|国《くに》の|大難《だいなん》が|差迫《さしせま》つて|来《き》て|居《を》るのに、|其日《そのひ》|暮《ぐらし》の|今《いま》の|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》の|行《や》り|方《かた》、|何程《なにほど》|智慧《ちゑ》や|学《がく》の|力《ちから》でも|今度《こんど》は|到底《とうてい》|間《ま》に|合《あは》んから、|神国《しんこく》は|神国《しんこく》の|行《や》り|方《かた》に|一日《いちにち》も|早《はや》く|立替《たてかへ》て、|日輪様《にちりんさま》を|背《せ》に|負《を》ひて、|何彼《なにか》の|経綸《しぐみ》を|致《いた》さむと、|今《いま》の|行《や》り|方《かた》は|日輪《にちりん》に|向《むか》うて|知《し》らず|知《し》らずに|戦《たた》かうて|居《を》るので|在《あ》るから、|邪神界《がいこくじん》に|薩張《さつぱ》り|馬鹿《ばか》に|知《し》られて、|尻《しり》の|毛《け》まで|一本《いつぽん》も|無《な》き|所《とこ》まで|曳抜《ひきぬ》かれて|了《しも》ふて|居《を》るので|在《あ》るから、|今《いま》に|成《な》りて|何程《なにほど》|立派《りつぱ》な|事《こと》を|申《もう》しても|致《いた》しても|四《よ》つ|足《あし》の|耳《みみ》へは|這入《はい》りは|致《いた》さんぞよ。|日本《にほん》は|結構《けつこう》な|神国《しんこく》であり、|天子《てんし》は|天照皇大神様《あまてらすおほかみさま》の|直系《じき》の|生神様《いきがみさま》であるから、|是《これ》|位《ぐら》ひ|立派《りつぱ》な|神国《しんこく》は、|此《こ》の|広《ひろ》い|世界《せかい》に|外《ほか》にモ|一《ひと》つは|無《な》いなれど、|日本《にほん》の|国《くに》の|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》は|全然《さつぱり》|四《よ》つ|足《あし》の|精神《せいしん》と|日本魂《やまとだましい》とを|摺替《すりかえ》られて|了《しも》ふて、|今《いま》の|人民《じんみん》の|行状《をこない》、|是《これ》では|到底《とうてい》|神国《しんこく》の|責任《せきにん》が|果《はた》せぬから、|永《なが》らく|出口《でぐち》の|手《て》で|充分《じうぶん》に|気《き》を|付《つ》けたので|在《あ》るぞよ。
|日本《にほん》の|国体《こくたい》を|学理的《がくりてき》に|闡明《せんめい》して、|世界《せかい》の|人文《じんぶん》の|発達《はつたつ》に|於《を》ける、|日本《にほん》|独特《どくとく》の|使命《しめい》を|発揮《はつき》すると|申《もう》して、|一生懸命《いつせうけんめい》に|国家《こくか》の|為《ため》に|骨《ほね》を|折《を》つて|居《を》る|大学者《だいがくしや》が|在《あ》るが、|日本《にほん》の|国体《こくたい》と|申《もう》すものは、|世界《せかい》に|類例《るい》の|無《な》い|神《かみ》の|建《た》てたる|立派《りつぱ》な|国体《こくたい》であるから、|今日《こんにち》の|如《よ》うな|不完全《ふくわんぜん》な|幼稚《ようち》な|学理《がくり》で|解決《かいけつ》の|出来《でき》るやうな、ソンナ|国体《こくたい》では|無《な》いから、|今《いま》の|体主霊従《から》の|精神《こころ》を|根本《こんぽん》から|立直《たてなを》して|掛《かか》らぬと、|到底《とうてい》|見当《けんとう》は|取《と》れは|致《いた》さんぞよ。|敬神《けいしん》|尊皇《そんのう》|愛国《あいこく》の|精神《せいしん》が、|日本《にほん》の|天賦《てんぶ》の|日本魂《やまとだましい》で|在《あ》れども、|今《いま》の|日本《にほん》の|学者《がくしや》は、|神《かみ》の|建《た》てた|神国《しんこく》と|言《い》ふことを|忘《わす》れてをるから、|何程《なにほど》|立派《りつぱ》な|尊王愛国論《そんのうあいこくろん》を|唱導《せうだう》|致《いた》しても、|肝腎《かんじん》の|皇祖《くわうそ》の|神《かみ》が|判《わか》らぬから、|御魂《みたま》が|無《な》いから、|何程《なにほど》|骨《ほね》を|折《をり》ても|駄目《だめ》であるぞよ。|斯《こ》う|云《い》ふことを|申《もう》すと|又《また》|今《いま》の|鼻高《はなだか》は、|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》は|世界《せかい》の|大勢《おほぜい》に|逆行《ぎやくこう》する、|危険《きけん》な|頑迷《ぐわんめい》|思想《しさう》であると|申《もう》して、|力一杯《ちからいつぱい》|反対《はんたい》いたすものが|出《で》て|来《く》るなれど、|何程《なにほど》|反対《はんたい》いたしても、ソンなことに|往生《わうぜう》いたす|如《よ》うな|神《かみ》でありたら、|三千年《さんぜんねん》の|永《な》がい|間《あいだ》の|苦労《くろう》をいたして、|世《よ》の|改造《たてかへ》は|仕組《しぐみ》は|致《いた》さむぞよ。|一日《いちにち》も|一刻《いつこく》も|速《すみやか》に|改心《かいしん》いたして、|神国《しんこく》の|行《や》り|方《かた》にいたさんと、|今《いま》に|上《あ》げも|下《を》ろしも|成《な》らん|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすから、|日本《にほん》の|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》に|神《かみ》から|気《き》を|付《つ》けるぞよ。|神《かみ》は|毫末《ちつと》も|嘘《うそ》は|申《もう》さむから、|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|早《はや》く|改心《かいしん》|致《いた》して、|世界《せかい》|神国《しんこく》|成就《ぜうじゆ》の|準備《じゆんび》に|掛《かか》りて、|日本《にほん》の|国民《こくみん》の|天職《てんしよく》を|全《まつた》う|致《いた》して|下《くだ》されよ。|神《かみ》が|今度《こんど》は|現《あら》はれて、|天《てん》と|地《ち》から|守護《しゆご》いたすから、|一旦《いつたん》は|何《なに》が|在《あ》ろうとも|艮《とどめ》は|刺《さ》すから、|安神《あんしん》いたして|早《はや》く|身魂《みたま》を|研《みが》ひて|下《くだ》されよ。モウ|愚図々々《ぐづぐづ》|致《いた》してをる|間《ま》が|無《な》いから、|跡《あと》のカラスに|追越《をひこ》されんやうに|致《いた》して|下《くだ》されよ。|大正《たいせう》|七年《しちねん》の十一月に|宿替《やどがへ》いたした|悪神《あくがみ》の|大将《たいせう》が、|今《いま》|化《ば》けの|皮《かわ》を|現《あら》はしかけて|来《き》てをるが、|中々《なかなか》|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|油断《ゆだん》が|出来《でき》ぬぞよ。|是《こ》れから|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|悪神《あくがみ》の|正体《せうたい》を|表《あら》はして、|世界《せかい》の|人民《じんみん》に|見《み》せて|与《や》るから、|九分九厘《くぶくりん》までは|日本《にほん》も|心配《しんぱい》いたす|事《こと》がまだまだ|湧《わ》いて|来《く》るなれど、|人民《じんみん》の|改心《かいしん》さえ|出来《でき》たなれば、|昔《むかし》の|神世《かみよ》の|経綸《しぐみ》|通《どほ》りに|致《いた》すから、|一厘《いちりん》の|仕組《しぐみ》で|艮《とどめ》を|刺《さ》して、|三千世界《さんぜんせかい》を|泰平《たいへい》に|治《をさ》めて、|万劫末代《まんごうまつだい》|動《うご》かぬ|松《まつ》の|神代《かみよ》に|建替《たてか》えて|了《しも》ふて、|天地《てんち》の|神々《かみがみ》の|大宮《おほみや》を|地《ち》の|高天原《たかあまはら》に|建《たて》て、|世界《せかい》|一列《いちれつ》|勇《いさ》んで|暮《くら》すミロクの|大神《おほかみ》の|美代《みよ》と|致《いた》すぞよ。
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|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|国常立尊《くにとこたちのみこと》が|永《なが》らく|世《よ》に|落《をち》て、|三千年《さんぜんねん》の|経綸《しぐみ》|致《いた》した|事《こと》の|実地《じつち》が|参《まい》りて、|明治《めいじ》二十五年から|変性男子《へんぜうなんし》の|体内《たいない》を|借《か》りて、|三千年《さんぜんねん》の|現界《げんかい》の|守護《しゆごう》で、|松《まつ》の|代《よ》|五六七《みろく》の|神代《かみよ》に|致《いた》して、|天下泰平《てんがたいへい》に|世《よ》を|治《をさ》めて、|国会開《こくかいびら》きを|致《いた》す|経綸《しぐみ》でありたなれど、|余《あま》り|日本《にほん》の|人民《じんみん》の|曇《くも》りが|思《をも》ふたよりも|激《ひど》いので、|国会開《こくかいびら》きの|仕組《しぐみ》が|十年《じゆうねん》|斗《ばか》り|延《の》びたなれど|世《よ》の|立替《たてかへ》は|早《はや》く|致《いた》さねば、|日本《にほん》も|立《た》たず|世界《せかい》も|潰《つぶ》れるより|仕様《しよう》は|無《な》いから、|脚下《あしもと》から|始《はじ》まるから、|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|元《もと》の|日本魂《やまとだましい》に|立帰《たちかへ》りて、|艮《とど》めの|折《を》りの|用意《ようい》に|御魂《みたま》を|研《みが》ひて、|神国《しんこく》の|為《ため》に|一身《いつしん》を|献《ささ》げる|覚悟《かくご》を|致《いた》さぬと、|今迄《いままで》のやうな|気楽《きらく》な|考《かんが》えを|以《もつ》てをりたら、|国中《くにぢう》がアフンと|致《いた》さなならぬことが|出来《しゆつたい》いたすぞよ。【ス】と【フ】と【ヨ】との|大戦《おほたたか》ひは|是《これ》からであるぞよ。|一旦《いつたん》は【フ】と【ヨ】の|天下《てんが》と|成《な》る|所《とこ》まで|行《ゆ》くなれど、ナの|御魂《みたま》とノの|御魂《みたま》の|和合《わがう》|一致《いつち》が|出来《でき》て、【ス】の|御魂《みたま》が|統一《とういつ》することに|成《な》るぞよ。