附・本書に登場する武器等について
【人類側自衛軍及び学兵装備一覧】
○戦車随伴歩兵用武装
・九七式突撃銃
[#ここから2字下げ]
歩兵用の標準的な本国仕様の小銃。口径五・五二ミリ。装弾数三十。
[#ここで字下げ終わり]
・七〇式軽機関銃
[#ここから2字下げ]
九・二ミリ拳銃弾を使用する本国仕様のサブマシンガン。装弾数九十。
[#ここで字下げ終わり]
・八八式軽機関銃
[#ここから2字下げ]
同じく九・二ミリ拳銃弾を使用。装弾数に大幅に改良が加えられた本国仕様のサブマシンガン。装弾数百二十。
[#ここで字下げ終わり]
・九九式軽機関銃
[#ここから2字下げ]
同じく九・二ミリ拳銃弾を使用の本国仕様のサブマシンガン。装弾数百八十。集弾性能、初速、有効射程など八八式の進化型。来須銀河の副武装のひとつ。本巻では本田も装備。
[#ここで字下げ終わり]
・九七式軽機関銃
[#ここから2字下げ]
熊本戦で使用されたサブマシンガン。装弾数八十。旧時代のトンプソン軽機関銃に似た形態を持つ。
[#ここで字下げ終わり]
・六九式突撃銃
[#ここから2字下げ]
本国仕様の小銃。口径は五・五二ミリ。九七式より威力がある。主に第一線級部隊に少数配備か。装弾数二十六。
[#ここで字下げ終わり]
・九四式小隊機関銃
[#ここから2字下げ]
口径一二・七ミリ。ガトリングタイプのヘビーマシンガン。通常は三脚等に装着し、銃手と給弾手を配する。熟練したガンナーのみが単独で射撃可能。熊本戦以来、橋爪が愛用。若宮の可憐にも四丁装着されている。
[#ここで字下げ終わり]
・九九式熱線砲
[#ここから2字下げ]
通称レーザーライフル。冷却器の関係から再チャージに十二秒かかる。バッテリー容量は三十射分。天候がクリアな状態なら六千メートルの射程を誇る。来須の主武器。
[#ここで字下げ終わり]
・九九式直接支援火砲
[#ここから2字下げ]
歩兵用対地対空ミサイル。本国仕様。歩兵の対中型幻獣用兵器として開発された。装弾数四。射撃三百メートル。
[#ここで字下げ終わり]
・零式直接支援火砲
[#ここから2字下げ]
同対地対空ミサイル。故障の多かった九九式の後継機。性能は同じ。
[#ここで字下げ終わり]
・手榴弾ホルダー
[#ここから2字下げ]
歩兵の標準装備。装弾数六。
[#ここで字下げ終わり]
・工兵用手溜弾
[#ここから2字下げ]
工兵用の手榴弾。瓦礫、障害物等、爆破の必要から歩兵用の三倍の殺傷力を持つ。橋爪の属する合田小隊は箱ごと持ち歩いている(榊創作)。
[#ここで字下げ終わり]
・五四式機関砲改
[#ここから2字下げ]
砲兵用の携帯用グレネード兵器。山口戦ではごく少数が使用された。
[#ここで字下げ終わり]
・四〇ミリ機関砲
[#ここから2字下げ]
六十年以上に渡って改良を続けながら使用されてきた北欧製の傑作高射機関砲。炸裂弾、徹甲弾、溜弾、ナパーム弾の使用が可能。自衛軍も多数所持。
[#ここで字下げ終わり]
・八一ミリ迫撃砲
[#ここから2字下げ]
歩兵用の携帯型迫撃砲。三十八sという軽さを誇る。射程五千六百。
[#ここで字下げ終わり]
・百二十ミリ迫撃砲
[#ここから2字下げ]
重迫撃砲。車両に搭載して使用することが多い。通常射程八千百。八一ミリとともに各中隊に一個小隊が配備される(×四門)。機械化の有無でどちらかになる。
[#ここで字下げ終わり]
・シグ・ザウエル
[#ここから2字下げ]
スイスSIG社P220のライセンス生産モデル。日本人の体格、掌の大きさに合わせた単列弾倉を採用しているため装弾数は九と少なめ。抜群の集弾性能を誇る。高級軍人にのみ支給され、一般の軍人は銃砲店にて個人的に購入している。
[#ここで字下げ終わり]
・白式車銃(私物)
[#ここから2字下げ]
同じくP226のライセンス品。安価に大量に生産するためにさまざまなローカライズが行われている。複列弾倉採用のたゆグリップが大きくなっている。装弾教十四。装弾数こそ多いが、前者は贅沢品。白式は標準品である。支給はされず、自衛軍の購買部にて購入可能。
[#ここで字下げ終わり]