それに|就《つい》ては|通力《つうりき》|自在《じざい》の|大真人《だいしんじん》が|底津《そこつ》|巌根《いわね》に|埋《うづ》めてあるから、|此者《このもの》を|一日《いちにち》も|早《はや》く|世《よ》に|挙《あ》げて|御用《ごよう》に|使《つか》はねば、ミロクの|神代《かみよ》は|成立《なりた》たんのであるぞよ。|此者《このもの》は|三千世界《さんぜんせかい》の|大化物《おほばけもの》であるから、|現《あら》はれたら|此《こ》の|地《ち》の|上《うえ》には、|是迄《これまで》の|如《よ》うな|惨酷《ざんこく》な|戦争《せんさう》も|根《ね》を|絶《た》ち、|悪《わ》るい|病魔《びやうま》も|消《き》え|失《う》せ、|世界《せかい》に|大《おほ》きい|困難《こんなん》も|無《な》く、|盗人《ぬすびと》も|出来《でき》ず、|天災《てんさい》も|地変《ちへん》も|末代《まつだい》|起《をこ》らず、|誠《まこと》に|結構《けつこう》な|平穏《をだやか》な|神代《かみよ》に|成《な》るので|在《あ》るぞよ。|禁闕金乃神《きんかつかねのかみ》と|申《もう》す|勝金木神《しようきんきしん》が|世界《せかい》の|艮《とどめ》に|表《あら》はれて、|三千世界《さんぜんせかい》の|艮《とど》めを|刺《さ》すのは、モウ|暫《しばら》くの|間《ま》であるから、|誠《まこと》の|真人《ひと》は|一日《いちにち》も|早《はや》く|身魂《みたま》を|研《みが》ひて、【ス】の|御用《ごよう》の|輔《たす》けに|成《な》る|如《よ》うに|致《いた》されよ。|万劫末代《まんごうまつだい》|名《な》の|残《のこ》る|結構《けつこう》な|御用《ごよう》であるぞよ。|今《いま》の|世界《せかい》の|有様《ありさま》を|見《み》てをりては、|真《しん》の|人民《じんみん》なればヂツトしてはをれよまいぞよ。|是《これ》から|段々《だんだん》と|半日《はんにち》の|間《ま》にも|世界《せかい》の|様子《ようす》が|変《かは》りて|来《く》るぞよ。
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|地《ち》の|高天原《たかあまはら》、|陸《あげ》の|竜宮館《りゆうぐうやかた》に|八《やつ》ツの|社《やしろ》を|建《たて》て、|夫《そ》れ|夫《ぞ》れに|神力《しんりき》の|在《あ》る|生神《いきがみ》を|御祭《おまつ》り|申《もう》して、|今度《こんど》の|二度目《にどめ》の|岩戸開《いわとびら》きの|御用《ごよう》を|致《いた》させる|経綸《しぐみ》であれども、|肝腎《かんじん》の|御三体《ごさんたい》の|御宮《おみや》が|出来上《できあが》らぬので、|経綸《しぐみ》が|後《をく》れるので|在《あ》るから、|一日《いちにち》も|早《はや》く|因縁《いんねん》の|御魂《みたま》が|竜宮《りゆうぐう》の|乙姫殿《おとひめどの》の|心《こころ》に|立帰《たちかへ》りて|下《くだ》さらぬと、|後《おく》れた|丈《だ》けは|世界《せかい》のことが|後《おく》れて、|人民《じんみん》が|永《なが》く|苦《くる》しむから、|今《いま》までの|小《ちい》さい|心《こころ》を|早《はや》く|改《あらた》めて|下《くだ》されよ。|神《かみ》の|言《ことば》に|二言《ふたこと》は|無《な》いから、|一言《ひとこと》で|聞《き》く|守護神《しゆごうじん》|人民《じんみん》でないと、|今度《こんど》の|誠《まこと》の|御用《ごよう》に|外《はづ》れるぞよ。|五六七《みろく》の|神代《かみよ》になるまでに、|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》から、|日本《にほん》の|内《うち》の|大社《たいしや》|大社《たいしや》へ、|神《かみ》の|命令《めいれい》で|参拜《さんぱい》いたすことが|在《あ》るが、|此《この》|御用《ごよう》に|立《た》つ|人民《じんみん》は|身魂《みたま》の|研《みが》けたものから|選《よ》り|抜《ぬ》いて|神《かみ》が|御用《ごよう》を|申《もうし》|付《つ》けるぞよ。|今《いま》ではモチト|身魂《みたま》が|研《みが》けておらぬから|御用《ごよう》が|定《き》まらんなれど、|夫《そ》れが|定《き》まるやうになりたら、|綾部《あやべ》の|大本《おほもと》が|世界《せかい》へ|天晴《あつぱ》れ|表《あら》はれて|来《き》て|世界《せかい》の|人民《じんみん》が|口《くち》を|揃《そろ》へて|大本《おほもと》の|教《をしへ》は|昔《むかし》から|未《ま》だ|聞《きい》たことの|無《な》い|結構《けつこう》な|教《をしへ》でありたと|感心《かんしん》いたすやうになるから、|夫《そ》れまでは|此《こ》の|大本《おほもと》の|役員《やくいん》|信者《しんじや》は|御苦労《ごくろう》であるぞよ。|就《つい》ては|変性女子《へんぜうによし》の|身魂《みたま》と|金勝兼《きんかつかね》の|神《かみ》の|身魂《みたま》に|一層《いつそう》ヱライ|気苦労《きぐろう》があるから|女子《によし》が|何事《なにごと》を|致《いた》しても|神《かみ》の|経綸《しぐみ》であるから、|黙《だま》りて|見《み》ておりて|下《くだ》されよ。|細工《さいく》は|流々《りうりう》あるから|仕上《しあ》げを|見《み》んと、|何《なに》も|判《わか》りは|致《いた》さんぞよ。|普腎菩薩《ふじんぼさつ》の|身魂《みたま》が|美濃《みの》の|国《くに》に|表《あら》はれて|八咫鏡《やたのかがみ》を|説《と》きをいて|国替《くにがえ》いたされたなれど、|今《いま》では|肉体《にくたい》が|無《な》くなりて|居《お》るから、|跡《あと》を|継《つ》ぐものも|無《な》し、|其《その》|流《なが》れを|汲《く》むものが|尾張《おはり》にもあるなれど、|肝腎《かんじん》の|五六七《みろく》の|出現地《しゆつげんち》が|判《わか》り|居《お》らんから、|世界《せかい》の|艮《とどめ》は|刺《さ》せんから、|色々《いろいろ》の|所《ところ》へ|首《くび》を|突込《つきこ》むと|終《おはり》には|何《なに》も|解《わか》らぬ|如《よ》うになりて|跡《あと》で|地団太《じだんた》|踏《ふ》んでヂリヂリ|舞《まひ》を|致《いた》しても|行《い》かむ|事《こと》になるぞよ。|斯《こ》の|大本《おほもと》の|教《をしへ》は|艮《とどめ》の|教《をしへ》であるから|大本《おほもと》の|大橋《おほはし》を|一旦《いつたん》|渡《わた》りたものが|外《ほか》へ|参《まい》りて|何程《なにほど》|結構《けつこう》な|事《こと》を|聞《き》いても|行《い》けば|行《い》く|程《ほど》|道《みち》が|無《な》くなりて|跡戻《あともど》り|斗《ばか》りになるから|神《かみ》が|気《き》を|付《つ》けてやるぞよ。|今《いま》は|何処《どこ》の|教《をしへ》も|表面《ひやうめん》は|立派《りつぱ》であれども|誠《まこと》の|生神《いきがみ》の|守護《しゆごう》が|無《な》くなりて|人民《じんみん》の|智慧《ちゑ》や|学《がく》で|考《かんが》へた|事《こと》であるから、|肝心《かんじん》の|艮《とど》めは|刺《さ》せんぞよ。|誰《たれ》に|由《よ》らず|此《この》|大本《おほもと》の|筆先《ふでさき》に|背《そむ》いて|研究《けんきう》に|行《い》て|見《み》よれ、|跡戻《あともど》り|斗《ばか》りで|一《ひと》つも|思《おも》ひは|立《た》たんぞよ。|三千世界《さんぜんせかい》の|艮《とどめ》を|刺《さ》すのは|艮《うしとら》の|金神《こんじん》の|大本《おほもと》より|外《ほか》には|世界中《せかいぢう》|探《さが》しても|一所《ひととこ》も|無《な》いぞよ。|心《こころ》の|狹《せま》い|腹《はら》の|小《ちい》さい|誠《まこと》の|無《な》いものは|迯《に》げて|去《い》ぬぞよと|毎度《まいど》|申《もう》して|筆先《ふでさき》に|出《だ》して|在《あ》ろうがな。|肝心《かんじん》の|時《とき》になりて|迯《に》げ|帰《かへ》りて|結構《けつこう》な|神徳《しんとく》を|落《おと》すものが|沢山《たくさん》に|出《で》て|来《く》るぞよ。|瑞《みづ》の|御魂《みたま》は|物事《ものごと》に|移《うつ》り|易《やす》いと|今《いま》に|申《もう》して|神諭《ふでさき》を|取違《とりちが》い|致《いた》して|居《お》るものが|在《あ》るが、|何程《なにほど》|瑞《みづ》の|御魂《みたま》はうつり|易《やす》いと|申《もう》しても|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》に|就《つい》ては|毛筋《けすじ》ほども|違《ちが》はさんから、|其《そ》んな|考《かんがへ》で|居《お》ると一も|取《と》らず二も|取《と》らず、|御蔭《おかげ》の|段《だん》になりた|折《おり》には|指《ゆび》を|喰《く》はへてアフンと|致《いた》さなならぬ|事《こと》になりて|来《く》るぞよ。|明治《めいぢ》二十五年からの|変性男子《へんぜうなんし》の|筆先《ふでさき》と|大正《たいせう》|元年《がんねん》からの|女子《によし》の|申《もう》した|事《こと》や|書《か》いた|筆先《ふでさき》を|熟《とく》と|考《かんが》えて|見《み》よれ、|皆《みな》その|通《とほ》りに|成《な》りて|来《き》ておるぞよ。まだ|斯後《このさき》で|実地《じつち》が|来《く》る|事《こと》も|沢山《たくさん》にあるぞよ。|日本《にほん》の|国《くに》は|今《いま》が|大峠《おほとほげ》に|掛《かか》りた|所《とこ》であるから、|守護神《しゆごうじん》も|人民《じんみん》も|充分《じうぶん》に|腹帯《はらおび》を|〆《しめ》ておりて|天地《てんち》の|神々《かみがみ》を|敬《うや》まひ|大君《おほきみ》を|心《こころ》の|底《そこ》から|主《しゆ》、|師《し》、|親《しん》と|仰《あふ》ぎ|奉《まつ》り、|愛国心《あいこくしん》を|養《やしの》ふて|置《お》かぬと、|天地《てんち》の|御先祖《ごせんぞう》へ|申訳《もうしわけ》の|立《た》たぬ|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。
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|鶏津鳥《にはつとり》かけ|鳴《な》き|騒《さは》ぎ|立上《たちあが》り|米《こめ》の|餌《えさ》をば|食《くい》|飽《あ》きて、|東《ひがし》の|空《そら》に|立向《たちむか》ふ、|吾妻《あづま》の|空《そら》は|茜《あかね》|刺《さ》す|日《ひ》の|大神《おほかみ》の|守《まも》りまし|常世《とこよ》の|暗《やみ》を|照《て》り|返《かへ》し、|一度《いちど》は|晴《は》るる|葦原《あしはら》の|中津御国《なかつみくに》の|功績《かうせき》も、ヱベス|大国《だいこく》|現《あら》はれて、|大土《おほづち》|小土《こづち》ふり|廻《ま》はし|猛《たけ》ひ|狂《くる》ひつ|日《ひ》に|月《つき》に|進《すす》み|来《きた》るぞ|恐《ねそ》ろしき。|然《さ》れども|霊主体従《ひのもと》|火水《かみ》の|国《くに》。|三《み》つ|巴《どもえ》が|表《あら》はれて、|四《よ》つ|尾《を》の|峰《みね》の|弥高《いやたか》き|稜威《いづ》の|御魂《みたま》の|神力《しんりき》に|六《むつ》の|此世《このよ》を|平穏《おだやか》に|治《おさ》むる|地成《なな》の|年《とし》よりも、|天《てん》に|登《のぼ》りて|稚日女《わかひめ》の|神《かみ》の|神言《みこと》の|弥尊《いやたか》く、|九《ここの》つ|花《はな》の|咲《さ》き|匂《にほ》ふ|高天原《たかあまはら》の|神屋敷《かみやしき》。|十方《じゆつぽう》|世界《せかい》の|艮《とど》めを|刺《さ》して|塵《ちり》や|埃《あくた》をサルの|年《とし》、|万代《よろずよ》|朽《く》ちぬ|美《うる》はしき、|高《たか》き|与《ほま》れをトリ|年《どし》の、|世《よ》の|根《ね》の|神《かみ》は|丑艮《うしとら》に|光《ひか》りかがやく|目出度《めでた》さよ。二十二人の|生御魂《いくみたま》、|天地《てんち》の|神《かみ》の|宮殿《きうでん》の|幹《みき》の|柱《あしら》と|鳴戸海《なるとうみ》、|渦卷《うづま》き|来《きた》る|国津神《くにつかみ》。|国《くに》の|礎《いしづゑ》|千代《ちよ》|八千代《やちよ》、|動《うご》かぬ|神代《みよ》ぞ|楽《たの》もしき。
◎
|二《ふた》つの|入《にう》の|入《い》りかけた|此《この》|品物《しなもの》を|方々《ほうぼう》から、|我《われ》の|自由《じゆう》にせむものと、|神《かみ》の|敏《さかし》き|目《め》も|顧《かへり》みず、ヱベス|大国《だいこく》|大盗梁《だいとうりよう》、|仏《ほとけ》さんまで|捻鉢卷《ねぢはちまき》の|大車輪《だいしやりん》、|九分《くぶ》にイタりて|迯《に》げ|出《いだ》せば、|西《にし》の|御寺《おてら》の|和尚《おせう》まで|此場《このば》を|引《ひ》くとの|権幕《けんまく》に、コリヤ|惨酷《ざんこく》じや|堂《どう》しようと、ヱベスと|仏《ほとけ》が|一思案《ひとしあん》、|一時《いちじ》|和尚《おせう》の|言前《いひまへ》を|立《たて》てやろかい|又《ま》た|跡《あと》は|跡《あと》の|考《かんが》え|合点《がてん》か|合点々々《がてんがてん》と|額体合《うなづきあ》ひチント|談《はなし》は|済《す》んだなれど|葉《は》マキの|煙草《たばこ》の|一服《いつぷく》|休《やす》み、|舞台《ぶたい》|換《か》はれば|大平《たいへい》の、|夢《ゆめ》を|醒《さま》した|海若《うなわか》の、その|驚《おど》ろきや|如何《いか》ばかり、トントン|拍子《ひやうし》の|悪神《あくがみ》も、|鯨《くぢら》に|鯱《しやち》の|戦《たたか》いに|果敢《はか》なき|最后《さいご》を|酉《とり》の|年《とし》、|猛悪無道《もうあくむどう》の|獅子王《ししわう》も|身中《みうち》の|小《ちい》さき|虫《むし》に|仆《たふ》さるる、|昔《むかし》のたとゑも|目《ま》のあたり、|日出《ひので》の|神《かみ》の|国《くに》の|柱《あしら》は|永遠《とこしえ》に、|四方《よも》の|国々《くにぐに》|言向《ことむ》けて、|名《な》も|高砂《たかさご》の|千代《ちよ》の|松《まつ》、|松《まつ》の|緑《みど》りの|色《いろ》|深《ふか》く|神《かみ》の|恵《めぐみ》を|仰《あふ》ぐなり。
T80505
大正八年五月五日
|国常立尊《くにとこたちのみこと》|変性女子《へんぜうによし》の|手《て》に|憑《うつ》りて、|日本《にほん》の|人民《じんみん》|守護神《しゆごじん》に|気《き》を|付《つ》けるぞよ。|明治《めいじ》二十五年から|出口《でぐち》|直《なを》の|手《て》を|借《か》りて|世界《せかい》の|総方様《そうほうさま》、|神々様《かみがみさま》へ|知《し》らした|事《こと》の|実地《じつち》が|迫《せま》りて|来《き》たぞよ。|神《かみ》と|申《もう》すものは、|虫《むし》|一疋《いつぴき》でも|助《たす》けたいのが|心願《ねがい》で|在《あ》るから、|第一《だいいち》に|天地《てんち》を|経綸《しぐみ》|致《いた》す|司宰者《つかさ》として、|斯世《このよ》に|生《うま》れて|来《き》た|日本《にほん》の|人民《じんみん》と、|世界《せかい》の|守護神《しゆごじん》に、|一日《いちにち》も|早《はや》く|改心《かいしん》|致《いた》して|神心《かみごごろ》に|立返《たちかへ》り、|善《ぜん》|一《ひ》と|筋《すじ》の|行状《おこない》を|致《いた》して|下《くだ》されよと|警告《しらし》たが、|何《なに》を|申《もう》しても|粗末《そまつ》な|出口《でぐち》|直《なを》の|手《て》と|口《くち》とで|知《し》らす|事《こと》であるから、|誰《だれ》も|誠《まこと》には|聞《き》いては|呉《く》れず、|狂人《きちがい》じや、|山子《やまこ》じや、|狐《きつね》|狸《たぬき》じやと|申《もう》して、|相手《あいて》にするものが|無《なか》りたので、|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》が|段々《だんだん》と|遅《おく》れる|斗《ばか》り、|今《いま》の|世界《せかい》の|此《こ》の|混乱《ありさま》、|是《これ》でも|黙《だま》つて|高見《たかみ》から|見物《けんぶつ》いたしてをりて、|日本《にほん》の|人民《じんみん》の|役《やく》が|勤《つと》まると|思《をも》ふか。|判《わから》んと|申《もう》しても|余《あま》りであるぞよ。|日本《にほん》は|神国《しんこく》と|申《もう》すが、|神国《しんこく》の|人民《じんみん》に|神国《しんこく》の|因縁《いんねん》が|分《わか》るものが|在《あ》るか。|是《これ》が|判《わか》る|人民《じんみん》なら、|此《こ》の|乱《みだ》れ|切《き》つた|世界《せかい》を|余所《よそ》の|出来事《できごと》として|見《み》る|事《こと》は|出来《でき》よまい。|世界《せかい》の|混乱《こんらん》を|治《をさ》めるのは、|天《てん》の|選民《せんみん》と|生《うま》れた|日本《にほん》の|守護神《しゆごじん》、|人民《じんみん》の|双肩《さうけん》にかかれる|大責任《だいせきにん》であるぞよ。|日本人《にほんじん》は|神《かみ》の|直系《じきじき》の|尊《とう》とい|御子《みこ》であるから、|此《こ》の|世界《せかい》を|平《たひ》らけく|安《やす》らけく|知食《しろしめ》し|玉《たま》ふ、|現人神様《げんじんしんさま》の|御尾前《みをさき》と|仕《つか》え|奉《まつ》りて、|先《ま》づ|我《わが》|一身《いつしん》を|修《をさ》め、|次《つぎ》に|一家《いつか》を|治《をさ》め、|次《つぎ》に|郷里《きやうり》を|平《たひ》らかに|安《やす》らかに|治《をさ》め、|国家《こくか》に|対《たい》しては|忠良無比《ちゆりようむひ》の|神民《しんみん》となり、|祖神《そせん》を|敬拝《けいはい》し|以《もつ》て、|神国《しんこく》の|神国《しんこく》たる|所以《ゆえん》を|天下《てんが》に|示《しめ》し、|範《はん》を|垂《た》れ、|斯《こ》の|全地球《ぜんちきゆう》を|平《たひ》らけく|安《やす》らけく|治《をさ》め|玉《たま》ふ、|天業《てんぎやう》を|輔翼《ほよく》し|奉《たてまつ》るは、|今《いま》|此《こ》の|時《とき》であるぞよ。それに|今《いま》の|日本《にほん》の|人民《じんみん》は、|脚下《あしもと》から|鳥《とり》がたつ|迄《まで》|袖手《そでて》で|自己主義《われよし》の|行《や》り|方《かた》を|致《いた》して、|神《かみ》の|申《もう》す|事《こと》は、|頭《あたま》から|馬鹿《ばか》に|致《いた》して|居《を》るから、|世界《せかい》は|段々《だんだん》と|悪《わ》るき|事《こと》が、|日《ひ》に|増《まし》に|殖《ふ》えて|来《く》る|斗《ばか》りで、|神《かみ》からは|目《め》を|明《あ》けて|見《み》て|居《を》れんから、|永《ながら》くの|間《あいだ》|変性男子《へんぜうなんし》の|手《て》と|口《くち》とで、|改心《かいしん》|改心《かいしん》と|一天張《いつてんば》りに|申《もう》したのでありたぞよ。
T80603
大正八年六月三日筆
|大国常立尊《おほくにとこたちのみこと》が|永《なが》く、|出口直霊主命《でぐちなをひぬしのみこと》の|手《て》を|借《か》り|言《くち》を|籍《か》りて、|世界《せかい》の|事《こと》を|知《し》らして|置《おい》たが、|斯《この》|世界《せかい》は|最早《もはや》|断末魔《だんまつま》に|近《ちか》よりて|来《き》、|昔《むかし》からの|悪神《あくがみ》の|仕組《しぐみ》が、|判然《はつきり》と|解《わか》る|時節《じせつ》に|成《な》りて|来《き》たぞよ。|害国《がいこく》の|悪神《あくがみ》の|頭《かしら》が、|昔《むかし》からの|永《な》がい|陰謀《しぐみ》で、|学《がく》と|智恵《ちゑ》と|金《かね》の|力《ちから》とで、|世界中《せかいぢう》を|自由自在《じゆうじざい》に|混乱《みだらし》て|来《き》て、|今度《こんど》の|様《やう》な|大戦争《だいせんさう》を|起《おこ》して、|世界中《せかいぢう》の|人民《じんみん》を|困《くる》しめ、|人民《じんみん》の|心《こころ》を|日増《ひま》しに|嶮悪《わるく》いたして、|自己《われ》の|目的《もくてき》を|立《たて》てやうと|致《いた》し、|満《まる》五ケ年の|間《あいだ》に、トコトンの|陰謀《しぐみ》を|成就《ぜうじゆ》いたす|考《かんがへ》でありたなれど、|只《ただ》|一《ひと》つの|日本《にほん》の|国《くに》の|日本魂《やまとだましい》が、|悪神《あくがみ》の|自由《じゆう》に|成《な》らぬので、|今《いま》に|種々《いろいろ》と|手《て》を|代《か》え|品《しな》を|代《か》え、|目的《もくてき》を|立《たて》てようと|致《いた》して、|山《やま》の|谷々《たにだに》までも|手配《てくば》りをいたして|居《を》るから、|一寸《ちよつと》の|油断《ゆだん》も|出来《でき》ぬ|事《こと》に|成《な》りたぞよ。