○ウォードレス
・互尊
[#ここから2字下げ]
熊本戦時代の標準的な歩兵用ウォードレス。本土でも後備の隊に時折見られる。
[#ここで字下げ終わり]
・可憐
[#ここから2字下げ]
熊本戦で絶大な威力を発揮した重ウォードレス。四本の腕に七・六二ミリ機銃を装着可能。若宮の一二・七ミリバージョンは、原素子の大幅なチューンナップにより可能となった。
[#ここで字下げ終わり]
・久遠
[#ここから2字下げ]
さまざまなバリエーションを持つ女性用ウォードレス。熊本戦で使用された。女性のボディラインをよく表現しており、機動性に優れる。山口戦でも学兵出身の島村はこのウオードレスにこだわりがあるらしく、愛用。
[#ここで字下げ終わり]
・武尊
[#ここから2字下げ]
互尊の改良型だが、人工筋肉を大幅に換装。熊本戦時代には本国仕様の当時最新だったアーリーFOXに匹敵するとされ、「空を走る」と謳われた。来須銀河が現在も愛用。
[#ここで字下げ終わり]
・アーリーFOX
[#ここから2字下げ]
自衛軍戦車随伴歩兵の標準的なウォードレス。マイナーチェンジ及びチューンナップによりさまざまなバージョンがある。指揮官型は三型。
[#ここで字下げ終わり]
・FOXキッド
[#ここから2字下げ]
戦車兵用ウォードレス。車内で活動する必要から装甲等は最低限。
[#ここで字下げ終わり]
・テンダーFOX
[#ここから2字下げ]
衛生兵用ウォードレス。野戦病院への後送の手間を省くため、ドレス内に医療機器及び人工筋肉の修理機能が備わっている。山口戦では衛生兵垂涎の貴重品。
[#ここで字下げ終わり]
・烈火
[#ここから2字下げ]
戦車並の装甲を誇る重ウォードレス。山口戦の段階では試作品が少数出回った。
[#ここで字下げ終わり]
【士魂号】
[#ここから2字下げ]
全長八メートルの巨人。日本の風土と日本人の趣味嗜好の影響を濃厚に受け、開発された二足歩行の人型戦車。日本の複雑な地形――地形踏破性を重視して研究・開発された。開発責任者は人工筋肉と関節工学の権威フランソワーズ・茜。茜大介はフランソワーズの子であり、原素子はその弟子だった。
複座型は砲手兼オペレータを採用した結果、単座型の十倍の情報を処理できる。最大の武器はその処理能力を生かした有線式ジヤベリンミサイル。最高時速は単座型軽装甲(防弾板をほとんど装着していない)で時速百キロ。複座型で公称八十キロである。
[#ここで字下げ終わり]
○士魂号用武装
・ジャイアントアサルト
[#ここから2字下げ]
二〇ミリガトリング機関砲。装弾数九十。
[#ここで字下げ終わり]
・九二ミリライフル
[#ここから2字下げ]
当初開発された一二〇ミリ砲の使い勝手が悪過ぎたため急遽開発されたスケールダウン版。各種弾薬の使用が可能で装弾数七。射程は五百〜千。山口戦では二番機の滝川が愛用。
[#ここで字下げ終わり]
・ジャイアントバズーカ
[#ここから2字下げ]
一六〇ミリ口径の使い捨てバズーカ。山口戦では予算削減及び後継機の武装開発のため、すでに生産中止となっている。
[#ここで字下げ終わり]
・超硬度大太刀
[#ここから2字下げ]
中型幻獣の分厚い装甲を切り裂くために開発された。予算削減のため、公式には生産中止。現在広島に移転している北本特殊金属が注文生産を受けている。
[#ここで字下げ終わり]
・有線誘導式ジャベリンミサイル
[#ここから2字下げ]
対地対空両用のミサイルランチャー。ジヤベリン改ミサイルを二十四発発射できる。射程はおよそ三q。
[#ここで字下げ終わり]
○自衛軍戦闘車両
・六一式戦車
[#ここから2字下げ]
旧軍解体後初の国産戦車。日本人の体格に合わせたすみやかな射撃を行うために主砲には九〇ミリライフル砲を採用。砲塔部に一二・七ミリ機銃。主砲同軸に七・六二ミリ機銃を装備。日本の鉄道の狭軌ゲージを考慮して全幅は二・九メートルに抑えられている。砲弾数は五十発。
[#ここで字下げ終わり]
・七四式戦車
[#ここから2字下げ]