|三千世界《さんぜんせかい》の|九分九厘《くぶくりん》と|成《な》りて、|今《いま》に|動《うごき》の|取《と》れん|事《こと》に|成《な》りたから、|昔《むかし》からの|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》で、|竜宮館《りうぐうやかた》の|地《ち》の|高天原《たかあまはら》に|変性男子《へんぜうなんし》と|女子《によし》とが|現《あら》はれて、|天《てん》の|大神様《おほかみさま》の|御経綸《みしぐみ》を|昼夜《ちうや》に、|声《こゑ》を|嗄《から》して|叫《さけ》ばせども、|学《がく》と|智識《ちしき》と|金力《きんりよく》より|外《ほか》に|何《なに》も|無《な》いと|思《おも》ひ|込《こん》で|居《を》る、|世界《せかい》の|人民《じんみん》で|在《あ》るから、|何程《なにほど》|神《かみ》が|気《き》を|付《つ》けて|遣《や》りても、|一《ひと》つも|誠《まこと》に|致《いた》さぬから、|神《かみ》も|助《たす》けやうが|無《な》いぞよ。|此《こ》の|世《よ》の|裁判《さいばん》を|致《いた》す|迄《まで》に、|早《はや》く|改心《かいしん》|致《いた》して、|身魂《みたま》を|水晶《すいしよう》に|研《みが》いて|居《を》らぬと、|何時《いつ》|始《はじ》まるやら|人民《じんみん》には|判《わか》らんぞよ。|神《かみ》は|日々《にちにち》に|天《てん》からも|地《ち》からも、|言霊《ことたま》で|知《し》らして|居《を》れども、|今《いま》の|人民《じんみん》|薩張《さつぱ》り|悪魔《あくま》の|器《うつわ》になり|切《き》りて、|言霊《ことたま》の|耳《みみ》が|無《な》いから、|脚下《あしもと》に|火《ひ》が|燃《も》えて|来《き》て|居《を》るのに|気《き》が|付《つ》かぬから、|又《ま》た|神《かみ》は|日月《つきひ》なり、|星《ほし》にまで|変《かわ》りた|事《こと》をして|見《み》せて|気《き》を|付《つ》けて|居《を》るが、|夫《そ》れでもまだ|判《わか》らぬとは、|克《よ》くも|悪神《あくがみ》に|身魂《みたま》を|曇《くも》らされたものじやぞよ。|天《てん》の|大神様《おほかみさま》が|経綸《しぐみ》の|蓋《ふた》を|御開《おあ》け|遊《あそ》ばす|時節《じせつ》が|来《き》たから、モウ|改心《かいしん》の|間《ま》が|無《な》いから、|斯世《このよ》に|置《を》いて|欲《ほ》しくば、|一日《いちにち》も|片時《かたとき》も|迅《はや》く|日本魂《やまとだましい》に|立帰《たちかへ》りて、|神《かみ》の|分霊《ぶんれい》と|申《もう》す|丈《だ》けの|行状《をこない》を|致《いた》して、|天地《てんち》の|大神様《おほかみさま》へ|御詫《おわび》びを|致《いた》すが|何《なに》より|結構《けつこう》で|在《あ》るぞよ。
◎
|撞賢木天照大神様《みろくのおほかみさま》の|御命令《ごめいれい》を|戴《いただ》きて、|三千世界《さんぜんせかい》の|立替《たてかへ》の|為《ため》に、|由良川《よるだん》の|水上《かわかみ》に|神代開祖出口守《よはねのみたま》が|現《あら》はれて、|清《きよ》けき|和知《いすず》の|玉水《たまみづ》に、|人《ひと》の|身魂《みたま》を|洗《あら》い|世《よ》を|清《きよ》め、|神政成就瑞純霊《きりすとのみたま》が、|再《ふたた》び|地《ち》の|高天原《たかあまはら》へ|現《あら》はれて、|救《すく》ひの|舟《ふね》を|造《つく》りて|待《ま》てど、|乗《の》りて|助《たす》かる|身魂《みたま》は|千人《せんにん》に|一人《いちにん》も|六《むつ》ケ|敷《しい》|今《いま》の|世《よ》の|有様《ありさま》、|神《かみ》が|誠《まこと》の|事《こと》を|申《もう》せば、|今《いま》の|人民《じんみん》は|悪神《あくがみ》に|迷《まよ》はされて、|日夜《にちや》|勝手《かつて》|気儘《きまま》の|遣《や》り|方題《ほうだい》、|自己主義《われよし》の|者《もの》ばかりで|在《あ》るから、|力一杯《ちからいつぱい》|誠《まこと》の|神《かみ》の|教《をしへ》を|詈《ののし》り|嘲《あざけ》り|其上《そのうへ》に|侮《あなど》り|辱《はづ》かしめ、|遂《つ》ひには|此《この》|大本《おほもと》を|打《う》ち|潰《つぶ》しに、|新聞《しんぶん》までが|掛《かか》る|様《やう》な、|暗黒《やみくも》な|悪《あく》の|世《よ》で|在《あ》るから、|容易《なかなか》|神《かみ》の|申《もう》す|事《こと》は、|今《いま》の|人民《じんみん》は|聞《き》きは|致《いた》さんから、モウ|神《かみ》は|一限《ひとき》りと|致《いた》すより|仕様《しやう》は|無《な》いぞよ。五年に|満《み》ちた|大戦争《だいせんさう》も|首尾能《しゆびよ》く|片付《かたづ》き、|世界《せかい》は|平和《へいわ》の|栄光《ゑいこう》に|輝《かがや》き、|人民《じんみん》は|歓喜乱舞《てんてこまい》をいたして|勇《いさ》んで|居《を》れど、|是《こ》れも|夢《ゆめ》の|間《ま》で|在《あ》るから、|未《ま》だ|未《ま》だ|大《おほ》きな|戦争《せんそう》が|出来《でき》て|来《く》るから、|一日《いちにち》も|早《はや》く|神《かみ》に|縋《すが》りて、|日本人《にほんじん》の|行状《をこない》を|致《いた》して|居《を》らんと、|俄《にわか》に|吃驚《びつくり》り|致《いた》す|事《こと》が|出《で》て|来《く》るぞよ。|日本《にほん》も|中々《なかなか》|安心《あんしん》な|処《とこ》へは|行《ゆ》かぬぞよ。|腹帯《はらをび》を|〆《しめ》て|掛《かか》れと|申《もう》すのは、|是《これ》からの|事《こと》であるぞよ。|木《き》に|日《ひ》が|掛《かか》り|小里《こざと》の|者《もの》が|騒《さわ》ぎ|出《だ》し、|一人《ひとり》の|小里《こざと》の|反対《はんたい》が、|大変《たいへん》な|騒《さわ》ぎに|成《な》るぞよ。|其他《そのほか》にも|種々《いろいろ》の|市場《いちば》が|立《た》つて、|八釜敷《やかましく》なるぞよ。|是《これ》も|時節《じせつ》であるから、|落行《をちゆ》く|所《とこ》までは|落《を》ち|行《ゆ》かさねば|仕様《しやう》が|無《な》いぞよ。|今《いま》|千騎一騎《せんきいつき》の|活動《はたらき》を|致《いた》して|神界《しんかい》の|御用《ごよう》に|立《た》たねば|成《な》らぬ|時機《じき》であるのに、|未《ま》だ|気楽《きらく》な|事《こと》を|申《もう》して、|大本《おほもと》の|中《なか》の|遣《や》り|方《かた》を|愚図々々《ぐづぐづ》|申《もう》すものが|在《あ》るが|神界《しんかい》の|仕組《しぐみ》が|人間《にんげん》に|判《わかる》と|思《おも》ふから、|慢心《まんしん》いたして|小言《こごと》を|申《もう》すのであるぞよ。|今度《こんど》は|天《てん》からの|命令《めいれい》を、|変性男子《へんぜうなんし》と|女子《によし》との|身魂《みたま》が|戴《いただ》きて|致《いた》す|事《こと》であるから、|何程《なにほど》|利巧《りこう》な|人民《じんみん》でも|学者《がくしや》でも|判《わか》る|筈《はづ》が|無《な》いから、|素直《すなを》に|致《いた》して、|神《かみ》の|申《もう》す|通《とほ》りに|赤子《あかご》の|心《こころ》で|居《を》りて|呉《く》れよと、|毎時《いつも》|筆先《ふでさき》で|知《し》らして|在《あ》ろうがな。|神界《しんかい》の|事《こと》が|人民《じんみん》で|判《わか》ると|思《おも》ふて|居《を》るのが、|夫《そ》れが|慢神《まんしん》と|申《もう》すもので|在《あ》るぞよ。|慢神《まんしん》と|誤解《とりちがい》が|大怪我《おほけが》の|基《もと》に|成《な》ると|申《もう》して|在《あ》ろうがな。|早《はや》く|心《こころ》を|入《い》れ|替《かへ》て|我《が》を|捨《す》て|神《かみ》の|申《もう》す|様《やう》に|致《いた》さぬと、|取返《とりかへ》しのならぬ|不調法《ぶちやうほう》が|出来《しゆつたい》するぞよ。
|播州《ばんしう》の|上島《かみじま》が|神界《しんかい》に|深《ふか》き|因縁《ゐんねん》ありて、|瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|太古《むかし》から|鎮《しづま》りて|在《あ》りた、|清《きよ》らかな|霊地《れいち》であるのに、|肝心《かんじん》の|者《もの》が|汚《けがら》はしい|獣《けもの》の|皮《かわ》や|毛《け》で|造《つく》りたものを|持《も》つて|参《まい》りて|汚《よご》したから、|海上《かいぜう》が|大変《たいへん》に|荒《あ》れたのであるぞよ。|女子《によし》の|御詫《おわび》の|徳《とく》で|一日《いちにち》|後《をく》れて|無事《むじ》に|参拝《さんぱい》を|許《ゆる》して|遣《や》りたなれど、|今後《このさき》はモウ|赦《ゆる》さむぞよ。|上島《かみじま》は|瑞の御霊《へんぜうによし》の|許《ゆる》し|無《な》しに|参《まい》りたら|大変《たいへん》な|事《こと》が|起《をこ》るぞよ。|肝川《きもがわ》の|竜神《りゆうじん》へも|勝手《かつて》に|参拝《さんぱい》|致《いた》すと、|後《あと》になりてから|易《やす》りた|事《こと》が|身魂《みたま》に|出来《でき》て|来《く》るから、|一寸《ちよつと》|気《き》を|付《つ》けておくぞよ。|疑《うたが》ふなら|聞《き》かずに|行《い》て|見《み》よ、|其時《そのとき》は|何事《なにごと》も|無《な》いが|後《あと》で|判《わか》る|事《こと》が|出来《でき》るぞよ。|一度《いちど》|神《かみ》が|申《もう》した|事《こと》は|毛筋《けすじ》も|違《ちが》はむぞよ。大○○○|部《ぶ》神○○○|部《ぶ》チト|気《き》を|付《つ》けて|下《くだ》さらぬと、|取返《とりかへ》しの|成《な》らん|事《こと》になるぞよ。|天災地変《てんさいちへん》は|何時《いつ》の|世《よ》にも|在《あ》るものじや、|政治《せいじ》、|宗教《しうきやう》、|思想《しさう》の|変遷《へんせん》は、|自然《しぜん》の|大勢《たいせい》じやと|申《もう》して|油断《ゆだん》を|致《いた》して|居《を》ると|世《よ》の|終《をは》りの|近《ちか》づきた|事《こと》が|薩張《さつぱ》り|分《わか》らぬ|様《やう》に|成《な》りて|了《しま》ふて、|後《あと》で|悟悔《こうくわい》いたさな|成《な》らぬぞよ。|天地経綸《てんちけいりん》の|主宰者《しゆさいしや》とも|言《い》はるる|人民《じんみん》が、|是《これ》だけ|日《ひ》に|夜《よ》に|天地《てんち》から|実地《じつち》を|見《み》せて|警告《しら》しても|心《こころ》の|盲目《めくら》、|心《こころ》の|聾《つんぼ》|斗《ばか》りであるから、|其《そ》れで|斯世《このよ》は|暗《くらが》りじやと|申《もう》すので|在《あ》るぞよ。|今《いま》の|世界《せかい》は|一旦《いつたん》は|治《をさ》まりた|如《よ》うに、|表面《うわべ》からは|見《み》えるなれど、|神《かみ》の|眼《め》からは|日《ひ》に|増《ま》しに|騒《さわ》がしく|成《な》りて|居《を》るぞよ。|神《かみ》の|知《し》らす|内《うち》に、チツトは|胸《むね》に|手《て》を|当《あて》て|考《かん》がへて|見《み》ぬと、|互《たがい》に|恥《はづ》かしき|事《こと》が|今《いま》に|出来《しゆつたい》いたすぞよ。|今《いま》の○○の|役員《やくいん》の|精神《せいしん》はゴタゴタで|在《あ》るから、|早《はや》く|改心《かいしん》を|致《いた》して、|小我《が》をほかして、|大和心《やまとごころ》に|立帰《たちかへ》りて|貰《もら》はむと、|却《かへ》つて|大本《おほもと》の|邪魔《じやま》に|成《な》るぞよ。|世界統一《せかいとういつ》の|神《かみ》の|御用《ごよう》|致《いた》さな|成《な》らん○○の|役員《やくいん》|信者《しんじや》で|在《あ》り|乍《なが》ら、|僅《わづ》かの|人民《じんみん》が|寄《よ》りて|居《を》りて、|夫《そ》れが|統一《とういつ》|出来《でき》ぬといふやうな|次第《しだい》で、|堂《だう》して|神界《しんかい》の|誠《まこと》の|御用《ごよう》が|勤《つと》まると|思《おも》ふて|居《を》るか、|判《わか》らんと|申《もう》しても|余《あま》りで|在《あ》るぞよ。|京都《きやうと》では○の|会合所《かいがうしよ》の|行《や》り|方《かた》は、|神《かみ》を|松魚節《かつをぶし》に|致《いた》す|行《や》り|方《かた》で|在《あ》るぞよ。村○○の|行《や》り|方《かた》も|神《かみ》の|気勘《きかん》に|叶《かな》はむから、|今《いま》の|内《うち》に|改《あらた》めむと、|神《かみ》から|取払《とりはら》ひに|致《いた》すから、|神界《しんかい》から|気《き》を|付《つ》けておくぞよ。|此《この》|大本《おほもと》は|包《つつ》み|隠《かく》しの|一《ひと》つも|出来《でき》ん|所《とこ》であるから、|敵味方《てきみかた》の|区別《くべつ》は|致《いた》さむぞよ。|神《かみ》の|目《め》から|見《み》れば、|世界《せかい》に|一人《ひとり》も|敵《てき》は|無《な》いなれど、|人民《じんみん》が|敵《てき》に|成《な》りたがるので|在《あ》るぞよ。|是《これ》からは|少《すこ》しでも|間違《まちが》ふた|教《をしへ》を|致《いた》したり、|勝手《かつて》な|行《や》り|方《かた》を|致《いた》したら、|神界《しんかい》の|大変《たいへん》な|邪魔《じやま》に|成《な》るから、|筆先《ふでさき》で|遠慮《ゑんりよ》なしに|気《き》を|付《つ》けるぞよ。|世界《せかい》は|大芝居《おほしばゐ》に|誓《たと》へて|在《あ》りたが、|三番叟《さんばんそう》も|初段《しよだん》も|済《す》みて、|二段《にだん》の|幕《まく》が|開《あ》いたから、|一日《いちにち》|半時《はんとき》も|猶予《いうよ》は|成《な》らぬから、|神《かみ》は|厭《いや》なことでも|構《かま》はずに|厳《きび》しく|警告《しら》すぞよ。|自己《じぶん》の|事《こと》|斗《ばか》りを|先《さき》に|致《いた》して、|神《かみ》の|御用《ごよう》を|序《ついで》に|致《いた》す|位《くらい》は|未《ま》だ|愚《をろ》か、|神《かみ》を|看板《かんばん》にいたして|居《を》る|者《もの》も|大分《だいぶん》|出来《でき》て|居《を》るが、|今《いま》に|目醒《めさま》しを|見《み》せて|遣《や》るぞよ。
T80604
大正八年六月四日
|大国常立尊《おほくにとこたちのみこと》が|昔《むかし》の|神代《かみよ》から、|世《よ》に|落《を》ちて|斯《この》|世界《せかい》を|守護《しゆご》|致《いた》し、|八尾八頭《おろち》と|鬼《おに》と|金毛九尾白面悪狐《よつあし》の|陰謀《たくみ》を、|一々《いちいち》|残《のこ》らず|探索《さうさく》いたして、|帳面《ちやうめん》に|付《つ》け|留《とめ》た|同様《どうよう》に、|明治《めいじ》二十五年から、|変性男子《へんぜうなんし》の|御霊《みたま》の|宿《やど》りて|居《を》る|出口大直日主《でぐちおほなほひぬし》の|命《みこと》の|手《て》と|口《くち》とで|細々《こまごま》と|知《し》らしたが、|今《いま》の|人民《じんみん》は|学力《がくりき》と|智慧《ちゑ》と|金銀《きんぎん》に|目《め》が|眩《くら》みて|了《しま》ふて|居《を》るから、|一人《いちにん》も|誠《まこと》に|致《いた》すものが|無《なか》りたなれど、モウ|天地《てんち》からの|時節《じせつ》が|参《まい》りたから、|悪神《あくがみ》の|陰謀《たくみ》が|日本《にほん》の|上《うへ》の|守護神《しゆごうじん》にも|判《わか》るやうに|成《な》りて|来《き》たから、|物事《ものごと》が|迅《はや》くなりて、ヂリヂリ|舞《まひ》を|致《いた》すぞよ。|今《いま》の|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|何《なに》も|知《し》らずに、|気楽《きらく》な|事《こと》を|思《おも》ふて|居《を》るが、|世界《せかい》の|大戦争《だいせんさう》が|平和《へいわ》に|治《をさ》まりたと|思《おも》ふたら|了見《りやうけん》が|違《ちが》ふぞよ。|日本《にほん》は|是《これ》から|確《しつか》りいたさぬと|国《くに》が|潰《つぶ》れて|了《しま》ふぞよ。|日本《にほん》の|国《くに》に|此《この》|神《かみ》の|経綸《しぐみ》か|昔《むかし》から|致《いた》して|無《なか》りたら、|一転《いちころ》に|占領《せんりやう》て|了《しま》ふ|所《とこ》なれど、|日本《にほん》には|国常立尊《くにとこたちのみこと》が|神力《しんりき》の|在《あ》る|生神《いきがみ》を|眷属《けんぞく》に|使《つか》ふて、|水《みづ》も|漏《も》らさぬ|深《ふ》かい|仕組《しぐみ》が|致《いた》してあるから、|何程《なにほど》|世《よ》の|本《もと》からの|悪神《あくがみ》が、ヱベス|大国《だいこく》や|仏《ぶつ》や|豕児《ぶた》を|使《つ》かふて、|神国《しんこく》を|色々《いろいろ》の|手段《しゆだん》を|廻《めぐ》らして|攻《せ》めて|来《き》ても、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》の|守護《しゆご》いたす|限《かぎ》り、|坤《ひつじさる》の|金神《こんじん》の|宿《やど》りた|肉体《にくたい》の|続《つづ》く|限《かぎ》りは、|九分九厘《くぶくりん》までトントン|拍子《びやうし》に|行《や》らしてをいて、|一厘《いちりん》の|所《とこ》で|手《て》の|掌《ひら》を|覆《か》へして、|日本《にほん》へ|手柄《てがら》を|致《いた》させて、|世界中《せかいぢう》の|人民《じんみん》を|助《たす》けて、|眼《め》を|覚《さま》して|遣《や》る|仕組《しぐみ》であるから、|日本《にほん》の|人民《じんみん》なら|一日《いちにち》も|早《はや》く|改心《かいしん》いたして、|神《かみ》の|軍人《ぐんじん》となり、|神政《しんせい》|成就《ぜうじゆ》の|御用《ごよう》に|立《た》つ|様《やう》に|致《いた》さねば、|折角《せつかく》|日本人《にほんじん》と|生《うま》れさして|貰《もら》ふた|功能《こうなう》が|無《な》いではないか。|永《なが》らく|掛《かか》りた|悪神《あくがみ》の|陰謀《たくみ》は、|山《やま》の|谷々《たにだに》から|海《うみ》の|底《そこ》まで、|一厘《いちりん》の|隙間《すきま》も|無《な》い|程《ほど》、|手配《てく》ばり|致《いた》して|居《を》るから、|到底《とうてい》|人民《じんみん》の|力《ちから》では|静《しづ》める|事《こと》は|出来《でき》は|致《いた》さんから、|今度《こんど》は|神《かみ》が|表《をもて》へ|現《あら》はれて、|瑞《みづ》の|御魂《みたま》で|止《と》どめを|刺《さ》して、|天地《てんち》の|神々様《かみがみさま》は|申《もう》すに|及《およ》ばず、|世界中《せかいぢう》の|守護神《しゆごうじん》にも|人民《じんみん》にも、|実地《じつち》の|神力《しんりき》を|見《み》せて、|改心《かいしん》をさして|与《や》るぞよ。|瑞《みづ》の|霊《みたま》の|大化物《おほばけもの》が|天晴《あつぱ》れ|世界《せかい》へ|現《あら》はれるやうに|成《な》ると、|世界《せかい》の|人民《じんみん》の|顔《かほ》の|色《いろ》が|変《かわ》りて|来《く》るぞよ。|眼《め》も|明《あ》けて|居《を》れぬ|様《やう》なことがあるぞよ。|鼻《はな》も|利《き》かぬやうになり、|口《くち》も|開《あい》た|限《かぎ》りに|立往生《たちわうぜう》いたす|如《よ》うな|事《こと》に|成《な》りて|来《く》るぞよ。|一度《いちど》|神《かみ》が|知《し》らした|事《こと》は、|堂《だう》しても|出《で》て|来《く》るぞよ。|神《かみ》は|一言半句《いちげんはんく》も|嘘《うそ》は|申《もう》さんが、|何《なに》をいふても|広《ひろ》い|天地《てんち》の|間《あいだ》の|事《こと》を|知《し》らすのであるから、|小《ちい》さい|人民《じんみん》の|心《こころ》には|這入《はい》り|兼《かね》るから、|人民《じんみん》は|浅《あさ》く|感得《とり》て、|折角《せつかく》の|神《かみ》から|掛《かけ》られた|綱《つな》に|外《は》づれる|者《もの》が|沢山《たくさん》に|出来《でき》てくるから、|夫《そ》れでは|可愛想《かあいそう》なから、|何時《いつ》までも|同《おな》じ|事《こと》をクドウ|気《き》を|付《つ》けるので|在《あ》るぞよ。|世界《せかい》はまだまだ|混雑《こんざつ》が|出《で》て|来《く》るから、|日本《にほん》の|人民《じんみん》も|守護神《しゆごうじん》も、|確《しつ》かりと|腹帯《はらをび》を|締《しめ》て|居《を》らぬと、|俄《にわか》の|時化《しけ》で|吃驚《びつくり》いたして、|船《ふね》が|何方《どちら》へ|覆《か》へるやら|知《し》れんぞよ。
T80712
大正八年七月十二日