六一式の後継機種。主砲には一〇五ミリライフル砲を装備。一二・七ミリ機銃、七・六二ミリ機銃の装備は六一式に準ずる。優秀な油圧サスペンションを採用したことにより、起伏の多い日本の地形に対応、通称「登山戦車」と呼ばれる。さらに進化した射撃統制装置、砲スタビライザー(安定装置)を装備した結果、効率的な稜線射撃(地形を利用した射撃)が可能となっている。
[#ここで字下げ終わり]
・九〇式戦車
[#ここから2字下げ]
七四式戦車の遺産を継承しつつ、自動装填装置の採用など、新機軸が取り入れられている。主砲は一二〇ミリ滑腔砲、一二・七ミリ機銃、七・六二ミリ機銃は六一式、七四式と同じ。
[#ここで字下げ終わり]
・九二式歩兵戦闘車
[#ここから2字下げ]
日本の道路事情に応じたすみやかな展開をはかるために開発された本国仕様の装輪式戦闘車。二五ミリ機関砲(弾数七十五)、対空誘導弾(弾数六)を装備。
[#ここで字下げ終わり]
・九五式対空戦車
[#ここから2字下げ]
九二式とシャシーを同じくする対空特化型として開発されたが、対地戦闘でもめざましい活躍を示した。二〇ミリガトリング砲(弾数九十)を装備。
[#ここで字下げ終わり]
・七五式自走溜弾砲
[#ここから2字下げ]
強力な一五五ミリ溜弾砲を装備する小型幻獣スウィーパー。他に一二・七ミリ機銃を装備する。最大射程は十九q。
[#ここで字下げ終わり]
・厳島
[#ここから2字下げ]
敗色濃厚な旧軍が軍港防衛のために造り上げた四〇センチ列車砲。旧軍の妄想の産物として歴史の闇に埋もれていたが、航空溜弾の発射台として復活(旧軍の妄想=榊の妄想)。次巻より登場。
[#ここで字下げ終わり]
【幻獣側 武器及び攻撃方法一覧】
○幻獣
・ゴルゴーン
[#ここから2字下げ]
中型幻獣。背中に九十発の生体ロケットポッドを保有する長距離支援型幻獣。四足。接近戦では体当たりで攻撃を行う。
[#ここで字下げ終わり]
・ミノタウロス
[#ここから2字下げ]
中型幻獣。ゴルゴーンの派生型。四脚で移動するが戦闘時には二脚となり、巨大なハンマーにたとえられる前脚を打突武器として使用。また腹部には生体ミサイルを保有している。接近戦、射撃戦ともにバランスのとれた幻獣。
[#ここで字下げ終わり]
・キメラ
[#ここから2字下げ]
中型幻獣。匹つの頭部からレーザーを発射する対支援車両戦用(装甲車、輸送車両など)に特化された幻獣。その砲列の前に自衛軍の支援車両は苦杯を喫してきた。とはいえ士魂号にとってはお客さんである。
[#ここで字下げ終わり]
・スキュラ
[#ここから2字下げ]
中(大)型幻獣。全長三十メートル。主眼から強力な生体レーザーを発射する重砲型幻獣。装甲は厚く、士魂号にとっても厄介な相手である。
[#ここで字下げ終わり]
・きたかぜゾンビ
[#ここから2字下げ]
中型幻獣。自衛軍の戦闘ヘリきたかぜの残骸に寄生型幻獣が寄生した幻獣側の空中ュニット。その生体式機関砲弾は人類側を散々に悩ませた。熊本戦で登場。
[#ここで字下げ終わり]
・うみかぜゾンビ
[#ここから2字下げ]
中型幻獣。自衛軍のヘリうみかぜのゾンビ版。生体式機関砲の他、マーカーロケット、対空誘導弾など武装も充実。自衛軍の戦開車両、歩兵にとっては天敵のひとつ。ただし士魂号にとってはその装甲の薄さから与し易い相手である。
[#ここで字下げ終わり]
・ナーガ
[#ここから2字下げ]
中型幻獣。人面のムカデ型幻獣。山口戦では確認されていない。
[#ここで字下げ終わり]
・ゴブリン
[#ここから2字下げ]
小型幻獣。身長一メートル、体重二十四キロと子供並の体格だが、軽快な運動性能と戦闘時に実体化する斧(トマホーク)はウォードレスを切り裂く。歩兵の大敵。百万単位の圧倒的な数によって人類側の陣地を蹂躙する。
[#ここで字下げ終わり]
・ゴブリンリーダー
[#ここから2字下げ]
小型幻獣。身長二メートル、体重百六十s、ゴブリンの巨大化版。
[#ここで字下げ終わり]
・ヒトウバン
[#ここから2字下げ]
小型幻獣。鋭い歯で歩兵を噛みちぎる。切り取った人の頭を前面に貼り付けて飛ぶ。山口戦では未確認。
[#ここで字下げ終わり]