|一《いち》の|経綸《しぐみ》は|天王平《てんのうだひら》の|一《いち》の|瀬《せ》の|奧津城《おくつき》、|変性男子《へんぜうなんし》と|変性女子《へんぜうによし》の|御魂《みたま》とが|一《ひと》つに|成《な》りて、|弥々《いよいよ》|伊都能売魂《いづのめのみたま》の|御用《ごよう》に|変《かは》りて|来《き》たから、|横《よこ》の|御用《ごよう》の|仕終《しじま》いで、|和光同塵《まぜこぜ》の|役《やく》も|是《これ》から|要《い》らぬぞよ。|善《ぜん》|一《ひ》と|筋《すじ》の|月日《つきひ》の|光《ひか》り、|二代《にだい》|三代《さんだい》の|後見《こうけん》を|致《いた》さして、|竪《たて》と|横《よこ》との|神界《しんかい》の|機《はた》を|織《お》り|上《あ》げて|了《しま》ふたから、|是《これ》からの|筆先《ふでさき》に|現《あら》はれた|事《こと》は、|速《すみや》かに|実現《じつげん》いたすから、|皆《みな》の|役員《やくいん》|信者《しんじや》は|今迄《いままで》とは|一層《いつそう》|注意《ちうい》して、|筆先《ふでさき》を|調《しら》べて|居《を》らぬと、|世界《せかい》に|後《おく》れるぞよ。|変性男子《へんぜうなんし》と|女子《によし》の|御魂《みたま》は、|天王平《てんのうだひら》の|一《いち》の|守護《しゆご》となりたから、|是《これ》からは|月日《つきひ》|揃《そろ》ふて|二《に》の|経綸《しぐみ》の|御用《ごよう》に|成《な》りて、|伊都能売《いづのめ》の|御魂《みたま》と|現《あら》はるから、|此《こ》の|大本《おほもと》は|水晶《すいせう》の|御用《ごよう》に|成《な》りて|来《き》たぞよ。|身魂《みたま》の|選《よ》り|別《わ》けが|始《はじま》りたから、|是《これ》から|先《さ》きの|大本《おほもと》は、|役員《やくいん》も|御用《ごよう》が|楽《らく》に|勤《つと》まるなれど、|引掛戻《ひつかけもど》しは|世《よ》が|治《をさま》るまで|在《あ》るから、|少《すこ》しも|油断《ゆだん》の|成《な》らぬ、|三千世界《さんぜんせかい》の|大本《おほもと》であるぞよ。|春《はる》からの|神諭《ふでさき》を|一々《いちいち》|眼《め》を|留《と》めて|読《よ》んで|見《み》ると、|何《なに》も|周章《あわて》る|事《こと》は|一《ひと》つも|無《な》いぞよ。|大本《たいほん》の|解《わか》りた|役員《やくいん》は、|益々《ますます》|胴《どう》が|据《す》はりて|来《く》るなれど、|入信《にうしん》してから|未《ま》だ|間《ま》の|無《な》い|信者《しんじや》は、|狼狽《うろた》ゑて、|一旦《いつたん》は|悪神《あくがみ》の|捕虜《ほりよ》に|成《な》るなれど、|暫《しばら》く|経《た》つと|大本《おほもと》の|経綸《しぐみ》を|了解《りやうかい》いたして、|心《こころ》が|落《お》ち|付《つ》き、|押《を》しても|突《つ》いても|微駆《びく》とも|致《いた》さぬ、|金剛力《こんごうりき》が|備《そな》はる|様《やう》になりて、|神政成就《しんせいぜうじゆ》の|結構《けつこう》な|御用《ごよう》を|致《いた》す|如《よ》うに、|神《かみ》から|色々《いろいろ》と|為《し》て|見《み》せて、|身魂《みたま》を|研《みが》かして|在《あ》るから、|何程《なにほど》|敵《てき》に|成《な》りて|来《き》ても、|敵《てき》を|悪《にく》みてはならぬ。|皆《みな》|神界《しんかい》の|仕組《しぐみ》で|身魂相応《みたまさうわう》の|御用《ごよう》が|為《さ》して|在《あ》るので|在《あ》るぞよ。|誰《たれ》も|皆《みな》|一生懸命《いつせうけんめい》に|成《な》りて|我《わ》が|仕組《しぐみ》で|為《し》て|居《を》る|様《やう》に|思《をも》ふて|居《を》れ|共《ども》、|皆《みな》|神界《しんかい》から|使《つか》はれて|居《を》るのであるから、|誠《まこと》に|御苦労《ごくろう》な|御役《おやく》であるぞよ。いよいよ|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》の|九分九厘《くぶくりん》になりて|来《き》たから、|伊都能売御魂《いづのめのみたま》の|御用《ごよう》に|成《なり》て|来《き》たぞよ。|皆《みな》|勇《いさ》んで|御用《ごよう》が|出来《でき》るやうに|成《な》りて|来《き》たぞよ。|四十八文字《しじうはちもじ》の|生魂《いくみたま》が|揃《そろ》ふたなれど、|今《いま》の|今迄《いままで》|名《な》は|現《あら》はさぬから、|帳《ちよう》に|折角《せつかく》|付《つ》いた|身魂《みたま》は|一人《いちにん》も|帳《ちよう》|外《はづ》れに|成《な》らぬ|如《よ》うに|心得《こころえ》て|下《くだ》され。|守護神《しゆごじん》にまで|気《き》を|注《つけ》て|置《を》くぞよ。|言霊《ことたま》の|幸《さちは》ひ|助《たす》く|黄金閣《わうごんかく》が|出来上《できあが》りたら、|弥々《いよいよ》|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》の|完成《くわんせい》であるから、|現界《げんかい》の|大本《おほもと》の|御用《ごよう》も|思《をも》ふたよりは|速《はや》く|成就《ぜうじゆ》いたすぞよ。|神《かみ》が|筆先《ふでさき》に|出《だ》した|事《こと》は、|毛筋《けすじ》も|間違《まちが》いは|致《いた》さぬぞよ。|本宮山《ほんぐうやま》の|御宮《おみや》が|建《た》ち|了《をは》りたら、|九鬼大隅守《くきおほずみのかみ》の|深《ふか》い|因縁《いんねん》が|判《わか》りて|来《き》て、|艮《うしとら》の|金神《こんじん》の|経綸《しぐみ》が|判《わか》りて|来《く》るから、そう|成《な》りたら、|夜《よ》が|明《あけ》て|日《ひ》の|出《で》の|守護《しゆご》と|相《あい》|成《な》りて、|五六七《みろく》の|神代《かみよ》が|天晴《あつぱ》れ|成就《ぜうじゆ》いたすぞよ。|法身《ほうしん》の|弥勒《みろく》は|既《すで》に|天《てん》に|昇《のぼ》りて、|若姫君《わかひめぎみ》の|守護《しゆご》|致《いた》すなり、|応身《わうしん》の|弥勒《みろく》は|地《ち》に|降《くだ》りて|泥《どろ》に|交《まじ》はり、|所在《あらゆる》|艱難苦労《かんなんくろう》を|甞《な》め、|世界《せかい》の|為《ため》に|千座《ちくら》の|置戸《おきど》を|負《を》ひつつ、|千挫不倒《せんざふたう》|百折不撓《ひやくせつふだう》の|金剛力《こんがうりき》を|発揮《はつき》しつつ、|地《ち》の|一方《いつぽう》に|現《あら》はれて、|神界経綸《しんかいけいりん》の|大謨《たいもう》を|遂行《すいこう》しつつあれども、|世俗《せぞく》の|之《これ》を|知《し》るものは|無《な》く、|常暗《とこやみ》の|夜《よ》の|今《いま》の|有様《ありさま》、|今《いま》に|夜《よ》が|明《あ》けると、|吃驚《びつくり》いたして、アンナものがコンナものに|成《な》つたのかと|申《もう》して、|世界《せかい》の|人民《じんみん》が|舌《した》を|捲《ま》く|如《よ》うに|成《な》る|仕組《しぐみ》であるぞよ。|応身《わうしん》の|弥勒《みろく》の|子《こ》には、|報身《ほうしん》の|弥勒《みろく》が|出現《しゆつげん》して、|水晶世界《すいせうせかい》を|建設《けんせつ》し、|宇宙万有《うちうばんゆう》|一切《いつさい》|安息《あんそく》|致《いた》す|時《とき》は、それが|弥勒三会《みろくさんゑ》の|曉《あかつき》であるぞよ。|世《よ》の|中《なか》の|総《すべ》ての|事《こと》を、|神直日《かんなをひ》|大直日《おほなをひ》に|見直《みなを》し|聞直《ききなを》し|詔《の》り|直《なを》す、|大本《おほもと》|直日《なをひ》の|大神《おほかみ》の|光《ひか》り|輝《かがや》く|神《かみ》の|御代《みよ》となるぞよ。
T80811
大正八年八月十一日
|艮《うしとら》の|金神《こんじん》|大国常立尊《おほくにとこたちのみこと》が|明治《めいじ》二十五年から、|変性男子《へんぜうなんし》の|御魂《みたま》の|宿《やど》りて|居《を》る、|出口《でぐち》|直《なを》の|手《て》と|口《くち》とで、|永《なが》らく|知《し》らした|事《こと》の|実地《じつち》が|現《あら》はれて|来《き》たぞよ。|今《いま》に|成《な》りてからは、|何程《なにほど》|日本《にほん》の|守護神《しゆごじん》が|焦慮《あせ》りたとて、|最《も》ふ|上《あ》げも|下《お》ろしも|成《な》らん|所《とこ》まで|世《よ》が|迫《せま》りて|来《き》たから、|何程《なにほど》|守護神《しゆごじん》|人民《じんみん》が|地団駄《ぢだんだ》|踏《ふ》みたとて、|到底《とうてい》|人民《じんみん》の|力《ちから》ではニジリとも|出来《でき》ぬから、|此上《このうへ》は|神力《しんりき》に|頼《た》よるより|外《ほか》に|道《みち》はないから、|世《よ》に|出《で》て|居《を》れる|方《ほう》の|日本《にほん》の|守護神《しゆごじん》は、|早《はや》く|身魂《みたま》を|研《みが》ひて、この|結構《けつこう》な|先祖《せんぞ》から|続《つづ》いた|国《くに》を|守護《しゆご》いたさぬと、|今度《こんど》|行《や》り|損《そこ》なうたら、|万劫末代《まんごうまつだい》|取返《とりかへ》しの|成《な》らん|事《こと》になりて、|世界《せかい》は|石屋《いしや》の|自由自在《じゆうじざい》にして|仕舞《しま》はれるぞよ。|今《いま》からでも|日本《にほん》の|人民《じんみん》に|気《き》がついて、|守護神《しゆごうじん》と|一所《いつしよ》に|世界《せかい》の|大元《おほもと》、|地《ち》の|高天原《たかあまはら》へ|参《まい》りて、イロハ|言霊《ことたま》の|勉強《べんきやう》を|致《いた》したならば、|末代《まつだい》に|一度《いちど》の|神界《しんかい》の|結構《けつこう》な|御用《ごよう》に|使《つか》ふてやるから、|国《くに》と|一軒《いつけん》の|家《いへ》とには|代《か》えられんから、|祖先《そせん》の|墳墓《ふんぼ》を|悪神《あくがみ》に|荒《あら》されともないと、|心《こころ》の|底《そこ》から|思《をも》ふ|誠《まこと》の|人民《じんみん》でありたら|出《で》て|御座《ござ》れ、|世《よ》の|元《もと》からの|生神《いきがみ》が|神力《しんりき》を|渡《わた》して、|世界《せかい》の|良《よ》き|鏡《かがみ》に|致《いた》してやるぞよ。|外国《がいこく》の|悪神《あくがみ》の|企《たく》みは、|神界《しんかい》にては|三千年《さんぜんねん》|余《あま》り|前《まへ》から|仕組《しぐみ》を|悪神《あくがみ》が|致《いた》して|居《を》りたなり、|外国《がいこく》の|人民《じんみん》の|肉体《にくたい》を|使《つか》ふて、|斯世《このよ》を|乱《みだ》して|拘《かか》りてからでも|二千年《にせんねん》になる|永《なが》い|経綸《しぐみ》であるから、|世界《せかい》|隅々《すみずみ》までも|山《やま》の|谷々《たにだに》までも、|水《みづ》も|漏《もら》さぬ|経綸《しぐみ》をいたして|居《を》るぞよ。|日本《にほん》の|人民《じんみん》は|神《かみ》の|国《くに》、|神《かみ》の|裔《こ》であると|云《い》ふ|事《こと》を|忘《わす》れて、|外国《がいこく》から|来《き》た|個人主義《われよし》の|行《や》り|方《かた》を|結構《けつこう》がりて、|今《いま》にエライ|目《め》に|遇《あ》はされる|事《こと》に|気《き》の|注《つ》かん|人民《じんみん》|斗《ばか》りであるから、|何《ど》うぞして|日本《にほん》の|人民《じんみん》から|改心《かいしん》さし|度《た》いと|思《をも》ふて、|変性男子《へんぜうなんし》と|女子《によし》とに|苦労《くろう》を|命《さ》して、|日夜《にちや》に|声《こゑ》を|嗄《か》らし、|筆《ふで》を|兀《ちび》らして|知《し》らしたので|在《あ》りたぞよ。|今度《こんど》の|国際連盟《こくさいれんめい》は|何《なに》も|知《し》らずに|皆《みな》の|人民《じんみん》が|結構《けつこう》がりて|居《を》れども、|斯《こ》の|為《ため》に|国魂《くにたま》を|混合《こんがう》して|了《しま》ふから、|世《よ》は|段々《だんだん》と|迫《せま》る|斗《ばかり》で、モ|一《ひと》ツ|金《きん》の|力《ちから》が|覇張《はば》る|様《やう》になるから、|世界中《せかいぢう》の|困難《こんなん》が|一層《いつそう》|激《はげ》しく|成《な》るぞよ。|自由《じゆう》とか|平等《べうだう》とか|申《もう》す|事《こと》は、|一寸《ちよつと》|聞《き》けば|誠《まこと》に|結構《けつこう》な|行《や》り|方《かた》の|様《やう》であるが、|日本《にほん》の|神国《しんこく》の|御先祖様《ごせんぞさま》の|道《みち》を|外《はづ》れて、|外《ほか》には|自由《じゆう》も|平和《へいわ》も|来《く》るものでないぞよ。|日本《にほん》には|天照大神様《あまてらすおほかみさま》の|万古不易《ばんこふゑき》の|動《うごか》ぬ|神教《みおしへ》があるから、|此《こ》の|教《をしへ》を|忘《わすれ》て、|向《むか》ふの|国《くに》の|悪神《あくがみ》の|行《や》り|方《かた》を|致《いた》したら、|到底《たうてい》|世界《せかい》は|安神《あんしん》して|暮《くら》す|事《こと》は|出来《でき》ぬから、|日本神国《にほんしんこく》の|人民《じんみん》は、|一人《いちにん》も|残《のこ》らず|天照大神様《あまてらすおほかみさま》の|御血筋《おちすじ》を|立《た》て、|麻柱《あななひ》の|誠《まこと》を|貫《つらぬ》いて|行《ゆ》かねば|成《な》らぬ、|大《おほき》い|天《てん》からの|責任《せきにん》があるので|在《あ》るから、|国《くに》の|権力《けんりよく》や|神《かみ》の|稜威《みいづ》を|無視《むし》するやうな、|悪神《あくがみ》の|計略《けいりやく》にかからぬ|様《やう》に|致《いた》して|下《くだ》されよ。|艮《うしとら》の|金神《こんじん》が|守護神《しゆごじん》|人民《じんみん》に|永《なが》らく|気《き》を|付《つけ》て|置《を》いた|事《こと》の|実地《じつち》が|迫《せま》りて|来《き》て、|日本《にほん》の|人民《じんみん》|迄《まで》が|外国《がいこく》の|教《をしへ》を|結構《けつこう》なやうに|思《おも》ふて|了《しも》ふて|居《を》るから、|堂《どう》しても|改心《かいしん》が|出来《でき》ぬなら、|神《かみ》が|表《おもて》に|現《あら》はれて、|目《め》に|物《もの》|見《み》せて|行《や》らねば、モウ|改心《かいしん》のさせ|様《やう》が|無《な》いから、|世界《せかい》に|何事《なにごと》が|出《で》て|参《まい》りても、|神《かみ》を|恨《うら》めて|下《くだ》さるなよと|申《もう》して|念《ねん》に|念《ねん》を|押《を》して、|幾度《いくど》となく|知《し》らして|在《あ》るから、|神《かみ》と|出口《でぐち》にはモウ|不足《ふそく》は|申《もう》されまいぞよ。|悪神《あくがみ》の|先祖《せんぞ》の|企《たく》みで|薩張《さつぱ》り|世《よ》の|持方《もちかた》を|誤《あやま》らされて|了《しも》ふて、|上下《うへした》|運否運《うんぷ》の|激《はげ》しき|世《よ》に|成《な》りて、|上下《うへした》の|守護神《しゆごじん》|人民《じんみん》が|内輪喧嘩《うちわけんか》|斗《ばか》りで|日《ひ》を|暮《くら》し、ストライキなぞを|起《をこ》さな|成《な》らん|様《やう》に、|国《くに》と|人民《じんみん》の|心《こころ》とを|乱《みださ》れて|居《を》りて、チツトも|気《き》の|注《つか》ぬ|厄介《やくかい》な|人民《じんみん》|斗《ばか》りで|在《あ》るから、|神《かみ》も|大変《たいへん》|骨《ほね》が|折《を》れるなれど、|是《これ》でも|神界《しんかい》にては|三千年《さんぜんねん》の|間《あいだ》の|苦労《くろう》の|固《かた》まりの|花《はな》の|咲《さ》く|経綸《しぐみ》が|致《いた》してあるから、|天下泰平《てんかたいへい》に|世《よ》を|治《をさ》めて、|弥勒《みろく》の|神代《かみよ》に|捻《ね》じ|直《なを》して、|天《てん》の|大神様《おほかみさま》へ|御眼《おめ》に|掛《かか》るぞよ。|一日《いちにち》も|早《はや》く|神国《しんこく》の|天職《てんしよく》を|自覚《さとり》て、|天下修斎《てんかしうさい》の|天地《てんち》の|神《かみ》の|御用《ごよう》に|尽《つく》して|下《くだ》されよ。|神《かみ》は|霊《れい》であるから、|人間界《にんげんかい》の|仕事《しごと》は、|人間《にんげん》に|憑《かか》りて|致《いた》さねば|成《な》らぬなり、|現今《いま》の|人民《じんみん》は|余《あ》まり|身魂《みたま》が|曇《くも》り|切《き》りて|居《を》るから、|神《かみ》が|憑《うつ》る|事《こと》が|出来《でき》ぬから、|一日《いちにち》も|早《はや》く|改心《かいしん》|致《いた》して、|水晶《すいせう》の|身魂《みたま》に|研《みが》ひて|下《くだ》されよ。|天下《てんか》の|危急存亡《ききうそんぼう》の|秋《とき》で|在《あ》るから、|互《たがひ》に|小《ちひ》さい|感情《かんぜう》の|衝突《せうとつ》は|避《さ》けて、モチト|大《おほ》きい|精神《こころ》を|以《もち》て|下《くだ》さらぬと、ビツクリ|箱《ばこ》の|蓋《ふた》が|開《あ》いたら、|各自《かくじ》に|恥《はづ》かしく|成《な》りて、|大《おほ》きな|息《いき》も|出来《でき》ぬやうに|成《な》るから、|今《いま》の|内《うち》に|小我《せうが》を|捨《す》てて、|神我《しんが》に|立直《たてなを》して|御用《ごよう》を|聞《き》いて|下《くだ》され。|神《かみ》は|人民《じんみん》に|就《つ》いて、|互《たがひ》に|統一心《とういつしん》の|無《な》いのを|大変《たいへん》に|迷惑《めいわく》いたして|居《を》るぞよ。|今度《こんど》|変性女子《へんぜうによし》を|瑞竜閣《ずいりようかく》へ|連《つ》れ|参《まい》りたのも、|神界《しんかい》の|深《ふか》き|経綸《しぐみ》のある|事《こと》ぞよ。|人民《じんみん》では|判《わか》らぬ|御用《ごよう》であるぞよ。|未《ま》だ|未《ま》だ|是《これ》から|女子《によし》の|身魂《みたま》を|仕組《しぐみ》の|場所《ばしよ》へ|連《つ》れ|参《まい》るから、|皆《みな》の|御方《おんかた》|心配《しんぱい》を|致《いた》さずに、|神《かみ》から|命令《めいれい》の|下《さが》つた|御用《ごよう》を|一生懸命《いつせうけんめい》に|尽《つく》して|居《を》りて|下《くだ》されよ。|後《あと》になりて|機織《はた》が|織上《をりあが》りたら、|皆《みな》が|結構《けつこう》な|御用《ごよう》でありたと|申《もう》して、|歓《よろ》こぶ|仕組《しぐみ》であるから、|女子《によし》が|何処《どこ》へ|参《まい》りて|何事《なに》を|致《いた》しても、|皆《みな》|神《かみ》の|命令《めいれい》であるから、|取越苦労《とりこしくろう》は|致《いた》して|下《くだ》さるなよ。|神《かみ》が|前《まへ》つ|前《まへ》つに|気《き》を|付《つ》けおくぞよ。
T80812
大正八年八月十二日
|瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|宿《やど》りて|居《を》る|天照彦命《あまてるひこのみこと》の|生宮《いきみや》を|鎌倉《かまくら》へ|引寄《ひきよ》したのは、|三千年《さんぜんねん》の|昔《むかし》より|深遠《しんゑん》なる|神誓《しんせい》|神約《しんやく》のある|事《こと》であるから、|人間界《にんげんかい》では|到底《とうてい》|見当《けんとう》の|取《と》れん|事《こと》であるから、|分《わ》けて|言《い》はれず、|誠《まこと》を|申《もう》せば|体主霊従《あく》の|未《ま》だ|去《さ》らぬ|人民《じんみん》が|誤解《とりちが》ひをいたすなり、|神界《しんかい》も|現界《げんかい》も|最早《もはや》|焦頭《せうとう》|爛額《らんがく》の|急《きう》に|迫《せま》りて|来《き》て|居《を》るなり、|天照彦命《あまてるひこのみこと》の|御用《ごよう》が|遅《おそ》くなりて、|瑞姫《ずいしようひめ》の|肝心《かんじん》の|御用《ごよう》も|出来《でき》ず、|世界《せかい》は|一時《いちじ》も|一分間《いつぷんかん》も|猶予《ゆうよ》して|居《を》れぬ|場合《ばあい》に|立至《たちいた》つて|居《を》るなり、|誠《まこと》に|神《かみ》も|出口《でぐち》も|心《こころ》を|困《くる》しめ、|夜《よる》は|瑞園《ずいしようえん》の○○○○○と|天照彦命《あまてるひこのみこと》との|中《なか》に|立《た》ち、|言《い》ふに|言《い》はれぬ|心《こころ》の|苦労《くろう》を|致《いた》して|居《を》るぞよ。○○○が|参《まい》りて|見《み》えたら、|十分《じうぶん》に|相談《そうだん》いたして|下《くだ》され、|判《わか》りたら|神《かみ》は|鎮《しづ》まるぞよ。
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|支那《しな》の|帝政《ていせい》を|覆《か》えし|露国《ろこく》の|君主制《くんしゆせい》を|亡《ほろ》ぼし、|次《つい》で|独逸《どいつ》|其他《そのた》の|君主国《くんしゆこく》を|破壊《はくわい》したガガアルの|悪神《あくがみ》の|御魂《みたま》は、|米国《べいこく》に|渡《わた》りて、ウイルソンの|肉体《にくたい》を|機関《きくわん》と|致《いた》して|世界《せかい》を|乱《みだ》らし、|九分九厘《くぶくりん》で|世界《せかい》の|王《わう》も|一人《いちにん》も|無《な》いやうに|致《いた》して、|我《わ》が|世界《せかい》に|唯一《ゆいつ》の|王《わう》の|王《わう》に|成《な》ろうとの|巧《たく》みの|裏《うら》をかいて、|艮金神《うしとらのこんじん》が|手《て》の|掌《ひら》を|反《かへ》して、ウイルの|肉体《にくたい》を|出直《でなを》しに|致《いた》しても、|悪神《あくがみ》の|方《ほう》にはまだまだ|沢山《たくさん》の|扣《ひか》え|柱《ばしら》があるから、|油断《ゆだん》は|一寸《ちよつと》も|出来《でき》ぬ、|手《て》を|代《か》え|品《しな》を|変《か》えて|日本《にほん》の|神国《しんこく》を|奪《と》る|陰謀《たくみ》を|大仕掛《おほじか》けに|致《いた》して|居《を》るから、|日本国《にほんこく》に|此《こ》の|神《かみ》の|経綸《しぐみ》が|致《いた》して|無《な》かりたら、|日本《にほん》は|申《もう》すに|及《およ》ばず、|世界中《せかいぢう》が|悪神《あくがみ》の|自由《じゆう》になりて|了《しもふ》て、|一日《いちにち》も|安神《あんしん》に|大地《だいち》の|上《うへ》に|居《を》れぬやうな|事《こと》になるから、|種々《いろいろ》と|神《かみ》が|変性男子《へんぜうなんし》と|女子《によし》の|御魂《みたま》を|御苦労《ごくろう》になりて|居《を》るぞよ。|鎌倉《かまくら》に|参《まい》りた|因縁《いんねん》も|分《わ》けて|見《み》せるぞよ。
◎
|大本《おほもと》の○○は|余《あま》り|正直《せうじき》で、|心《こころ》が|固《かた》いから、|千変万化《せんぺんばんくわ》の|弥勒《みろく》の|活動《かつだう》が|判《わか》らぬから、|表面《ひやうめん》|斗《ばか》りを|見《み》て、|神界《しんかい》の|実地《じつち》が|判《わか》らぬので、|弥勒《みろく》の|神《かみ》の|有難迷惑《ありがためいわく》、|小《ちい》さき|理窟《りくつ》に|捕《とら》はれて|審神者《さには》を|誤《あや》まり、|神界《しんかい》に|対《たい》して|贔屓《ひいき》の|曳《ひ》き|倒《たを》しを|致《いた》す|事《こと》が|沢山《たくさん》にありて、|神界《しんかい》の|御用《ごよう》が|後《おく》れて|間《ま》に|逢《あ》はぬから、|焦頭爛額《せうとうらんがく》の|危急《ききゆう》の|場合《ばあい》を|考《かんが》へて、|小《ちい》さい|片意地《かたいぢ》を|止《や》めて、|瑞《みづ》の|御霊《みたま》の|致《いた》す|事《こと》を|見習《みなら》ふて|下《くだ》さらぬと、|今日《こんにち》の|場合《ばあい》はモウ、|一分間《いつぷんかん》も|考《かんが》へたり、|研究《けんきう》いたしたり、そんな|悠長《ゆうてう》な|場合《ばあい》でないぞよ。|弥勒《みろく》の|神《かみ》の|脇立《わきたち》に|梅《うめ》と|松《まつ》の|身魂《みたま》を|立《た》てねば|成《な》らぬから、|今度《こんど》は|神《かみ》が|出口《でぐち》を|連《つ》れ|出《だ》して、|御用《ごよう》いたして|居《を》るなれど、|傍《そば》に|侍《は》べる|役員《やくいん》は|皆《みな》|人心《じんしん》であるから、|何《なに》も|真《しん》の|経綸《こと》が|判《わか》らぬ|故《ゆえ》、|誡《まこと》の|事《こと》を|言《い》ふて|聞《き》かせば|未《ま》だ|肉体《にくたい》が|八分《はちぶ》であるから、|怪《あや》しく|感《と》るなり、|神《かみ》と|人民《じんみん》とは|何事《なにごと》も|反対《はんたい》の|事実《こと》が|多《おほ》いから、|経綸《こと》が|後《おく》れるので|在《あ》るぞよ。
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|変性男子《へんぜうなんし》の|御魂《みたま》|若姫君命《わかひめぎみのみこと》は|天《てん》に|昇《のぼ》りて、|天《てん》から|地《ち》の|世界《せかい》を|守護《しゆご》|遊《あそ》ばすなり、|国常立尊《くにとこたちのみこと》は|地《ち》に|留《とどま》りて、|二度目《にどめ》の|天之岩戸開《あまのいわとびら》きを|致《いた》さねば|成《な》らぬに|就《つい》ては、|出口直霊主命《でぐちなをひぬしのみこと》の|肉体《にくたい》を|使《つ》かふ|事《こと》が|出来《でき》ぬから、|弥勒《みろく》の|御用《ごよう》を|命《めい》じて|在《あ》る|瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|肉体《にくたい》を、|世《よ》が|治《をさ》まる|迄《まで》は|国常立尊《くにとこたちのみこと》の|生宮《いきみや》と|致《いた》して、|御用《ごよう》を|命《さ》せねば|成《な》らぬ|時節《じせつ》が|参《まい》りたから、|瑞《みづ》の|御魂《みたま》を|是《これ》から|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》の|場所《ばしよ》へ|連《つ》れ|参《まい》るぞよ。|明治《めいじ》二十五年から、|出口直霊主命《でぐちなをひぬしのみこと》の|手《て》を|借《か》り|口《くち》を|藉《か》りて、ほのぼのと|出《で》て|行《ゆ》けば|心《こころ》|淋《さび》しく|思《おも》ふなよ。|力《ちから》に|成《な》る|人《ひと》|用意《ようい》が|致《いた》してあるぞよ。|我《わが》|行《ゆ》く|先《さ》きは|結構《けつこう》な|所《ところ》|斗《ばか》り、|神《かみ》が|憑《かか》りて|連《つ》れ|参《まい》るぞよと|申《もう》して|知《し》らした|事《こと》の、|実地《じつち》が|出《で》て|参《まいり》たのであるから、|今迄《いままで》の|変性男子《へんぜうなんし》の|御役《おやく》は|次《つぎ》に|譲《ゆづり》て、|瑞《みづ》の|身魂《みたま》に|変性男子《へんぜうなんし》の|御魂《みたま》を|入《い》れ|替《かへ》て、|伊都能売《いづのめ》の|身魂《みたま》と|致《いた》して、|真実《まこと》の|御用《ごよう》を|致《いた》さす|様《やう》になりたぞよ。
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|神界《しんかい》にては|変性男子《へんぜうなんし》の|御魂《みたま》に|引添《ひきそ》ふて、|六合大立命《くにひろたちのみこと》、|相生立命《あひうひたちのみこと》、|梅《うめ》の|局《つぼね》、|又旅政蔵《またたびまさざう》が|御用《ごよう》を|聞《き》くなり、|現界《げんかい》にては|松《まつ》の|局《つぼね》と|梅《んめ》の|局《つぼね》が|直接《ちよくせつ》の|御用《ごよう》を|致《いた》すなり、|神界《しんかい》、|現界《げんかい》が|揃《そろ》ふたから、|弥勒《みろく》の|活動《はたらき》が|追々《をひをひ》と|激《はげ》しく|成《な》るぞよ。|夫《そ》れに|就《つい》ては○○は|御苦労《ごくろう》なれど、|変性女子《へんぜうによし》の|御用《ごよう》を|引受《ひきう》けて|貰《もら》はねば|成《な》らぬが、|何時《いつ》までも、|厭《いや》な|御用《ごよう》は|致《いた》させぬから、|神《かみ》の|経綸《しぐみ》であるから、|暫《しば》らくの|間《あいだ》|御用《ごよう》|勤《つと》めて|下《くだ》されよ。|何事《なにごと》も|神界《しんかい》の|経綸《しぐみ》に|因縁《いんねん》の|御魂《みたま》を|使《つか》ふのであるから、|誰《だれ》が|何《な》んと|申《もう》しても、|相手《あいて》に|成《な》らず|素知《そし》らぬ|顏《かほ》で、|書物《しよもつ》を|著《あら》はして|貰《もら》ふ|御用《ごよう》が|近《ちか》よりたから、|今《いま》の|辛《つら》い|御用《ごよう》もモウ|暫《しば》らくであるぞよ。|結構《けつこう》な|所《とこ》へ|神《かみ》が|連《つ》れ|行《ゆ》きて、|真実《まこと》の|御用《ごよう》を|致《いた》さすから、|心配《しんぱい》は|要《い》らぬぞよ。○○には|遠《とほ》からぬ|中《うち》|遠方《ゑんぽう》へ|一度《いちど》|御苦労《ごくろう》に|成《な》らねば|成《な》らぬから、|今《いま》の|間《うち》に|神《かみ》が|経綸《しぐみ》を|致《いた》して|居《を》るぞよ。|其《その》|行先《ゆくさき》は|結構《けつこう》なとこ|斗《ばか》りであるぞよ。
◎
|世《よ》の|立替《たてかへ》の|真最中《まつさいちう》に|成《な》りたら、|瑞《みづ》の|御魂《みたま》は四十八の|生魂《いくみたま》を|以《も》つて、|言霊神軍《ことたましんぐん》を|組織《そしき》し、|之《これ》を|引率《いんそつ》して|驚天動地《けふてんだうち》の|大活動《だいかつだう》を|致《いた》さねば|成《な》らぬぞよ。|夫《それ》に|就《つい》ては|神界《しんかい》より|秘策《ひさく》を|授《さづ》けて|置《を》かねば|成《な》らぬ|事《こと》が、|未《ま》だ|未《ま》だ|沢山《たくさん》あるから、|何時《いつ》|神《かみ》が|何処《どこ》へ|連《つ》れ|参《ま》いるやら|知《し》れんぞよ。|一人《いちにん》でも|神界《しんかい》の|大秘事《だいひじ》、|神政成就《しんせいぜうじゆ》までは|知《し》らされん|事《こと》があるから、|肝心《かんじん》の|生神《いきがみ》の|居《を》る|場所《ばしよ》へは、|御伴《おとも》は|一人《いちにん》も|許《ゆる》す|事《こと》は|出来《でき》ぬから、|何時《いつ》|王仁《わに》の|姿《すがた》が|見《み》えぬ|如《よ》うに|成《な》りても、|心配《しんぱい》は|致《いた》して|下《くだ》さるなよ。|何《なに》も|別条《べつでふ》は|無《な》いから、|前《まへ》から|筆先《ふでさき》で|知《し》らして|在《あ》る|通《とほ》り、|神《かみ》が|守護《しゆご》いたして|居《を》るから、○○○○|殿《どの》、チツトモ|心配《しんぱい》は|致《いた》して|下《くだ》さるなよ。|他《た》の|役員《やくいん》にも|心配《しんぱい》|致《いた》さぬやうに、|会長《かいちやう》どのから|好《よ》く|言《い》ひ|聞《き》かして、|安心《あんしん》して|御用《ごよう》の|出来《でき》る|如《や》うに|頼《たの》むぞよ。|是《こ》れから|瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|実地《じつち》の|御用《ごよう》の|初《はじま》りで|在《あ》るから、|未《ま》だ|未《ま》だ|大本《おほもと》の|中《なか》に|依然《じつと》しての|御用《ごよう》する|所《とこ》へは|行《ゆ》かんから、|其《その》|覚悟《かくご》で|居《を》りて|下《くだ》され。|是《これ》から|先《さき》は|会長《かいちよう》どのは|段々《だんだん》と|忙《せ》はしくなりて、|煙草《たばこ》|吸《す》ふ|間《ま》も|無《な》いやうな|事《こと》が|出《で》て|来《く》るが、そう|成《な》りて|来《こ》ねば、|天地《てんち》の|岩戸《いわと》が|実際《じつさい》に|完全《かんぜん》に|開《ひら》けんぞよ。
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いよいよに|成《な》りたら、|三代《さんだい》と|大二《ひろつぐ》どのは|馬《うま》に|打乗《うちの》り、|古代《こだい》の|立派《りつぱ》な○|姿《すがた》で|陣頭《ぢんたう》に|立《た》ち、|数万《すうまん》の|神軍《しんぐん》を|指揮《しき》いたさせねば|成《な》らぬから、|今《いま》の|内《うち》に|瑞《みづ》の|身魂《みたま》が|心《こころ》を|配《くば》りて、|因縁《いんねん》の|深《ふか》い|身魂《みたま》に|内々《ないない》|申《もうし》|付《つ》けて、|御用《ごよう》させて|置《を》いて|下《くだ》され。|一日《いちにち》も|早《はや》く|致《いた》さぬと、|肝心《かんじん》のものが|間《ま》に|逢《あ》はぬ|如《よ》うな、|面倒《めんど》い|事《こと》が|出来《しゆつたい》いたすぞよ。【我が在る】の|悪霊《あくれい》がねらひ|済《すま》して|居《を》るから、|油断《ゆだん》が|在《あ》ると、|其《そ》の|結構《けつこう》な|宝《たから》を|奪《と》られるやうな|事《こと》が|在《あ》つては|約《つま》らむから、|是《これ》も|言霊閣《げんれいかく》に|次《つい》での|大事《だいじ》の|御用《ごよう》であるぞよ。|此《こ》の|御用《ごよう》いたしたものは|結構《けつこう》で|在《あ》るぞよ。
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伊都能売神諭
終り